WO2007108337A1

WO2007108337A1 - コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、コンテンツ再生プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number: WO2007108337A1
Application number: PCT/JP2007/054701
Authority: WO
Inventors: Kiyoshi Morikawa; Koji Koga; Hiroaki Shibasaki; Mari Kitada
Original assignee: Pioneer Corporation
Priority date: 2006-03-16
Filing date: 2007-03-09
Publication date: 2007-09-27

Abstract

　記憶部（１０１）は、再生対象となるコンテンツを記憶し、再生時間算出部（１０２）は、記憶部（１０１）によって記憶されたコンテンツの再生時間を算出する。また、入力部（１０３）は、移動体の目的地点に関する目的地点情報の入力を受け付け、移動時間算出部（１０４）は、入力部（１０３）によって入力された目的地点情報によって、移動体が目的地点に到達するまでの移動時間を算出する。そして、比較部（１０５）は、再生時間と、移動時間とを比較し、設定部（１０６）は、比較部（１０５）によって比較された比較結果に基づいて、コンテンツの再生速度を設定し、再生部（１０７）は、設定部（１０６）によって設定された再生速度にしたがってコンテンツを再生する。

Description

明細書

コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、コンテンツ再生プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体

技術分野

[0001] この発明は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、コンテンッ再生プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述したコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、コンテンッ再生プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体には限られな!/、。背景技術

[0002] 従来より、目的地点まで移動する車両などの移動体にぉ、て、移動体の搭乗者は、移動体に搭載された車載機器によって、映像や音楽などのコンテンツを視聴することができる。具体的には、たとえば、搭乗者は、表示出力機能および音声出力機能を備えたナビゲーシヨン装置によって、記録媒体に記録された映像や音楽などを視聴することができる。

[0003] 近年では、再生するコンテンツが途中で中断されるのを防ぐため、車両の現在地点力目的地点まで移動する所要時間と、コンテンツの再生順序が最後となる最終コンテンッの再生時間とに基づいて、最終コンテンツを再生する車両位置に車両が到達した場合に、最終コンテンツの再生を開始する提案がされている（たとえば、下記特許文献 1参照。）。

[0004] 特許文献 1：特開 2004— 157023号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] し力しながら、上記従来技術によれば、搭乗者は、複数のコンテンツを視聴する場合、最終コンテンツを再生する車両位置に到達した時点で、最終コンテンツの前までに視聴を予定して、たコンテンツにつ!/、ては視聴できなくなってしまうと!、う問題が一例として挙げられる。

[0006] また、一つの再生時間が長いコンテンツを視聴する場合、そのコンテンツの再生時間が目的地点までの到達時間に比べて長いと、目的地点に到達するまでにコンテンッを最後まで視聴することができずに、結局中断せざるを得ないという問題が一例として挙げられる。

[0007] 一方、コンテンツの再生時間が目的地点までの到達時間に比べて短いと、目的地点に到達する前にすベてのコンテンツの再生が終了してしまい、搭乗者は、コンテンッ終了後から目的地点到達まで、再度コンテンツ再生の操作をおこなわなければコンテンッを視聴できなヽと、う問題が一例として挙げられる。

課題を解決するための手段

[0008] 上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項 1の発明にカゝかるコンテンツ再生装置は、再生対象となるコンテンツを記憶する記憶手段と、前記記憶手段によつて記憶されたコンテンツの再生時間を算出する再生時間算出手段と、移動体の目的地点に関する目的地点情報の入力を受け付ける入力手段と、前記入力手段によつて入力された目的地点情報によって、前記移動体が前記目的地点に到達するまでの移動時間を算出する移動時間算出手段と、前記再生時間算出手段によって算出された再生時間と、前記移動時間算出手段によって算出された移動時間とを比較する比較手段と、前記比較手段によって比較された比較結果に基づいて、前記コンテンッの再生速度を設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された再生速度にしたがって前記コンテンツを再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。

[0009] また、請求項 6の発明に力かるコンテンツ再生方法は、再生対象となるコンテンツを記憶する記憶工程と、前記記憶工程によって記憶されたコンテンツの再生時間を算出する再生時間算出工程と、移動体の目的地点に関する目的地点情報の入力を受け付ける入力工程と、前記入力工程によって入力された目的地点情報によって、前記移動体が前記目的地点に到達するまでの移動時間を算出する移動時間算出ェ程と、前記再生時間算出工程によって算出された再生時間と、前記移動時間算出ェ程によって算出された移動時間とを比較する比較工程と、前記比較工程によって比較された比較結果に基づいて、前記コンテンツの再生速度を設定する設定工程と、前記設定工程によって設定された再生速度にしたがって前記コンテンツを再生する再生工程と、を含むことを特徴とする。 [0010] また、請求項 7の発明に力かるコンテンツ再生プログラムは、請求項 6に記載のコンテンッ再生方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。

[0011] また、請求項 8の発明にかかるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項 7に記載のコンテンツ再生プログラムを記録したことを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]図 1は、本実施の形態に力かるコンテンツ再生装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。

[図 2]図 2は、本実施の形態に力かるコンテンツ再生装置の処理の内容を示すフローチャートである。

[図 3]図 3は、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。

[図 4]図 4は、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置が搭載された車両内部の一例を示す説明図である。

[図 5]図 5は、本実施例に力かるプレイモード設定画面について示す説明図である。

[図 6]図 6は、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置の処理の内容を示すフローチヤートである。

[図 7]図 7は、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置におけるジャストフィット再生の設定処理（図 6のステップ S607)を示すフローチャートである。

