WO2007058202A1

WO2007058202A1 - 表示装置

Info

Publication number: WO2007058202A1
Application number: PCT/JP2006/322743
Authority: WO
Inventors: Tsuneo Suzuki; Noriyuki Besshi; Yasuya Mita; Miki Muramatsu
Original assignee: Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki
Priority date: 2005-11-17
Filing date: 2006-11-15
Publication date: 2007-05-24
Also published as: KR20080070000A; EP1950725A1

Abstract

　有機ＥＬ素子９を点灯すると、有機層７で発した光Ｌ１が意匠フィルム２と透明部材３を透過した後にハーフミラー層４に入射して出射される光Ｌ２により形成される意匠フィルム２の意匠２ｂの映像と、さらにハーフミラー層４で反射して有機ＥＬ素子９の反射電極層８で反射した後に出射される光Ｌ５により形成される意匠フィルム２の意匠２ｂの映像とが欠けることなく互いに横方向にずれるため、意匠フィルム２に描かれている意匠２ｂが浮き上がって立体的に見える。有機ＥＬ素子９を消灯すると、面発光装置１からの発光が停止され、ハーフミラー層４により単なる鏡として機能する。

Description

明細書

表示装置

技術分野

[0001] この発明は、表示装置に係り、特に文字、図形等の被表示物を立体的に表示する

、あるいは奥行感のある表示をする表示装置に関する。

背景技術

[0002] 特許文献 1には、白色の面光源を用いて文字や図形等力なるマークを立体的に表示しょうとする表示装置が開示されている。透明な平板部材の前面上に透明な有色透光層によってマークを描き、後面上にそのマークの形状を打ち抜、たマスクを設け、マスクの後方力も面光源としてエレクト口ルミネッセンス装置（以下、「EL装置」という。）により白色光を照射する。マスクの打ち抜き部分を通った光による映像と有色透光層を透過した光による映像とがずれることによりマークが立体的に浮かび上がつて見える。

[0003] 特許文献 1 :実開平 4 114083号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] し力しながら、特許文献 1の表示装置では、透明な平板部材の前面上に有色透光層によりマークが描かれるため、 EL装置の発光 Z非発光に関わらずに常にマークが見えており、特に非発光時の見映えがよくないという問題があった。

また、マークを描く有色透光層とマークの形状を打ち抜いたマスクとが平板部材の両面に配置されるという複雑な構成を有すると共にこれら有色透光層とマスクの位置を互いに整合させる必要があり、製造に手間が力かるという問題もあった。

[0005] この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、発光時に被表示物となる意匠を立体的に表示しながらも非発光時であっても見映えがよく且つ簡単な構成で容易に製造することができる表示装置を提供することを目的とする。課題を解決するための手段

[0006] この発明に係る表示装置は、後面側に反射層を有し且つ前面側へ光を出射することにより表示しょうとする意匠の映像を形成する映像形成装置を備え、この映像形成装置の前面側に透明部材を配置すると共に透明部材の前面側にさらにハーフミラー層を配置したものである。

なお、本明細書において、「意匠の映像」には、文字、図形、記号、画像、模様、およびこれらのうちの 2以上の組み合わせを含む。

[0007] 映像形成装置として、後面側に反射層を有し且つ前面から光を出射する鏡面型の面発光装置と、この面発光装置の前面側に配置され且つ表示しょうとする意匠が形成された意匠構成層とを用いることができる。ここで、面発光装置は、反射層を形成する反射電極層と、透明電極層と、これら反射電極層及び透明電極層の間に介在する発光層とを含む EL装置力も構成することができる。なお、本明細書において、面発光装置は平面形状でもよいし、曲面形状であってもよい。また、平面形状と曲面形状を組み合わせ意匠の形状に合わせた形状であってもよい。

