GS1バーコード表現規則¶
`GS1表現規則<https://www.gs1us.org/>`_ は様々なプロダクトとサプライチェーンのデータを1つのバーコードに統合します。Odooはグローバル出荷、販売、Eコマースプロダクトリストを有効にするため、企業が購入した `一意のGlobal Trade Item Number<https://www.gs1.org/standards/get-barcodes>`_ (GTIN) を取り込みます。
GS1表現規則を設定して、密封されたボックスのバーコードをスキャンし、 GTIN、ロット番号、数量情報などの重要なプロダクト情報を識別します。
重要
GTIN は、GS1バーコードを使用するためにGS1から購入する <https://www.gs1.org/standards/get-barcodes>`_ 必要のある 一意のプロダクトIDです。
バーコード表現規則を設定する¶
GS1表現規則を使用するには、 バーコード セクションで、 バーコードスキャナ ボックスをチェックします。次に、デフォルトのバーコード表現規則のオプションから を選択します。
に移動します。次に、OdooがデフォルトでサポートしているGS1 規則 と バーコードパターン のリストは、 バーコード表現規則 の選択項目の右側にある ➡️ (矢印) アイコンをクリックすると表示されます。
開く:表現規則 ポップアップテーブルで、Odooで利用可能なGS1の Rule Names を表示、編集します。このテーブルには、GS1バーコードと対応する:guilabel:`バーコードパターン`で凝縮できる全ての情報が含まれています。
ちなみに
バーコード表現規則としてGS1を設定した後、開発者モード を有効にした後に表示される隠しメニューからもアクセスできます。有効化したら、 メニューに移動し、最後に デフォルトGS1表現規則 を選択します。
の設定には、OdooでGS1バーコードを使用する¶
OdooでGS1バーコードを使用してプロダクトを識別するために、企業は国際的に識別可能なプロダクト識別子として `一意のGTIN <https://www.gs1.org/standards/get-barcodes>`_をGS1から購入し、取得します。この GTIN はGS1指定の バーコードパターン に従って特定のプロダクトの詳細と組み合わされます。このパターンの数字と文字の配列は、サプライチェーン全体のグローバルシステムで正確に解釈されるように、GS1標準に準拠している必要があります。
全てのバーコードは、2-4桁の `アプリケーション識別子<https://www.gs1.org/standards/barcodes/application-identifiers>`_ (A.I.) で始まります。この必須プレフィックスは、バーコードがどのような情報を含んでいるかを普遍的に示します。Odooは:ref:デフォルトGS1規則リスト <barcode/operations/default-gs1-nomenclature-list>
で詳しく説明されているGS1規則に従って情報を識別します。リストから該当する A.I. を含めることで、OdooはGS1バーコードを正しく解釈できるようになります。ほとんどのバーコードパターンには固定長が必要ですが、ロット番号やシリアル番号など特定のパターンの長さは柔軟に設定できます。
ちなみに
GS1バーコードの末尾に配置されていない柔軟な長さのバーコードパターンでは、FNC1セパレータ(x1D
)を使用してバーコードを終了します。
例: ロット番号のバーコードパターンは 20 文字です。LOT00000000000000001
のような20文字のロット番号バーコードを作成する代わりに、FNC1セパレータを使用して短くします:OT001x1D
。
全てのバーコードパターンと従うべき規則の包括的なリストを見るには、 GS1 表現規則リスト を参照して下さい。そうでない場合は、このGS1使用ドキュメント を参照して、プロダクト情報に GTIN を組み合わせたり、ワークフローを設定する具体例を参照して下さい。
規則を作成する¶
GS1規則はバーコードに含まれる情報の特定のフォーマットで、A.I. で始まり、定義された長さの文字を含みます。デフォルトGS1リスト からGS1バーコードをスキャンすると、対応するデータがOdooデータベースに自動入力されます。
OdooにGS1バーコード規則を追加することで、非標準のユニークなGS1フォーマットを正確に解釈することができます。
これを行うには、まず 開発者モード をオンにし、 の バーコード表現規則 リストに移動します。次に、 デフォルトGS1表現規則 リスト項目を選択します。
デフォルトGS1表現規則 ページで、テーブルの一番下にある 明細追加 を選択すると、新しい規則を作成するウィンドウが開きます。規則名 フィールドは、バーコードが何を表しているかを識別するために内部で使用されます。バーコードの タイプ フィールドは、システムで理解できる情報の異なる分類です(プロダクト、数量、賞味期限、パッケージ、クーポンなど)。付番 は規則の優先度を表し、値が小さいほど上位に表示されます。Odooはこのテーブルの順序に従い、付番に基づいて最初に合致した規則を使用します。:guilabel:バーコードパターン` は、アルファベットや数字の並びがプロダクトに関する情報を含んでいることをシステムが認識する方法です。
