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和田有一朗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
和田 有一朗
わだ ゆういちろう
2023年7月、中華民国総統府にて
生年月日 (1964-10-23) 1964年10月23日(60歳)
出生地 日本の旗 兵庫県神戸市
出身校 早稲田大学
神戸市外国語大学大学院
前職 衆議院議員秘書
所属政党無所属→)
自由民主党→)
(無所属→)
次世代の党→)
(無所属→)
日本維新の会
公式サイト 兵庫県議会議員 和田有一朗 ホームページ

選挙区 比例近畿ブロック兵庫3区
当選回数 2回
在任期間 2021年11月5日[1] - 現職

選挙区 垂水区選挙区
当選回数 5回
在任期間 2005年 - 2014年
2015年 - 2021年10月19日

選挙区 垂水区選挙区
当選回数 2回
在任期間 1999年 - 2005年
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和田 有一朗(わだ ゆういちろう、1964年(昭和39年)10月23日 - )は、日本政治家日本維新の会所属の衆議院議員(2期)。兵庫維新の会副代表。神戸市会議員(2期)、兵庫県議会議員(5期)を務めた。

来歴

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神戸市灘区出身。兵庫県立神戸高等学校早稲田大学卒業、神戸市外国語大学大学院修了。早大在学中の1987年、政治サークル「鵬志会」を結成。

衆議院議員秘書を経て、1991年神戸市会議員選挙に無所属で立候補し、落選。1995年兵庫県議会議員選挙に立候補し、落選。その間、配送のアルバイトや私塾などで生計を立てたという[2]1999年より神戸市会議員を2期務めた。市議時代は自由民主党に所属した[3]

2005年7月、兵庫県議会議員補欠選挙に無所属で当選[4]

2014年11月22日、第47回衆議院議員総選挙兵庫3区から立候補する意向を表明。当初は無所属で立候補するとしていた[5]が、最終的に次世代の党の公認を得た。総選挙では自民党の関芳弘に敗れ、落選。

2015年4月、兵庫県議に無所属で復帰。県議は通算5期務めた[6]

2020年11月12日、次期衆院選に兵庫3区で日本維新の会から立候補する意向を表明[7]。その後、県議会の自民党会派から維新会派に移籍した[8]

2021年10月の第49回衆議院議員総選挙では、関に9,000票差で敗れるも、重複立候補していた比例近畿ブロックで復活し、初当選[9][10][11]

2024年10月の第50回衆議院議員総選挙では、関と国民民主党の元職である向山好一の後塵を拝する3位であったものの、比例復活で再選。

人物

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  • 保守的な立場を取っており、衆院議員として憲法改正にも力を尽くすとしている[8]
  • 神戸市議を2期、兵庫県議を5期経験してきたことから、地方政治を見続けてきたと自負しており、和田は「僕みたいな人間が声を上げ、国と地方がもっと上手に意思疎通できるようにしていきたい」と語っている[8]
  • 沖縄県尖閣諸島が日本の領土であることアピールするため、ほかの地方議員らとともに魚釣島に上陸した[8]
  • 早稲田大学の政治サークル「鵬志会」の創設者である。和田は鵬志会のOBとして、交流会などに参加している[12]
  • 学生時代、鈴木宗男の事務所でアルバイトをしていた[8]
  • 座右の銘は、「人生開拓」[8]。和田によると、鈴木宗男が色紙に書く言葉で、「あの方は北海道の大荒野で苦労して育った。良い言葉だなと思った」とのこと[8]
  • 趣味は、映画鑑賞や読書[8]
  • 支持者から譲られたメダカが増え、今は50、60匹を飼っている[8]
  • 家族は、妻と長男、長女[8]

活動

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尖閣諸島魚釣島上陸

2012年8月19日、和田や鈴木章浩東京都議会議員ら10名が尖閣諸島魚釣島に上陸。同島は政府が一般人の上陸を禁じていることから、翌20日に沖縄県警察から任意で事情を聞かれた。和田は「(自国領土への上陸を)軽犯罪法違反に問うこと自体がおかしい」と述べ、最終的に立件は見送られた[13][14]

