制吐薬(せいとやく、英:antiemetics)は、悪心や嘔吐を抑制する薬剤である。制吐剤(せいとざい)、鎮吐薬(ちんとやく)とも。乗り物酔いに伴う悪心・嘔吐の抑制に、胃炎にメトクロプラミド、がん化学療法にグラニセトロンなどがある。1940年代以降、乗り物酔い、つわり、抗がん剤を中心とした医薬品の副作用への対処として制吐薬の開発が進んできた。悪心・嘔吐の原因の除去(原疾患の特定・治療、毒物の排出)の妨げになるので、制吐薬の安易な使用は避けるべきである。