循環棚卸¶

ほとんどの企業では、倉庫在庫の集計は年に一度しか必要ありません。そのため、Odooで 在庫調整 を行った後、次回の在庫棚卸予定日はその年の12月31日に設定されます。

しかし、企業によっては、常に正確な在庫数を把握することが重要な場合もあります。このような企業は、重要な在庫レベルを正確に保つために 循環棚卸 を使用しています。循環棚卸とは、企業が在庫を特定の ロケーション でより頻繁に棚卸し、物理的な在庫棚卸数が在庫記録と一致していることを確認する方法です。

設定¶

Odooでは循環棚卸はロケーションごとに実行されます。そのため、循環棚卸を実行する前に 保管場所 機能を有効にする必要があります。

この機能を有効にするには、 在庫アプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 に移動し、 倉庫 セクションまでスクロールダウンします。そして 在庫ロケーション の隣にあるチェックボックスにチェックを入れ、 保存 をクリックします。

場所ごとの在庫棚卸頻度の変更¶

保管場所 機能が有効になり、倉庫内に複数の保管場所が作成されると、特定の保管場所の在庫棚卸頻度を変更することができます。

ロケーションを表示、編集するには 在庫アプリ ‣ 設定 ‣ ロケーション に移動します。これにより、現在作成され倉庫にリストされている全てのロケーションを含む ロケーション ページが表示されます。

このページから、場所をクリックすると、その場所の管理設定と設定ページが表示されます。

循環棚卸 セクションの下にある 棚卸頻度(日) フィールドを探します。デフォルトでは 0 に設定されているはずです (この場所が編集されていない場合)。このフィールドで、棚卸の頻度を任意の日数に変更します。

このロケーションに在庫調整が適用されると、 在庫頻度(日) フィールドに入力された値に基づいて、次の予定日が自動的に設定されます。

ロケーションごとの在庫棚卸¶

倉庫内の特定の場所の循環棚卸を行うには、 在庫アプリ ‣ オペレーション ‣ 物理的在庫 に移動します。すると 在庫調整 ページが表示され、現在在庫のあるプロダクトが全て表示されます。

このページから フィルタ と グループ分 オプション( 検索... バーの右にある ⬇️ (下向き矢印) アイコンをクリックすることでアクセス可能)を使って、特定の場所を選択したり、在庫棚卸を行うことができます。

特定のロケーションを選択し、そのロケーション内の全てのプロダクトを表示するには、 検索... バーの右にある ⬇️ (下向き矢印) アイコンをクリックします。次に、 グループ分 列で、 カスタムグループ追加 をクリックすると、新しいドロップダウンメニューが表示されます。

ドロップダウンメニューから ロケーション をクリックします。そうすることで、 在庫調整 ページでプロダクトが保管場所にソートされ、その場所にある全てのプロダクトに対して循環棚卸を実行することができます。

ちなみに

複数のロケーションがあり、プロダクトが大量にある大規模な倉庫では、希望の特定のロケーションを検索する方が簡単かもしれません。これを行うには、 在庫調整 ページから、 検索... バーの右にある ⬇️ (下向き矢印) アイコンをクリックします。

次に、 フィルタ 列で、 カスタムフィルタを追加 をクリックして、 カスタムフィルタを追加 ポップアップウィンドウを開きます。

最初のフィールドで値をクリックし、オプションのリストから ロケーション を選択します。2番目のフィールドで 含む を選択します。3番目のフィールドに、検索するロケーションの名前を入力します。

追加 をクリックすると、その場所がページに表示されます。

全在庫棚卸頻度の変更¶

循環棚卸は通常、ロケーションごとに実行され、予定された日にちより前倒するために、倉庫内の在庫プロダクトの全棚卸予定日を手動で変更することも可能です。

デフォルトの予定日を変更するには、 在庫アプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 に進みます。そして、 オペレーション年度末棚卸の月日 セクションで、 年間在庫日および月 設定フィールドを探します。 ドロップダウンフィールドがあり、デフォルトでは 31 12月 に設定されています。

日を変更するには、`31`をクリックし、その年の希望の月によって`1-31`の範囲内の日に変更します。

月を変更するには、12月 をクリックしてドロップダウンメニューを表示し、希望の月を選択します。

必要な変更が全て完了したら、 保存 をクリックして下さい。