事件後、和田は産経新聞の取材に対して、「軽犯罪法違反という形式犯に問われるとしても、日本人として、子や孫への道義的責任を果たさない罪の方が大きいと判断」し、上陸を決断したと語っている[15]。また、和田によると、尖閣近海では中国漁船に漁網を切られるなどの被害が多発しており、漁師からは『よくやってくれた』と感謝されたほか、21日に地元の神戸に帰ってから翌朝より駅前で演説しているが、ほとんどが好意的な反応だったという[15]

灘中の歴史教科書採用を巡る問い合わせ

2016年度から灘中学校が採用した歴史教科書を巡り、和田や自民党の盛山正仁衆議院議員が「なぜあの教科書を採用したのか」などの問い合わせを行っていた。同教科書は他社で記述がない慰安婦問題に言及し、1993年河野洋平官房長官(当時)が元慰安婦へのおわびと反省を表明した「河野談話」を掲載。「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような資料は発見されていない」という現在の政府見解も注記していた。この問い合わせを受けたことに対し、灘中の和田孫博校長は「政治的圧力だと感じざるを得ない」などと見解を示したが、和田は「私立学校の特色ある教育は理解しており、圧力などではない」と述べた[16][17]

「ロシア後の自由な民族フォーラム」東京会合に参加

2023年8月2日に衆議院第一会館で開かれた「ロシア後の自由な民族フォーラム」に参加し、同会合で採択されたロシア連邦の脱植民地化と脱帝国化、並びに北方領土問題即時解決を目指す「東京宣言」に、自民党立憲民主党国民民主党の議員らと共に署名した[18]

不祥事

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自動車事故の不申告

2023年7月26日、和田が神戸市垂水区内のマンション敷地内で車を運転中、駐車していた原動機付き自転車に接触したのに警察に届け出ず走り去っていたことが報じられた。捜査関係者によれば和田は17日の正午過ぎ、車を切り返すためにバックでマンション敷地内に進入。駐輪場にあった原動機付き自転車に接触し、弾みで隣にあったバイクも転倒した。和田は車を止めて原動機付き自転車を起こしたが、警察には届け出ず立ち去ったという。兵庫県警が目撃者の話などから和田を特定し、25日に道路交通法違反(事故不申告)の疑いで和田を任意聴取していた。和田は取材に対し「『カチャン』というぐらいの静かな倒れ方で、バイクを傷つけたとか、事故を起こしたというような認識がなかった」と釈明。「私の不注意であり、所有者や警察の捜査には誠意を持って対応する」と述べた[19][20][21]。8月8日付で兵庫県警は和田を道路交通法違反(事故不申告)の疑いで書類送検した[22][23]。10月13日、神戸地検は和田を嫌疑不十分で不起訴処分とした[24]

