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利根郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
群馬県利根郡の範囲(1.片品村 2.川場村 3.昭和村 4.みなかみ町 水色・薄緑:後に他郡から編入された区域)

利根郡(とねぐん)は、群馬県上野国)北東部の

人口29,533人、面積1,322.23km²、人口密度22.3人/km²。(2024年10月1日、推計人口

以下の1町3村を含む。

郡域

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1878年(明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、現在の行政区画では概ね以下の区域に相当する。

  • 沼田市(利根町日影南郷、利根町青木、利根町砂川、利根町輪組、利根町多那、利根町石戸新田、利根町根利を除く)
  • みなかみ町(須川、東峰、西峰須川、入須川、布施、師田、吹路、永井、猿ヶ京温泉を除く)
  • 片品村
  • 川場村

歴史

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近代以降の沿革

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知行 村数 村名
幕府領 幕府領 16村 羽場村、太田川村、小田川村、原村、善桂寺村、御座入村、谷川村、大穴村、下川田村、大揚村、高戸谷村、平川村、薗原村、穴原村、日向南郷村、摺淵村
旗本領 1町
50村
老神村、木賊新田、川上村、向山村、岩室村、下発知村、大沼村、湯檜曽村、吉本村、阿能川村、相俣村、相俣村持添・富士新田、幸知村、富士新田[1]、宇楚井村、大倉蘭新田、粟沢村、二牧原村、夜後村、生枝村、高日向村、大原新町、追貝村、戸倉村、上佐山村、奈女沢村、小日向村、鹿野沢村、湯原村(現みなかみ町)、下津村、今井村、尾合村、秋塚村、大釜村、小松村、菅沼村、東田代村、花咲村、針山新田、須賀川村、越本村、幡谷村、千鳥新田、柿平村、東小川村、下平村、築地村、平出村、土出村、上津村、新巻村
藩領 沼田藩 2町
47村
湯原組、沼田町[2]、沼須村、上川田村、戸鹿野村、戸鹿野新町、屋形原村、岩本村、月夜野村、小川本村、小川両組[3]、石倉村、寺間村、小仁田村、真庭村、政所村、師村、●後閑村、上牧村、●下牧村、白岩村、硯田村、恩田村、井土上村、綱子村、藤原村、下久屋村、上久屋村、横塚村、生品村、谷地組、天神組、門前組、高平村、上古語父村、下古語父村、萩室村、立岩村、中野村、町田村、岡谷村、奈良村、発知新田、中発知村、堀廻村、下沼田村、戸神村、石墨村、下佐山村
幕府領・藩領 幕府領・沼田藩 1村 ●上発知村
  • 慶応4年6月17日1868年8月5日) - 新政府が岩鼻陣屋に岩鼻県を設置。幕府領・旗本領を管轄。
  • 明治4年
  • 明治5年 - 小川本村・小川両組が合併して小川村となる。(3町112村)
  • 明治6年(1873年)6月15日 - 熊谷県の管轄となる。
  • 明治7年(1874年)(3町107村)
    • 湯原組・木賊新田が合併して湯原村となる。
    • 谷地組・富士新田が合併して谷地村となる。
    • 相俣村持添・富士新田が相俣村に、大倉蘭新田が奈良村に、二枚原村が新巻村にそれぞれ合併。
  • 明治8年(1875年) - 湯原村(現川場村)が川場湯原村に改称。
  • 明治9年(1876年8月21日 - 第2次府県統合により、熊谷県が武蔵国の管轄地域を埼玉県に合併して群馬県(第2次)に改称。当郡域は群馬県の管轄となる。
  • 明治11年(1878年12月7日 - 郡区町村編制法の群馬県での施行により、行政区画としての利根郡が発足。「利根北勢多郡役所」が沼田町に設置され、北勢多郡とともに管轄。
  • 明治14年(1881年) - 上佐山村・下佐山村が合併して佐山村となる。(3町106村)
  • 明治16年(1883年) - 沼須村から上沼須村が分立。(3町107村)

