WO2007029526A1 - シガレットボックス及びそのブランクセット - Google Patents

Abstract

　シガレットボックスは、フィルタシガレットのインナパックを収容し、上面に取り出し口（４）を有する箱ボディ（２）と、この箱ボディ（２）の上部に被せられたスライドリッド（６）とを備え、このスライドリッド（６）は前記取り出し口（４）を開閉するべく、箱ボディ（２）の幅方向の往復動が許容されている。

Description

技術分野

[0001] 本発明はシガレットボックス及びそのブランクセットに関し、シガレットボックスはイン ナパックを収容するめために使用され、インナパックはフィルタシガレットやシガレット の束と、この束を包み込む包材とを有する。

背景技術

[0002] この種のシガレットボックスには所謂、ヒンジリツド型パッケージが多用されており、こ のパッケージは例えば特開平 5-213340号公報に開示されているように、箱ボディと、 この箱ボディを開閉するリツドとを有し、インナパックは箱ボディ内に収容されている。

[0003] 喫煙者を含む一般の人々は、上述したパッケージの形態に長期に亘り慣れ親しん でいるので、ノ ッケージの開閉動作が新鮮さは無ぐこのようなパッケージはユーザ の購買意欲を喚起させる視覚的な魅力に乏し 、。

[0004] 本発明の目的は、ユーザの購買意欲を増進させるような斬新な開閉形態を有する シガレットボックス及びそのブランクセットを提供することにある。

発明の開示

[0005] 上記の目的を達成するため、本発明のシガレットボックスは、インナパックを収容し、 このインナパックがシガレットの束及びこの束を包み込む包材を含む。本発明のシガ レットボックスは、インナパックを収容する箱ボディであって、その上部にシガレットの ための取り出し口を有し、この取り出し口が上方に向けて開口する、箱ボディと、箱ボ ディの上部に被せられたスライドリツドであって、取出し口を開閉すべく箱ボディの幅 方向への往復動が許容されたスライドリツドとを備える。

[0006] 上述のシガレットボックスによれば、スライドリツドがユーザにより箱ボディから箱ボデ ィの幅方向に引出されたとき、箱ボディの取出し口が外部に露出する。それ故、ユー ザは取出し口を通じて箱ボディ内のインナパックからフィルタシガレット又はシガレット を取出すことができる。この後、ユーザは箱ボディの幅方向にスライドリツドを押し戻し 、箱ボディの取出し口を閉じることができる。 [0007] 本発明のシガレットボックスは、一般的なヒンジリツド型パッケージとは大きく異なる 開閉形態及び斬新な外観を提供し、ユーザの購買意欲を増進させる。

[0008] 具体的には、箱ボディは、取出し口を有するインナケースと、インナケースの上部を 除き、インナケースを収容するァウタケースとを含み、スライドリツドは一方の側面にサ イド開口を有し、このサイド開口はスライドリツドの往復動を許容する。

[0009] この場合、ァウタケースは、サイド開口側に位置した側壁と、この側壁力 上方に延 びる延長部とを含み、この延長部はインナケースの上部の側壁を外側から覆う。この ような延長部は、スライドリツドが閉位置にあるときにスライドリツドのサイド開口を隠し、 シガレットボックスの美観が損なわれるのを防止する。

[0010] 更に、シガレットボックスは、箱ボディからのスライドリツドの抜け出しを阻止するストツ パを更に備えるのが好ましい。具体的には、ストッパは、スライドリツドからインナケー スとァウタケースとの間を延び、スライドリツドとともに往復動が許容されたストリップを 含み、このストリップはスライドリツドが開かれたとき、ァウタケースの内面に係合してス ライドリツドの開位置を決定する。

[0011] 又は、ストッパは、スライドリツド力 延びる U字形状のストラップであって、インナケ ースを囲む U字形をなし且つ前記スライドリツドとともに往復動が許容されたストラップ を含み、このストラップはスライドリツドが開かれたとき、ァウタケースの内面に係合して スライドリツドの開位置を決定し、スライドリツドが上方に向けて引っ張れたとき、インナ ケースの底に係合して箱ボディからの前記スライドリツドの抜け出しを阻止する。

[0012] また、本発明は、上述したストラップを備えたシガレットボックスを成形するためのブ ランクセットを提供し、このブランクセットは、インナケースを成形するインナブランクと 、ァウタケースを成形するァウタブランクと、スライドリツドを成形するリツドブランクとを 含み、これらブランクの詳細は、添付図面及び後述の説明から明らかになる。

