オンライン支払

Odooには複数の 決済プロバイダー が組み込まれており、顧客が カスタマーポータルeコマースウェブサイト 上でオンライン支払を行うことができます。顧客は販売オーダ、請求書、定期購入の支払を、クレジットカード など希望の支払方法で行うことができます。

各決済プロバイダーは、サポートされている 支払方法 のリストにリンクされており、必要に応じて有(無)効化することができます。

オンライン支払フォーム

注釈

Odooアプリは機密情報の取扱を認定決済プロバイダーに委託するため、PCIコンプライアンスについて心配する必要はありません。機密情報(クレジットカード番号など)はOdooサーバーや他の場所にホストされているOdooデータベースには保存されません。その代わりに、Odooアプリは決済プロバイダーのシステムに安全に保存されたデータに一意の参照番号を使用します。

サポートされている決済プロバイダー

サポートされている決済プロバイダーにアクセスするには、 会計 ‣ 設定 ‣ 決済プロバイダーウェブサイト ‣ 設定 ‣ 決済プロバイダー、または 販売 ‣ 設定 ‣ 決済プロバイダー にアクセスして下さい。

オンライン決済プロバイダー

以下からの支払フロー:

トークン化

手動キャプチャ

返金

エクスプレスチェックアウト

Adyen

Odoo

全額および一部

全額および一部

Amazon Payment Services

プロバイダウェブサイト

AsiaPay

プロバイダウェブサイト

Authorize.Net

Odoo

全額のみ

全額のみ

Buckaroo

プロバイダウェブサイト

Flutterwave

プロバイダウェブサイト

Mercado Pago

プロバイダウェブサイト

Mollie

プロバイダウェブサイト

PayPal

プロバイダウェブサイト

Razorpay

Odoo

全額のみ

全額および一部

SIPS

プロバイダウェブサイト

Stripe

Odoo

全額のみ

全額および一部

Xendit

プロバイダウェブサイト

注釈

  • 各プロバイダーは、利用可能な機能に応じて独自の設定フローを持っています。

  • これらのオンライン決済プロバイダーのいくつかは、銀行口座 として追加することもできますが、これは決済プロバイダーとして追加するのとは 異なる プロセスとなります。決済プロバイダーは顧客がオンラインで支払を行うことを可能にし、銀行口座は会計アプリに追加され、銀行消込 を行うように設定されます。

ちなみに

Stripe、PayPal、AdyenなどのAPIと統合する通常の決済プロバイダーに加えて、Odooには デモ決済プロバイダー がバンドルされています。この決済プロバイダーを使用すると、オンライン決済を含むビジネスフローをテストすることができます。デモ支払いはダミー支払いのため、認証情報は必要ありません。

銀行支払

  • 選択すると、Odooは支払情報を支払参照番号と共に表示します。銀行口座に支払を受け取ったら、手動で承認する必要があります。
  • 顧客は、SEPA口座振替を登録するために銀行振込を行い、銀行口座に直接請求することができます。

Enabling a payment provider

新しい決済プロバイダーを追加し、その決済プロバイダーに関連する支払方法を顧客が利用できるようにするには、以下の手順に従います:

  1. 決済プロバイダーのウェブサイトにアクセスし、アカウントを作成し、サードパーティが使用するAPI認証情報を確認して下さい。これらはOdooが決済プロバイダーと通信するために必要です。

  2. Odooの 会計 ‣ 設定 ‣ 決済プロバイダーウェブサイト ‣ 設定 ‣ 決済プロバイダー, 販売 ‣設定 ‣ 決済プロバイダー から 決済プロバイダー に移動します。

  3. プロバイダーを選択し、認証情報 タブを設定します。

  4. ステータス フィールドに 有効化済 を設定します。

注釈

  • 認証情報 タブで利用可能なフィールドは決済プロバイダーによって異なります。詳細は 関連ドキュメンテーション を参照して下さい。

  • 決済プロバイダーを有効にすると、自動的にウェブサイトに公開されます。公開を解除したい場合は、 公開 ボタンをクリックして下さい。顧客は未公開のプロバイダーを通して支払を行うことはできませんが、そのようなプロバイダーにリンクされている既存のトークンを (削除してサブスクリプションに割当) 管理することはできます。

テストモード

決済プロバイダーをテストとして試したい場合は、決済プロバイダーフォームの ステータス フィールドを テストモード に設定し、 認証情報 タブにプロバイダーのテスト/サンドボックス認証情報を入力します。

