単層
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単層(たんそう、bed、layer、stratum[1]:135)は、地層の最小単元である。反対に表現すると、多くの単層が積み重なったものが地層となる[2]:126。
日本語で「単層」と呼称されるものは、英語では異なる意味合いを持つ語を示すことがある。「bed」はチャールズ・ライエルが、著書「地質学原理」第4版にて、堆積岩による層のことを指している[3]:89。「layer」は薄い「bed」、もしくは層理によって区別される「bed」の部分のことを指す[3]:89-90。また「stratum」は性質が同様な岩石による板状の物を指す[3]:90。
これを形成する粒子の性質から、一つの堆積過程によって形成されたと考えられる単元のこと[注釈 1]を指す[4]:3。これらが集積すると層(もしくは累層)となる[4]:2。また、堆積物を記載する際において、同じような性質の単層をまとめて単層群(cosets、bedsets)といい、これが同一の環境を示す堆積相となる[5]:75。
平山 & 鈴木 (1968)によると、単層それぞれの研究と地層の研究とを対照させることによって、精度の高い堆積構造などの研究を行うことが可能である[6]:59。
層理などとの関係
[編集]層理(英: bedding)や葉理(英: lamination)と単層は密接な関係があるが、それらとは異なる。なお、ここで指す「層理」や「葉理」は成層構造(英: stratification)をなす(単層ではない)層や状態のことである。また地層を構成する(単層ではない)それぞれの層自体のことも「層理」(bed、beds)や「葉理」(lamina、laminae)と呼称することがある[5]:72。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 日本地質学会 編『地質学用語集』共立出版、2004年9月。ISBN 978-4-320-04643-6。 NCID BA68979936。OCLC 76914697。OL 31850919M 国立国会図書館書誌ID:000007496141 全国書誌番号:20681658。
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- ^ 神奈川県立生命の星・地球博物館 編『岩石・鉱物・地層』 1巻(新版)、有隣堂、横浜〈かながわの自然図鑑〉、2016年3月。ISBN 978-4-896-60221-0。 NCID BB20973621。OCLC 985974798。OL 30692387M 国立国会図書館書誌ID:027092645 全国書誌番号:22696825。