図面の簡単な説明

[0013] [図 1]一実施例のシガレットボックスを閉状態にて示す斜視図である。

[図 2]図 1のシガレットボックスの開状態を示す斜視図である。

[図 3]図 2のインナケースを成形するためのブランクを示す図である。

[図 4]図 3のブランク力 成形されたインナケースを示す図である。 [図 5]図 2のスライドリツドを成形するためのブランクを示す図である。

[図 6]図 5のブランクに対し、最初の折込みがなされた状態を示す図である。

[図 7]図 6の状態力もブランクが更に折り込まれた状態を示す図である。

[図 8]図 7の状態力もブランクが更に折り込まれた状態を示す図である。

[図 9]図 8の状態力もブランクが更に折り込まれた状態を示す図である。

[図 10]スライドリツドを備えたインナケースの一方の側面図である。

[図 11]図 10のインナケースの他方の側面図である。

[図 12]図 2のァウタケースを成形するためのブランクを示す図である。

[図 13]図 12のブランクに対し、最初の折込みがなされた状態を示す図である。

[図 14]図 13の状態力もブランクが更に折り込まれた状態を示す図である。

[図 15]図 14の状態力もブランクが更に折り込まれた状態を示す図である。

[図 16]図 15の状態力もブランクが更に折り込まれた状態を示す図である。

発明を実施するための最良の形態

[0014] 図 1及び図 2は、一実施例のシガレットボックスを示す。

シガレットボックスは直方体形状の箱ボディ 2を備えており、この箱ボディ 2はその上 端に取出し口 4を有する。箱ボディ 2はその内部にインナパック（図 1には図示されて いない）を収容しており、このインナパックはフィルタシガレット又はシガレットの束と、 この束を包み込む包材とを含む。

[0015] 箱ボディ 2の上部にはスライドリツド 6が取り付けられている。このスライドリツド 6は箱 ボディ 2の幅方向への往復動が許容され、箱ボディ 2の取出し口 4を開閉する。

[0016] より詳しくは、図 2から明らかなように、箱ボディ 2は取出し口 4を有したインナケース 8と、このインナケース 8が収容されたァウタケース 10とを含み、ァウタケース 10は上 方に向けて開口したトップ開口を有する。インナケース 8はァウタケース 10のトップ開 口から上方に向けて突出した上部を有し、この上部の一側壁 8aはァウタケース 10の 側壁の延長部分 10aにより覆われている。この延長部分 10aはァウタケース 10にお けるトップ開口の側縁から上方に向けて延びている。

[0017] 更に、インナケース 8もまた上方に向けて開口したトップ開口を有し、このトップ開口 が前述した取り出し口 4を形成する。 [0018] スライドリツド 6は箱ボディ 2と同様に直方体形状をなし、下向きに開口したボトム開 口を有する。スライドリツド 6は、ァウタケース 10から露出したインナケース 8の上端部 に被せられている。更に、スライドリツド 6は箱補ディ 2の側方に向けて開口したサイド 開口を有し、このサイド開口はインナケース 8の一側壁 8a側に位置付けられている。 このようなサイド開口は、箱ボディ 2の幅方向に沿うスライドリツド 6の往復動を可能に する。より詳しくは、スライドリツド 6のボトム開口は、ァウタケース 10におけるトップ開 口面の前縁及び背縁にそれぞれ載り、且つ、これら前縁及び背縁に対してスライドす る前縁及び背縁を有する。

[0019] 図 2に示されるようにスライドリツド 6が開かれたとき、スライドリツド 6は箱ボディ 2の側 方に突出する。それ故、一実施例のシガレットボックスは、通常のヒンジリツド型パッケ ージに比べて独特な開閉形態や外観を提供し、ユーザの購買意欲を高める。

[0020] 上述したシガレットボックスの構造は、シガレットボックスを成形するためのブランク セットの説明から、より明らかになる。

[0021] 以下にブランクセットを説明するにあたり、図 1, 2はシガレットボックスをその前面側 力 みた斜視図であるとする。

[0022] ブランクセットは 3枚組力もなり、図 3は、インナケース 8を成形するためのブランク 12 、即ち、ブランク 12の裏面を示す。

[0023] ブランク 12は複数ずつのパネル及びフラップを含み、隣接するパネル同士、また、 隣接するパネル及びフラップは破線で示す折込み線により互いに区画されて ヽる。

