聖女(せいじょ)は、真田氏が統治した松代藩に伝来した忍術書に名前が見える女性の忍術伝承者である。この忍術書は武田氏伝来のもので、松代藩家臣の根津氏の望月一党によって伝えられたもので、江戸時代には甲陽流と呼ばれることになる。男性忍者と同様の諜報活動や破壊工作を行う女忍者、いわゆるくノ一の存在は学術的に存在が疑問視されているものの、聖女は女性忍者として資料に記載された珍しい一例である。