中国高速鉄道CRH1型電車
中国高速鉄道CRH1型電車 | |
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深圳駅に試験運転で停車中のCRH1A | |
基本情報 | |
運用者 |
→中国鉄路総公司 |
製造所 | ボンバルディア |
運用開始 |
2007年2月1日(CRH1A) 2016年2月1日(CRH1A-A) 2009年5月1日(CRH1B) 2009年11月4日(CRH1E) |
主要諸元 | |
編成 |
8両編成(5M3T)(CRH1A、CRH1A-A) 16両編成(10M6T)(CRH1B) 16両編成((10M6T)CRH1E) |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 | 交流25,000 V (50 Hz) |
最高運転速度 | 200 - 250 km/h |
設計最高速度 | 250 km/h |
編成定員 |
611名、645名、668名(CRH1A) 1299名(CRH1B) 618名、642名(CRH1E) |
編成重量 |
435t(CRH1A) 850t(CRH1B) 890t(CRH1E) |
編成長 |
213.5m(CRH1A) 426.3m(CRH1B) 428.9m(CRH1E) |
長さ |
先頭車 26,950 mm 中間車 26,600 mm |
幅 | 3,328 mm |
高さ | 4,400 mm |
主電動機出力 |
5,300kW(CRH1A) 11,000kW(CRH1B) 10,000kW(CRH1E) |
中国高速鉄道CRH1型電車は、広深線などで用いられている高速鉄道車両である。
この項目では中国高速鉄道CRH380D型電車についても解説する。
概要
[編集]CRH1型電車は、中華人民共和国鉄道部が第6次在来線スピードアップのために、ドイツのボンバルディア・トランスポーテーション社(カナダに本拠をおくボンバルディア・グループの鉄道部門)などと提携して導入されている高速鉄道車両である。
この電車の原形車はスウェーデン・SJ AB社のRegina C2008形である。
2007年2月1日から広深線(広州 - 深圳)で営業運転を開始した。現在は上海近隣など他地域でも運転されている。
なお、外国からの技術移転を基にライセンス生産されているCRH車両は「和諧号」(和諧=調和の意)と呼ばれている。
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CRH1A、CRH1Bのベースとなったドイツ・ボンバルディア・トランスポーテーションの Regina
種類・編成
[編集]CRH1A
[編集]CRH1A型電車は8両編成で組成され、1両目から次のように番号が振られる。
1 M ZY 1xxx01 |
2 Tp ZE 1xxx02 |
3 M ZE 1xxx03 |
4 M ZE 1xxx04 |
5 T ZEC 1xxx05 |
6 M ZE 1xxx06 |
7 Tp ZE 1xxx07 |
8 M ZY 1xxx00 |
- xxx: 編成の番号 (001-040、167、168)
- ZY: 一等車
- ZE: 二等車
- ZC: 食堂車
1 M ZY 1xxx01 |
2 Tp ZE 1xxx02 |
3 M ZE 1xxx03 |
4 M ZEC 1xxx04 |
5 T ZE 1xxx05 |
6 M ZE 1xxx06 |
7 Tp ZE 1xxx07 |
8 M ZY 1xxx00 |
- xxx: 編成の番号 (081-166)
- ZY: 一等車
- ZE: 二等車
- ZC: 食堂車
うち00と01号車は先頭車で、車体に「CRH1A-xxxx」と記載されている[1][2]。02と07号車はパンタグラフを搭載する。
1081~1166編成については編成の組成が他編成と異なっている。
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CRH1A
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CRH1Aの一等車案内
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CRH1Aの二等車案内
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CRH1A型電車の車内電光掲示板
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CRH1 のドア
CRH1A-A
[編集]CRH1A-A型電車は、ボンバルディア・トランスポーテーション社の高速鉄道車両Zefiro250NGをベースにしたCRH1Aの増備車。2016年に登場した。CRH380Dと比べて先頭部が短く、塗装も異なっている。
8両編成で組成され、1両目から次のように番号が振られる。
1 M ZY 1xxx01 |
2 Tp ZE 1xxx02 |
3 M ZE 1xxx03 |
