SEPAで支払う

SEPA、単一ユーロ決済圏は、ユーロ建ての銀行送金を簡素化するための欧州連合の決済統合イニシアチブです。SEPAを利用することで、銀行に支払オーダを送信し、銀行電信送金を自動化することができます。

SEPAは、EU加盟27カ国の銀行と同様にサポートされています:

EFTA加盟国:

  • Iceland;

  • Liechtenstein;

  • Norway;

  • Switzerland.

非EEA SEPA加盟国:

  • Andorra;

  • Monaco;

  • San Marino;

  • United Kingdom;

  • Vatican City State.

非EEA地域:

  • Saint-Pierre-et-Miquelon;

  • Guernsey;

  • Jersey;

  • Isle of Man.

Odooで仕入先請求書を支払う際、支払オプションとしてSEPA委任を選択できます。一日の終わりに、全ての銀行電信振込を含むSEPAファイルを作成し、オンラインバンキングインターフェースにアップロードして支払処理できます。

デフォルトでは、ファイルはSEPAクレジット振替 'pain.001.001.03' 仕様に従います。これは銀行間でよく定義された標準です。ただし、スイスとドイツの企業については、スイスでは 'pain.001.001.03.ch.02' 、ドイツでは 'pain.001.003.03' という別の形式が使用されます。

銀行で支払が処理されると、Odooで口座明細を直接インポートすることができます。銀行消込処理により、銀行に送信したSEPAオーダと実際の銀行明細がシームレスに照合されます。

設定

SEPAクレジット振替(SCT)の有効化

SEPAで仕入先に支払うには、SEPAクレジット振替 設定を有効にする必要があります。これを行うには、 会計 ‣ 設定 ‣ 管理設定 ‣ 取引先支払: SEPAクレジット振替 (SCT). 設定を有効にし、会社データを入力することで、仕入先に支払う際にSCTオプションを使用できるようになります。

注釈

インストールされている地域化パッケージによっては、SEPA口座振替 および SEPAクレジット振替 モジュールがデフォルトでインストールされている場合があります。インストールされていない場合は、 インストール する必要があります。

銀行でSEPA支払方法を有効にする

会計ダッシュボードから、銀行仕訳のドロップダウンメニュー () をクリックし、 設定 を選択します。出金 タブをクリックし、まだなければ 支払方法 の下に SEPAクレジット振替 を追加します。

仕訳入力 タブでIBAN口座番号(国内口座番号はSEPAでは使えません)とBIC(銀行識別子コード)を必ず指定して下さい。

支払を登録

SEPAで行われた仕入先支払を登録することができます。これを行うには、 会計 ‣ 仕入先 ‣ 支払 に進みます。支払を作成する際、 支払方法 として SEPAクレジット振替 を選択します。

初めてSEPAで仕入先に支払う場合、 受取銀行口座 フィールドに銀行名、IBAN、BIC(銀行識別コード)を入力する必要があります。Odooは自動的にIBAN形式が正しいかどうかを確認します。

今後この仕入先に支払を行う場合、Odooは自動的に銀行口座を提案しますが、新しい銀行口座を選択することも可能です。

支払が登録されたら、忘れずに確認して下さい。仕入先請求書の上部にある 支払登録 ボタンを使って、請求書から直接支払うこともできます。フォームは同じですが、支払いは請求書に直接リンクされ、自動的に請求書と消込されます。