符号の説明

[0013] 100 コンテンツ再生装置

101 記憶部

102 再生時間算出部

103 入力部

104 移動時間算出部

105 比較部

106 設定部

107 再生部

発明を実施するための最良の形態 [0014] 以下に添付図面を参照して、この発明に力かるコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、コンテンツ再生プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。

[0015] (実施の形態）

(コンテンツ再生装置の機能的構成）

図 1を用いて、この発明にかかるコンテンツ再生装置の機能的構成について説明する。図 1は、本実施の形態に力かるコンテンツ再生装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。

[0016] 図 1において、コンテンツ再生装置 100は、記憶部 101と、再生時間算出部 102と、入力部 103と、移動時間算出部 104と、比較部 105と、設定部 106と、再生部 107 と、から構成されている。

[0017] 記憶部 101は、再生対象となるコンテンツを記憶する。再生対象となるコンテンツは、たとえば、利用者が再生可能な映像や音楽などの情報であり、それぞれ複数の場面を有している。複数の場面は、場面ごとに属性を有しており、具体的には、映像にお！ヽてはオープニングやエンディングやクライマックスなどであり、音楽にお!、ては、前奏ゃ間奏ゃサビなどである。

[0018] また、記憶部 101は、再生速度および Zまたは再生回数のピッチが各場面の属性に応じて可変および固定であるコンテンツを記憶する構成でもよい。具体的には、たとえば、映像のオープニングの再生速度は可変として、必要に応じて再生時に変更ができる場面として、エンディングの再生速度は所定の再生速度に固定として、再生時に変更ができな、場面とする。

[0019] 再生時間算出部 102は、記憶部 101によって記憶された再生対象となるコンテンツの再生時間を算出する。具体的には、たとえば、再生対象となるコンテンツにおいて、再生時間や再生回数が可変である場面は通常再生、再生時間や再生回数が固定である場面は固定された所定のピッチによる再生として再生時間を算出する。

[0020] 入力部 103は、移動体の目的地点に関する目的地点情報の入力を受け付ける。目的地点情報は、たとえば、目的地点に到達する前に立ち寄る経由地点を含む情報であり。利用者によって入力される構成でもよい。 [0021] 移動時間算出部 104は、入力部 103によって入力された目的地点情報によって、移動体が目的地点に到達するまでの移動時間を算出する。具体的には、たとえば、移動体の現在地点の情報と目的地点の情報力移動距離を算出して、平均移動速度によって移動した場合の、目的地点に到達する到達時刻を算出することで、移動時間を算出することとしてもよい。また、移動時間の算出は、図示しない受信部などによって経路情報を取得して、渋滞や工事などを加味して算出してもよい。

[0022] 比較部 105は、再生時間算出部 102によって算出された再生時間と、移動時間算出部 104によって算出された移動時間とを比較する。再生時間と移動時間との比較は、具体的には、移動時間が再生時間よりも長いか否かを判断する構成でもよい。また、移動時間算出部 104によって算出された移動時間について、渋滞などによる到達時刻の変更があった場合には、その時点における残余再生時間と、移動時間とを比較することとしてもよい。

[0023] 設定部 106は、比較部 105によって比較された比較結果に基づいて、コンテンツの再生速度を設定する。再生速度の設定は、たとえば、記憶部 101に記憶されたコンテンッにおいて、再生速度が可変である場面の再生速度に関するピッチを変更することとしてちよい。

[0024] また、設定部 106は、比較部 105によって比較された比較結果に基づいて、コンテンッの場面ごとの再生回数に関する設定をおこなってもよい。再生回数の設定は、たとえば、記憶部 101に記憶されたコンテンツにおいて、再生回数が可変である場面の再生回数に関するピッチを変更することとしてもよ、。

[0025] 具体的には、設定部 106は、比較部 105による比較の結果、移動時間が再生時間よりも長力つた場合、コンテンツに含まれる場面ごとの属性に応じて、各場面のスロー再生および Zまたは繰り返し再生に関する設定をおこなうこととしてもよい。より具体的には、たとえば、盛り上がる場面や利用者が繰り返し視聴したい場面を繰り返して再生することとしてもよい。

[0026] さらに、設定部 106は、比較部 105による比較の結果、移動時間が再生時間よりも短かった場合、コンテンツに含まれる場面ごとの属性に応じて、各場面の倍速再生および Zまたはスキップ再生に関する設定をおこなうこととしてもよい。より具体的には、たとえば、コマーシャルなど利用者が視聴をしなくてもよ!、場面をスキップして再生することとしてちよい。

[0027] 再生部 107は、設定部 106による設定にしたがって、再生対象となるコンテンツを再生する。より具体的には、たとえば、設定された各場面の再生速度および Zまたは再生回数のピッチにしたがって、再生対象となるコンテンツを読み込んで再生する構成でもよい。

[0028] (コンテンツ再生装置の処理の内容）

つぎに、図 2を用いて、本実施の形態に力かるコンテンツ再生装置 100の処理の内容について説明する。図 2は、本実施の形態に力かるコンテンツ再生装置の処理の内容を示すフローチャートである。図 2のフローチャートにおいて、まず、記憶部 101 によって再生対象となるコンテンツを記憶する (ステップ S201)。再生対象となるコンテンッは、たとえば、複数であってもよいし、利用者の指定するコンテンツを記憶するようにしてもよい。

[0029] つぎに、再生時間算出部 102によってステップ S201において記憶されたコンテンッの再生時間を算出する (ステップ S202)。再生時間の算出は、たとえば、再生対象となるコンテンツにおいて、再生時間や再生回数が可変である場面は通常再生、再生時間や再生回数が固定である場面は固定された所定のピッチによる再生として算出する。

