バーコードスキャナ設定

このガイドに従い、Odooの 設定 および バーコード アプリと互換性のあるバーコードスキャナを選択し、設定して下さい。

バーコードスキャナの一例。

スキャナタイプ

バーコードスキャナをセットアップする前に、どのタイプのスキャナがビジネスのニーズに最も適しているかを判断することが重要です。Odooで使用できるスキャナには主に3つのタイプがあり、それぞれにメリットや使用ケースがあります:

  • USBスキャナ はコンピュータに接続して使用し、食料品店のレジのように決まった場所でプロダクトをスキャンするビジネスに適しています。

  • Bluetoothスキャナ はスマートフォンやタブレットとペアリングすることで、費用対効果が高く、ポータブルなバーコードスキャナのオプションとなります。Odooがスマートフォンにインストールされていれば、倉庫のオペレータはモバイルデバイスから直接オペレーションを処理し、在庫を確認することができます。

  • モバイルコンピュータスキャナ とは、バーコードスキャナを内蔵したモバイル機器です。

    重要

    USBスキャナを使用する場合は、スキャナがコンピュータのキーボードレイアウトに対応していることを確認して下さい。

    モバイルコンピュータスキャナを使用する場合、デバイスがOdooモバイルアプリを正しく実行できることを確認して下さい。Google Chromeブラウザ搭載のAndroid OS、またはMicrosoft Edge搭載のWindows OSを使用する最近のモデルであれば動作するはずです。しかし、様々なモデルや設定があるため、テストすることが非常に重要です。

設定

バーコードスキャナをセットアップする際、スキャナがOdooで適切にバーコードを解釈できるよう、以下の設定が正しいことを確認して下さい。

キーボードレイアウト

USBバーコードスキャナを使用する場合は、文字を適切に解釈するために、そのキーボードレイアウトをオペレーティングシステムのレイアウトと一致させて下さい。一般的に、スキャンモードはUSBキーボード(HID)を受け入れるように設定し、言語は使用中のキーボードに基づいて設定する必要があります。

Zebra スキャナのキーボードレイアウトを設定するには、スキャナのユーザマニュアルで希望の言語のキーボードウェッジバーコードをスキャンします。

キーボードレイアウトのユーザマニュアルの例。

Zebraスキャナのユーザマニュアルにあるキーボード言語設定の例。

自動キャリッジリターン

Odooでは誤って2重にスキャンされるのを防ぐため、スキャン間にデフォルトで100ミリ秒の遅延があります。バーコードスキャナと同期させるには、スキャンの後に *キャリッジリターン*(キーボードの"Enter" キーのような文字)を含むように設定して下さい。Odooはキャリッジリターンをバーコード入力の終了と解釈し、スキャンを受け付け、次のスキャンを待ちます。

通常、スキャナでは、キャリッジリターンがデフォルトで含まれています。ユーザマニュアルにある特定のバーコード、例えば CRサフィックスONサフィックスエンターを適用 をスキャンして設定されていることを確認して下さい。

Zebraスキャナ

Zebraスキャナを使用する場合は、エラーを防ぐために以下のキーストローク設定がされていることを確認して下さい。

Zebraスキャナのホーム画面で開始し、DataWedge アプリを選択します(アプリは (水色のバーコード) アイコンで表示されます)。

DataWedgeプロファイル ページで、プロファイルオプションを選択してZebraスキャナの設定にアクセスします。

警告

"DWDemo" プロファイルを使用することは推奨され ません。全ての状況で正常に機能するわけではないからです。

代わりに、新しい個人プロファイルを作成することをお勧めします。新しいプロファイルを作成したら、スキャナのホーム画面の 連携アプリOdooモバイル アプリと Google Chrome アプリを追加します。

プロファイルを選択したら、キーボードアウトプット オプションまでスクロールダウンし、キーストロークアウトプットを有効化/無効化 オプションが 有効化済 になっていることを確認します。

ZebraスキャナのDataWedgeアプリのキーストロークオプションの表示。

そのオプションを有効にしたら、 プロファイル オプションページに戻り、 キーストローク出力 セクションに行きます。そして :guilabel:キーイベントオプション` サブメニューを開きます。文字 の下にある 文字をイベントとして送信 オプションがチェックされていることを確認します。

重要

イベントとして文字を送信 オプションはZebraスキャナで 必ず チェックして下さい。そうでない場合、Odooはスキャンされたバーコードを認識 できません

これらの手順がすべて完了したら、テストスキャンを実行し、Zebraスキャナが意図したとおりに正しく動作していることを確認します。

Honeywellモバイルコンピュータスキャナ

Honeywellスキャナを使用する場合、Odooでバーコードがスキャンできるように以下の手順に従って下さい。

Honeywellスキャナのホーム画面から、⚙️ (歯車) アイコンで表される 管理設定 を選択します。次に Honeywell管理設定 をクリックし、続いて スキャニング をクリックします。

ここから 内部スキャナ をクリックし、続いて デフォルトプロファイル をクリックします。表示されたオプションリストから データ処理設定 を選択します。

データ処理設定 は、バーコードデータがコンピュータによってどのように処理されるかを指定します。guilabel:ウェッジメソッド の設定を見つけます。デフォルトでは、これは 標準 に設定されています。

Honeywellスキャナのデータ処理設定オプション。

Wedgeメソッド の設定を キーボード に変更して下さい。

手順を完了したら、テスト スキャンを行い、Honeywell スキャナが意図したとおりに動作していることを確認します。

Cipherlabモバイルコンピュータスキャナ

Cipherlabスキャナを使用する場合、以下の手順に従ってOdooでバーコードをスキャンできるようにして下さい。

Cipherlabスキャナのホーム画面から アプリドロワー(全てのアプリケーション) に移動します。青い (バーコード) アイコンの上にオレンジ色の ⚙️(歯車) アイコンがある ReaderConfig アプリをクリックします。

次に、デフォルトプロファイル を選択するか、必要に応じて新しいプロファイルを作成します。

一般設定 の下にある、:guilabel:データ出力` をクリックし、続いて キーボードエミュレーション をクリックします。

Cipherlabスキャナデータ出力設定ページ。

デフォルトでは、 キーボードエミュレーション入力方法デフォルトモード に設定されています。この設定を キーイベント に変更して下さい。

Cipherlabスキャナのキーボードエミュレーション設定。

ステップ完了後、テストスキャンを行い、Cipherlabスキャナが意図したとおりに動作していることを確認します。