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サクセスブロッケン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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サクセスブロッケン
2008年6月1日 東京競馬場
欧字表記 Success Brocken
品種 サラブレッド
性別
毛色 青鹿毛
生誕 2005年5月5日(19歳)
登録日 2007年7月11日
抹消日 2011年2月3日
シンボリクリスエス
サクセスビューティ
母の父 サンデーサイレンス
生国 日本の旗 日本
生産者 谷川牧場
馬主 高嶋哲
調教師 藤原英昭栗東
競走成績
生涯成績 18戦7勝
内訳
11戦5勝(中央
8戦2勝(地方
獲得賞金 4億847万2千円
内訳
1億9797万2千円(中央)
2億1050万円(地方)
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サクセスブロッケンは、日本で生産・調教された元競走馬である。馬名冠名ブロッケン現象が由来。主な勝鞍はジャパンダートダービー(2008年)、フェブラリーステークス東京大賞典(2009年)。

経歴

2005年5月5日北海道浦河郡浦河町谷川牧場で生まれた。生まれつき前脚が外向きということもあり、入厩時に受け入れ先が見つからなく、オーナーが藤原英昭に直々に懇願し入厩が実現した。

2007年

夏の札幌に入厩したが、前述の脚の問題のため、無理をせずに一旦放牧に出された。

11月17日、第3回福島競馬9日目の第2競走のサラ2歳新馬戦(ダート1700m)で、中舘英二が騎乗してデビューした。人気はクロフネ産駒のダンツファイナルに譲って2番人気だったものの、序盤から逃げに出て、2着以下に3.1秒差の大差をつける圧勝を見せた。

2008年

1月19日の黒竹賞で昇級緒戦を迎えた。鞍上は中舘から横山典弘に乗り替わり、初めて1番人気に推されたレースでは、2番手からレースを進めて勝利を収める。

初のオープンクラスとなったヒヤシンスステークスでは+16kgの大幅な馬体増が話題となり、初めて砂をかぶる4番手からレースを進めたが、これも問題にせずダイワマックワンに4馬身差をつける楽勝であった。

この後、一息入れた端午ステークスでも、後にユニコーンステークスを優勝するユビキタスに5馬身差をつける強い競馬を見せている。ここまで全てダート戦を走り、デビュー以来負け無しの4連勝を飾ったことになる。同馬の走りを見た陣営は「芝コースの競馬も通用するはず」と見て、第75回東京優駿(日本ダービー)への挑戦を決めた。クラシック登録が無かったため、追加登録料200万円を支払っての出走である。

東京優駿では、芝の有力馬と対戦していなかったこと、父が日本ダービー2着馬であったこともあって、初の重賞挑戦、初の芝コースでの競走ながら、3番人気に推された。しかしレースではいつも通り先行したものの、直線で失速し最下位の18着と敗れた。

この後はダート路線に戻ることとなり、7月9日ジャパンダートダービー大井競馬場)に出走した。人気が予想されたユキチャンが出走取消となったこともあって、前走の惨敗にも関わらず、単勝1.2倍の圧倒的1番人気に推された。レースではダート戦への適性を示し、人気に応えて快勝。初の重賞制覇ならびにJpnI競走制覇を飾った。なおこの時2着に入ったスマートファルコンの前走は皐月賞18着で、前走がJpnI競走最下位馬同士のワンツーとなっている。

レース後、調教師の藤原英昭は「ダート路線」を進むことと、ジャパンカップダートを目標にすることを明らかにした。 秋初戦は、古馬との初対戦となる、JBCクラシック園田競馬場)から始動。道中は軽快に逃げるも、直線入口でヴァーミリアンに捕らえられ、2着に惜敗、ダートコースでは初の敗戦を経験することになった。そして迎えた大一番、ジャパンカップダートではヴァーミリアンに次ぐ2番人気に支持され、ハナに立ってレースを進め最後の直線に向かったが、直線で伸びず8着に敗れ、ダートコースでは初の着外を喫した。

12月29日東京大賞典(大井競馬場)では、これまで主戦を務めてきた横山典弘から岩田康誠に乗り替わる予定であったが、岩田が騎乗停止処分を受けたため内田博幸で臨むことに。レースは2番手追走から残り200mで先頭に立つも、外から襲いかかったカネヒキリとヴァーミリアンに差され3着に敗れた。

2009年

第55回東京大賞典(2009年12月29日)

2009年の初戦は1月28日川崎記念川崎競馬場)。単勝2番人気に推されたが、終始折り合いを欠いたこともあり3着に敗れた。2月22日フェブラリーステークスでは前走の敗北が嫌われたこともあってか、6番人気まで評価を落としたが、レースは中団から徐々に前に押し上げ、カジノドライヴ、カネヒキリとの競り合いを制し、1分34秒6のコースレコードで中央GI競走初制覇を飾ると共に、前年のジャパンダートダービー以来のGI(JpnI)2勝目を挙げた。

その後8か月の放牧を挟み、秋緒戦はマイルチャンピオンシップ南部杯盛岡競馬場)に出走、単勝1番人気に支持された。レースは終始エスポワールシチーの2番手を追走するも、最後の直線で突き離され、2着に敗れた。この年名古屋競馬場で行われたJBCクラシックは補欠止まりで出走できず[1]武蔵野ステークスに出走。単勝1番人気に支持されたが、道中3番手でレースを進めるものの直線で失速し10着と大敗した。ジャパンカップダートでは4コーナーまで2番手でレースを進めたが、直線で後続馬のシルクメビウスゴールデンチケットにかわされ4着に敗れた。2009年最後のレースは、大井競馬場で行われた東京大賞典で、最後の直線でヴァーミリアンとの接戦を制した。