脚注

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  1. ^ 令和3年11月5日中央選挙管理会告示第28号(令和三年十月三十一日執行の衆議院比例代表選出議員の選挙における衆議院名簿届出政党等に係る得票数、当選人の数並びに当選人の住所及び氏名に関する件)
  2. ^ 【維新deGO!】人生深掘り企画!和田有一朗編 ~外交問題に1000本ノック!~ 2023年7月5日
  3. ^ 平成15年4月13日執行 - 神戸市議会議員選挙 兵庫県議会議員選挙
  4. ^ 兵庫県議会議員補欠選挙 - 神戸市垂水区選挙区
  5. ^ “衆院選、県議の和田有一朗氏が立候補表明 兵庫3区”. 神戸新聞. (2014年11月22日). https://www.kobe-np.co.jp/news/senkyo/2014/shuuin/news/201411/0007526565.shtml 2021年11月3日閲覧。 
  6. ^ “2021衆院選:候補者の横顔/1 1区/2区/3区 /兵庫”. 毎日新聞. (2021年10月26日). https://mainichi.jp/articles/20211026/ddl/k28/010/202000c 2021年11月3日閲覧。 
  7. ^ “次期衆院選 維新、和田県議を兵庫3区に擁立 /兵庫”. 毎日新聞. (2021年11月12日). https://mainichi.jp/articles/20201112/ddl/k28/010/236000c 2021年11月3日閲覧。 
  8. ^ a b c d e f g h i j “衆院選・兵庫3区 立候補者に聞く 和田有一朗氏(57) 維・新”. 神戸新聞. (2021年10月23日). https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/202110/0014784578.shtml 2021年11月3日閲覧。 
  9. ^ “【速報】衆院選兵庫3区の和田氏、比例で復活当選確実”. 神戸新聞. (2021年11月1日). https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202111/0014808017.shtml 2021年11月3日閲覧。 
  10. ^ 衆議院選挙2021 兵庫(神戸・姫路など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
  11. ^ 【2021年 衆院選】近畿ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
  12. ^ 【公式】早稲田大学鵬志会 ツイート(2018年7月13日午後3:35)
  13. ^ “尖閣上陸10人を聴取 軽犯罪法違反容疑で八重山署”. 日本経済新聞. (2012年8月20日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2000T_Q2A820C1CC0000/ 2021年11月3日閲覧。 
  14. ^ “尖閣上陸で聴取の10人、立件見送りへ”. 日テレNEWS24. (2012年8月20日). https://news.ntv.co.jp/category/society/212157 2021年11月3日閲覧。 
  15. ^ a b 「島が呼んでいた。日本の領土とアピールすべきだ」 和田・兵庫県議に単独インタビュー【MSN産経ニュース:2012年8月23日】
  16. ^ “灘中校長「教科書採用で圧力」 議員「政府筋からの…」”. 朝日新聞. (2017年8月18日). https://www.asahi.com/articles/ASK8603FVK85UTIL021.html 2021年11月3日閲覧。 
  17. ^ “灘中に「教科書なぜ採択」盛山衆院議員ら問い合わせ”. 神戸新聞. (2017年8月4日). オリジナルの2017年8月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170804010301/https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201708/0010432190.shtml 
  18. ^ https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/3743326-roshia-houno-zi-youna-min-zuforamu-dong-jing-hui-he-kai-cuiroshiano-tuo-di-guo-huato-bei-fang-ling-tu-wen-ti-ji-shi-jie-juewo-mu-zhisu-xuan-yan-cai-ze.html
  19. ^ “日本維新の会の和田衆院議員 事故不申告で任意の事情聴取”. NHK NEWS WEB. (2023年7月26日). https://web.archive.org/web/20230726132801/https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20230726/2020022599.html 2023年7月26日閲覧。 
  20. ^ “維新・和田有一朗衆院議員、事故不申告か 兵庫県警が任意聴取”. 毎日新聞. (2023年7月26日). https://mainichi.jp/articles/20230726/k00/00m/040/364000c 2023年7月26日閲覧。 
  21. ^ “維新の和田衆院議員、事故不申告か 運転中にミニバイクと接触し走り去る 垂水署が任意聴取”. 神戸新聞. (2023年7月26日). https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202307/0016630521.shtml 2023年7月26日閲覧。 
  22. ^ “バイク倒し走り去る 容疑で維新・和田衆院議員を書類送検 兵庫県警”. 朝日新聞. (2023年8月10日). https://www.sankei.com/article/20230810-CQWS4WMDEJLEJJNRZUETXJMKWI/ 2023年8月10日閲覧。 
  23. ^ “維新の和田有一朗衆院議員、接触事故を不申告の疑い 警察が書類送検”. 朝日新聞. (2023年8月10日). https://www.asahi.com/sp/articles/ASR8B2R7CR89PIHB006.html 2023年8月10日閲覧。 
  24. ^ “接触事故を不申告 維新・和田有一朗衆院議員を不起訴処分 神戸地検”. 産経新聞. (2023年10月13日). https://www.sankei.com/article/20231013-7DBO7TAAJ5NRDFCOKVE33QICRI/ 2023年10月13日閲覧。 

外部リンク

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