Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

STREAMSは、UNIX System Vのキャラクタデバイスの実装フレームワークである。 STREAMSは、カーネルやユーザ空間プロセスとデバイスドライバとの全二重双方向のキャラクタI/Oを実装するモジュール性の高いアーキテクチャとして設計された。端末I/Oやネットワークサブシステムの開発によく使われた。System V Release 4では、全ての端末インタフェースがSTREAMSを使って実装された。 STREAMSは、プロトコルスタックを実装するためのカーネル内の仕組みである。たとえば、TCP/IPでは、TCPやIPがそれぞれSTREAMSモジュールとして実装される。STREAMSモジュールには上位層への双方向接続ポートと下位層への双方向接続ポートを持つ。STREAMSモジュールは基本的には上位層や下位層のことを全く知らなくてもよい構造になっていて、TCPモジュールのルーチンがIPのルーチンを直接コールすることはない。 STREAMSはBSDのソケットAPIと対抗する技術だが、STREAMSを使ったシステムでは常にソケットのインタフェースも提供された。STREAMSはソケットよりも複雑だが、柔軟性も高い。

Property Value
dbo:abstract
  • STREAMSは、UNIX System Vのキャラクタデバイスの実装フレームワークである。 STREAMSは、カーネルやユーザ空間プロセスとデバイスドライバとの全二重双方向のキャラクタI/Oを実装するモジュール性の高いアーキテクチャとして設計された。端末I/Oやネットワークサブシステムの開発によく使われた。System V Release 4では、全ての端末インタフェースがSTREAMSを使って実装された。 STREAMSは、プロトコルスタックを実装するためのカーネル内の仕組みである。たとえば、TCP/IPでは、TCPやIPがそれぞれSTREAMSモジュールとして実装される。STREAMSモジュールには上位層への双方向接続ポートと下位層への双方向接続ポートを持つ。STREAMSモジュールは基本的には上位層や下位層のことを全く知らなくてもよい構造になっていて、TCPモジュールのルーチンがIPのルーチンを直接コールすることはない。 STREAMSはBSDのソケットAPIと対抗する技術だが、STREAMSを使ったシステムでは常にソケットのインタフェースも提供された。STREAMSはソケットよりも複雑だが、柔軟性も高い。 (ja)
  • STREAMSは、UNIX System Vのキャラクタデバイスの実装フレームワークである。 STREAMSは、カーネルやユーザ空間プロセスとデバイスドライバとの全二重双方向のキャラクタI/Oを実装するモジュール性の高いアーキテクチャとして設計された。端末I/Oやネットワークサブシステムの開発によく使われた。System V Release 4では、全ての端末インタフェースがSTREAMSを使って実装された。 STREAMSは、プロトコルスタックを実装するためのカーネル内の仕組みである。たとえば、TCP/IPでは、TCPやIPがそれぞれSTREAMSモジュールとして実装される。STREAMSモジュールには上位層への双方向接続ポートと下位層への双方向接続ポートを持つ。STREAMSモジュールは基本的には上位層や下位層のことを全く知らなくてもよい構造になっていて、TCPモジュールのルーチンがIPのルーチンを直接コールすることはない。 STREAMSはBSDのソケットAPIと対抗する技術だが、STREAMSを使ったシステムでは常にソケットのインタフェースも提供された。STREAMSはソケットよりも複雑だが、柔軟性も高い。 (ja)
dbo:wikiPageExternalLink
dbo:wikiPageID
  • 352984 (xsd:integer)
dbo:wikiPageLength
  • 7836 (xsd:nonNegativeInteger)
dbo:wikiPageRevisionID
  • 83594840 (xsd:integer)
dbo:wikiPageWikiLink
prop-en:wikiPageUsesTemplate
dct:subject
rdfs:comment
  • STREAMSは、UNIX System Vのキャラクタデバイスの実装フレームワークである。 STREAMSは、カーネルやユーザ空間プロセスとデバイスドライバとの全二重双方向のキャラクタI/Oを実装するモジュール性の高いアーキテクチャとして設計された。端末I/Oやネットワークサブシステムの開発によく使われた。System V Release 4では、全ての端末インタフェースがSTREAMSを使って実装された。 STREAMSは、プロトコルスタックを実装するためのカーネル内の仕組みである。たとえば、TCP/IPでは、TCPやIPがそれぞれSTREAMSモジュールとして実装される。STREAMSモジュールには上位層への双方向接続ポートと下位層への双方向接続ポートを持つ。STREAMSモジュールは基本的には上位層や下位層のことを全く知らなくてもよい構造になっていて、TCPモジュールのルーチンがIPのルーチンを直接コールすることはない。 STREAMSはBSDのソケットAPIと対抗する技術だが、STREAMSを使ったシステムでは常にソケットのインタフェースも提供された。STREAMSはソケットよりも複雑だが、柔軟性も高い。 (ja)
  • STREAMSは、UNIX System Vのキャラクタデバイスの実装フレームワークである。 STREAMSは、カーネルやユーザ空間プロセスとデバイスドライバとの全二重双方向のキャラクタI/Oを実装するモジュール性の高いアーキテクチャとして設計された。端末I/Oやネットワークサブシステムの開発によく使われた。System V Release 4では、全ての端末インタフェースがSTREAMSを使って実装された。 STREAMSは、プロトコルスタックを実装するためのカーネル内の仕組みである。たとえば、TCP/IPでは、TCPやIPがそれぞれSTREAMSモジュールとして実装される。STREAMSモジュールには上位層への双方向接続ポートと下位層への双方向接続ポートを持つ。STREAMSモジュールは基本的には上位層や下位層のことを全く知らなくてもよい構造になっていて、TCPモジュールのルーチンがIPのルーチンを直接コールすることはない。 STREAMSはBSDのソケットAPIと対抗する技術だが、STREAMSを使ったシステムでは常にソケットのインタフェースも提供された。STREAMSはソケットよりも複雑だが、柔軟性も高い。 (ja)
rdfs:label
  • STREAMS (ja)
  • STREAMS (ja)
owl:sameAs
prov:wasDerivedFrom
foaf:isPrimaryTopicOf
is dbo:wikiPageRedirects of
is dbo:wikiPageWikiLink of
is owl:sameAs of
is foaf:primaryTopic of