何を見たかと言われると言語化が難しいんだけど、好きか嫌いかと聞かれたら必ず好きと答えるそんな作品。
なんだろう。色彩豊かな悪夢を見た感じというか、監督の頭の中に入ってしまった感じというか。
アダムと…
原作の内容はモチーフ程度で根幹に敷かれているのは文明や人類への絶望。ゲリラと花畑で殺し合う女性兵士みたいな印象的な絵面もあるが、監督得意の見世物キワモノ趣味は劇映画ということもあって戯画化されていて…
>>続きを読むツッコミ不在のメルヘンギャグ漫画みたいな絵面から戦争や廃墟とか意味の無い場所まで巡る奇妙な冒険。
ロケーションが良いので画面に妙な説得力があるし、ラストも妙にエモーショナル。
複数事後報告プレイで「…
バカみてぇな映画だ。でもそのバカの一皮を剥けばある種の厳粛さ、真理なんかが仄見える。[※なんか勘違いしているレビューが散見されるから一応言っておくと、原作を含め、この作品は決して「最善説」が完全に…
>>続きを読むアレハンドロ・ホドロフスキーの『ホーリー・マウンテン』や、フェデリコ・フェリーニ『サテリコン』を、更にファンタジックにデタラメに飛躍させたような奇っ怪極まりない1作。
ヴォルテールの小説『カンディ…
キッチュな残酷ドキュメンタリーの印象が強いヤコペッティ、最後の劇映画である本作は確かにエログロでもあるけれど、それ以上に不条理ファンタジーとしての趣がありなかなかの掘り出しもの。
どこかブニュエル…
「世界残酷物語」(1962)以来のヤコペッティ&プロスぺロ最後の共同作品かつ、ヤコペッティ最後の監督作品である。完全フィクションに転回した前作「残酷大陸」(1971)からさらに推し進め、18世紀の啓…
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