クラスターピッキング¶
クラスターピッキングは 一括ピッキング から派生した高度なオーダフルフィルメント手法です。
この戦略では、ピッカーはカートに複数の梱包を積込み、それぞれを特定の 販売オーダ (SO)用に指定します。その後、ピッカーは各保管場所へ移動し、関連するオーダの梱包へ直接プロダクトを配置します。
この方法は、ピッキング後に顧客用にプロダクトを梱包にソートする必要がないため、オーダ量が多く、一意のプロダクトが比較的少ない中規模企業にとって最も効率的です。
しかし、クラスターピッキングにはデメリットもあります。例えば、急ぎのオーダには優先順位がつけられず、最適化されたバッチを事前に手作業で作成しなければなりません。その結果、ピッキング作業が障害となる可能性があります。
Example
SO 1要求 1リンゴ、オレンジ
SO 2要求 1リンゴ、バナナ
SO 3要求 1リンゴ、オレンジ、バナナ
リンゴは棚Aに、オレンジは棚Bに、バナナは棚Cに保管されています。
一度に3つのオーダのプロダクトをピッキングするために、カートは3つの空の梱包でロードされます。
棚Aからスタートし、ピッカーはリンゴを各梱包に入れます。 次に、ピッカーは棚Bに移動し、SO 1 と SO 3に指定された梱包の中にオレンジを入れます。最後に、ピッカーはカートを棚Cに押し、 SO 2 と SO 3の梱包の中にバナナを1本ずつ入れます。
With the packages for all three SOs packed, the picker pushes the cart to the output location, where the packages are sealed and prepared for shipment.
設定¶
クラスターピッキングを有効にするには、 オペレーション の下にある 梱包 と 一括転送 オプションを有効化します。
に移動します。バッチピッキングはOdooの ピッキング 作業を最適化するために使用されるため、この設定ページでは 倉庫 の下にある 保管場所 と 複数ステップルート オプションもチェックする必要があります。
保管場所 は、ピッキング可能な特定の場所にプロダクトを保管することを可能にし、複数ステップルート は、ピッキング作業そのものを可能にします。
完了したら、 保存 をクリックします。
梱包設定¶
梱包 機能を有効にしたら、 に移動し、 新規 ボタンをクリックして新しい梱包を作成します。
新規梱包フォームの 梱包参照 には、システム内で次に利用可能な 梱包
番号があらかじめ入力されています。 梱包日 には、フォームの作成日が自動的に設定されます。
梱包使用 フィールドを 再利用可能箱 に設定します。
参考
Example
クラスターピッキングを目的とした梱包は、識別しやすいように クラスター-梱包-3
という名前になります。このワークフローでは、プロダクトは出荷用の箱を使って直接梱包されるので、 梱包使用 は 使い捨て箱 に設定されます。
クラスターバッチを作成¶
Odooでクラスターピッキングがどのように機能するか確認するには、
スマートボタンが表示されます。アイコンの中に表示されている数字は、配送プロセスのステップ数を表しています。Example
:ref:上の例<inventory/misc/cluster_picking/example>` にあるように、リンゴ、オレンジ、バナナの3つの SOs (販売オーダ)を作成することから始めます。
After confirming the SO, the Delivery smart button displays the number 2
,
indicating there are two operations to complete: Pick
and Delivery
.
