『なんとなく、クリスタル』は、田中康夫が1980年に発表した小説である。日本におけるポストモダン文学の嚆矢とされる。1980年の第17回文藝賞受賞作品で、1981年に第84回芥川賞の候補になった。略称は「なんクリ」。 2014年に続編の『33年後のなんとなく、クリスタル』が発表されて以降は、ロバート・キャンベルの命名により、それぞれを「もとクリ」「いまクリ」と呼び分けている。単行本は河出書房新社から1981年に刊行され、以後文庫本も含め複数回出版されている(書誌情報を参照)。