本項ではフィルムが現存しないとされる映画の一覧について解説する。本項では、サウンドトラックのみの現存している映画も含む。部分的に現存しないとされる映画(例:予告編のみ現存)の一覧についてはフィルムが部分的に現存している映画を参照。 1950年代初期まで映画のフィルムはニトロセルロースで作られていたことから火に弱く、1924年に発生したユニバーサル映画の火災や、1937年に発生したフォックスフィルム保管庫火災、1967年に発生したなどでは多くのフィルムが焼失した。 白黒映画のは何らかの理由で価値がないとみなされ、銀像写真に使うを抽出するために焼かれることもあった。 制作会社の倒産によってフィルムが散逸することがあるほか、スタジオが映画を作り直す際に初期版を破棄することもある。特に初期のサイレント映画は商業的に見込みがないとされ、保管場所を確保するためだけにフィルムが破棄されることもあった。 マーティン・スコセッシが代表を務め、フィルムの復元に取り組むNPOは、「1950年以前のアメリカ製映画の半分、そして1929年以前に制作された映画の90%は永遠に失われたままだ」と主張しているほか 、同様の活動を行っているもサイレント映画の80%から90%が散逸しているとみており、フィルムが現存しない3500以上の映画のリストを所有している。