4 M ZEC 1xxx04 |
5 T ZE 1xxx05 |
6 M ZE 1xxx06 |
7 Tp ZE 1xxx07 |
8 M ZY 1xxx00 |
- xxx: 編成の番号 (169-228、234-244)
- ZY: 一等車
- ZE: 二等車
- ZC: 食堂車
うち00と01号車は先頭車で、車体に「CRH1A-xxxx」と記載されている。02と07号車はパンタグラフを搭載する。
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CRH1A-A
CRH1B
[編集]CRH1B型電車は16両編成で組成され、1両目から次のように番号が振られる。
1 M ZE 1xxx01 |
2 Tp ZE 1xxx02 |
3 M ZE 1xxx03 |
4 M ZE 1xxx04 |
5 T ZE 1xxx05 |
6 M ZE 1xxx06 |
7 T ZE 1xxx07 |
8 Tp ZE 1xxx08 |
9 M CA 1xxx09 |
10 Tp ZE 1xxx10 |
11 M ZE 1xxx11 |
12 T ZE 1xxx12 |
13 M ZE 1xxx13 |
14 M ZY 1xxx14 |
15 Tp ZY 1xxx15 |
16 M ZY 1xxx00 |
- xxx: 編成の番号 (041-060、076-080)
- ZY: 一等車
- ZE: 二等車
- CA: 食堂車
うち00と01号車は先頭車で、02と08、15号車はパンタグラフを搭載する。
2012年10月にはCRH1Eとして製造されていた車両が編入され、新たにCRH1B-1076~1080編成となった。
そのためこれらの編成についてはそれまで製造されていた車両と外見が異なるほか、編成内の一部車両の定員数が異なっている。
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CRH1B
前方が初期車で、
奥にいるのが1076~1080編成である。
CRH1E
[編集]CRH1E型電車は、ボンバルディア・トランスポーテーション社の高速鉄道車両Zefiro250(英)をベースにした、先頭車と食堂車を除き寝台車で組成された編成。
16両編成で組成され、1両目から次のように番号が振られる。
1 M ZE 1xxx01 |
2 Tp ZE 1xxx02 |
3 M WR 1xxx03 |
4 M WR 1xxx04 |
5 T WR 1xxx05 |
6 M WR 1xxx06 |
7 Tp WR 1xxx07 |
8 M WR 1xxx08 |
9 M CA 1xxx09 |
10 Tp WG 1xxx10 |
11 M WR 1xxx11 |
12 T WR 1xxx12 |
13 M WR 1xxx13 |
14 M WR 1xxx14 |
15 Tp WR 1xxx15 |
16 M ZE 1xxx00 |
- xxx: 編成の番号 (061-072)
- WR: 一等寝台車
- WG: 高級一等寝台車
- ZE: 二等車
- ZC: 食堂車
1 M ZE 1xxx01 |
2 Tp ZE 1xxx02 |
3 M WR 1xxx03 |
4 M WR 1xxx04 |
5 T WR 1xxx05 |
6 M WR 1xxx06 |
7 Tp WR 1xxx07 |
8 M WR 1xxx08 |
9 M CA 1xxx09 |
10 Tp WR 1xxx10 |
11 M WR 1xxx11 |
12 T WR 1xxx12 |
13 M WR 1xxx13 |
14 M WR 1xxx14 |
15 Tp WR 1xxx15 |
16 M ZE 1xxx00 |
- xxx: 編成の番号 (073-075)
- WR: 一等寝台車
- ZE: 二等車
- ZC: 食堂車
うち00と01号車は先頭車で、02と07、10、15号車はパンタグラフを搭載する。
1073~1075編成については10号車の高級一等寝台車(高级软卧)(中)が一等寝台車に置き換わっており、定員数が増加している。
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寝台車つきのCRH1E
CRH1E-250
[編集]CRH1E-250型電車は、ボンバルディア・トランスポーテーション社の高速鉄道車両Zefiro250NG(英)をベースにした、一部が寝台車で組成された編成。2015年12月に登場した。
16両編成で組成され、1両目から次のように番号が振られる。
1 M ZE 1xxx01 |
2 Tp ZE 1xxx02 |
3 M WR 1xxx03 |
4 M WR 1xxx04 |
5 T WR 1xxx05 |
6 M WR 1xxx06 |
7 Tp WR 1xxx07 |
8 M WR 1xxx08 |
9 M WRC 1xxx09 |
10 Tp WR 1xxx10 |
11 M WR 1xxx11 |
12 T WR 1xxx12 |
13 M WR 1xxx13 |
14 M WR 1xxx14 |
15 Tp WR 1xxx15 |
