無線呼び出し(むせんよびだし)は、特定の手順によって、電波で小型受信機(通信機器)に合図を送るシステムである。主に連絡を取りたい相手の通信機器に情報を知らせるために用いる。日本ではポケットベル、または略してポケベルと呼ばれる。最盛期を迎えた1990年代(平成)の流行期には個人需要が高く、若者ユーザーからは更に省略され、ベルの愛称で呼ばれた。 英語ではpager(ページャー)またはbeeper(ビーパー)という。台湾ではBBCALLという。 NTTドコモによると1996年度のポケベルの総契約数のおよその内訳は、個人が70%法人が30%であり、新規契約数のおよその内訳は、個人が95%法人が5%だったとの事である。 電気通信事業者による電気通信サービス(公衆呼出し。日本ではNTTドコモグループ及びテレメッセージ各社が提供していた)と、特定の工場やビル内などを対象に設置されたもの(構内呼出し)がある。 警察無線や消防無線の受令機も広義の無線呼出しである。こちらは無線電話の音声を受信でき、全対象者に命令の一斉伝達が、また聴いているであろう特定の相手を名指しすることで簡単な伝言が出来る。