町村制以降の沿革

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1.沼田町 2.利南村 3.白沢村 4.東村 5.片品村 6.川場村 7.池田村 8.薄根村 9.古馬牧村 10.水上村 11.桃野村 12.湯ノ原村 13.川田村 21.久呂保村 22.糸之瀬村 23.赤城根村(紫:沼田市 桃:みなかみ町 赤:昭和村 青:合併なし +は久賀村)
1.沼田町 2.利南村 3.白沢村 4.東村 5.片品村 6.川場村 7.池田村 8.薄根村 9.古馬牧村 10.水上村 11.桃野村 12.湯ノ原村 13.川田村 21.久呂保村 22.糸之瀬村 23.赤城根村(紫:沼田市 桃:みなかみ町 赤:昭和村 青:合併なし +は久賀村)
平成の大合併前の自治体(番号は上図と同じ。水色:沼田市 空色:白沢村 青紫:利根村 黄緑:水上町 茶:月夜野町 焦茶:新治村 薄紫:昭和村 +は後に他郡から編入)
平成の大合併前の自治体(番号は上図と同じ。水色:沼田市 空色:白沢村 青紫:利根村 黄緑:水上町 茶:月夜野町 焦茶:新治村 薄紫:昭和村 +は後に他郡から編入)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。特記以外は現・沼田市。(1町12村)
    • 沼田町 ← 沼田町[大部分]、岡谷村[一部]
    • 利南村 ← 沼須村、上沼須村、上久屋村、下久屋村、横塚村、戸鹿野村、戸鹿野新町
    • 白沢村 ← 高平村、生枝村、岩室村、尾合村、平出村、上古語父村、下古語父村
    • 東村 ← 追貝村、千鳥新田、平川村、高戸谷村、大楊村、老神村、大原新町、薗原村、穴原村
    • 片品村 ← 須賀川村、菅沼村、御座入村、築地村、下平村、摺淵村、花咲村、針山新田、越本村、東小川村、土出村、戸倉村、幡谷村(現存
    • 川場村 ← 川場湯原村、谷地村、門前組、天神組、生品村、立岩村、萩室村、中野村、太田川村、小田川村(現存
    • 池田村 ← 下発知村、中発知村、上発知村、発知新田、佐山村、奈良村、秋塚村、岡谷村[大部分]、沼田町[一部]
    • 薄根村 ← 下沼田村、井土上村、硯田村、恩田村、白岩村、堀廻村、大釜村、原村、宇楚井村、善桂寺村、石墨村、戸神村、町田村
    • 古馬牧村 ← 真庭村、政所村、師村、後閑村、下牧村、上牧村、大沼村、奈女沢村(現・みなかみ町)
    • 水上村 ← 湯原村、高日向村、小日向村、阿能川村、谷川村、鹿野沢村、吉本村、小仁田村、寺間村、川上村、大穴村、幸知村、湯檜曽村、綱子村、向山村、粟沢村、藤原村、夜後村(現・みなかみ町)
    • 桃野村 ← 月夜野村、小川村、上津村、下津村、石倉村(現・みなかみ町)
    • 湯ノ原村 ← 新巻村、羽場村、相俣村(現・みなかみ町)
    • 川田村 ← 下川田村、上川田村、今井村、屋形原村、岩本村
    • 日向南郷村、小松村、柿平村が北勢多郡赤城根村の一部となる。
  • 明治29年(1896年
    • 4月1日 - 郡制の施行のため、利根郡・北勢多郡および吾妻郡の一部の区域をもって、改めて利根郡が発足。以下の各村が本郡の所属となる。(1町16村)
    • 7月15日 - 郡制を施行。
  • 明治41年(1908年5月1日 - 久賀村・湯ノ原村が合併して新治村が発足。(1町15村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和22年(1947年10月10日 - 水上村が町制施行して水上町となる。(2町14村)
  • 昭和29年(1954年)4月1日 - 沼田町・利南村・池田村・薄根村・川田村が合併して沼田市が発足し、郡より離脱。(1町10村)
  • 昭和30年(1955年)4月1日 - 古馬牧村・桃野村が合併して月夜野町が発足。(2町8村)
  • 昭和31年(1956年9月30日 - 東村・赤城根村が合併して利根村が発足。(2町7村)
  • 昭和33年(1958年11月1日 - 久呂保村・糸之瀬村が合併して昭和村が発足。(2町6村)
  • 昭和36年(1961年8月1日 - 利根村の一部(大字生越)が昭和村に編入。
  • 平成17年(2005年
    • 2月13日 - 白沢村・利根村が沼田市に編入。(2町4村)
    • 10月1日 - 月夜野町・水上町・新治村が合併してみなかみ町が発足。(1町3村)

変遷表

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自治体の変遷
明治22年4月1日 明治22年 - 大正15年 昭和1年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和64年 平成1年 - 現在 現在
北勢多郡 久呂保村 明治29年4月1日
利根郡に編入
久呂保村 久呂保村 久呂保村 昭和33年11月1日
昭和村
昭和村 昭和村
糸之瀬村 糸之瀬村 糸之瀬村 糸之瀬村
赤城根村 赤城根村 赤城根村 赤城根村 昭和31年9月30日
利根村
平成17年2月13日
沼田市に編入
沼田市
利根郡 東村 東村 東村 東村
白沢村 白沢村 白沢村 白沢村 白沢村
沼田町 沼田町 沼田町 昭和29年4月1日
沼田市
沼田市 沼田市
利南村 利南村 利南村
池田村 池田村 池田村
薄根村 薄根村 薄根村
川田村 川田村 川田村
川場村 川場村 川場村 川場村 川場村 川場村 川場村
片品村 片品村 片品村 片品村 片品村 片品村 片品村
桃野村 桃野村 桃野村 桃野村 昭和30年4月1日
月夜野町
平成17年10月1日
みなかみ町
みなかみ町
古馬巻村 古馬巻村 古馬巻村 古馬巻村
水上村 水上村 水上村 昭和22年10月10日
水上町
水上町
湯ノ原村 湯ノ原村 明治41年5月1日
新治村
新治村 新治村 新治村
吾妻郡 久賀村 明治29年4月1日
利根郡

行政

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利根・北勢多郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治11年(1878年)12月7日
明治29年(1896年)3月31日 北勢多郡および吾妻郡の一部との合併により旧・利根郡廃止
利根郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治29年(1896年)4月1日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

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  1. ^ 記載は富士村。
  2. ^ 記載は沼田町・榛名村。榛名村は沼田町の一地域で、明治初年に榛名町に改称している。
  3. ^ 記載は小川村両組。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 10 群馬県、角川書店、1988年6月1日。ISBN 4040011007 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目

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先代
-----
行政区の変遷
- 1896年 (第1次)
次代
利根郡(第1次)
先代
利根郡(第1次)・北勢多郡
行政区の変遷
1896年 - (第2次・統合後)
次代
(現存)