Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

コンテンツにスキップ

吉野川市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
よしのがわし ウィキデータを編集
吉野川市
吉野川市旗 吉野川市章
吉野川市旗
2004年10月1日制定
吉野川市章
2004年10月1日制定
日本の旗 日本
地方 四国地方
都道府県 徳島県
市町村コード 36205-1
法人番号 5000020362051 ウィキデータを編集
面積 144.14km2
総人口 36,153[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 251人/km2
隣接自治体 美馬市阿波市板野郡上板町名西郡神山町石井町
市の木 オンツツジ
市の花 キク
市の鳥 カワセミ
吉野川市役所
市長 原井敬
所在地 776-8611
徳島県吉野川市鴨島町鴨島115番地1
北緯34度03分59秒 東経134度21分31秒 / 北緯34.06633度 東経134.35861度 / 34.06633; 134.35861座標: 北緯34度03分59秒 東経134度21分31秒 / 北緯34.06633度 東経134.35861度 / 34.06633; 134.35861
外部リンク 公式ウェブサイト

吉野川市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

吉野川市(よしのがわし)は、徳島県北東部にある

概要

[編集]

徳島県北部に位置する。2004年の合併によって麻植郡内の鴨島町川島町山川町美郷村が統合してできた市である。

北に吉野川を挟んで隣接する阿波市とは、阿波吉野川警察署徳島中央広域連合など行政面でのつながりが強いほか、吉野川市には高速道路が通っていないのと対照的に、阿波市には鉄道が通っていないことから相互の設備に依存するなど、交通面でも繋がりが強い。阿波市との間には、橋が5本と沈下橋が2本かかっており、相互の移動が非常に活発である。

また、同市は徳島県西部の主要都市としての機能を果たす一方で、吉野川簡易裁判所阿波吉野川警察署などの一部の行政機関司法機関川島町に存在しており、一定の分散が見られる。吉野川市役所から徳島本町までは19.7㎞で市全体が徳島都市圏に属しており、市中心部は、合併前の鴨島町の地域にあたる。市内で最も利用者が多い鉄道駅の鴨島駅や、市役所がそこに所在している。

2020年には、複合型施設吉野川市民プラザ鴨島駅前に新設し、自習室を兼ね備えた図書館、フットサルやバレーボールなどの複数の競技ができるアリーナ、トレーニング施設、地域スポーツクラブ、会議室や多目的室、ベンチャー企業や学生の意見交換の場となっているコーワークングオフィスを兼ね備えた、地域のコミュニティの中心としての機能を担い始めた。

地理

[編集]
市役所の所在する鴨島地区周辺の空中写真。
2014年4月24日撮影の4枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

徳島県下をおよそ東西に走る吉野川のほぼ南岸に位置し、徳島市方面より四国を横断する際の幹線道路(国道192号)が走っている。

山岳

[編集]

河川

[編集]

隣接している自治体

[編集]

歴史

[編集]

沿革

[編集]

市制前

[編集]
  • 1889年明治22年)の町村制施行時、現在の市域には麻植郡牛島村・鴨島村・森山村西尾村・桑川村・学島村・山瀬村・川田村・東山村三山村中枝村があった。
  • 1907年(明治40年)10月1日、桑川村が町制施行、川島町となる。
  • 1908年(明治41年)7月20日、鴨島村が町制施行、鴨島町となる。
  • 1926年大正15年)5月5日、山瀬村が町制施行、山瀬町となる。
  • 1928年昭和3年)11月10日、川田村が町制施行、川田町となる。
  • 1954年(昭和29年)3月31日、鴨島町・森山村・西尾村・牛島村が合併、鴨島町となる。
  • 1955年(昭和30年)1月1日
    • 東山村・三山村・中枝村の各一部地区が合併、美郷村となる。
    • 東山村の美郷村不参加地区を鴨島町が編入。
    • 山瀬町・川田町と、三山村の美郷村不参加地区が合併、山川町となる。これにより、吉野川市が発足するまで美郷村内に山川町の地区が飛び地として存在することになる。
    • 中枝村の美郷村不参加地区は木屋平村(現・美馬市)が編入する。
  • 1955年(昭和30年)2月11日、川島町・学島村が合併、川島町となる。
  • 2004年平成16年)10月1日、鴨島町・川島町・山川町・美郷村が合併、吉野川市となる。同時に市章を制定する。[1]徳島県で5番目の市制施行。旧鴨島町役場に市役所を置いた。