注釈

デフォルトでは、決済プロバイダーはテストモードでは 未公開 のままなので、訪問者には見えません。

警告

顧客請求書のナンバリングに関して問題が発生するのを避けるため、複製またはテストデータベースでテストモードを使用することをお勧めします。

支払方法

各決済プロバイダーはサポートされている支払方法のリストに関連しています。決済プロバイダーフォームの 設定 タブの 支払方法 フィールドにリストされている方法はすでに有効化されているものです。決済プロバイダーの支払方法を有効化または無効化するには、 支払を有効化 をクリックし、関連する支払方法のトグルボタンをクリックします。

ちなみに

支払方法はシーケンス順に基づいてウェブサイトに表示されます。並替えるには、決済プロバイダーフォームで 支払方法を有効化 をクリックし、 支払方法 リストで、希望する順番に支払方法をドラッグ&ドロップします。

アイコンとブランド

ウェブサイト上の支払方法の隣に表示されるアイコンは、支払方法に対して有効化されたブランドのアイコンか、または何もない場合は支払方法自体のアイコンです。これらを変更するには、 会計 ‣ 設定 ‣ 支払方法ウェブサイト ‣ 設定 ‣ 支払方法 または 販売 ‣ 設定 ‣ 支払方法 に移動し、支払方法をクリックします。

支払方法のアイコンを変更するには、支払方法のフォームの右上にある画像の上にマウスを置き、鉛筆アイコン()をクリックします。

ブランド タブを選択すると、支払方法で有効化されたブランドが表示されます。ブランドと関連するアイコンは、並び順に基づいて表示されます。順を並び替えるには、ドラッグ&ドロップします。ブランドのアイコンを変更するには、そのブランドを選択し、開いたポップアップウィンドウで右上隅の画像にマウスカーソルを合わせ、鉛筆のアイコン ().をクリックします。

高度な設定

高度な支払方法を設定するには、 会計 ‣ 設定 ‣ 支払方法ウェブサイト ‣ 設定 ‣ 支払方法販売 ‣ 設定 ‣ 支払方法 のいずれかに進みます。支払方法をクリックし、 開発者モード を有効化します。設定 タブをクリックし、機能を適応させます。

危険

  • 各支払い方法は、決済プロバイダーの動作やOdooとの統合に沿った方法であらかじめ設定されています。この設定を変更するとエラーが発生する可能性がありますので、まず複製またはテストデータベースでテストして下さい。

  • 支払方法の設定に対する修正は、支払方法と決済プロバイダーの機能の範囲内でしか機能しません。例えば、ある国でしかサポートされていない支払方法に対して を追加したり、それをサポートしていない決済プロバイダーにリンクされている支払方法に対して トークン化 を有効にしても、意図した結果は得られません。

トークン化

If the payment provider supports this feature, customers can save their payment method details for later. To enable this feature, go to the Configuration tab of the selected payment provider and enable Allow Saving Payment Methods.

この場合、支払トークン がOdooに作成され、顧客が支払方法の詳細を再度入力することなく、次回以降の支払方法として使用することができます。これは特にeコマースの転換率や定期的な支払を使用するサブスクリプションに有効です。

ちなみに

To add or delete their saved payment method details, customers can click Manage payment methods in the customer portal.

PCI DSS and Attestation of Compliance

Odoo is not PCI DSS-certified because it does not store cardholder data or process payments. Instead, it outsources tokenization and payment to external payment providers, which means that as an Odoo customer, you only need to complete the minimal Self-Assessment Questionnaire (SAQ) with the provider to obtain the Attestation of Compliance (AoC) and achieve PCI compliance. Odoo should not be mentioned as a payment processor or a third-party service provider in the SAQ.

手動キャプチャ

If the payment provider supports this feature, you can authorize and capture payments in two steps instead of one. To enable this feature, go to the Configuration tab of the selected payment provider and enable Capture Amount Manually.

支払を承認すると、資金は顧客の支払方法に予約されますが、すぐには請求されません。後で支払を手動で取込んだときに請求されます。また、承認を取消し、予約された資金を解除することもできます。支払を手動でキャプチャすることは、様々な場面で役立ちます:

  • 支払確認書を受け取り、オーダが発送されるまで支払を待ちます。

  • 支払完了し、フルフィルメントプロセスが開始される前に、オーダが正当なものであることを確認します。

  • 支払払戻に高額な払戻手数料が発生する可能性を回避: 決済プロバイダーは、承認の無効化に手数料を請求することはありません。

  • 保証金を預かり、後日、差引かれた金額(例: 損害賠償の場合など)を返却します。

承認された後に支払をキャプチャするには、関連する販売オーダまたは顧客請求書に移動し、 取引をキャプチャする ボタンをクリックします。資金を解放するには、 無効な取引 ボタンをクリックします。