[0024] ブランク 12はリアパネル 16、ボトムパネル 14及びフロントパネル 18を含み、これら パネルはブランク 12の長手軸線上に一列に隣接して配置され、ボトムパネル 14が中 央に位置付けられている。図 3でみて、リアパネル 16の上縁及びフロントパネル 18の 下縁には略 U字形のノッチ 20がそれぞれ形成されており、これらノッチ 20は対応す るパネルの右側の側縁に隣接して位置付けられている。

[0025] リアパネル 16の両側にはインナサイドフラップ 22a, 22bがそれぞれ接続され、また 、フロントパネル 18の両側にもァウタサイドフラップ 24a, 24bがそれぞれ接続されて いる。図 3から明らかなように、ノッチ 20に隣接した一方の側のインサイドフラップ 22b 及びァウタサイドフラップ 24bは他方の側のインナ及びァウタサイドフラップ 22a, 24a の長さよりも若干短い長さを有する。ここで、サイドフラップ 22, 24の長さはボトムパネ ル 14から高さ寸法を示す。

[0026] ブランク 12の折込みに先立ち、ブランク 12の裏面には所定箇所の糊が塗布される 。この後、ブランク 12のリアパネル 16の裏面上にインナパック IPが載置され、ブランク 12はインナパック IPの回りに折り込まれる。即ち、ブランク 12のパネル及びサイドフラ ップはインナパック IPに向けて順次折り込まれ、これにより、図 4に示されるようなイン ナケース 8が成形され、このインナケース 8はその内部にインナパック IPを収容する。 ここで、インナパック IPはフィルタシガレットやシガレットの束と、この束を包み込む包 材とを含む。

[0027] ブランク 12のボトムパネル 14、リアパネル 16及びフロントパネル 18はインナケース 8の底壁、背壁及び前壁をそれぞれ形成しており、そして、対応する側のインナ及び ァウタサイドフラップ 22, 24は互いに重ね合わされるとともに接着され、インナケース 8の側壁を形成する。

[0028] 上述のインナケース 8はその上面にて開口したトップ開口を有し、それ故、インナパ ック IPの上面はインナケース 8のトップ開口にて露出する。更に、リアパネル 16及び フロントパネル 18のノッチ 20は互いに対向し、前述した取り出し口 4を箱ボディ 2の前 面及び背面に延出させる。

[0029] 図 5は、スライドリツド 6を成形するためのブランク 26、即ち、ブランク 26の裏面を示 す。

[0030] ブランク 26もまた複数ずつパネル及びフラップを含み、隣接するパネル同士ゃフラ ップ同士、また、隣接するパネル及びフラップは互いに破線の折込み線により区画さ れている。

[0031] ブランク 26はその中央にトップパネル 28を有する。図 5でみて、トップパネル 28の 上縁にはァウタフロントパネル 30及びインナフロントフラップ 32が順次接続され、そし て、トップパネル 28の下縁にはァウタリアパネル 34及びインナリアフラップ 36が順次 接続されている。

[0032] 更に、トップパネル 28の右側縁には折返しフラップ 37が接続され、トップパネル 28 の左側縁にはァウタサイドフラップ 38が接続されている。そして、ァウタフロントパネ ル 30及びァウタリアパネル 34の左側縁にはインナサイドフラップ 40がそれぞれ接続 されている。

[0033] また、ァウタフロントパネル 30及びァウタリアパネル 34の右側縁には延出パネル 42 a, 42bがそれぞれ接続されている。これら延出パネル 42a, 42bは、前述したパネル 28〜36の配列方向に沿って互いに逆向きに延び、その先端にボトムフラップ 44a, 44bをそれぞれ有する。

[0034] 上述したブランク 26の折込みに先立ち、ブランク 26の裏面には所定箇所に糊が塗 布される。この後、ブランク 26は図 6〜図 9に示される順序にて折り込まれ、スライドリ ッド 6を成形する。

[0035] 図 6に示されるように、先ず、ライナフラップ 37はトップパネル 28に向けて折り込ま れ、トップパネル 28に重ねあわされる。これらフラップ 37及びパネル 28は互いに接 着される。ライナフラップ 37の折込みと同時に、インナフロントフラップ 32はァゥタフ口 ントパネル 30に向けて折り込まれ、このパネル 30に重ねあわされる。これらパネル 30 及ぶフラップ 32は互いに接着され、スライドリツド 6の前壁を形成する。同様に、イン ナリアフラップ 36はァウタリアパネル 34に向けて折り込まれ、このパネル 34に重ねあ わされる。これらパネル 34及びフラップ 36は互いに接着され、スライドリツド 6の背壁 を形成する。