情報を入力したら、 保存して新規 ボタンをクリックして別の規則を作成するか、 保存して閉じる をクリックして保存し、規則の表に戻ります。
バーコードトラブルシューティング¶
GS1バーコードは扱いが難しいため、バーコードが期待通りに機能しない場合に試してみるべき確認事項をいくつかご紹介します:
バーコード表現規則 設定が に設定されていることを確認します。詳細は 表現規則設定セクション を参照して下さい。
バーコードでスキャンするフィールドがOdooで有効になっていることを確認して下さい。例えば、ロット番号とシリアル番号を含むバーコードをスキャンするには、 Odoo管理設定 と プロダクト上 で ロットシリアル番号 機能が有効になっていることを確認して下さい。
A.I. とバーコード付番の間の括弧
[]
や括弧()
などの句読点は省略して下さい。これらは通常、読みやすくするために例で使用されるものであり、最終的なバーコードに含めるべきではありません。GS1バーコードの作成に関する詳細は このセクション を参照して下さい。1つのバーコードに複数のエンコードフィールドが含まれる場合、Odooがバーコードを読み取るには、バーコード表現規則に全ての規則がリストされている必要があります。 このセクション では、バーコード表現規則に新しい規則を追加する方法を詳しく説明しています。
複数のエンコードされたフィールドを含むバーコードを少しずつテストし、どのフィールドが問題を引き起こしているかを突き止めます。
Example
GTIN|、ロット番号、数量を含むバーコードをテストする場合、まず |GTIN|だけをスキャンします。次に、|GTIN|とロット番号をテストし、最後にバーコード全体をスキャンしてみて下さい。
エンコードされたフィールドが不明であることを診断した後、新規規則 をOdooのデフォルトリストに追加して、固有の仕様を持つGS1バーコードを認識できるようにします。
重要
新しいフィールドは読み込まれますが、開発者がカスタマイズしない限り、その情報はOdooの既存フィールドにリンクされません。しかし、バーコードの残りのフィールドが正しく解釈されるようにするには、新しい規則を追加する必要があります。
GS1表現規則リスト¶
下の表はOdooのデフォルトのGS1規則リストです。バーコードパターンは正規表現で記述されています。最初の3つの規則だけが最後の文字として 数字チェック を必要とします。
規則名 |
タイプ |
バーコードパターン |
GS1内容タイプ |
Odooフィールド |
---|---|---|---|---|
シリアル輸送コンテナコード |
パッケージ |
(00)(\d{18}) |
数値識別子 |
梱包名 |
Global Trade Item Number (GTIN) |
個数管理品 |
(01)(\d{14}) |
数値識別子 |
プロダクトフォーム上の バーコード |
含まれる貿易品目のGTIN |
個数管理品 |
(02)(\d{14}) |
数値識別子 |
パッケージング |
世界各地への発送/配達 |
目的地 |
(410)(\d{13}) |
数値識別子 |
目的地 |
転送用出荷/配達 |
目的地 |
(413)(\d{13}) |
数値識別子 |
移動元ロケーション |
物理的なロケーションI.D. |
ロケーション |
(414)(\d{13}) |
数値識別子 |
ロケーション |
バッチまたはロット番号 |
ロット |
(10) ([!"%-/0-9:-?A-Z_a-z]{0,20}) |
アルファベット数字名 |
ロット |
シリアル番号 |
ロット |
(21) ([!"%-/0-9:-?A-Z_a-z]{0,20}) |
アルファベット数字名 |
シリアル番号 |
梱包日 (YYMMDD) |
梱包日 |
(13)(\d{6}) |
日付 |
梱包日 |
賞味期限日 (YYMMDD) |
賞味・使用期限 |
(15)(\d{6}) |
日付 |
賞味期限日 |
有効期限日 (YYMMDD) |
使用期限日 |
(17)(\d{6}) |
日付 |
使用期限日 |
可変アイテム数 |
数量 |
(30)(\d{0,8}) |
測定対象 |
UoM: 単位 |
貿易品目数 |
数量 |
(37)(\d{0,8}) |
測定対象 |
コンテナ単位数量 (AI 02) |
正味重量:キログラム(kg) |
数量 |
(310[0-5])(\d{6}) |
測定対象 |
数量kg |
長さ(m) |
数量 |
(311[0-5])(\d{6}) |
測定対象 |
数量m |
正味容積: リットル(L) |
数量 |
(315[0-5])(\d{6}) |
測定対象 |
数量L |
正味容積:立方メートル (m3) |
数量 |
(316[0-5])(\d{6}) |
測定対象 |
数量 m3 |
長さインチ (in) |
数量 |
(321[0-5])(\d{6}) |
測定対象 |
数量inch |
正味重量/容量: オンス (oz) |
数量 |
(357[0-5])(\d{6}) |
測定対象 |
数量oz |
正味容積:立方フィート(ft3) |
数量 |
(365[0-5])(\d{6}) |
測定対象 |
数量 ft3 |
パッケージングタイプ |
パッケージングタイプ |
(91) ([!"%-/0-9:-?A-Z_a-z]{0,90}) |
アルファベット数字名 |
梱包タイプ |