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国鉄タキ23900形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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国鉄タキ23900形貨車
タキ23900形、コタキ23903 1995年11月23日、吉原駅
タキ23900形、タキ23903
1995年11月23日、吉原駅
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
所有者 富士カオリン→イー・シー・シー・ジャパーン
製造所 富士重工業
製造年 1973年(昭和48年) - 1974年(昭和49年)
製造数 5両
消滅 1997年平成9年)
常備駅 吉原駅
主要諸元
車体色
専用種別 カオリン
化成品分類番号 なし
軌間 1,067 mm
全長 10,800 mm
全幅 2,588 mm
全高 3,710 mm
タンク材質 ステンレス鋼
荷重 40 t
実容積 23.8 m3
自重 17.2 t
換算両数 積車 5.0
換算両数 空車 1.8
台車 TR41C、TR41E-13
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 6,700 mm
最高速度 75 km/h
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国鉄タキ23900形貨車(こくてつタキ23900がたかしゃ)は、1973年(昭和48年)から製作された、カオリン液専用の 40 t貨車タンク車)である。

私有貨車として製作され、日本国有鉄道(国鉄)に車籍編入された。1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍を承継された。

概要

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タキ23900形は、1973年(昭和48年)1月12日から1974年(昭和49年)9月6日にかけて富士重工業にて5両(タキ23900 - タキ23904)が製作された。

記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「タキ」と標記する。

落成当時の所有者は、富士カオリン1社のみであった。1987年(昭和62年)3月23日に、イー・シー・シー・ジャパーンに名義変更された。東海道本線吉原駅を常備駅として運用された。

本形式の他にカオリン液を専用種別とする形式には、他に例がなく唯一の存在であった。積荷であるカオリン液は、粘度が高いため荷役の際には加圧して吐出(排出)する必要があったため、タンク体を最高使用圧力3 Kg/cm2第二種圧力容器として、ステンレス鋼にて製作した。タンク体には、「最高使用圧力3 Kg/cm2」と標記された。荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、吐出管による下出し式である。

塗色は、であり、全長は12,100 mm、全幅は2,583 mm、全高は3,710 mm、台車中心間距離は6,700 mm、実容積は23.8 m3、自重は17.2 t、換算両数は積車5.5、空車1.8、最高運転速度は75 km/h、台車は12 t車軸を使用したベッテンドルフ台車のTR41CまたはTR41E-13である。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には5両全車の車籍がJR貨物に継承されたが、1997年平成9年)7月に全車が一斉に廃車となり、同時に形式消滅となった。

年度別製造数

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各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)

  • 昭和47年度 - 2両
    • 富士重工業 2両 富士カオリン(タキ23900 - タキ23901)
  • 昭和49年度 - 3両
    • 富士重工業 3両 富士カオリン(タキ23902 - タキ23904)

参考文献

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  • 鉄道公報
  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

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