オーム(英: ohm、記号: Ω)は、国際単位系(SI)において一貫性のある電気抵抗(レジスタンス)、およびインピーダンスやリアクタンスの単位である。固有の名称をもつSI組立単位のひとつであり、この名称は電気抵抗に関するオームの法則を発見したドイツの物理学者ゲオルク・ジーモン・オームに由来する。 単位の記号にはギリシャ文字の大文字のΩ(オメガ)が用いられる。これはオームの頭文字であるラテン文字のO(オー)では、数字の0(ゼロ)と混同されやすいからである。なお、ゲオルグ・オームの名前をギリシャ文字で表記すると Γκέοργκ Ωμ である。 電気抵抗を表すための単位は、初期の電信業務に関連して経験的にいくつか作られてきた。1861年にが、メートル法の力学単位から組み立てられる絶対単位を、実用上便利な大きさとなるように10の冪乗の倍量単位としてオームを提唱した。オームの定義はその後何度か修正された。