以前、渋谷Bunkamura の劇場でみた際の感想を書いておく。最近、PrimeVideoでもレンタルして見ることができるようになったそうなので。
私たちは、どうしても善なる人間を殺してしまうのだという強いメッセージを持つ映画であった。前半の舞台である山奥と後半の都会との風景の変貌には、全く違う世界の出来事のように思わせられるのだが、いついかなる時も善であり続けるラザロは、変わることなく常に彼であった。
ところで、善であることを重視して生きる人(あるいは自然とそのように生きる人)は、普段そういう基準で生きることができない状況におかれた人々にとって、ある種の恐ろしいものに映るのだということがよく描かれていた点が記憶に残っている。