ウンバンダ (Umbanda) は、1920年代に成立したブラジルの一神教の宗教である。カトリックの信者で霊媒だったゼリオ・フェルナンジーノ・デ・モラエス(Zelio Fernandino de Moraes)が率いた新興アフロ化宗教とカルデシズム(心霊術)の宇宙論を統合したニテロイの小グループに始まった。転生を信じ、最高神オロルンのもと、インディオ・黒人奴隷の祖霊、カトリックの聖人などを奉じ、信者に憑依した精霊・死霊の導きを受ける。積極的な生き方、儀礼や学習、慈善活動を通し、自身の霊的な向上、悩みや不調の解決、エスニックグループ・社会階級の融和を目指す。