[0036] この後、図 7に示されるように、延出パネル 42a, 42bはインナフロントフラップ 32及 びインナリアフラップ 36に向けてそれぞれ折り込まれ、これらフラップ 32, 36にそれ ぞれ部分的に重ね合わされる。

[0037] この状態で、前述したインナケース 8が延出フラップ 42b及びインナリアフラップ 36 と重なるように載置され、この際、インナケース 8のノッチ 20は前述したライナフラップ 37側に位置付けられる。

[0038] この後、トップパネル 28はライナフラップ 37とともに、インナケース 8のトップ開口に 向けて折り込まれ、トップ開口を覆う。更に、互いに接着されたァウタフロントパネル 3 0及びインナフロントフラップ 32は延出パネル 42aとともに、インナケース 8の前面に 向けて折り込まれ、この前面に重ね合わされる。ここでの折込みは、図 8に示されるよ うに、インナケース 8の側方にァウタサイドフラップ 38及び一対のインナサイドフラップ 40をそれぞれ突出させる。このとき、延出フラップ 42a, 42bはインナケース 8を挟み 付け、これらフラップ 42a, 42bのボトムフラップ 44a, 44bはインナケース 8の底面か ら突出し、互いに対向する。

[0039] この後、図 9に示されるように、両インナサイドフラップ 40はインナケース 8の側面に 向けて順次折り込まれ、この側面にて互い重ね合わされる。インナサイドフラップ 40 の折込みと同時に、両ボトムフラップ 44a, 44bはインナケース 8の底面に向けて順次 折り込まれ、この底面上にて重ね合わされる。これらボトムフラップ 44a, 44bは互い に接着され、この結果、互いに重ね合わされたボトムフラップ 44及び一対の延長フラ ップ 42はインナケース 8を囲む U字形のストラップを形成する。ここで、図 9でみて、ボ トムフラップ 44はインナケース 8の底面の右側部分に位置付けられ、ボトムフラップ 44 が底壁の一部のみを覆っていることに留意すべきである。

[0040] 最後に、ァウタサイドフラップ 38は、既に折り込まれている二重のインナサイドフラッ プ 40に向けて折り込まれ、これらインナサイドフラップ 40に重ね合わされる。ァウタサ イドフラップ 38は外側のサイドフラップ 40にして接着され、スライドリツド 6の側壁を形 成する。この時点で、図 10及び図 11に示されるようにインナケース 8に取り付けられ たスライドリツド 6、即ち、リツド付きインナケース 8'が完成する。

[0041] 図 10及び図 11から明らかなように、スライドリツド 6は一方の側面に前述したサイド 開口を有する。更に、前述したストラップ 46はインナケース 8に対して接着されておら ず、インナケース 8に対し、スライドリツド 6とともにインナケース 8の幅方向に往復動可 能である。

[0042] 図 12は、ァウタケース 10を成形するためのブランク 48、即ち、ブランク 48の裏面を 示す。

[0043] ブランク 48は複数ずつのパネル及びフラップを含み、隣接するパネル同士やフラッ プ同士、また、隣接するパネル及びフラップは互いに破線の折込み線により区画され ている。

[0044] ブランク 48は、その中央にサイドパネル 50を有する。図 12でみて、サイドパネル 50 の両側縁にはリアパネル 52及びフロントパネル 54がそれぞれ接続されて 、る。また、 リアパネル 52の側縁にはインナサイドフラップ 56が接続されており、フロントパネル 5 4の側縁にはァウタサイドフラップ 58が接続されて 、る。上述のパネル及びフラップ は、ブランク 48の長手軸線上に一列にして配置されている。

[0045] 更に、サイドパネル 50、リアノ ネル 52、インナサイドフラップ 56及びフロントパネル 5 4の下縁にはインナボトムフラップ 60, 62, 64, 66がそれぞれ接続されている。これ に対し、リアパネル 52及びフロントパネル 54の上縁にはライナフラップ 68, 70がそれ ぞれ接続されている。

[0046] 一方、サイドパネル 50は上端に延長部 72を有し、この延長部 72はリアパネル 52及 びフロントパネル 54の上縁から突出している。更に、延長部 72の先端にはライナフラ ップ 74が接続されている。延長部 72の突出長は前述したスライドリツド 6の高さ寸法 にほぼ等しい。