[0030] つづいて、入力部 103によって、目的地点情報の入力を受け付けた力否かを判断する（ステップ S203)。ステップ S203において、目的地点情報の入力を受け付けない場合 (ステップ S 203 : No)は、ステップ S 207へ移行して、再生部 107によってコンテンッの再生時間が算出した再生時間となるようにコンテンツを再生し (ステップ S20 7)、一連の処理を終了する。

[0031] また、ステップ S203にお、て、目的地点情報の入力を受け付けた場合 (ステップ S 203 : Yes)は、つぎに、移動時間算出部 104によってステップ S203において入力された目的地点までの移動時間を算出する (ステップ S204)。移動時間の算出は、たとえば、図示しない受信部などによって経路情報を取得して、渋滞や工事などを加味して算出してもよぐ目的地点への到達時刻が変更になった場合に再度算出する構成としてもよい。

[0032] そして、比較部 105によってステップ S202において算出された再生時間と、ステツプ S204において算出された移動時間とを比較する (ステップ S205)。再生時間と移動時間との比較は、具体的には、移動時間が再生時間よりも長いか否かを判断する構成でもよい。

[0033] つぎに、設定部 106によってステップ S205において比較された比較結果に基づいて、コンテンツの再生速度を設定する（ステップ S 206)。なお、図 2のフローチャートでは図示はしないが、比較結果に基づいて、コンテンツの場面ごとの再生回数に関する設定をおこなってもよ、。

[0034] そして、再生部 107によってステップ S206において設定された再生速度にしたがつてコンテンツを再生し (ステップ S207)、一連の処理を終了する。より具体的には、たとえば、設定された各場面の再生速度のピッチにしたがって、再生対象となるコンテンッを読み込んで再生する構成でもよ、。

[0035] 以上説明したように、本実施の形態によれば、目的地点に到達する間、再生対象となるコンテンツの各場面の属性に応じて再生速度や再生回数を設定して、コンテンツを再生する。したがって、搭乗者は、コンテンツの適切な再生によって過不足なくコンテンッの視聴ができ、快適な視聴環境の提供を図ることができる。

実施例

[0036] 以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、たとえば、車両（四輪車、二輪車を含む)などの移動体に搭載されるナビゲーシヨン装置によって、本発明の経路探索装置を実施した場合の一例について説明する。

[0037] (ナビゲーシヨン装置のハードウェア構成）

図 3を用いて、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成について説明する。図 3は、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。

[0038] 図 3において、ナビゲーシヨン装置は、車両などの移動体に搭載されており、 CPU ( Central Processing Unit) 301と、 ROM (Read Only Memory) 302と、 RA M (Random Access Memory) 303と、磁気ディスクドライブ 304と、磁気ディスク 305と、光ディスクドライブ 306と、光ディスク 307と、音声 iZF (インターフェース） 30 8と、スピーカ 309と、入力デバイス 310と、映像 IZF311と、ディスプレイ 312と、通信 IZF313と、 GPS (Global Positioning System)ユニット 314と、各種センサ 3 15と、を備えている。また、各構成部 301〜315はバス 320によってそれぞれ接続されている。

[0039] まず、 CPU301は、ナビゲーシヨン装置の全体の制御を司る。 ROM302は、ブートプログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、音声生成プログラム、地図情報表示プログラム、通信プログラムなどのプログラムを記録している。また、 RAM303 は、 CPU301のワークエリアとして使用される。

[0040] ここで、経路探索プログラムは、後述する光ディスク 307に記録されている地図情報などを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短 (あるいは最速)経路やユーザが指定した条件に最も合致する経路などである。経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路は、 CPU301を介して音声 IZF308や映像 IZF311へ出力される。

[0041] また、経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、通信 IZF313によって取得されたナビゲーシヨン装置の現在地点情報、光ディスク 307から読み出された地図情報に基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成をおこなわせる。経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報は、 CPU301を介して音声 IZF308や映像 IZF311へ出力される

[0042] また、音声生成プログラムは、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成させる

。すなわち、経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこない、 CPU301を介して音声 IZF308へ出力する。

[0043] また、地図情報表示プログラムは、映像 IZF311によってディスプレイ 312に表示する地図情報の表示形式を決定させ、決定された表示形式によって地図情報をディスプレイ 312に表示させる。

[0044] 磁気ディスクドライブ 304は、 CPU301の制御にしたがって磁気ディスク 305に対するデータの読み取り Z書き込みを制御する。磁気ディスク 305は、磁気ディスクドライブ 304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク 305としては、たとえば、 HD (ノヽードディスク）や FD (フレキシブルディスク）を用いることができる。

[0045] また、光ディスクドライブ 306は、 CPU301の制御にしたがって光ディスク 307に対するデータの読み取り Z書き込みを制御する。光ディスク 307は、光ディスクドライブ 306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク 307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク 307のほ力 MO、メモリカードなどであってもよい。

[0046] 磁気ディスク 305、光ディスク 307に記録される情報の一例として、経路探索'経路誘導などに用いる地図情報が挙げられる。地図情報は、建物、河川、地表面などの地物 (フィーチャ）をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを有しており、ディスプレイ 312の表示画面にお!/、て 2次元または 3次元に描画される。ナビゲーシヨン装置が経路誘導中の場合は、地図情報と後述する GPSユニット 31 4によって取得された自車の現在地点とが重ねて表示されることとなる。

[0047] また、その他、磁気ディスク 305、光ディスク 307に記録される情報の一例として、映像や音楽などのコンテンツに関するコンテンツ情報が挙げられる。コンテンツ情報は、音声出力や表示出力によってスピーカ 309やディスプレイ 312を介して出力される

