総務会は、各加盟国が任命する総務1名と総務代理1名で構成されます。通常、総務は財務相、中央銀行総裁、あるいは同等の政府高官が務めます。総務と総務代理の任期はそれぞれ5年で、再任が可能です。
世銀の加盟国が国際金融公社(IFC) または国際開発協会(IDA) に加盟している場合は、世銀の総務と総務代理が職権上、IFCとIDAの総務と総務代理を務めます。また、特別の定めがない限り、投資紛争解決国際センター(ICSID) 理事会の国代表も兼務します。多数国間投資保証機関(MIGA) の総務および総務代理は別途任命されます。
総務会の役割
世界銀行協定に基づき、世銀の全権限は最高意思決定機関である世界銀行総務会に属しています。ただし、総務会は、世界銀行協定で定められた以下などを除く一切の権限を理事に委任しています。
- 新規加盟の承認、加盟国の資格停止
- 授権資本の増額または減額
- 世銀の純益配分に関する決定
- 世界銀行協定をめぐる理事会の解釈申し立てに対する決定
- 他の国際機関との正式かつ包括的な協力取り決め
- 世銀業務の打ち切り
- 選任理事の増員
- 世界銀行協定の改定承認