注釈

  • 決済プロバイダーによっては、承認された金額の一部のみをキャプチャすることをサポートしています。その後、残りの金額はキャプチャされるか、無効化されます。これらのプロバイダーは 上記の表全額および一部 と明記されてるのでご確認下さい。合計金額の取込みまたは無効化のみをサポートするプロバイダーには、全額のみ と表記されています。

  • 資金は永遠に確保されるわけではありません。一定の時間が経過すると、資金は自動的に解除され顧客の支払方法に戻されます。正確な予約期間については、決済プロバイダーのドキュメントを参照して下さい。

  • Odooは全ての決済プロバイダーでこの機能をサポートしているわけではありませんが、ウェブサイトのインターフェイスから手動で取り込むことができるプロバイダーもあります。

返金

決済プロバイダーがこの機能をサポートしている場合、Odooから直接、支払を払戻すことができます。初めにこの機能を有効にする必要はありません。顧客の支払を払戻すには、その支払に移動し、 払戻 ボタンをクリックします。

注釈

  • Some payment providers support refunding only part of the amount. The remaining amount can then optionally be refunded, too. These providers have the value Full and partial in the table above. The providers that only support refunding the total amount have the value Full only.

  • Odooは全ての決済プロバイダーでこの機能をサポートしているわけではありませんが、一部の決済プロバイダーではウェブサイトのインターフェイスから支払の払戻しが可能です。

エクスプレスチェックアウト

If the payment provider supports this feature, you can allow customers to use the Google Pay and Apple Pay buttons and pay their eCommerce orders in one click. When they use one of these buttons, customers go straight from the cart to the confirmation page without filling out the contact form. They just have to validate the payment on Google's or Apple's payment form.

この機能を有効にするには、選択した決済プロバイダーの 設定 タブを開き、 エクスプレスチェックアウトを許可 を有効にします。

注釈

エクスプレスチェックアウトの支払フォームに表示される価格は全て税込みです。

利用可能

設定 タブの 通貨 を変更し、 限度額 を指定することで、決済プロバイダーの可用性を調整することができます。

通貨および国

決済プロバイダーにより、利用可能な通貨と国のリストが異なります。つまり、顧客の通貨または国がサポートリストにない場合、決済プロバイダーにリンクされた支払方法は選択できません。利用可能な通貨および国のリストにはエラー、アップデート、および不明点がある可能性があるため、決済プロバイダーの対応通貨または国を追加または削除することは可能です。

注釈

  • Payment methods also have their own list of available currencies and countries that serves as another filter during payment operations.

  • サポートされている通貨または国のリストが空の場合、リストが長すぎて表示できないか、Odooがその決済プロバイダーの情報を持っていないことを意味します。国や通貨がサポートされていない場合、後の段階で支払が拒否される可能性があっても、決済プロバイダーは利用可能のままです。

最大金額

選択したプロバイダーで支払うことのできる 最大金額`を制限することができます。このフィールドを `0.00 のままにすると、支払額に関係なく決済プロバイダーを利用できるようになります。

重要

この機能は、顧客が支払い金額を変更できるようにするページでは動作しません。例: 配送方法 が有効になっている場合の 寄付 スニペットと チェックアウト ページでは動作しません。

支払仕訳帳

未消込勘定 の支払を記録するためには、決済プロバイダーに 支払仕訳帳 を定義する必要があります。デフォルトでは、 銀行 仕訳帳が全ての決済プロバイダーの支払仕訳帳として追加されます。これを変更するには、選択した決済プロバイダーの 設定 タブを開き、別の 支払仕訳帳 を選択します。

注釈

  • 支払仕訳帳は 銀行 仕訳帳である必要があります。

  • 同じ仕訳帳を複数の決済プロバイダーに使用することができます。

  • 支払仕訳帳は、顧客請求書または会計アプリ がインストールされている場合にのみ設定する必要があります。

会計の観点

From an accounting perspective, there are two types of online payment workflows: the payments that are directly deposited into your bank account and follow the usual reconciliation workflow, and those coming from third-party online payment providers and require you to follow another accounting workflow. For these payments, you need to consider how you want to record your payments' journal entries. We recommend you ask your accountant for advice.

デフォルトでは、 支払仕訳帳 に対して定義された 銀行口座 が使用されますが、各決済プロバイダーの 未消込金勘定 を指定して、プロバイダーの支払いと他の支払いを分けることもできます。

決済プロバイダー用に未消込金勘定を定義します。