[0048] なお、本実施例では地図情報やコンテンツ情報を磁気ディスク 305、光ディスク 30 7に記録するようにした力これに限るものではない。地図情報やコンテンツ情報は、ナビゲーシヨン装置のハードウェアと一体に設けられているものに限って記録されているものではなぐナビゲーシヨン装置外部に設けられていてもよい。その場合、ナビゲーシヨン装置は、たとえば、通信 IZF313を通じて、ネットワークを介して地図情報やコンテンツ情報を取得する。取得された地図情報やコンテンツ情報は RAM303などに記憶される。

[0049] また、音声 IZF308は、音声出力用のスピーカ 309に接続される。音声 IZF308 は、 CPU301の制御にしたがって、所定の再生速度や再生回数に基づいてスピー力 309からの音声出力を制御することとしてもよい。スピーカ 309は、複数存在する構成でもよぐ音声 IZF308の制御にしたがって、コンテンツに関する音声情報ゃラジォ放送やテレビ放送などの音声情報を出力する。

[0050] 詳細は図 5のプレイモード設定画面において後述するが、再生速度や再生回数は、たとえば、コンテンツの各場面の属性に応じて設定される構成としてもよぐ可変とする場面と固定とする場面を含む。可変とする場面と固定とする場面につては、後述する入力デバイス 310によって、搭乗者があら力じめ入力することによって設定する構成でもよい。コンテンツの各場面の属性は、たとえば、映像においてはオーブニングゃエンディングやクライマックスなどであり、音楽においては、前奏や間奏ゃサビなどである。

[0051] また、入力デバイス 310は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タツチパネルなどが挙げられる。

[0052] また、映像 I/F311は、ディスプレイ 312と接続される。映像 I/F311は、具体的には、たとえば、ディスプレイ 312全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録する VRAM (Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ 3 12を表示制御する制御 ICなどによって構成される。

[0053] ディスプレイ 312には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ 312は、たとえば、 CRT、 TFT 液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。また、ディスプレィ 312は、車両に複数備えられていてもよぐたとえば、運転者に対するものと後部座席に着座する搭乗者に対するものなどである。

[0054] また、通信 IZF313は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーシヨン装置と CPU301とのインターフェースとして機能する。通信 I/F313は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網と CPU301とのインターフエースとしても機能する。

[0055] 通信網には、 LAN, WAN,公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信 IZF313は、たとえば、 FMチューナー、 VICS (Vehicle Information and Communication System) Zビーコンレシーノ、無線通信機器およびその他の通信機器などによって構成され、 VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報やラジオ放送およびテレビ放送などのコンテンツ情報を取得する。なお、 VICSは登録商標である。

[0056] また、 0 3ュニット314は、 GPS衛星からの受信波や後述する各種センサ 315 (たとえば、角速度センサや加速度センサ、タイヤの回転数など)からの出力値を用いて、車両の現在地点 (ナビゲーシヨン装置の現在地点）を示す情報を算出する。現在地点を示す情報は、たとえば緯度'経度、高度などの、地図情報上の 1点を特定する情報である。また、 GPSユニット 314は、自装置内の時計によって、自装置が GPS信号を受信した時刻情報を取得する。なお、この時刻は協定世界時 (UTC)に同期されている。

[0057] 各種センサ 315は、車速センサや角速度センサ、加速度センサなど移動体またはナビゲーシヨン装置に搭載された各種センサであり、これらのセンサから出力される情報から、移動体の移動変位、移動速度、移動方向を求める。このように、 GPSレシーバの受信電波力得られた情報とあわせて、上記各種センサ 315の出力情報を用いることによって、より高い精度で移動体の位置の認識をおこなうことができる。

[0058] なお、実施の形態に力かるコンテンツ再生装置 100の機能的構成である記憶部 10 1は磁気ディスク 305および光ディスク 307などの記録媒体によって、入力部 103は入力デバイス 310によって、再生時間算出部 102や移動時間算出部 104や比較部 1 05や設定部 106は ROM302、 RAM303、磁気ディスク 305および光ディスク 307 などの記録媒体に記録された各種プログラムを CPU301が実行することによって、再生部 107はスピーカ 309やディスプレイ 312によって、それぞれその機能を実現する

[0059] つぎに、図 4を用いて、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置 300が搭載された車両内部について説明する。図 4は、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置が搭載された車両内部の一例を示す説明図である。

[0060] 図 4において、車両内部は、運転席シート 411と、助手席シート 412と、後部座席シート 413と、を有しており、運転席シート 411と助手席シート 412との周囲には、表示装置 (ディスプレイ 312) 421aおよび音響装置 (スピーカ 309) 422ならびに情報再生機器 423aが設けられて、る。

[0061] また、助手席シート 412には、後部座席シート 413の搭乗者に向けて、表示装置 4 21bおよび情報再生機器 423bが設けられており、後部座席シート 413の後方には図示しない音響装置が設けられている。なお、各情報再生機器 423 (423a, 423b) は、車両に対して着脱可能な構造を備えていてもよい。

[0062] つぎに、図 5を用いて、本実施例に力かるプレイモード設定画面について説明する。図 5は、本実施例に力かるプレイモード設定画面について示す説明図である。なお、図 5においては映像のコンテンツの再生に関する設定について説明するが、音楽のコンテンツについても同様の設定画面によって再生に関する設定をおこなえることとしてちよい。

[0063] 図 5において、プレイモード設定画面 500は、搭乗者が、再生対象となるコンテンツの再生に関する設定をおこなう画面である。プレイモード設定画面は、たとえば、タツチパネル機能を採用した入力デバイス 310として、ディスプレイ 312に表示される画面である。