市制後

[編集]
  • 2013年(平成25年)4月1日 - 子育て支援センターちびっこドーム(市役所川島庁舎)を旧阿麻名郡連事務所へ一時移転[2]
  • 2014年(平成26年)4月1日 - 市役所川島庁舎1、2階に川島こども園を開設[2]。子育て支援センターちびっこドームを市役所川島庁舎3階へ移転[2]

成立に至る経緯

[編集]
  • 2000年(平成12年)4月、麻植郡合併検討協議会を設置
  • 2001年(平成13年)11月、麻植郡4町村の合併を問う住民アンケートを実施し、約7割からの賛成を得る。
  • 2002年(平成14年)4月、麻植郡合併協議会を設置。

市名の由来

[編集]

はがき、封書、FAX、メールにより、2002年(平成14年)7月1日(月)から8月5日(月)にかけて実施された新市名称募集に対し、2396通(うち有効2284通)の応募があった。その結果896種類の名称が集まり、一位の麻植市と二位の吉野川市に絞り込んだ上で第七回合併協議会で協議し、吉野川市の名称が決まった。

行政

[編集]

市役所

[編集]

市長

[編集]
代位 市長氏名 任期 肩書き 所属政党 備考
就任年月日 退任年月日
- - 野口順 2004年平成16年)10月1日 2004年(平成16年)11月14日 元旧鴨島町 無所属 市長職務執行者
初代 1 川真田哲哉 2004年(平成16年)11月14日 2008年(平成20年)11月13日 元徳島県議会議員 無所属 無投票(1期)
第2代 2008年(平成20年)11月14日 2012年(平成24年)11月13日 投票率63.08%(2期)
第3代 2012年(平成24年)11月14日 2016年(平成28年)11月13日 無投票(3期)
第4代 2016年(平成28年)11月14日 2019年令和元年)9月10日 ※在職中死去 無投票(4期)
- - 河野博喜 2019年(令和元年)9月10日 2019年(令和元年)10月27日 吉野川市副市長 無所属 市長職務執行者
第5代 2 原井敬 2019年(令和元年)10月27日 2023年(令和5年)10月26日 元徳島県議会議員 無所属 投票率62.44%(1期)
第6代 2023年(令和5年)10月27日 2027年(令和9年)10月26日(予定) 無投票(2期)

第一助役

  • 初代:川人敏男(2004年12月 - 2007年3月31日)

第二助役

収入役

  • 初代:中井幹晴(2005年4月1日 - 2007年3月31日)

第一副市長

  • 初代:川人敏男(2007年4月 - 2007年12月)

第二副市長

  • 初代:高橋哲郎(2007年4月1日 - 2009年3月31日)
  • 第2代:河野博喜(2009年4月1日 - )

議会

[編集]

市議会

[編集]
  • 定数:20人
  • 任期:2021年5月29日 - 2025年5月28日
  • 議長:塩田智子
  • 副議長:田村修司

衆議院

[編集]
当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
山口俊一 71 自由民主党 76,879票
中野真由美 50 立憲民主党 43,473票
久保孝之 58 日本共産党 8,851票

人口

[編集]

徳島県内では徳島市阿南市鳴門市に次いで4番目に人口の多い自治体である。吉野川市の人口のほとんどが、吉野川沿いの徳島平野に偏重しており、2017年の時点で41,466人の市全体の人口のうち、23,161人が東部の鴨島町に住んでいる。子育て世代に対して、住みやすい環境を提供できる街であるとアピールを行っているのでベッドタウンとしての性格が強まってきている。しかし、市内には進学校が存在していないなどの理由から、より徳島市に近い石井町藍住町などに子育て世代が流出してしまっており、人口は自然減と社会減の両方を記録している。藍住町との人口差は年々縮まっている。

吉野川市と全国の年齢別人口分布(2005年) 吉野川市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 吉野川市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
吉野川市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 46,256人
1975年(昭和50年) 46,982人
1980年(昭和55年) 48,677人
1985年(昭和60年) 49,302人
1990年(平成2年) 48,938人
1995年(平成7年) 48,383人
2000年(平成12年) 46,794人
2005年(平成17年) 45,782人
2010年(平成22年) 44,020人
2015年(平成27年) 41,466人
2020年(令和2年) 38,772人
総務省統計局 国勢調査より


地域

[編集]

町名一覧

[編集]

教育など

[編集]

高等学校

[編集]

中学校

[編集]

小学校

[編集]

特別支援学校

[編集]

