時間と材料に基づく請求書作成

時間および/または材料に基づく請求書は、通常、プロジェクトの規模を正確に見積もることができない場合、またはプロジェクトの要件が変更される可能性がある場合に使用されます。

顧客が従業員や下請け業者、サプライヤー、協力会社などに支払うべき金額とは関係なく、契約を履行するために指定された総額を支払うことに同意する固定価格契約とは異なります。

Odoo 販売 アプリは、時間やその他様々な経費(例: 交通費、宿泊費)、オーダを履行するために必要な購買費を請求することができます。

アプリ設定と管理設定

まず、プロジェクトの進捗を正確に把握するために、Odoo プロジェクト アプリと 会計 アプリをインストールする 必要があります

プロジェクト アプリをインストールするには、 Odooメインダッシュボード ‣ アプリ に移動します。次に、 アプリ ページで、 プロジェクト`アプリブロックを探し、 :guilabel:`有効化 をクリックします。ページが自動的に更新され、Odooのメインダッシュボードに戻ります。

同じプロセスを繰り返して、会計 アプリケーションをインストールします。

インストール後、Odooのメインダッシュボードから 会計 アプリのアイコンをクリックし、 設定 ‣ 管理設定 に移動します。guilabel:設定 ページで、 分析 セクションまでスクロールダウンし、 分析会計 の横のボックスにチェックが入っていることを確認します。

Odoo会計管理設定ページで分析会計設定を有効にする方法

そして、 保存 をクリックして全ての変更を保存します。

次に Odooメインダッシュボード ‣ プロジェクトアプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 に移動します。guilabel:設定 ページの 時間管理 セクションで タイムシート 機能の横のボックスがチェックされていることを確認します。

そして、 保存 をクリックして全ての変更を保存します。

Odooプロジェクトの管理設定ページでのタイムシート機能の見え方。

サービスプロダクト設定

プロジェクト アプリで タイムシート 機能を有効にすると、プロジェクトに費やした時間に対して請求書を発行できるようになります。ただし、以下のプロダクト設定がされている時 のみ 可能です。

重要

プロジェクトに費やした時間の請求書は、プロダクトフォームの プロダクトタイプサービス が設定されているプロダクトで のみ 可能です。

サービスプロダクトを設定するには、 販売アプリ ‣ プロダクト ‣ プロダクト に移動します。プロダクト ページで、設定したいサービスプロダクトを選択するか、 新規 をクリックして新しいプロダクトを作成します。

プロダクトフォームの 一般情報 タブで プロダクトタイプサービス に設定します。次に、 請求方針 フィールドのドロップダウンメニューを開き、 タイムシートに基づく を選択します。

次に、オーダで作成 ドロップダウンメニューから プロジェクトスク を選択します。この設定をした場合、この特定のサービスプロダクトで販売オーダが作成されると、*プロジェクト*アプリに新しいプロジェクトとタスクが作成されます。

サービスプロダクトの請求方針とオーダ作成フィールドの正しい設定。

注釈

代わりに タスク オプションを オーダで作成 ドロップダウンメニューから選択することができます。 guilabel:タスク が選択された場合、 プロジェクト フィールドからタスクが表示される既存のプロジェクトを選択します。このフィールドは タスクオーダで作成 フィールドで選択された場合にのみ表示されます。

販売オーダに消費時間を追加する

適正な 請求方針オーダで作成 オプションでサービスプロダクトを適切に設定した後、販売オーダに消費時間を追加することが可能です。

実際にどのように動作するかを確認するには、販売アプリ ‣ 新規 に進み、空の見積フォームを開きます。次に、顧客 を追加し、 オーダ明細 タブで、 プロダクト追加 をクリックし、ドロップダウンメニューから適切な 設定済サービスプロダクト を選択します。

次に、確認 をクリックしてオーダを確認します。

販売オーダを確定すると、オーダフォームの上部に プロジェクトタスク という2つのスマートボタンが表示されます。

Odoo販売の販売オーダでのプロジェクトとタスクのスマートボタンの表示

プロジェクト スマートボタンをクリックすると、この販売オーダに関連する特定のプロジェクトが表示されます。guilabel:タスク スマートボタンをクリックすると、この販売オーダーに関連する特定のプロジェクトタスクが表示されます。どちらも プロジェクト アプリからもアクセスできます。

販売オーダに消費時間を追加するには、タスク スマートボタンをクリックします。

タスクフォームで タイムシート タブを選択します。guilabel:タイムシート タブから、従業員をプロジェクトに割当て、従業員または販売オーダを作成した人がタスクに費やした時間を追加することができます。

従業員とそのタスクの作業時間を追加するには、 タイムシート タブの 明細追加 をクリックします。次に、適切な 日付従業員 を選択します。説明 列にその時間に行った作業の簡単な説明を追加するオプションもありますが、必須ではありません。