[0064] 具体的には、たとえば、搭乗者は、プレイモード設定画面 500に表示された各操作キーを押下することにより、コンテンツの再生に関する設定をおこなうことができる。

[0065] より具体的には、搭乗者は、速度設定の操作キーを押下することで、再生対象となるコンテンツについて再生速度を固定とする場面の再生速度を設定することができる

。なお、図 5の説明では、再生速度を固定とする場面について、スロー再生の場面は 1Z2倍に設定し、倍速再生の場面は 4倍に設定して、る。

[0066] また、搭乗者は、シーン設定の操作キーを押下することで、再生対象となるコンテンッの各場面の属性に応じて、再生速度およびスキップ再生に関して設定することができる。各場面の属性は、たとえば、コマーシャル、 VTR、オープニング、エンデイング、クライマックスなどである。なお、図 5では図示はしないが、繰り返し再生をおこなう場面につ、て設定できる構成でもよ!/、。

[0067] コマーシャルは、たとえば、再生対象となるコンテンツにおける所定の企業や商品などの宣伝の場面である。また、 VTRは、たとえば、再生対象となるコンテンツにおいて、特別に映像が切り替わって再生される場面である。オープニング、エンディングは、それぞれ再生対象となるコンテンツの最初と最後の場面である。さらに、クライマックスは、再生対象となるコンテンツにおける盛り上がる場面である。

[0068] 図 5の説明では、再生対象となるコンテンツにおいて、コマーシャルの場面はスキップ再生とし、 VTRの場面は固定された再生速度によるスロー再生とし、オープニングおよびエンディングの場面は可変とする再生速度による倍速再生とし、クライマックスの場面は通常再生として設定している。なお、通常再生は、再生速度を変更しない、いわば 1倍速の再生であり、再生対象となるコンテンツにおいて、プレイモード設定画面 500で設定をおこなわな力つた場面についても通常再生として設定する構成でもよい。

[0069] そして、搭乗者は、ジャストフィット再生の操作キーを押下することで、上述した再生に関する設定によって再生対象となるコンテンツを再生できる。具体的には、たとえば、各場面の属性を認識し、それら各場面の属性に応じた再生に関する設定にしたがって、再生対象となるコンテンツを再生することとなる。

[0070] 再生対象となるコンテンツにお!/、て、各場面の属性につ!、ては従来技術により認識できるため詳細な説明を省略する力たとえば、コマーシャルの場面であれば、映像や音声レベルの変化あるいは、音声フォーマットの変更などによって認識することができる。音声フォーマットの変更は、たとえば、ステレオタイプやモノラルタイプや 2力国語などのフォーマットの変更を認識することとしてもよい。

[0071] また、 VTRの場面であれば、再生対象となるコンテンツにおいて、 VTRという音声によって VTRの場面を認識して、その後画面の切り替えを検知して VTRの場面の終了を認識してもよい。

[0072] オープニング、エンディングの場面であれば、あらかじめオープニング、エンデイングに流れる曲を登録しておき、登録された曲によって認識してもよい。さらに、クライマッタスの場面であれば、画面切り替えのない区間で音声が所定レベルを超えるか否かを判断することによって認識してもよい。

[0073] また、図示はしないが、その他各場面の属性として、挿入歌や所定のテーマ曲などによって戦闘など特定の場面を認識したり、歓声などによってスポーツのゴール場面などを認識したり、画像を認識して、人物力 Sいない場面や特定の人物が搭乗する場面を認識したりしてもよい。

[0074] また、各場面の属性の認識は、テレビなどの放送波に含まれるデジタルデータを参照しておこなってもよい。具体的には、たとえば、地上波デジタル放送によるサブ情報などに含まれる場面の区分けに関する情報を利用することとしてもよい。

[0075] なお、本実施例では、ジャストフィット再生において、可変とした再生速度によるスロ一再生や倍速再生について、車両が目的地点まで到達する移動時間と、再生対象となるコンテンツの再生時間とを比較することで再生速度を設定する。

[0076] ジャストフィット再生における再生速度の設定については、図 6および図 7に後述する力ここで、以下に本実施例における再生対象となるコンテンツの再生時間の一例について説明する。本実施例における再生対象となるコンテンツの再生時間 Tは、たとえば、つぎに示す変数によって、下記式（1)によってあらわすことができる。

[0077] SV:可変とした再生速度によるスロー再生に設定された場面の合計時間

SC：固定された再生速度によるスロー再生に設定された場面の合計時間 E ：通常再生に設定された場面の合計時間

N ：特に設定されていない場面の合計時間

BV:可変とした再生速度による倍速再生に設定された場面の合計時間 BC :固定された再生速度による倍速再生に設定された場面の合計時間 J ：スキップ再生に設定された場面の合計時間

[0078] T=SV+SC + E + N + BV + BC+J · · · (1)

[0079] また、ジャストフィット再生によって、可変とした再生速度によるスロー再生あるいは倍速再生について、再生速度を調整した場合の再生対象となるコンテンツの再生時間 Tcは、たとえば、つぎに示す係数によって、下記式（2)によってあらわすことができる。

[0080] a ：スロー再生における再生時間の延長率

b ：倍速再生における再生時間の短縮率

a、 bは 1以上の変数

s ：スロー再生における再生時間の延長率

f ：倍速再生における再生時間の短縮率 s、 fは固定値

t : 0以上の任意の変数

[0081] Tc = a X SV + s X SC + E + t X N + BV/b + BC/f+O XJ · · · (2)

