生きている人間で医学的実験を行う。
残酷すぎて言葉を失ってしまう。
冷静に考えたら非道だと判断できそうなものだが、戦争は人を狂わせるのか。
いや、戦争のせいにしてはいけない。
遠藤周作原作らしく、キ…
教授たちの無言の苦しみ、冷淡な佇まい。
成田三樹夫さんの「ガーゼ、ガーゼ」という静かなセリフが、独特の声とともに耳に焼きつく。
人を救うはずの医者が、生体解剖に手を染めていく。
それはまるで、いつ…
実際にあった生体解剖事件事件。
遠藤周作の同名小説の映画化。
大学の権力闘争、教授は絶対の医局の体質、長らくつながるものがある。今も多少はあるのだろう。倫理問題は厳しくなっているし、さすがにこれは…
自分もこの立場だったら、どうなるか分からないって確かにそうだと感じた。
ずっと、医者や軍人に狂気感じてたのに、生体実験を初めてした後、先生たちが手術室に戻って来るシーンは、泣きそうになった。
原作読…
戦時中の1945年に九州大学医学部で起きた「米軍捕虜8名・生体解剖事件」を元に遠藤周作が書いた同名小説(1957)の映画化。監督は「サンダカン八番娼館 望郷」(1974)などの熊井哲。ベルリン国際映…
>>続きを読むキリスト教徒ではありませんが母の影響で、母屋や展覧会巡りをするレベルの原作者のファン。一番好きな作品の映画化。原作の感想になりますが「正義が振りかざす悲劇」を通してボロボロ泣きましたし人生観に大きな…
>>続きを読む「神の罰が怖くないの?」って言葉が出てくるあたり、原作遠藤周作〜〜って感じ。
手術中に映る臓器が思いのほか生々しい。
「どうせ死ぬなら人の役に立ったほうが」ってとんでもない欺瞞じゃん何様だよと思うん…
これだけの数の映画を見ていると、「数撃ちゃ当たる」でなんでも雑食で見ているように思われるかもしれないがそれは間違いで、ほんの少しでも興味が持てない映画は見ない。
それで言えばこの作品はあらすじを読…
人を救う為の医療の犠牲になって死んでいった者たち、その命の重さとは、そして人間の良心とは何なのかを深く考えさせられる映画だった。
患者を実験材料、もしくは昇進の為の道具としか見ていない医師達の冷酷…