また、意匠構成層を、表示しょうとする意匠の形状に対応してパターユングされると共に遮光性を有する反射膜、または表示しょうとする意匠の形状に対応してパター二ングされる透光性膜から形成することができる。具体的には、面発光装置の前面上または透明部材の後面上に鏡面状のマスキングシートを配置する、あるいは蒸着またはメツキまたはメツキ調ホットスタンビングまたは印刷のうち少なくとも一つの方法により薄膜を形成することにより、意匠構成層が得られる。ここで、意匠構成層が遮光性反射膜で形成されている場合は、単色の意匠を鮮明に表現できる。特に、文字を鮮明に表現したい場合に効果を発揮する。また、意匠構成層が透光性膜 (多色印刷でもよぐ多色フィルム、あるいは色の異なる単色フィルムの結合体などであってもよい）で形成されている場合は、多色の意匠を表現できる。

[0008] また、映像形成装置として、後面側に反射層を有し且つ表示しょうとする意匠に対応したパターンの発光を行う鏡面型のディスプレイを用いることもできる。ここで、ディスプレイは、反射層を形成する反射電極層と、透明電極層と、これら反射電極層及び透明電極層の間に介在する発光層とを含む EL装置力も構成することができる。この場合、 EL装置としては、

(1)透明電極層及び発光層の少なくとも一方が表示しょうとする意匠の形状に対応してパター-ングされて、る、

(2)反射電極層及び透明電極層の間に介在し且つ表示しょうとする意匠の形状に対応してパターユングされた絶縁層を有する、

(3)表示しょうとする意匠をセグメント表示する、

(4)表示しょうとする意匠をドットマトリクス表示する

の！、ずれかの方式のものを用いることが好まし！/、。

なお、 EL装置の発光色は単色であっても複数色であってもよい。複数の色を発光する場合、発光色が固定されていてもよいし、発光色が変化するように構成してもよい。

[0009] この発明に係る表示装置は、車両の室内に設置されることが好ましい。特に、車両のスカツフプレートあるいはインサイドドアハンドルに設置することができる。

発明の効果

[0010] この発明によれば、表示しょうとする意匠が欠けることなく多重に表示できるため、発光時には意匠を立体的に表示することができ、且つ非発光時でも見映えがよい表示装置を簡単な構成で実現することができる。さらに、この表示装置は、容易に製造することが可能である。

図面の簡単な説明

[0011] [図 1]実施の形態 1に係るオーディオカバーの表示装置の発光時の状態を示す斜視図である。

[図 2]図 1の A— A線断面図である。

[図 2a]実施の形態 1の変形例に係る表示装置の構造を示す断面図である。

[図 3]実施の形態 2に係る表示装置の構造を示す断面図である。

[図 4]実施の形態 3に係る表示装置の構造を示す断面図である。

[図 4a]実施の形態 3の変形例に係る表示装置の構造を示す断面図である。

[図 5]実施の形態 4に係る表示装置の構造を示す断面図である。

[図 6]実施の形態 5に係る表示装置の構造を示す断面図である。

[図 7]実施の形態 6に係る表示装置の構造を示す断面図である。

[図 8]実施の形態 7に係る表示装置の構造を示す断面図である。 [図 8a]実施の形態 7の変形例に係る表示装置の構造を示す断面図である。

[図 9]この発明の表示装置がスカツフプレート及びインサイドドアハンドルに適用された車両の室内を示す部分斜視図である。

[図 10]この発明の表示装置が適用された時計を示す斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

[0012] 以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。

実施の形態 1

図 1は実施の形態 1に係る透明なオーディオカバー Cに設けられた表示装置の発光時の状態を示す斜視図である。図 2は、図 1の A— A線断面図を示す。有機エレクトロルミネッセンス装置 (以下、「有機 EL装置」という。）からなる鏡面型の面発光装置 1の出射面である前面 laに対向して意匠構成層となる意匠フィルム 2が配置されている。さらに、意匠フィルム 2の前面 2a側に平板状の透明部材 3が配置され、透明部材 3の前面 3a上にハーフミラー層 4が形成されて、る。

[0013] 面発光装置 1は、透明基板 5の表面上に透明電極層 6、発光層を含む有機層 7、反射電極層 8を積層して形成された有機エレクト口ルミネッセンス素子 9 (以下、「有機 E L素子 9」という。）を有し、有機 EL素子 9の全体を覆うように保護層 10が形成されている。透明基板 5の裏面がこの面発光装置 1の前面 laとして意匠フィルム 2に対向している。

