遅く復員した伊藤雄之助が戦後の職場システムについていけず、復員が早かった後輩に追い抜かれる場面のリアルさ。
現代に作られた戦後モノでは描けないだろう。
毒親というほどの悪人ではないが、息子の一挙手一…
母親と小学生の息子の二人暮らし。父親の復員で、母は父に気遣う。妹まで産まれ、息子は疎外され、居場所を失う。それは絵に表れる。児童映画のようで、大人でないと理解出来ない映画。小学生の時に観たが、理解で…
>>続きを読むシリアスなテーマだがあっさりとした映画。今の世の中、こんな大人や子供がいないことを残念に思う。歳末の牛肉売りのシーンには笑ってしまった。ところで設楽幸嗣、音楽的なキャラクターはさておいてまるで日本の…
>>続きを読む初・五所平之助。ちょっとこの生々しさは何なんだろう。何かふとしたことで家庭の円満な空気がプチンと途切れて険悪になるのではないかという予感にみたされた画面。親に折檻されてる子供の泣き声もガチすぎる。母…
>>続きを読む誰も悪くはないはずなのに、結果として家出するまで追い詰められる少年。
親子のすれ違いというより、子供が小さいうちは事情が何であれ親がしっかりしないとね。
不測の事態で早合点して誤解、子供はテンパ…
こういうのが見たいんです。
人情ファミリードラマ。
舞鶴港の引揚と再会のシーンは名場面じゃなかろーかと。
鎌倉、湘南海岸周辺のロケが多いのも嬉しい。
防砂の松林の中までカメラが追いかけるダイナミック…
◎復員が遅れた男の屈託とシートン少年の憂鬱
1957年 歌舞伎座製作 松竹配給 104分 カラー
スタンダード *若干コマ飛び、画面ノイズあり
五所平之助(1902-81)監督としては比較的知ら…
松竹株式会社