バーコードデバイストラブルシューティング

Odoo バーコード は主に3種類のバーコードスキャナをサポートしています: USBスキャナ、Bluetoothスキャナ、モバイルコンピュータースキャナです。各タイプのスキャナを設定する際、スキャナが意図した通りに動作せず、Odooがデバイスにエラーを返すという共通の問題が発生することがあります。

以下のセクションを読んで、特定の一般的なタイプのスキャナーに関連する、一般的な、そして特有なデバイスの問題を確認して下さい。

一般的な問題

一般的なバーコードスキャナデバイスに関する一般的な問題については、以下のセクションを参照して下さい。

特定のデバイスに関する問題については、モバイルコンピュータースキャナについては Androidスキャナ セクションを、USBやBluetoothスキャナについては スクリーンレススキャナ セクションを参照して下さい。

バーコードが読取れない

バーコードスキャナーを使用する際によく遭遇する問題のひとつに、バーコードが読み取れないことによるエラーがあります。

これは、以下のいずれかの理由で発生する可能性があります:

  • バーコードが破損しています。

  • デバイスが必要なバーコードタイプを読み取れません(一部のスキャナは2次元バーコードしか読み取れません)。

  • スキャンされるバーコードは画面上に表示されます。スキャナによってはこれをサポートしておらず、バーコードをスキャンするには印刷する 必要があります。これは1次元バーコードで最も一般的です。

  • デバイスにバッテリーがない、または壊れている。これに対処するには、以下のセクションのトラブルシューティング手順に従って下さい。

Odooでバーコードエラーと出る

バーコードスキャナにはそれぞれデバイスの "言語" があり、Odooの バーコード アプリへのバーコードデータの出力方法に影響します。このため、スキャン後にOdoo バーコード がバーコードエラーを返すことがあります。これは以下のような原因が考えられます:

  • コンピュータがバーコードスキャナと異なるキーボードレイアウトで設定されています。これを除外するには、デバイスが同じキーボードレイアウトで設定されていることを確認します。

    例えば、コンピュータがFR-BEキーボードを使用するように設定されている場合、FR-BEキーストロークを送信するようにスキャナを設定します。コンピュータの代わりにタブレットを使用する場合も同じロジックが適用されます。

    キーストローク設定の詳細については :doc:`バーコードスキャナ設定 <hardware> ` ドキュメントを参照して下さい。

  • モバイルコンピュータスキャナ(例えば、Zebra デバイスなど)の場合、スキャナはバーコードを意図したものと異なって解釈する可能性があります。これを除外するには、テストバーコードをスキャンして、スキャナがバーコードをどのように解釈するかを確認します。

Androidスキャナ

AndroidとGoogle Chromeを使用した最新のバーコードスキャナはOdooで動作するはずです。しかし、機種や構成が様々であるため、まずスキャナとOdooの互換性をテストすることをお勧めします。

Zebraプロダクトラインがお勧めです。具体的には、Zebra TC21 (WiFi-only) および Zebra TC26 (WiFi/cellular) です。

バーコードアプリがフィードバックをくれない

デフォルトでは、Androidバーコードスキャナはバーコードを前処理し、全テキストを送信します。Odoo バーコード はこのタイプの出力を読取らないため、各スキャナの設定を正しく行う必要があります。

Odoo バーコード はスキャナがアナログキーボードのように動作することを想定しているため、キーイベント のみを検出します。最も一般的なデバイスの設定は以下のセクションを参照して下さい。

Zebra TC21/TC26

Zebraスキャナを使用する場合は、エラーを防ぐために以下のキーストローク設定がされていることを確認して下さい。

Zebraスキャナのホーム画面で開始し、DataWedge アプリを選択します(アプリは (水色のバーコード) アイコンで表示されます)。

DataWedgeプロファイル ページで、プロファイルオプションを選択してZebraスキャナの設定にアクセスします。

プロファイルを選択したら、キーボードアウトプット オプションまでスクロールダウンし、キーストロークアウトプットを有効化/無効化 オプションが 有効化済 になっていることを確認します。