16 M ZE 1xxx00 |
- xx: 編成の番号 (073-075)
- WR: 一等寝台車
- ZE: 二等車
- WRC : 一等寝台・食堂合造車
うち00と01号車は先頭車で、02と07、10、15号車はパンタグラフを搭載する。
CRH1Eでは食堂車であった09号車が一等寝台・食堂合造車に改められており、定員数が更に増加している。
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CRH1E-250
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9号車に連結されている一等寝台・食堂合造車
備考
[編集]CRH380D
[編集]中国高速鉄道CRH380D型電車 | |
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北京南駅付近を走行中のCRH380D | |
基本情報 | |
運用者 |
→中国鉄路総公司 |
製造所 | ボンバルディア |
運用開始 | 2014年4月19日 |
主要諸元 | |
編成 | 8両編成(4M4T) |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 | 交流25,000 V (50 Hz) |
最高運転速度 | 350 km/h |
設計最高速度 | 380 km/h |
編成定員 |
554名(CRH380D-1511~1510編成) 556名(CRH380D-1511~1585編成) |
編成重量 | 462t |
編成長 | 215.3m |
長さ |
先頭車 27,850 mm 中間車 26,600 mm |
幅 | 3,400 mm |
高さ | 4,160 mm |
主電動機 | 10,000kW |
CRH380D電車は、2014年に登場した最高営業速度380km/hを目指している高速鉄道車両である。8両編成のものは CRH380D、16両編成のものはCRH380DLと呼ばれることになっている。
2010年9月にドイツのベルリンで開催されたイノトランス2010で展示された、ボンバルディア・トランスポーテーション社の高速鉄道車両Zefiro380(英)をベースにしている。
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「イノトランス2010」で展示されたZefiro380のモックアップ
編成
[編集]CRH380D型電車は8両編成で組成され、1両目から次のように番号が振られる。
511編成以降については編成や座席配置が一部変更されており、定員が増加している。
1 M ZYT 1xxx01 |
2 Tp ZE 1xxx02 |
3 M ZE 1xxx03 |
4 T ZEC 1xxx04 |
5 T ZE 1xxx05 |
6 M ZE 1xxx06 |
7 Tp ZE 1xxx07 |
8 M ZET 1xxx00 |
- xxx: 編成の番号 (501-510)
- ZYT: 一等・特等合造車
- ZE: 二等車
- ZEC: 二等・食堂合造車
1 M ZYT 1xxx01 |
2 Tp ZE 1xxx02 |
3 M ZE 1xxx03 |
4 T ZE 1xxx04 |
5 T ZEC 1xxx05 |
6 M ZE 1xxx06 |
7 Tp ZE 1xxx07 |
8 M ZET 1xxx00 |
- xxx: 編成の番号 (511-585)
- ZYT: 一等・特等合造車
- ZE: 二等車
- ZEC: 二等・食堂合造車
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CRH380D-1501編成
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二等車案内
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一等車案内
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車内電光掲示板
関連項目
[編集]- 2011年温州市鉄道衝突脱線事故
- 中華人民共和国の高速鉄道
- 中国鉄路高速
- 和諧号
- 中国高速鉄道CRH2型電車(日本の新幹線E2系に準じた高速鉄道車両)
- 中国高速鉄道CRH3型電車(ドイツのICE3に準じた高速鉄道車両)
- 中国高速鉄道CRH5型電車(フランス・アルストムとの技術提携車両)
- 中国高速鉄道CRH380A型電車(CRH2Cを基礎に開発された高速鉄道車両)
- ボンバルディア・ゼフィロ
脚注
[編集]- ^ 2014年7月1日までは「CRH1-xxxA」と記載されていた。
- ^ 中国铁路总公司关于印发动车组型号、车号和坐席号编号规则的通知2017年9月7日閲覧
外部リンク
[編集]- CRH1型の原形車(中国語)
- 高速列車が故障でトンネル内に立ち往生、「車内が蒸し暑い!」 耐え切れなくなった乗客たちは・・・―中国 - 新華経済 2013年05月31日版