[0082] ここで、 sおよび fは、たとえば、プレイモード設定画面 500において、搭乗者が設定した値である。具体的には、図 5においては、 sは 2となり、 fは 4となる。また、それぞれの係数は、ナビゲーシヨン装置 300の性能による上限値あるいは下限値を有しており、より具体的には、最大読み込み速度などによって上限値あるいは下限値が決定できる。

[0083] (ナビゲーシヨン装置 300の処理の内容）

つぎに、図 6を用いて、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置 300の処理の内容について説明する。図 6は、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置の処理の内容を示すフローチャートである。図 6のフローチャートにおいて、まず、入力デバイス 310によつて目的地点情報の入力を受け付けたか否かを判断する (ステップ S601)。

[0084] ステップ S601にお、て、目的地点情報の入力を受け付けるのを待って、受け付けた場合 (ステップ S601 :Yes)は、つづいて、入力デバイス 310によってコンテンツ再生の要求を受け付けたか否かを判断する (ステップ S602)。

[0085] コンテンツ再生の要求は、たとえば、搭乗者が磁気ディスク 305、光ディスク 307などの記録媒体に記録されて!ヽる映像の視聴を所望する場合に、搭乗者が入力デバイス 310を操作することによって、再生対象となるコンテンツの視聴に関する要求を受け付ける構成としてもよい。

[0086] ステップ S602において、コンテンツ再生の要求を受け付けない場合 (ステップ S60 2 : No)は、つぎに、車両が目的地点に到達した力否かを判断する（ステップ S609)。

[0087] また、ステップ S602にお、て、コンテンツ再生の要求を受け付けた場合 (ステップ S 602 : Yes)は、つづいて、入力デバイス 310によってプレイモードを設定する（ステツプ S603)。具体的には、たとえば、コンテンツ再生の要求を受け付けた場合に、ディスプレイ 312に、プレイモード設定画面を表示して、搭乗者による操作を受け付けることによって、プレイモードを設定することとする。

[0088] そして、 CPU301によってステップ S603におけるプレイモードの設定がジャストフィット再生か否かを判断する（ステップ S604)。ここで、ステップ S604においてジャストフィット再生でない場合 (ステップ S604 : No)は、再生対象となるコンテンツを通常再生する（ステップ S 610)。

[0089] また、ステップ S604にお!/、て、ジャストフィット再生であった場合 (ステップ S604： Y es)は、 CPU301によってステップ S601において入力された目的地点情報と、ステップ S603において設定されたプレイモーとに基づいて、移動時間、再生時間を算出する (ステップ S605)。移動時間は、たとえば、現在地点から目的地点に到達するまでにかかる時間である。また、再生時間は、たとえば、プレイモードの設定によって設定された再生速度や再生回数によって再生対象となるコンテンツが再生された場合の再生時間である。

[0090] つづいて、 CPU301によってステップ S605において算出された移動時間と再生時間を比較する（ステップ S606)とともに、比較結果に基づいて、ジャストフィット再生の設定処理をおこなう（ステップ S607)。なお、設定処理については図 7に後述する。

[0091] そして、 CPU301によって到達予定時刻に変更があった力否かを判断する（ステツプ S608)。到達予定時刻の変更は、たとえば、ステップ S607における設定処理にしたがって再生中のコンテンツ力到達予定時刻の変更によって中断されてしまうような場合である。

[0092] ここで、ステップ S608において、到達予定時刻に変更があった場合 (ステップ S60 8 : Yes)は、ステップ S605へ戻って処理を繰り返す。なお、この場合、ステップ S605 において算出される再生時間は、再生中のコンテンツにおける、到達時刻に変更があった時点での残余部分となる。

[0093] また、ステップ S608において、到達予定時刻に変更がない場合 (ステップ S608 :

No)は、つづいて、 GPSユニット 314や各種センサ 315によって、車両が目的地点に到達した力否かを判断する (ステップ S609)。

[0094] ステップ S609において、車両が目的地点に到達しない場合 (ステップ S609 : No) は、ステップ S608に戻って処理を繰り返す。換言すれば、車両が目的地点に到達するまで、所定の時間間隔で到達予定時刻の変更を監視する構成である。

[0095] また、ステップ S609において、車両が目的地点に到達した場合 (ステップ S609 :Y es)は、そのまま一連の処理を終了する。

[0096] つぎに、図 7を用いて、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置 300におけるジャストフィット再生の設定処理（図 6のステップ S607)について説明する。図 7は、本実施例にかかるナビゲーシヨン装置におけるジャストフィット再生の設定処理（図 6のステップ S607)を示すフローチャートである。

[0097] 図 7のフローチャートにおいて、まず、 CPU301によって図 6のステップ S606において比較された比較結果により、再生時間は移動時間より長いか否かを判断する (ステツプ S701)。より具体的には、たとえば、前述した式（1)および式（2)を用いて、移動時間を Mとすると、下記式 (3)が成立する力否かを判断する。

[0098] M- (s X SC + E + BC/f) >SV+BV + N · · · (3)

[0099] 換言すると、可変とした再生速度によるスロー再生あるいは倍速再生に設定された場面や特に設定されて!ヽな、場面の（以下、両方あわせて「可変場面」 t 、う）の変数を調整して、再生時間を短縮する必要があるカゝ否かを判断する。

[0100] ステップ S701において、再生時間が移動時間より長い場合 (ステップ S 701： Yes) は、つづいて、 CPU301によって再生時間が調整可能範囲力否かを判断する（ステップ S702)。具体的には、たとえば、再生時間を短縮する調整をおこなうため、前述の変数 bあるいは tを調整して、再生時間が移動時間内に収まるか否かを判断する。

