PDS 70(別名 ケンタウルス座V1032星)は、地球からケンタウルス座の方向へ約370光年離れた位置にあるおうし座T型星に分類される12等級の恒星である。質量は太陽の0.76倍程度で、形成されてからまだ540万年しか経過していない非常に若い恒星である。変光星総合カタログ (GCVS) においてはりゅう座BY型変光星に分類されている。その周囲には原始惑星系円盤が存在しており、その中にはとと呼ばれる形成まもない太陽系外惑星が存在していることがヨーロッパ南天天文台 (ESO) の超大型望遠鏡VLT による直接観測で分かっている。特にPDS 70 bは、直接観測で発見された史上初めての原始惑星として知られている。