文学作品だと思って見るとちゃんと現代ホラーに仕上がってると思うんだよね
こういうのってサブカル界隈ではよくあるかもしれないけど
ここまで金かけて演出や演技のクオリティ上げた状態で、知名度抜群のキャラまでつかってやったのってほぼないから貴重だと思うんだよね
ジョーカー1では何者にもなれなかった無敵の人が壊れた挙げ句に革命者として祭り上げられる話で
ジョーカー2では祭り上げられて何者かになれるかと思って浮かれた人が結局何者でもなかった話
ひたすら何か起こりそうで何も起きず、出来たことは犯罪だけで、その犯罪も衝動的なもの
こういうの中年には刺さると思うわ
もし「あなたはこれからヴィランになってください」と言われたら結末はこんな感じだろうな、みたいな話
あれだ、チェンソーマンの第二部のデンジの気持ち悪さあるじゃん、アレを煮詰めた感じ
やっぱ現代ってこういうの描きたくなっちゃうんだろうな、絶対批判出るけどね
チェンソーマン2部もジョーカー2も、一旦評価上げてからやってるのがたち悪くて面白いよね、俺等たぶん釣られたんだよ
エンタメでつられてホイホイ続きみたら「ほーら現実だよ」って鏡を持ってくる感じだよ
エンタメ見に来てるんだからブチ切れだよね、ああそういうことがしたかったんかいって
「題名:おまえ」みたいな捻った作品見せつけてニヤニヤしてる作者を睨むよね
そういう作品
あの読了感のドス黒さは久々に覚えたよ