ZebraスキャナのDataWedgeアプリのキーストロークオプションの表示。

そのオプションを有効にしたら、 プロファイル オプションページに戻り、 キーストローク出力 セクションに行きます。そして :guilabel:キーイベントオプション` サブメニューを開きます。文字 の下にある 文字をイベントとして送信 オプションがチェックされていることを確認します。

重要

イベントとして文字を送信 オプションはZebraスキャナで 必ず チェックして下さい。そうでない場合、Odooはスキャンされたバーコードを認識 できません

上記の手順が完了したら、テストスキャンを実行し、Zebraスキャナが意図した通りに動作していることを確認します。

MUNBYN Androidデバイス

MUNBYN Androidスキャナを使用する際は、エラーを防ぐために以下の設定を確認して下さい。

デバイスのホーム画面で App管理設定 をクリックします。表示されたページで 処理モード セクションを探し、 キーボード入力 を選択します。

MUNBYNスキャナの App管理設定 ページにある処理モードセクション。

ちなみに

選択された 処理モード は、バーコードデータを読み取った後のデータの処理方法を制御します。

キーボード入力 は、アナログキーボードの入力データと同じように、カーソルの位置に読出しデータを入力します。

上記の手順が完了したら、テストスキャンを実行し、MUNBYN Androidスキャナが意図したとおりに動作していることを確認します。

スキャン成功後、アプリにデータが出力されないのはなぜですか?

バーコードをスキャンすると、スキャナがビープ音を鳴らし、スキャンに成功したことを示すが、アプリにデータが出力されないことがあります。

この問題を解決するには、デバイスの スキャナ アプリで出力方法を キーボードアナログ に調整します。

デバイスのホーム画面から スキャナアプリ ‣ 管理設定 をクリックします。管理設定 ページから 出力モード をクリックします。ポップアップウィンドウが表示され、ユーザが利用できるさまざまな出力オプションが表示されます。キーボードモード を選択し、 OK をクリックします。

MUNBYNスキャナの出力モードポップアップウィンドウ。

スキャンが必要なアプリに戻り、スキャンする前にまず入力ダイアログボックスをクリックします。最後にテストスキャンを行い、MUNBYN Androidスキャナが意図した通りに動作していることを確認します。

データロジックAndroidデバイス

データロジックAndroidスキャナを使用する際は、エラーを防ぐために以下の設定がされていることを確認して下さい。

スキャナのすべての設定を表示および構成するには、データロジックAndroid デバイスの 管理設定 アプリを使用します。アプリケーションメニューから 管理設定 ‣ システム ‣ スキャナ管理設定 を選択します。

表示された設定のリストから ウェッジ を選択します。このメニューの キーボードウェッジ セクションで、 キーボードウェッジを有効にする 機能が有効になっていることを確認します。

次に、 キーボードウェッジ セクションの下にある キーボードウェッジ インプットモード オプションを探します。デフォルトでは、入力モードは テキスト注入 に設定されています。

Datalogicスキャナのウェッジ設定メニュー。

キーボードウェッジ入力モード をクリックし、設定を:guilabel:キープレッシャー に変更します。これにより、スキャンされたバーコードはテキストエリアに入力されるのではなく、キーボードのストロークに変換されます。

Datalogicスキャナのキーボードウェッジ入力モード選択。

これらの手順が全て完了したら、テストスキャンを実行し、Datalogic Androidスキャナが意図したとおりに動作していることを確認します。

スクリーンレススキャナ

スクリーンレススキャナは、画面のないバーコードスキャンデバイスです。USBスキャナや Bluetooth スキャナなどがあります。

重要

OdooはほとんどのUSBおよびBluetoothバーコードスキャナーをサポートしています。ただし、スキャナが特定のキーボードレイアウトに対応しているか(または対応するように設定できるか)を確認するには、Odooの `在庫&バーコード互換ハードウェア<https://www.odoo.com/app/inventory-hardware>`_ ドキュメントを参照して下さい。

NETUMデバイス

デフォルトでは、NETUMバーコードスキャナのユーザマニュアルにはフランス語キーボード設定しか記載されていません。ベルギー語キーボードを使用するには、以下のコードをスキャンします:

ベルギーFRキーバーコード

コードがスキャンされたら、NETUM スキャナが正しいキーボード設定を持ち、意図したとおりに動作していることを確認して下さい。