販売オーダが作成されたので、オーダをバッチにグループ化する必要があります。これを行うには、在庫 ダッシュボードに移動し、オペレーションタイプのカード、配送オーダ または ピッキング (配送フローの最初のオペレーション)を選択します。
そうすることで、準備完了 ステータスを持つ発送操作のフィルタリングされたリストが表示され、販売オーダ内のプロダクトが全て在庫があることを示します。
注釈
クラスターピッキングバッチは、1ステップ、2ステップ、または3ステップで出荷配送用に作成できます。
バッチに追加するには、対応する送信操作の左側にあるチェックボックスをクリックします。希望するピッキングを選択した状態で ⚙️ アクション (歯車) ボタンをクリックし、表示されるドロップダウンメニューから バッチに追加 オプションを選択します。
Example
To create a cluster batch, as shown in the example above, in a warehouse configured with two-step outgoing shipments, the following pick operations are selected:
WH/PICK/00007
: SO 88にリンク済 1リンゴとオレンジWH/PICK/00008
: SO 89にリンク済 1リンゴとバナナWH/PICK/00009
: SO 90にリンク済 1リンゴ、オレンジ、バナナ
そうすると バッチに追加 ポップアップウィンドウが開き、そこでピッキングの 担当者 を割当てます。
に追加 フィールドで、以下のいずれかを選択します: 既存の一括転送`へ追加、または:guilabel:`新規の一括転送 を作成します。
後日確定するドラフト一括ピッキングを作成するには、ドラフト チェックボックスを選択します。
確認 をクリックして処理を終了します。
バッチ処理¶
バッチ処理するには、
に移動します。バッチをクリックして選択します。詳細オペレーション タブでは、ピッキングされるプロダクトが場所ごとにグループ化されています。
元梱包 または 先梱包 フィールドに、ピッキングに使用する梱包を入力します。
注釈
ピッキング梱包が 梱包フォーム で 再利用可能 として設定されている場合、 ソース梱包 フィールドを使用します。これは、プロダクトが最終的な配送箱に移される前に、ピッキング中に一時的にコンテナに入れられることを意味します。
また、ピッキング時にプロダクトを直接 使い捨て の配送箱に入れる場合は、 先梱包 フィールドを使用します。
Example
リンゴ、オレンジ、バナナ 例 の3つのオーダに対して、それぞれのピッキングを専用の梱包に割当ててクラスターバッチを処理します。
リンゴの保管場所 WH/在庫/棚A
で、3つのピッキングのリンゴを全て3つの使い捨て梱包 クラスター-梱包-1
、クラスター-梱包-2
、クラスター-梱包-3
のいずれかに割当てます。
Odooの 詳細オペレーション タブの 配送先梱包 フィールドを使用してこれを記録します。
バーコード内¶
バーコード アプリから直接クラスターのピッキングを処理するには、バーコード ダッシュボードから 一括転送 ボタンを選択します。次に、希望のバッチを選択します。
一括転送画面では、ピッキング中のプロダクトがロケーションごとにグループ化され、各ラインが色分けされることで、同じピッキング内のプロダクトが関連付けられます。
次に、プロンプトに従って ソースロケーションをスキャン バーコードをスキャンし、最初のプロダクトの保管場所を確認します。次に、プロダクトと梱包のバーコードをスキャンして、転送処理を行います。
これを全てのプロダクトに対して繰返し、 検証 ボタンをクリックします。
注釈
パッケージのバーコードを見つけるには、 ⚙️ (歯車) アイコンをクリックし、 印刷 オプションを選択します。
に移動し、必要な梱包を選択し、梱包フォームの上部にある次に、 梱包参照 フィールドから梱包バーコードを生成する3つの印刷オプションの1つを選択します。
Example
最初の保管場所である 棚A
に行き、 ロケーションバーコード をスキャンすることでクラスターピッキングの処理を開始します。そうすることで、この特定の場所からプロダクトが必要なピッキングが全てハイライトされます。
リンゴのバーコードをスキャンすると、プロダクト リンゴ
のピッキング(赤いラベル)がハイライトされ、ピッキングは WH/PICK/00007
です。
その後、クラスター-梱包-1
の梱包バーコードをスキャンし、プロダクトを指定の梱包に入れて下さい。
ちなみに
一括転送を作成し、梱包をピッキングに割当てると、Odooはプロダクト名の下に 斜体 でパッケージ名を表示し、ピッカーがプロダクトを正しい箱に入れるよう提案します。