何もかも懐かしくて悲しかった。
この映画は一秒12コマで撮影されてて、全編にわたってトンチキで狂った雰囲気が充満している。なのにほぼ全てのシーンで泣きそうになってしまった。ヤバい。大林宣彦の過去への未練の気持ちを強制的に観客に共感させる作品。ノスタルジックという名の劇薬。
三浦友和と竹内力の「俺たちってなんか悲しい」という言葉が頭の中でずっと反響してる。
新年一発目からとんでもない映画と出会ってしまった。
一音足りない「エリーゼのために」を弾いて、指が一本ないヤクザであることを説明するシーンがすごい演出だった。カッコいい。