[0101] より具体的には、 bの上限値を bmaxとすると、 Nおよび BVを bmaxで調整した場合に、再生時間が移動時間内に収まる力否かを判断する。前述の式（1)および式 (2) を用いて説明すると、下記式 (4)が成立する力否かを判断する。

[0102] M- (s X SC+E+ BC/f ) < S V + (N + BV) /bmax · · · (4)

[0103] そして、上記式 (4)が成立する場合に、調整可能範囲でな、と判断することとしてもよい。

[0104] ステップ S702において、調整可能範囲でない場合 (ステップ S702 : No)は、調整が不可能な範囲であるためにジャストフィット再生がおこなえなヽ旨を搭乗者に報知するなどして、プレイモードの再設定を促すために図 6のステップ S603へ戻って、一連のジャストフィット再生の設定処理を終了する。

[0105] また、ステップ S702において、調整可能範囲である場合 (ステップ S702 : Yes)は、 CPU301によって可変場面の倍速再生ピッチを設定する (ステップ S 703)。倍速再生ピッチの設定は、たとえば、可変とした再生速度による倍速再生に設定された場面の合計時間 (BV)や、特に設定されて!、な、場面の合計時間 (N)を調整するためにおこなう。

[0106] 具体的には、たとえば、下記式（5)が成立する場合には、 BVおよび Nを調整する。

[0107] SV+ (N + BV) /bmax≤M— (s X SC + E + BC/f) < SV+N + BV/bmax •••(5)

[0108] 上記式（5)が成立する場合は、たとえば、つぎのように係数を設定してもよい。

[0109] b= (BV+N) /{M- (s X SC+E + BC/f +SV) }

a= 1

t= l/b

[0110] また、下記式 (6)が成立する場合には、 BVだけを調整することとしてもよい。

[0111] S V + N + BV/bmax≤M- (s X SC+E + BC/f) · · · (6)

[0112] 上記式 (6)が成立する場合は、たとえば、つぎのように係数を設定する。

[0113] b = BV/{M- (s X SC+E + BC/f+SV+N) }

a= 1

[0114] また、ここでは説明を省略するが、 Nだけを調整して、再生時間が移動時間に収まるようにしてちょい。

[0115] そして、 CPU301によってステップ S703において設定された倍速再生ピッチにしたがって、スピーカ 309によりジャストフィット再生をおこない（ステップ S708)、図 6に戻って、そのまま一連のジャストフィット再生の設定処理を終了する。

[0116] また、ステップ S 701において、再生時間が移動時間より長くない場合 (ステップ S7 01 :No)は、つづいて、 CPU301によって再生時間は移動時間より短いか否かを判断する (ステップ S704)。より具体的には、たとえば、前述した式（1)および式（2)を用いて、移動時間を Mとすると、下記式 (7)が成立する力否かを判断する。

[0117] M- (s X SC + E + BC/f) < SV+BV + N · · · (7)

[0118] 換言すると、可変とした再生速度によるスロー再生あるいは倍速再生に設定された場面や特に設定されて!ヽな、場面の（以下、両方あわせて「可変場面」 t 、う）の変数を調整して、再生時間を延長する必要があるカゝ否かを判断する。

[0119] ステップ S704にお、て、再生時間が移動時間より短くな!/、場合 (ステップ S704： N o)は、可変場面の再生ピッチを 1倍速に設定する (ステップ S 707)。換言すれば、再生時間と移動時間が等し力たため、可変場面の調整をおこなわずに再生する構成としている。なお、再生時間と移動時間は完全に等しくなくてもよぐある程度の幅を持たせる構成としてもよい。

[0120] そして、 CPU301によってステップ S707において設定された再生ピッチにしたがつて、スピーカ 309によりジャストフィット再生をおこない（ステップ S708)、図 6に戻って、そのまま一連のジャストフィット再生の設定処理を終了する。

[0121] また、ステップ S 704において、再生時間が移動時間より短い場合 (ステップ S704 :

Yes)は、つづいて、 CPU301によって再生時間が調整可能範囲力否かを判断する (ステップ S705)。具体的には、たとえば、再生時間を延長する調整をおこなうため、前述の変数 aあるいは tを調整して、再生時間が移動時間と同程度になるか否かを判断する。

[0122] より具体的には、 aの上限値を amaxとすると、 Nおよび SVを amaxで調整した場合に、再生時間が移動時間内に収まる力否かを判断する。前述の式（1)および式 (2) を用いて説明すると、下記式 (8)が成立する力否かを判断する。

[0123] amaxX (SV+N) +BV< M- (s X SC + E + BC/f) · · · (8)

[0124] そして、上記式 (8)が成立する場合に、調整可能範囲でないと判断することとしてもよい。

[0125] ステップ S705において、調整可能範囲でない場合 (ステップ S705 : No)は、調整が不可能であるためジャストフィット再生がおこなえなヽ旨を搭乗者に報知するなどして、プレイモードの再設定を促すために図 6のステップ S603へ戻って、一連のジャストフイット再生の設定処理を終了する。

[0126] また、ステップ S705において、調整可能範囲である場合 (ステップ S705 : Yes)は、 CPU301によって可変場面のスロー再生ピッチを設定する（ステップ S706)。倍速再生ピッチの設定は、たとえば、可変とした再生速度によるスロー再生に設定された場面の合計時間 (SV)や、特に設定されて!ヽな!ヽ場面の合計時間 (N)を調整するためにおこなう。

[0127] 具体的には、たとえば、下記式（9)が成立する場合には、 SVおよび Nを調整する。

[0128] amax X SV+N + BV< M- (s X SC + E + BC/f)≤amax X (SV + N) +BV · ••(9)

