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『幻想水滸伝2』アニメ化決定。PVには名台詞「その強さがあれば、すべてを守れると思った」や主人公とジョウイの“約束の地”も。シリーズ最高傑作が映像化

更新
『幻想水滸伝2』アニメ化決定。PVには名台詞「その強さがあれば、すべてを守れると思った」や主人公とジョウイの“約束の地”も。シリーズ最高傑作が映像化
 2025年3月4日朝8時より配信された『幻想水滸伝』の最新情報を公開する公式番組“幻想水滸伝Live”。本番組内で、『幻想水滸伝II』のテレビアニメ化が発表された。制作はKONAMI animation(※)。
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※KONAMI animation:『Symphonic Poem from 幻想水滸伝』の特典映像『幻想水滸伝 II Animation Music Video』や遊戯王カードゲーム25周年特別映像“Yu-Gi-Oh! CARD GAME THE CHRONICLES”、『遊戯王マスターデュエル』のゲーム内アニメーションなどを手掛けた制作スタジオ。テレビアニメを手掛けるのは初となる。

 『幻想水滸伝』は、第1作が1995年にプレイステーション(PS)用ソフトとして発売されたKONAMIのRPGシリーズ。中国の古典小説『水滸伝』をモチーフに、“紋章”を宿す者の宿命を描いたオリジナルRPGだ。

シリーズ最高傑作『幻想水滸伝II』が映像化

 公式番組“幻想水滸伝Live”にはKONAMIの内藤塁プロデューサーが出演。昨年の“東京ゲームショウ2024”では「(HDリマスターを)1stステップにしたい。できれば次のステップに踏み出したい」とコメントしていた同氏。その2ndステップとしてアニメ化が発表された形だ。

 公開されたPVでは、
『幻想水滸伝II』の名台詞でありキャッチコピーでもある「その強さがあれば、すべてを守れると思った」や、主人公とジョウイの“約束の地”である天山の峠を確認できる。
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 アニメ化について内藤プロデューサーは、1stステップは原点である『I&II』のリマスター版をありとあらゆるプラットフォームで遊べるようにすること、2ndステップは『幻想水滸伝』の物語に対して、既存のファンや新しいユーザーなどいろいろな人に“接点”を持ってもらうことだとコメント。

 『幻想水滸伝』というIP(知的財産)を復活させようと考えたときに、原作の故・村山吉隆氏(※)が生み出す物語のよさと、作品の軸をぶれさせることなく伝えられることのひとつがアニメであると考えたそうだ。
※村山吉隆氏:『幻想水滸伝』シリーズの生みの親。2024年2月6日に逝去された。『幻想水滸伝』の精神的続編『百英雄伝』の発売に向けた最終段階に入った段階だった。
 アニメの監督を務めるサトウユーゾー氏は『幻想水滸伝II』について、壮大なファンタジー作品で、戦記物で、キャラクターもたくさん登場してと、日本の誇るべき作品になるという意気込みで制作しているという。

 NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンの日野亮プロデューサーは、主人公とジョウイ、ナナミを中心とした普遍的かつ強いドラマ性がある
『幻想水滸伝II』を、シリーズの中で最初にアニメ化するべきだと考えたという。

 また、
『幻想水滸伝』は多様な文化が混在している世界観が魅力的であり、そこで生きる人間や亜人、さまざまな人々が仲間になってひとつの目標に向けて協力し合うという、グローバルでも勝負できるコンセプトだと感じたそうだ。そして、そのコンセプトやメッセージをしっかりとアニメファンに伝わるような作品にしていきたいと意気込みを語った。

アニメ監督&プロデューサー ショートインタビュー

サトウユーゾー氏

アニメ『幻想水滸伝II』の監督。Netflixシリーズ『exception』や『MUTEKING THE Dancing HERO』などを手掛けた。(文中はサトウ)

日野亮氏ひのりょう

NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン所属、プロデューサー。(文中は日野)

――『幻想水滸伝II』のアニメーション化が発表されました。制作ではどういった部分に注力し、こだわっているのかを教えてください。

サトウ
 ゲームをアニメ化するうえでもっとも大事にしているのは“いかに原作を大事にする”というところです。ただ、それだけではなく、シリーズの知識がない方が観てもサッと世界観に入っていけるような、魅力あるアニメにしたいという点も忘れてはいません。

日野
 27年前(1998年)に発売された『幻想水滸伝II』をこのたび初めてアニメ化しますが、月日が流れてアニメのビジネスも当時と状況が変わっています。

 アニメというビジネスは、国内だけでなくグローバルでも広がっています。そのような状況下なので、お客様には全方位から楽しんでいただける作品を届けたいです。

――『幻想水滸伝II』はストーリーにボリュームのある作品です。構成は今の時点で固まっているのでしょうか?

サトウ
 構成を組み立てるのは苦労しています(笑)。

――そうですよね(笑)。いまはKONAMIさん側と詰めている段階でしょうか?

サトウ
 日野さんやライター、制作スタッフを含めて、場面を確認しつつアニメの描写の方向性を決め、内藤さんなどに確認していくところです。

 ゲームのこのシーンを描くべきか、アニメならではの新しい視点で描くべきか、といった部分を議論しながら進めています。

――『幻想水滸伝』と言えば108人もの仲間が登場する点が売りの1つでもあります。アニメでは全員登場するのでしょうか?

サトウ
 そこはどうしても難しい、という話が出ています。ですが、少しでも登場させたいという想いもあります。

 全員セリフ付きで登場させるのは難しいですが、たとえばオープニングやエンディング、アイキャッチなど、何かしらの形でフォローができるように考えています。

――ゲームではプレイヤーごとにパーティ編成が異なっていました。アニメではそのあたりをどうされるのかが気になります。

サトウ
 パーティを組むという形にはならない想定です。ただ、特定の場所にいるべきキャラクターはその部分で登場するようにしたいですね。

日野
 『幻想水滸伝II』の物語は主人公、ジョウイ、ナナミの3人がドラマの軸になっています。そこに108星から立ち位置などを踏まえて選出されたメンバーが加わっていく流れになりそうです。

――『幻想水滸伝II』といえば、戦争の描写も印象的です。アニメで描く場合かなりのコストがかかりそうですが、こちらも描かれますか?

サトウ
 極力しっかり描こうと考えています。KONAMI animationのウリを生かした表現を目指していますので、ご期待ください。

――ちなみに、『幻想水滸伝』シリーズをプレイした際の思い出などはありますか?

日野
 ちょうど僕が『幻想水滸伝I』『幻想水滸伝II』世代なのですが、キャラクターが108人も仲間になる点と、その仲間たちそれぞれに深いドラマが用意されていた点が、とても強く印象に残っています。

 初めてプレイしたときは全員を仲間にできず、トゥルーエンドを見ることができなかったところも覚えています。当時はインターネットが普及していなかったので、攻略本を見ながら進めてクリアしました(笑)。

――たしかに情報がないと初見では難しいです(笑)。では、最後にアニメに注目しているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

日野
 原作となるゲームのファンの方を大事にしつつ、新しいファンの方にも作品の魅力が届くアニメを目指しています。この先さまざまな情報が公開されていきますので、ぜひご期待ください。

サトウ
 ゲームで体験したことをアニメで確認できて、かつゲームの裏ではどんなことが動いていたのか、という部分も見られる作品にすべく進めています。

 ゲームをプレイしたことがない方でも、アニメを見たらゲームをプレイしたくなる作品を目指していますので、応援をよろしくお願いします。
※画像は映像をキャプチャーしたものです。
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