ここで、透明基板 5は、可視光に対して透過性を有する材料から形成されればよぐガラス、榭脂等を用いることができる。透明電極層 6は、電極としての機能を有し且つ少なくとも可視光に対して透過性を有して、ればよぐ例えば ITOがその材料として採用される。

[0014] 有機層 7は、発光層のみの単層、または正孔注入層、正孔輸送層、正孔注入輸送層、正孔阻止層、電子注入層、電子輸送層、電子阻止層の一層以上と発光層が積層された多層のいずれであってもよい。発光層の材料としては、少なくとも Alqや DC

3

Mなどの公知の有機発光材料が含有される。また、正孔注入層、正孔輸送層、正孔注入輸送層、正孔阻止層、電子注入層、電子輸送層、電子阻止層などは、公知の材料から適宜形成される。反射電極層 8は、電極としての機能を有し且つ少なくとも可視光に対して反射性を有すればよぐ例えば Al、 Cr、 Mo、 A1合金、 AlZMo積層体等を採用することができる。

保護層 10は、例えばプラズマ CVD法により形成される窒化珪素、酸窒化珪素及び酸ィ匕珪素等が用いられる。

[0015] 意匠フィルム 2は、例えば透明な榭脂フィルムの表面上にこの表示装置によって表示しようとする文字や図形等力もなる所定の意匠 2bを印刷したものである。なお、意匠 2bは遮光性である。

透明部材 3としては、例えば透明なアクリル板が用いられ、この透明部材 3の前面 3 a上に Al、 Cr、 Mo等を蒸着やスパッタリングすることによりハーフミラー層 4が形成される。透明部材 3としてガラス板を用いることもできる。

[0016] 次に、この実施の形態 1に係る表示装置の動作について説明する。この表示装置は、意匠フィルム 2に描かれた意匠 2bをノヽーフミラー層 4を通して表示するものであり

、例えばノヽーフミラー層 4を室内に向けた状態で自動車等の車両の室内に設置される。

面発光装置 1の透明電極層 6と反射電極層 8との間に電流を流して有機 EL素子 9 を点灯すると、有機層 7で発した光 L1が直接透明電極層 6へ入射し、あるいは反射電極層 8で反射した後に透明電極層 6へ入射し、さらに透明基板 5を透過して面発光装置 1の前面 laから出射される。この光 L1は、意匠フィルム 2を透過した後、透明部材 3に入射し、透明部材 3を透過して透明部材 3の前面 3aに形成されているハーフミラー層 4に入射する。

[0017] ここで、光 L1は、ハーフミラー層 4を透過して出射される光 L2と、ハーフミラー層 4 で反射して再び透明部材 3を透過する光 L3とに分岐される。ハーフミラー層 4を透過した光 L2は、例えば車両の搭乗者の目に到達し、これにより意匠フィルム 2に描かれている意匠 2bの映像が搭乗者に捉えられる。一方、ハーフミラー層 4で反射した光 L 3は、再び透明部材 3を透過した後、意匠フィルム 2と面発光装置 1の透明電極層 6及び有機層 7を順次透過し、反射電極層 8で反射する。このようにして反射電極層 8で反射した光 L4は、有機層 7、透明電極層 6、透明基板 5を順次透過して面発光装置 1 の前面 laから出射され、さらに意匠フィルム 2及び透明部材 3を透過して再びノ、ーフミラー層 4に入射する。

[0018] 光 L4の一部はハーフミラー層 4で反射して透明部材 3へと戻る力残部はハーフミラー層 4を透過し、光 L5として出射される。この光 L5は、上述した光 L2からは位置がずれている力光 L2と同様に車両の搭乗者の目に到達することにより意匠フィルム 2 に描かれて、る意匠 2bの映像が搭乗者に捉えられる。

