委託販売: 在庫を所有せずに売買¶

通常、企業の倉庫に保管されるプロダクトは、サプライヤーから購買するか、自社で製造するかのどちらかです。しかし、サプライヤーは、企業が前もってそれらの商品を購入することなく、企業の倉庫に製品を保管し、販売することを許可することがあります。これは委託と呼ばれています。

委託販売は、サプライヤーが新しいプロダクトを発表し、簡単に顧客に届けることができる便利な方法です。また、プロダクトを保管する企業(受託人)にとっても、その労力に見合った収入を得ることができる優れた方法です。委託先側は、実際に所有していないプロダクトを保管する利便性に対して手数料を請求することもできます。

委託在庫設定を有効にする¶

委託在庫を受け取り、保管し、販売するには、設定でこの機能を有効にする必要があります。これを行うには、在庫 ‣ 設定 ‣ 詳細設定に進み、トレーサビリティセクションの下にある委託在庫の隣にあるチェックボックスをオンにし、保存をクリックして終了します。

委託在庫を入荷(および保管)する¶

Odooでこの機能を有効にすると、委託在庫を倉庫に入荷することができるようになります。メインの在庫ダッシュボードから入荷セクションをクリックします。次に作成をクリックします。

注釈

委託在庫は、実際に仕入先から購買されるわけではなく、単に入荷して保管されるだけです。このため、委託在庫の受領には見積や購買オーダは必要ありません。そのため、委託在庫の入荷は全て手作業で行われます。

入荷元フィールドに入力する仕入先を選択し、オーナーを割当フィールドに入力する同じ仕入先を選択します。

重要

仕入先から受け取ったプロダクトは同じ仕入先が所有することになるので、入荷元とオーナーを割当フィールドは一致しなければなりません。

仕入先関連のフィールドを設定したら、プロダクト明細にプロダクトを入力し、完了列に倉庫に入荷する数量を設定します。もし単位機能が有効であれば、単位も変更することができます。委託在庫を全て入荷したら、検証して下さい。

委託在庫の販売と配送¶

委託在庫が倉庫に入荷されると、プロダクトフォームで販売可能オプションが有効になっている他の在庫プロダクトと同じように販売することができます。

販売オーダを作成するには、販売アプリに移動し、見積の概要から作成をクリックします。次に、顧客フィールドに入力する顧客を選択します。

注釈

顧客は、倉庫で入荷した(そして保管されている)委託在庫を供給した仕入先と異なっている 必要があります。

オーダ明細のプロダクト列に委託プロダクトを追加し、数量を設定します。フォームに他の必要事項を記入して下さい。見積が完了したら、確認をクリックします。

見積依頼が確認されると、販売オーダとなります。ここから配送スマートボタンをクリックし、検証を選択して配送を検証することでプロダクトを配送することができます。

委託在庫のトレーサビリティとレポート¶

委託在庫は倉庫に保管している会社ではなく、それを供給した仕入先が所有していますが、委託プロダクトは それでも 特定の在庫レポートに表示されます。

在庫レポートを見るには在庫 ‣ レポーティングに行き、見たいレポートを選択します。

注釈

受託人は実際には在庫を所有していないため、これらのプロダクトは在庫評価レポートには反映されず、受託人の在庫評価には影響*しません*。

プロダクト移動レポート¶

手持在庫の移動に関する全ての情報を表示するには、在庫 ‣ レポーティング ‣ プロダクト移動に進み、プロダクト移動ダッシュボードに移動します。完了数量と参照ドキュメントが利用でき、ロケーションも利用できます。委託在庫は取引先ロケーション/仕入先から発生します。

ちなみに

委託プロダクトの移動を所有者別に表示するには、グループ化フィルタを選択し、カスタムグループを追加パラメータを選択し、所有者からを選択し、適用で終了します。

ちなみに

委託在庫の予測単位を見るには、在庫 ‣ レポーティング ‣ 予測在庫にアクセスして下さい。

手持在庫レポート¶

在庫 ‣ レポーティング ‣ 在庫レポートに移動して手持在庫ダッシュボードを表示します。このレポートでは、手元にある全ての在庫のロケーションとロケーションごとの数量が表示されます。委託プロダクトの場合、所有者列にはそれらのプロダクトの所有者、または最初にプロダクトを供給した最初の仕入先が入力されます。

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