聖霊運動(せいれいうんどう)とは、聖霊によるキリスト教会の刷新を求める運動。20世紀以降は教派としても形成されるようになり、ペンテコステ派、カリスマ運動、聖霊の第三の波は総称して聖霊派と呼ばれることがある。歴史的キリスト教会は聖霊を礼拝の対象である三位一体の第三位格の神と信じており、あまねくキリスト教会で認められる使徒信条、ニカイア・コンスタンティノポリス信条など古代信条は、いずれも聖霊を信じると告白している。だが中世のローマ・カトリック教会は、聖霊を教会の秘跡を通してのみ働くものととらえるようになり、聖霊との人格的な関係が強調されなくなったと言われている。また教会史の聖霊運動の中に、明らかな行き過ぎや誤り、分派も見られた。