[0047] ブランク 48の折込みに先立ち、ブランク 48の裏面には所定箇所に糊が塗布され、 この後、ブランク 48は図 13〜図 16に示される折込み手順に従って折り込まれ、これ により、図 1, 2に示されたシガレットボックスが完成する。

[0048] 先ず、図 13に示されるように、ライナフラップ 68, 70はリアパネル 52及びフロントパ ネル 54に向けてそれぞれ折り込まれ、これらパネル 52, 54上に重ね合わされる。ラ イナフラップ 68, 70はリアパネル 52及びフロントパネル 54にそれぞれ接着される。ラ イナフラップ 68, 70の折込みと同時に、ライナフラップ 74もまたサイドパネル 50に向 けて折り込まれ、ライナフラップ 74はサイドパネル 50及びこのサイドパネル 50の延長 部 72に重ね合わされる。

[0049] この後、リアパネル 52上に前述したリツド付きのインナケース 8'が載置され、折込み 済みのフラップ 68はインナケース 8，とリアパネル 52との間に挟み込まれる。ここで、ィ ンナケース 8'のスライドリツド 6はリアパネル 52から突出し、且つ、スライドリツド 6のサ イド開口はサイドパネル 50の延長部 72に隣接した状態にある。

[0050] 次に、図 14に示されるように、インナサイドフラップ 56及びサイドパネル 50は共に、 インナケース 8 'の対応する側面に向けて折り込まれ、これら側面にそれぞれ重ね合 わされる。ここでの折り込みにより、サイドパネル 50はァウタケース 10の一方の側壁を 形成する。一方の側壁はインナケース 8の一側壁 8aに重なる上端部を有し、この上 端部はサイドパネル 50の延長部 72及びライナフラップ 74から形成されている。 [0051] 図 15に示されるように、インナボトムフラップ 60, 64はインナケース 8'の底面に向け てそれぞれ折り込まれ、この底面に重ね合わされる。次に、図 16に示されるように、フ ロントパネル 54はインナケース 8'の前面に向けて折り込まれ、この前面に重ね合わさ れる。ここでの折込みは、インナケース 8'の側面及び底面からフロントパネル 54のァ ウタサイドフラップ 58及びァウタボトムパネル 66をそれぞれ突出させる。

[0052] 次に、リアパネル 52のインナボトムフラップ 62が折込み済のインナボトムフラップ 60 , 64上に向けて折り込まれ、これらフラップ 60, 64に重ね合わされる。この後、ァウタ サイドフラップ 58が折り込み済のインナサイドフラップ 56に向けて折り込まれ、このィ ンナサイドフラップ 56に重ね合わされる。これらインナ及びァウタサイドフラップ 56, 5 8は互いに接着され、ァウタケース 10の他方の側壁を形成する。また、ァウタサイドフ ラップ 58の折込みと同時に、ァウタボトムパネル 66が折り込み済のインナボトムフラッ プ 62に向けて折り込まれ、インナボトムフラップ 62に重ね合わされる。これらインナ及 びァウタボトムフラップ 62, 66は互いに接着され、ァウタケース 10の底壁を形成する 。この時点で、図 1に示されたシガレットボックスが完成する。

[0053] スライドリツド 6はインナケース 8及びァウタケース 10の何れにも接着されて!、な!/、の で、箱ボディ 2の幅方向への往復動が許容されている。それ故、ユーザは箱ボディ 2 に対してスライドリツド 6を往復的にスライドさせることで、インナケース 8の取出し口 4 を開閉することができる。

[0054] スライドリツド 6が開かれたとき、前述した U字形のストラップ 46 (図 10及び図 11参照 )は、ァウタケース 10の他方の側壁の内面に当接し、この時点で、スライドリツド 6のス ライドが阻止される。それ故、スライドリツド 6がインナケース 8の側方に向けて外れるこ とはない。

[0055] 一方、スライドリツド 6が上方に向けて引っ張られたとき、ストラップ 46 (ボトムフラップ 44)はインナケース 8の底に当接し、スライドリツド 6がインナケース 8の上方に向けて 外れることちない。

[0056] スライドリツド 6のスライド、即ち、その開閉動作に拘わらず、ストラップ 46の底 (ボトム フラップ 44)はァウタケース 10のインナボトムフラップ 60からインナボトムフラップ 64 に常時跨って延びるサイズを有し、ストラップ 46がフラップ 60又は 64の縁に引っ掛か り、スライドリツド 6の開閉を妨げることはない。なお、インナケース 8の底壁はボトムフ ラップ 14により形成されているので、ストラップ 46がインナケース 8の底壁に引っ掛か ることちない。