最後に、そのタスクにかかった時間を 消費時間 列に入力し、タイムシート タブのその行をクリックして終了します。

注釈

消費時間 列に入力された時間は、割当時間 フィールド(タスクフォームの一番上にある)にパーセンテージとして即座に反映されます。 これは、割当総労働時間のうち、これまでにどれだけの労働が行われたかを反映したものです。

同じ情報は タイムシート タブの下にある 消費時間残時間 フィールドに時間数として表示されます。

Odoo販売とOdooプロジェクトのタスクフォームにタイムシートタブを表示する方法

このプロセスを、プロジェクトに従事した従業員と時間の数だけ繰返します。

消費時間を請求する

プロジェクトタスクに必要な従業員と時間が全て追加されたら、販売オーダに戻り、 顧客にこれらの時間を請求します。そのためには、タスクフォームの上部にある 販売オーダ スマートボタンをクリックするか、画面の左上にあるパンくずリンクから販売オーダーに戻ります。

販売オーダフォームに戻ると、タスクに追加された時間は オーダ明細 タブ( 配送済 列)と販売オーダの上部にある新しい 記録時間 スマートボタンに反映されます。

プロジェクトにかかった時間を顧客に請求するには、 請求書作成 をクリックし、 請求書作成 ポップアップウィンドウから 通常請求書 を選択します。次に ドラフト請求書作成 をクリックします。

すると 顧客請求書ドラフト が表示され、請求書明細 タブで行われた作業が全て明確に表示されます。

ちなみに

顧客請求書分析分配 列に注意して下さい。この情報は、他の時間/材料請求書作成作業が適切かつ正確に完了するために必要です。

Odoo Salesで販売オーダにかかった時間が表示された請求書ドラフト。

確認 をクリックして請求書を確認し、請求書発行プロセスを続行します。

経費設定

販売オーダに関連する経費を追跡し請求するためには、Odoo 経費 アプリがインストールされている 必要があります

経費 アプリをインストールするには、 Odooメインダッシュボード ‣ アプリ に移動します。次に、 アプリ ページで、 経費 アプリブロックを探し、 有効化 をクリックします。

ページは自動的にリフレッシュされ、Odooのメインダッシュボードに戻ります。すそこから、経費 アプリにアクセスできるようになります。

販売オーダに経費を追加する

販売オーダに経費を追加するには、まず 経費 アプリに移動します。次に、メインの 経費 ダッシュボードから 新規 をクリックすると、空白の経費フォームが表示されます。

経費フォームに、経費の 説明 を追加します(例:ホテル滞在航空券)。次に、カテゴリ フィールドで、ドロップダウンメニューから適切なオプションを選択します(例: 食事マイル旅行宿泊)。

注釈

経費カテゴリは 経費アプリ ‣ 設定 ‣ 経費カテゴリ で追加・変更できます。

次に、 合計 フィールドに経費の合計金額を入力し、適用される場合は 税込 も入力します。次に、正しい 従業員 が選択されていることを確認し、支払者 フィールドに経費を支払った 従業員 (払戻対象) または 会社 を指定します。

次に、再請求先顧客`フィールドで、ドロップダウンメニューから適切な販売オーダを選択します。次に :guilabel:分析分配 フィールドから同じ販売オーダ情報を選択します。

注釈

:guilabel:`分析分配`フィールドは、販売オーダが タイムシートマイルストン、または 配送済数量 に基づいて請求されるサービスプロダクトを含む場合、対応する販売オーダ**のみ**オプション利用可能です。

Odooで販売オーダに添付された経費フォームに正しく記入する方法。

領収書をアップロードして経費に添付する必要がある場合は、領収書添付 ボタンをクリックし、必要な書類を経費にアップロードして下さい。これは必須ではありませんが、経費の承認可否に影響する場合があります。

全ての情報が入力されたら、報告を作成 をクリックし、入力された全ての経費情報を含む経費報告を作成します。

Odoo経費での経費報告サマリの見え方。

次に、承認のために マネジャーに提出 というオプションがあります。承認されると 次回の給与明細で報告 が表示されます。

この例では、全体の流れを示すために、マネジャーに提出`を選択します。マネジャーは :guilabel:`承認 をクリックしてこの支出を承認し、 仕訳を記帳 をクリックしてこの経費を会計仕訳帳に記帳します。

経費の請求

To invoice a customer for an expense on a sales order, navigate to the related sales order, either from the Sales app or from the expense report in the Expenses app. From the expense report, click the Sales Orders smart button at the top of the page.