[0129] 上記式（9)が成立する場合は、たとえば、つぎのように係数を設定してもよい。

[0130] a= {M— (s X SC + E + BC/f +SV) }Z (SV + N)

b= l

t = a

[0131] また、下記式（10)が成立する場合には、 BVだけを調整することとしてもよい。

[0132] M- (s X SC + E + BC/f)≤amaxX SV+N + BV · · · (10)

[0133] 上記式（10)が成立する場合は、たとえば、つぎのように係数を設定する。

[0134] a= {M- (s X SC + E + BC/f+SV+N + BV) }/SV

b= l

[0135] また、ここでは説明を省略するが、 Nだけを調整して、再生時間が移動時間と同程度となるようにしてもよい。

[0136] そして、 CPU301によってステップ S703において設定された倍速再生ピッチにしたがって、スピーカ 309によりジャストフィット再生をおこない（ステップ S708)、図 6に戻って、そのまま一連のジャストフィット再生の設定処理を終了する。

[0137] なお、図 6および図 7のフローチャートでは、再生時間と移動時間を比較して、再生時間を短縮や延長する構成について説明した力短縮のみの構成や、延長のみの構成としてもよい。

[0138] 以上説明したように、本実施例によれば、目的地点への移動時間にあわせて、コンテンッの再生時間を調整できるため、目的地点に到達するまで、コンテンツを適切に視聴することができる。したがって、目的地点まで快適な視聴環境の提供を図ることができる。

[0139] また、搭乗者によって、再生時間を短縮する場面や延長する場面の設定ができるため、搭乗者の嗜好に適したコンテンツの再生を図ることができる。

[0140] また、この発明は、車載のナビゲーシヨン装置に限ることなぐ目的地点に向かう車両の位置情報を取得できる構成とすれば、目的地点でコンテンツを再生する場合にも適用できる。より具体的には、目的地点でコンテンツを再生しながら、車両の到着を待っている場合に、車両の到着にあわせてコンテンツの視聴をおこなうことができ、目的地点における利用者も、コンテンツを快適に視聴するとともに、暇な時間をもてあますことがなくなる。

[0141] なお、本実施の形態で説明したコンテンツ再生方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル 'コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行すること〖こより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、 CD-ROM, MO、 DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体力読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。

Claims

請求の範囲

[1] 再生対象となるコンテンツを記憶する記憶手段と、

前記記憶手段によって記憶されたコンテンツの再生時間を算出する再生時間算出手段と、

移動体の目的地点に関する目的地点情報の入力を受け付ける入力手段と、前記入力手段によって入力された目的地点情報によって、前記移動体が前記目的地点に到達するまでの移動時間を算出する移動時間算出手段と、

前記再生時間算出手段によって算出された再生時間と、前記移動時間算出手段によって算出された移動時間とを比較する比較手段と、

前記比較手段によって比較された比較結果に基づいて、前記コンテンツの再生速度を設定する設定手段と、

前記設定手段によって設定された再生速度にしたがって前記コンテンツを再生する再生手段と、

を備えることを特徴とするコンテンツ再生装置。

[2] 前記設定手段は、

さらに、前記コンテンツに含まれる場面ごとの再生回数に関する設定を可能とすることを特徴とする請求項 1に記載のコンテンツ再生装置。

[3] 前記設定手段は、

前記比較手段によって、前記移動時間が前記再生時間よりも長かった場合、前記コンテンツに含まれる場面ごとの属性に応じて、前記各場面のスロー再生および Zまたは繰り返し再生に関する設定をおこなうことを特徴とする請求項 1に記載のコンテンッ再生装置。

[4] 前記設定手段は、

前記比較手段によって、前記移動時間が前記再生時間よりも短かった場合、前記コンテンツに含まれる場面ごとの属性に応じて、前記各場面の倍速再生および Zまたはスキップ再生に関する設定をおこなうことを特徴とする請求項 1に記載のコンテンッ再生装置。

[5] 前記記憶手段は、再生速度および Zまたは再生回数のピッチが各場面の属性に応じて可変および固定であるコンテンッを記 '慮し、

前記再生時間算出手段は、

前記コンテンツにつ!、てピッチが可変である場面（以下、「可変場面」 t 、う）を通常再生、ピッチが固定である場面を固定されたピッチによる再生として再生時間を算出し、

前記比較手段は、

前記移動時間算出手段によって算出された移動時間と、前記再生時間算出手段によって算出された再生時間とを比較し、

前記設定手段は、

前記比較手段によって比較された比較結果に基づいて、前記可変場面における前記各場面の再生速度および Zまたは再生回数のピッチを変更することを特徴とする請求項 1〜4のいずれか一つに記載のコンテンツ再生装置。

[6] 再生対象となるコンテンツを記憶する記憶工程と、

前記記憶工程によって記憶されたコンテンツの再生時間を算出する再生時間算出工程と、

移動体の目的地点に関する目的地点情報の入力を受け付ける入力工程と、前記入力工程によって入力された目的地点情報によって、前記移動体が前記目的地点に到達するまでの移動時間を算出する移動時間算出工程と、

前記再生時間算出工程によって算出された再生時間と、前記移動時間算出工程によって算出された移動時間とを比較する比較工程と、

前記比較工程によって比較された比較結果に基づいて、前記コンテンツの再生速度を設定する設定工程と、

前記設定工程によって設定された再生速度にしたがって前記コンテンツを再生する再生工程と、

を含むことを特徴とするコンテンツ再生方法。

[7] 請求項 6に記載のコンテンツ再生方法をコンピュータに実行させることを特徴とするコンテンッ再生プログラム。請求項 7に記載のコンテンツ再生プログラムを記録したことを特徴とするコンビュタに読み取り可能な記録媒体。