ムーア城(ムーアじょう、英: Moorish Castle)は、ジブラルタルにある中世の城砦。様々な建物、門、城壁からなり、最も特筆すべきなのがタワー・オブ・ハミッジ(敬意の塔)とゲート・ハウス(門楼)である。前者はジブラルタルを訪れた者ならば誰でもはっきり目にすることができるが、それは際立った佇まいもさる事ながら、その支配的・戦略的立地にもよるものである。近くのスペインのアルカサルとしばしば比較されるものの、ムーア城はマリーン朝が建てたという点でイベリア半島でも特異な存在である。 城の一部はかつてイギリスがジブラルタルの刑務所として使っていたが、これは2010年に移転した。