経費報告書が販売オーダにリンクされていた場合、新しく設定された経費は オーダ明細 タブに独自の明細を持ち、顧客に請求することができます。

Odoo販売アプリケーションで、販売オーダのオーダラインタブに経費が表示されます。

販売オーダの経費を顧客に請求するには、 請求書作成 をクリックし、 請求書作成 ポップアップウィンドウから 通常請求書 を選択し、 ドラフト請求書作成 をクリックします。

そうすると、その経費の 顧客請求書ドラフト が表示されます。あとは通常通り請求書発行処理を行うことができます。

Odoo販売で販売オーダから作成された経費の請求書のサンプル。

購買設定

販売オーダによる購買の請求書を顧客に発行するには、購買 アプリケーションがインストールされている 必要があります

購買 アプリケーションをインストールするには、 Odooメインダッシュボード ‣ アプリ に移動します。次に アプリ ページで 購買 アプリブロックを探し、 有効化 をクリックします。ページが自動的にリフレッシュされ、Odooのメインダッシュボードから 購買 アプリにアクセスできるようになります。

販売オーダに購買を追加する

販売オーダーに購買を追加するには、まず購買オーダを作成する必要があります。購買オーダを作成するには、 購買アプリ ‣ 新規 と進み、空白の購買オーダフォームを表示します。

まず、購買オーダに 仕入先 を追加します。次に、 プロダクト タブの下で、列ヘッダの右端にある点のついた2本の水平線で表される、 追加列オプション ドロップダウンメニューをクリックします。そのドロップダウンメニューから 分析分配 を選択します。

購買オーダフォームに分析分布列を追加する方法。

購買オーダフォームの プロダクト タブのヘッダーに 分析分布 列を追加したら、購買オーダにプロダクトを追加します。そのためには、 プロダクト追加 をクリックし、ドロップダウンメニューから必要なプロダクトを選択します。追加する全てのプロダクトについて繰返し行います。

重要

購買が販売オーダで適切に請求されるためには、購買オーダのプロダクトが 経費入力可 としてマークされ、 請求方針配送済数量 に設定され、プロダクトフォームの 経費の再請求 フィールドで 原価で オプションが選択されている必要があります。

Odooで販売オーダーに請求する購買オーダのプロダクト設定。

次に、この購買オーダーが関連する販売オーダーに関連する適切な 分析分配 を選択します。これを行うには、空の 分析分配 フィールドをクリックして 分析 ポップアップウィンドウを表示します。

次に、部門 ドロップダウンメニューから、購買の請求書を発行する販売オーダに関連付けられている分析分配を選択します。

Odooで購買オーダから分析販売部門を選択する方法。

購買オーダの プロダクト タブに全ての情報を入力したら、 オーダの確認 をクリックしてオーダを確定します。プロダクトを受取ったら プロダクト入荷 をクリックします。これで入荷フォームが作成されます。

注釈

プロダクトの入荷を検証する前にシリアル番号やロット番号を入力する必要がある場合は、入荷フォームのプロダクトラインの右端にある4本の横線で表された 詳細 アイコンをクリックして下さい。

これにより 詳細オペレーション タブが表示され、必要な ロット/シリアル番号完了 数量を追加することができます。準備ができたら 確認 をクリックしてデータを確認します。

次に、検証 をクリックして購買オーダを検証します。

次に、ページ上部のパンくずリンクから購買オーダに戻り、 請求書作成 をクリックして、添付された販売オーダで顧客に請求できる仕入先請求書を作成します。

Odooで顧客に請求する購買オーダ用の仕入先請求書ドラフト。

注釈

確認する前に、必ず 仕入先請求書ドラフト請求日 を入力してください。もし 請求日 が入力されて いない 場合、エラーウィンドウが表示され、確認の前にその情報を入力するよう要求されます。

その後、確認 をクリックして、仕入先請求書を確認します。この請求書は自動的に販売オーダに追加され、販売オーダに添付されている顧客に直接請求書を発行することができます。

購買を請求する

販売オーダの購買を顧客に請求するには、まず 購買を販売オーダ<sales/invoicing/add-purchase-to-sales-order>に追加 し、次に 販売 アプリで目的の販売オーダに移動します。

購買オーダに付随する販売オーダで、購買済プロダクトの オーダ明細 タブの下に独自のプロダクト明細が表示され、請求書を発行する準備ができました。

Odoo販売で顧客に請求する販売オーダで購買オーダプロダクト。

購買を顧客に請求するには、 請求書作成 をクリックし、 請求書作成 ポップアップウィンドウから 通常請求書 を選択し、 ドラフト請求書作成 をクリックします。

そうすると、請求明細 タブに新しく追加された購買オーダプロダクトを含む 顧客請求書ドラフト が表示されます。

Odooの販売オーダで購買プロダクトが添付された顧客請求書ドラフト。

請求書発行プロセスを完了するには、 確認 をクリックして請求書を確認し、 支払登録 ポップアップフォームで 支払登録 をクリックします。