複数通貨システム

Odooでは、請求書の発行、請求書の受領、取引の記録を、貴社で設定されている主要通貨以外の通貨で行うことができます。また、他通貨の銀行口座を設定し、外貨での取引に関するレポートを作成することもできます。

設定

主要通貨

主要通貨 はデフォルトでは会社の国に従って定義されています。これを変更するには 会計 ‣ 設定 ‣ 詳細設定 ‣ 通貨 を開き、 主要通貨 設定で通貨を変更します。

外貨を有効化する

会計 ‣ 設定 ‣ 通貨 に移動し、 有効化 ボタンをトグルして使用したい通貨を有効にします。

使いたい通貨を有効化します。

通貨レート

手動更新

手動で通貨レートを作成して設定するには、 会計 ‣ 設定 ‣ 通貨 に進み、レートを変更したい通貨をクリックし、 レート タブの下にある 明細を追加 をクリックして新しいレートを作成します。

通貨レートを作成または変更します。

自動更新

自動通貨レート会計ダッシュボード ‣ 設定 ‣ 管理設定 ‣ 通貨 の下に表示されます。デフォルトでは、今すぐ更新 ボタン (🗘) をクリックしないとレートが更新されません。

Odooでは定期的にレートを更新することができます。そのためには 間隔手動 から 日次週次月次 に変更して下さい。また、 サービス フィールドをクリックすると、最新の通貨レートを取得するウェブサービスを選択できます。

為替差仕訳

Odooは自動的に為替差益の仕訳を専用勘定科目、専用仕訳帳に記録します。

会計 ‣ 設定 ‣ 管理設定 ‣ デフォルト勘定科目 に進み、 仕訳帳収益勘定損益勘定 を編集することで、為替差仕訳を記帳する ために使用する仕訳帳と勘定科目を定義することができます。

Example

顧客から請求書を発行してから1ヶ月後に入金があった場合、為替レートはそれ以降に変動している可能性があります。この変動は為替差損益を意味し、Odooは自動的にデフォルトの**為替差** 仕訳に記帳します。

勘定科目表

各勘定科目は通貨を設定することができます。そうすることで、その勘定科目に関連する全ての動きは、その勘定科目の通貨を持つことを強制されます。

そのためには 会計 ‣ 設定 ‣ 勘定科目一覧 に行き、 勘定通貨 フィールドで通貨を選択します。空欄の場合、有効な通貨は1つだけでなく全て考慮されます。

仕訳帳

仕訳帳 に通貨が設定されている場合、その仕訳帳はその通貨の取引のみを扱います。

これを行うには、 会計 ‣ 設定 ‣ 仕訳帳 に行き、編集したい仕訳帳を開き、 通貨 フィールドで通貨を選択します。

仕訳帳で扱う通貨を選択します。

複数通貨会計

顧客請求書、仕入先請求書と他ドキュメント

全てのドキュメントについて、取引に使用する通貨と仕訳帳をドキュメント自体で選択できます。

使用する通貨と仕訳帳を選択します。

支払登録

会社の主要通貨以外の通貨で支払を登録するには、ドキュメントの 支払登録 支払ボタンをクリックし、ポップアップウィンドウの 金額 フィールドで 通貨 を選択します。

支払いを登録する前に、使用する通貨と仕訳帳を選択して下さい。

銀行取引

銀行取引を作成またはインポートする場合、金額は会社の主要通貨で表示されます。外貨 を入力するには、 外貨 で通貨を選択します。選択したら、 金額 を主要通貨で入力すると、 通貨フィールドの金額 で自動的に外貨に変換されます。

外貨に関する追加フィールド。

消込時、Odooは外貨金額と貴社の主要通貨金額の両方を表示します。

為替レート仕訳

為替差仕訳 を見るには、 会計ダッシュボード ‣ 会計 ‣ 仕訳帳:その他 にアクセスして下さい。

為替レート仕訳