[0057] 更に、ァウタケース 10の一方の側壁 10aは前述した延長部 72を有しているので、ス ライドリツド 6が閉位置にあるとき、延長部 72はスライドリツド 6のサイド開口を覆い、シ ガレットボックスの美観が損なわれるのを阻止する。

[0058] 本発明は、上述の一実施例のシガレットボックスやブランクに制約されるものではな ぐシガレットボックス及びブランクには種々の変更を加えることができる。例えば、本 発明のシガレットボックスは、前述したストラップ 46に代えて、スライドリツド 6のための 種々のストッパを含むことができる。

Claims

請求の範囲

[1] インナパックを収容し、このインナパックがシガレットの束及びこの束を包み込む包材 を含む、シガレットボックスは、

前記インナパックを収容する箱ボディであって、その上部に前記シガレットのための 取り出し口を有し、前記取り出し口が上方に向けて開口する、箱ボディと、

前記箱ボディの上部に被せられたスライドリツドであって、前記取出し口を開閉すベ く前記箱ボディの幅方向への往復動が許容されたスライドリツドと

を備える。

[2] 請求項 1に記載のシガレットボックスにお ヽて、

前記箱ボディは、

前記取出し口を有するインナケースと、

前記インナケースの前記上部を除き、前記インナケースを収容するァウタケースと を含み、

前記スライドリツドは一方の側面にサイド開口を有し、このサイド開口は前記スライド リツドの往復動を許容する。

[3] 請求項 2に記載のシガレットボックスにお ヽて、

前記ァウタケースは、前記サイド開口側に位置した側壁と、この側壁から上方に延 びる延長部とを含み、この延長部は前記インナケースの前記上部の側壁を外側から 覆っている。

[4] 請求項 2に記載のシガレットボックスにお ヽて、

前記シガレットボックスは、前記箱ボディからの前記スライドリツドの抜け出しを阻止 するストッパを更に備える。

[5] 請求項 4に記載のシガレットボックスにお 、て、

前記ストツバは、前記スライドリツドから前記インナケースと前記ァウタケースとの間を 延び、前記スライドリツドとともに前記往復動が許容されたストリップを含み、このストリ ップは前記スライドリツドが開かれたとき、前記ァウタケースの内面に係合して前記ス ライドリツドの開位置を決定する。

[6] 請求項 4に記載のシガレットボックスにお!/ヽて、 前記ストッパは、前記スライドリツドから延びる u字形状のストラップであって、前記ィ ンナケースを囲む U字形をなし且つ前記スライドリツドとともに前記往復動が許容され たストラップを含み、このストラップは前記スライドリツドが開かれたとき、前記ァゥタケ ースの内面に係合して前記スライドリツドの開位置を決定し、前記スライドリツドが上方 に向けて引つ張れたとき、前記インナケースの底に係合して前記箱ボディからの前記 スライドリツドの抜け出しを阻止する。

請求項 6のシガレットボックスを成形するためのブランクセットは、

前記インナケースを成形するためのインナブランクと、

前記ァウタケースを成形するためのァゥタブランクと、

前記スライドリツドを成形するためのリツドブランクと

を備え、

前記リツドブランクは

一列に隣接して並ぶトップパネル、フロントパネル及びリアパネルであって、これら パネルは隣接する同士が折込み線を介して区画され、前記スライドリツドのトップ壁、 前壁及び背壁をそれぞれ形成する、トップパネル、フロントパネル及びリアパネルと、 前記フロントパネル及びリアパネルの一方の側縁に折込み線を介してそれぞれ接 続されたインナサイドフラップと、

前記インナサイドフラップ側の前記トップパネルの一方の側縁に折込み線を介して 接続され、前記インナサイドフラップと協働して前記スライドリツドの一方の側壁を形 成するァウタサイドフラップと、

前記フロントパネル及びリアパネルの他方の側縁に折込み線を介してそれぞれ接 続され、前記パネルの配列方向に互いに逆向きに延びる一対の延長フラップと、 前記各延長フラップの先端にそれぞれ折込み線を介して接続された一対のボトム フラップであって、これらボトムフラップは互いに結合されたとき、前記延長フラップと 協働して前記ストラップを形成する、一対のボトムフラップと

を含む。