幼稚園

[編集]
  • 吉野川市立上浦幼稚園
  • 吉野川市立牛島幼稚園
  • 吉野川市立森山幼稚園
  • 吉野川市立鴨島幼稚園
  • 吉野川市立飯尾敷地幼稚園
  • 吉野川市立西麻植幼稚園
  • 吉野川市立知恵島幼稚園
  • 吉野川市立川島幼稚園
  • 吉野川市立学島幼稚園
  • 吉野川市立山瀬幼稚園
  • 吉野川市立高越こども園
  • 吉野川市立川田幼稚園(2018年3月閉園)
  • 吉野川市立川田中幼稚園(2018年3月閉園)
  • 吉野川市立川田西幼稚園(2018年3月閉園)
  • 吉野川市立種野幼稚園(2018年3月閉園)
  • 吉野川市立中枝幼稚園
  • めぐみ幼稚園

保育園

[編集]

特記以外は市立。

  • 鴨島中央保育所
  • 鴨島西保育所
  • 鴨島東保育所
  • 鴨島呉郷保育所
  • 川島東保育所
  • 川島西保育所
  • 川島乳児保育所
  • 川島東保育所
  • 山川東保育所
  • 山川南保育所
  • 山川中保育所
  • 山川北保育所
  • エンゼル保育センター(私立)
  • 鴨島ひかり乳幼児保育園(私立)
  • かもめ保育園(私立)
  • すずらん保育園(私立)
  • ちびっこランド吉野川園(私立)

郵便

[編集]
鴨島郵便局

集配を担当する郵便局は、以下の3局である(局名の後に記述している数字は郵便番号)。このほか、集配を担当しない郵便局が10箇所[注釈 1]、簡易郵便局が1箇所[注釈 2]置かれている。

医療

[編集]

交通

[編集]

鉄道

[編集]
鴨島駅

市役所最寄駅は鴨島駅である。下記のうち、鴨島阿波川島阿波山川の各駅には特急も停車する(阿波川島は一部が通過)。

四国旅客鉄道(JR四国)

路線バス

[編集]

道路

[編集]
美郷地区の国道193号

市内を通過している高速道路および有料道路はない。

  • 一般国道
    • 国道192号:市内を吉野川沿いに東西に貫いており、JR徳島線と並走している。東は徳島市方面、西は美馬市方面へ連絡する。
    • 国道193号:山川から南方面へ分岐し、市内美郷地区を抜けて神山町方面へ連絡している。
    • 国道318号:鴨島から北方面へ分岐し、阿波市土成方面へ連絡する。徳島自動車道の最寄ICの土成ICへ向かったり、香川県方面へ向かったりするための利用が多い。
  • 県道
    • 徳島県道2号津田川島線:吉野川市川島町と香川県さぬき市津田町とを南北に結ぶ。徳島・香川両県においてそれぞれ県道2号に指定されている。香川・徳島間の県境越え県道では比較的整備が進んでいる。
    • 徳島県道3号志度山川線:吉野川市山川町と香川県さぬき市志度とを南北に結ぶ。徳島・香川両県においてそれぞれ県道3号に指定されている。県境区間は未舗装である。
    • 徳島県道30号徳島鴨島線:国道192号の北側を並行するバイパス道路。県庁所在地の徳島市に通じる幹線道路である。
    • 徳島県道31号鴨島神山線:JR鴨島駅から市庁舎前を通り、梨の峠を経て南隣の神山町へと通じる。市役所より南は幅員が狭く、離合は難しい。乗用車で藤井寺から焼山寺へと向かう場合の近道である。

文化・観光

[編集]
川島城の模擬天守
上桜城の石碑
高越山
壇の大クス
岩の鼻展望台
ふいご温泉と高越大橋
鴨島大菊人形

公共施設

[編集]

名所

[編集]

社寺・史跡

[編集]

公園

[編集]

温泉

[編集]
  • ふいご温泉
  • 鴨島温泉「鴨の湯」
  • 美郷の湯(旧ヘルスランド美郷)
  • 上桜温泉(2012年2月末で閉館)

祭事

[編集]

人物

[編集]
出身者
ゆかりのある人物

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 山瀬・美郷・川田・牛島・東山・飯尾・学・久宗・森山・鴨島本町の各郵便局。
  2. ^ 知恵島簡易郵便局。
  3. ^ 779-35xx は美郷郵便局の担当集配区域だったが、2006年に同局が無集配局化された際に山川郵便局へ移管された。

出典

[編集]
  1. ^ 図典 日本の市町村章 p192
  2. ^ a b c 『吉野川市「ちびっこドーム」阿麻名事務所に一時移転 川島庁舎改装で2014年3月まで』徳島新聞2013年4月1日 16面 地域面

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]