2010年

2010年の初戦は連覇がかかったフェブラリーステークスに2番人気で出走。道中5・6番手を追走するが、先に抜け出したエスポワールシチーを捕らえ切れず、残り100mで中団から追い込んで来たテスタマッタにもかわされ3着に敗れた。5月のかしわ記念では先団でレースを進めるも直線で伸び切れず4着に敗れた。6月の帝王賞では1番人気に支持され、スタートからハナを奪い逃げるものの直線で失速し8着に敗れた。

2011年

2011年の初戦は根岸ステークス。道中中団で追走するが直線で伸びず13着に敗れ、現役を退いた。種牡馬にならず、去勢して東京競馬場誘導馬となる予定である。平地GI競走の優勝馬が誘導馬になるのは、ロジック以来史上2例目となる予定である。2011年4月から第2回東京競馬より東京競馬場のローズガーデンで展示されている。

競走成績

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2007 11. 17 福島 2歳新馬 11 8 11 3.5 (2人) 1着 中舘英二 55 ダ1700m(良) 1:47.9(37.3) -3.1 (クリノコブオー)
2008 1. 19 中山 黒竹賞 16 2 3 1.9 (1人) 1着 横山典弘 56 ダ1800m(良) 1:53.9(38.5) -0.6 (クリールパッション)
2. 24 東京 ヒヤシンスS OP 11 7 9 1.5 (1人) 1着 横山典弘 56 ダ1600m(良) 1:37.0(38.0) -0.7 (ダイワマックワン)
5. 3 京都 端午S OP 15 5 8 1.4 (1人) 1着 横山典弘 57 ダ1800m(良) 1:51.2(37.8) -0.9 ユビキタス
6. 1 東京 東京優駿 JpnI 18 1 2 8.3 (3人) 18着 横山典弘 57 芝2400m(良) 2:28.9(37.2) 2.2 ディープスカイ
7. 9 大井 ジャパンDダービー JpnI 15 6 11 1.2 (1人) 1着 横山典弘 56 ダ2000m(不) 2:04.5(36.6) -0.6 スマートファルコン
11. 3 園田 JBCクラシック JpnI 12 1 1 2.2 (2人) 2着 横山典弘 55 ダ1870m(良) 1:56.8(37.5) 0.1 ヴァーミリアン
12. 7 阪神 ジャパンCダート GI 15 4 7 4.4 (2人) 8着 横山典弘 56 ダ1800m(良) 1:49.9(37.3) 0.7 カネヒキリ
12. 29 大井 東京大賞典 JpnI 10 7 8 5.6 (3人) 3着 内田博幸 55 ダ2000m(良) 2:05.0(35.8) 0.5 カネヒキリ
2009 1. 28 川崎 川崎記念 JpnI 13 2 2 4.9 (2人) 3着 内田博幸 56 ダ2100m(稍) 2:14.0(37.0) 0.7 カネヒキリ
2. 22 東京 フェブラリーS GI 16 8 15 20.6 (6人) 1着 内田博幸 57 ダ1600m(稍) R1:34.6(35.4) -0.0 カジノドライヴ
10. 12 盛岡 マイルCS南部杯 JpnI 15 4 6 1.8 (1人) 2着 内田博幸 57 ダ1600m(良) 1:36.1(00.0 0.7 エスポワールシチー
11. 7 東京 武蔵野S GIII 16 6 12 3.8 (1人) 10着 内田博幸 59 ダ1600m(良) 1:36.4(37.5) 0.9 ワンダーアキュート
12. 6 阪神 ジャパンCダート GI 16 1 2 9.2 (4人) 4着 内田博幸 57 ダ1800m(良) 1:50.7(37.6) 0.8 エスポワールシチー
12. 29 大井 東京大賞典 JpnI 14 8 14 2.9 (2人) 1着 内田博幸 57 ダ2000m(良) 2:05.9(36.7) 0.0 (ヴァーミリアン)
2010 2. 21 東京 フェブラリーS GI 15 3 6 6.4 (3人) 3着 内田博幸 57 ダ1600m(良) 1:35.9(36.5) 1.0 エスポワールシチー
5. 5 船橋 かしわ記念 JpnI 14 3 4 5.7 (2人) 4着 内田博幸 57 ダ1600m(良) 1:37.9(37.0) 1.1 エスポワールシチー
2011 1. 30 東京 根岸S GIII 16 6 12 12.3 (6人) 13着 内田博幸 58 ダ1400m(良) 1:25.1(37.0) 2.1 セイクリムズン

血統表

サクセスブロッケン血統ロベルト系/Hail to Reason 4×4×5=15.63% ) (血統表の出典)

*シンボリクリスエス
1999 黒鹿毛
父の父
Kris S.
1977 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Sharp Queen Princequillo
Bridgework
父の母
Tee Kay 1991
黒鹿毛
Gold Meridian Seattle Slew
Queen Louie
Tri Argo Tri Jet
Hail Proudly

サクセスビューティ
1999 黒鹿毛
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
母の母
*アワーミスレッグス
1993 黒鹿毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Colonial Waters Pleasant Colony
Water Cress F-No.4-r


近親の活躍馬

母のサクセスビューティは2002年のフィリーズレビュー優勝馬。3代母のColonial Watersは米G1ジョンA.モリスハンデの勝ち馬で、BCディスタフを含めてG1で度々2着に入っている活躍馬。その半兄にプリークネスステークス2着のIron Constitutionが出ている。 また、いとこ東京ダービー勝ち馬のマカニビスティーがいる。

脚注