重音奏法(じゅうおんそうほう)とは、単音楽器(主として同時にひとつの音だけを演奏する楽器)において、複数の音を同時に発生させる演奏技法である。 主に以下の3つの奏法がある。厳密な意味では弦楽器の重音は特殊奏法に分類されるが、あまりにも広く普及したために現在では常識になっている。一方、管楽器と声楽の重音奏法(唱法)は未だ特殊奏法の範疇にある。 1. * ヴァイオリン属などの擦弦楽器で、複数の弦を同時に押さえる奏法。最も早い実施が17世紀といわれる。 2. * 管楽器において2つ(またはそれ以上)の音を発生させる奏法。 3. * 声楽にもホーミーのような重音唱法や、やが開発した重音唱法がある。 2音/3音/4音の重音奏法それぞれに対して、ダブルストップ/トリプルストップ/クォドルストップと呼びわける場合もある。