3ステップ配送

毎日大量の配送を処理する企業もあり、その多くは複数のプロダクトを含んでいたり、特別なパッケージングが必要だったりします。これを効率的に行うには、プロダクトを発送する前に梱包のステップが必要です。このため、Odooでは商品配送の3つのステップを用意しています。

デフォルトの3ステップ配送プロセスでは、配送オーダの一部であるプロダクトは、払出方針に従って倉庫でピッキングされ、梱包ゾーンに運ばれます。商品は梱包ゾーンでさまざまな貨物に梱包された後、出荷前に出荷ロケーションに運ばれます。これらのステップは、ビジネスのニーズに合わない場合は変更することができます。

設定

配送設定を 1ステップ から3ステップに変更するには、複数ステップルート オプションが 在庫アプリ ‣ 設定 ‣ 管理設定 ‣ 倉庫 で有効化されていることを確認して下さい。複数ステップルート保管場所 も有効化することに注意して下さい。

在庫管理設定で複数ステップルートと保管場所を有効化します。

次に、倉庫を3ステップ配送用に設定する必要があります。これを行うには 在庫アプリ ‣ 設定 ‣ 倉庫 に行き、編集する 倉庫 をクリックします。そして 配送梱包して出荷用置場に移動後配送(3ステップ) を選択します。

3ステップで配送する発送オプションを設定します。

3ステップの受取と配達を有効化すると、2つの新しい内部ロケーションが作成されます: 梱包ゾーン (WH/梱包ゾーン)と 出荷 (WH/出荷)です。これらの場所の名前を変更するには、 在庫アプリ ‣ 設定 ‣ ロケーション に行き、変更したい ロケーション をクリックし、名前を更新します。

3ステップで配送(ピッキング + 梱包 + 配送)

販売オーダを作成する

新規見積を作成するには、 販売アプリ ‣ 作成 に移動し、空白の見積フォームを表示します。空白の見積フォームで 顧客 を選択し、在庫可能な プロダクト を追加し、 確認 をクリックします。

見積フォームの右上に 配送 スマートボタンが表示されます。これをクリックするとピッキングオーダが開き、オーダされたプロダクトを`WH/在庫`から`WH/梱包ゾーン`に移動します。

販売オーダを確認すると、それに関連した配送スマートボタンが 表示されます。

ピッキング処理

販売オーダが確定すると、ピッキングオーダが作成されます。ピッキングを表示するには、 在庫アプリ に移動し、 在庫概要 ダッシュボードの ピッキング タスクカードを探します。

#未処理 ボタンをクリックすると、確認済の販売オーダから作成されたピッキングオーダが表示されます。

ピッキングをクリックして処理します。プロダクトに在庫がある場合、Odooは自動的にそのプロダクトを引当ます。検証 をクリックするとピッキングが完了し、 梱包ゾーン への移動が完了します。

出荷元と出荷先を示すピッキングオーダ。

梱包処理

ピッキングの確認後、梱包オーダを処理する準備ができました。guilabel:在庫概要 に戻り、ダッシュボードで 梱包 タスクカードを探します。

#未処理 ボタン(ここでは 1未処理) をクリックします。これにより、以前に確定した販売オーダから作成された梱包オーダが表示されます。

販売オーダに関連付けられている梱包オーダをクリックし、 検証 をクリックして梱包を完了します。

出荷元と出荷先を示す梱包オーダオペレーション。

梱包オーダが認証されると、プロダクトは WH/梱包ゾーン ロケーションを離れ、 WH/出荷 ロケーションに移動します。その後、ドキュメントのステータスは 完了 に変わります。

配送処理

梱包オーダが認証されると、配送オーダを処理する準備ができます。配送オーダを処理するには、 販売アプリ に戻り、以前に作成した販売オーダを選択します。

ちなみに

配送オーダは 在庫アプリ ‣ オペレーション ‣ 配送 からもアクセスできます。

配送 スマートボタンは、1回ではなく3回の転送があることを示すようになりました。配送 スマートボタンをクリックすると、この配送オーダの3つの作業: ピッキング、梱包、配送が表示されます。

配送(WH/OUT)転送をクリックして配送オーダを開きます。次に、検証 をクリックします。

配送オーダの検証をクリックし、プロダクトを出荷ロケーションから顧客ロケーションに 転送します。

配送オーダが検証されると、プロダクトは WH/出荷 ロケーションを離れ、 取引先/顧客 ロケーションに移動します。その後、ドキュメントのステータスは 完了 に変わります。