このとき、光 L5により形成された映像は光 L2により形成された映像に対して横方向、すなわちハーフミラー層 4の面方向にずれているため、車両の搭乗者はあた力も意匠フィルム 2に描かれている意匠 2bが浮き上がって見えることとなる。特に、車両の搭乗者がハーフミラー層 4を見る角度が浅いほど、すなわちハーフミラー層 4の表面に対する法線方向力も傾くほど、この 2つの映像のずれ量が大きくなるので、意匠フィルム 2に描かれている意匠 2bは立体的に見える。また、車両の搭乗者がハーフミラー層 4を見る角度が同じでも、透明部材 3が厚いほど、 2つの映像のずれ量が大きくなり、意匠 2bがより浮き上がって見える。

[0019] このように面発光装置 1の有機 EL素子 9を点灯することにより意匠フィルム 2に描かれている意匠 2bが立体的に表示されるが、有機 EL素子 9を消灯すると、面発光装置 1からの発光が停止されるため、意匠フィルム 2を照明する光がなくなる。このため、車両の室内側の光 L6がハーフミラー層 4の表面に入射して、その一部の光がハーフミラー層 4を透過しても、ハーフミラー層 4の表面で反射する光の強度の方が強ぐ車内の搭乗者は意匠フィルム 2に描かれて、る意匠 2bを見ることができな、。すなわち、有機 EL素子 9の消灯時には、ハーフミラー層 4により表示装置は単なる鏡として機會することとなる。

[0020] 以上のように、実施の形態 1に係る表示装置は、面発光装置 1の非発光時には鏡として機能するため見映えがよぐ発光時にのみ意匠フィルム 2に描かれている意匠 2b が浮かび上がるので、見る人に驚愕を与える表示が可能となる。

また、有機 EL装置力もなる面発光装置 1とハーフミラー層 4が形成された透明部材 3との間に意匠フィルム 2を配置しただけの簡単な構造を有するため、部品点数が少なく且つ製造も容易であり、安価なコストで製造することができる。 [0021] なお、意匠構成層は、表示装置によって表示しょうとする遮光性の意匠を透明フィルム等の透光性基材に形成した構成であるとは限らない。

例えば、図 2aに示されるように、面発光装置 1の有機 EL装置として白色光タイプの EL装置を使用すると共に、透光性のあるカラーインクで意匠 20bが描かれた意匠フイルム 20を使用すれば、意匠をそのままカラーで表示することができる。ただし、単色光タイプ等の特定の発光色を有する EL装置を用いることもできる。

[0022] 実施の形態 2

図 3に実施の形態 2に係る表示装置の断面構造を示す。この表示装置は、図 2に示した実施の形態 1の表示装置において、意匠フィルム 2の代わりに、いわゆるパンチングメタル 11を意匠構成層として用いたものである。パンチングメタル 11は、遮光性を有する金属平板に開口 11aを形成することにより意匠を表したもので、金属平板の表面の反射率は、有機 EL素子 9の反射電極層 8の反射率に比べて大幅に低、ものとする。

[0023] 有機 EL素子 9の有機層 7で発した光 L1が透明基板 5を透過してパンチングメタル 1 1の開口 11aを通り、透明部材 3を透過してハーフミラー層 4に入射する。この光 L1の一部はハーフミラー層 4を透過して光 L2として出射され、例えば車両の搭乗者の目に到達し、これによりパンチングメタル 11の開口 11aで描かれた意匠の映像が搭乗者に捉えられる。一方、ハーフミラー層 4で反射した光 L3は、再び透明部材 3を透過した後、パンチングメタル 11の開口 11aを通って、透明基板 5、透明電極層 6及び有機層 7を順次透過し、反射電極層 8で反射する。このようにして反射電極層 8で反射した光 L4は、有機層 7、透明電極層 6、透明基板 5を順次透過してパンチングメタル 1 1の開口 11aを通り、さらに透明部材 3を透過して再びノヽーフミラー層 4に入射する。

[0024] 光 L4の一部はハーフミラー層 4を透過して光 L5として出射され、光 L2と同様に車両の搭乗者の目に到達することによりパンチングメタル 11の開口 11aで描かれた意匠の映像が搭乗者に捉えられる。一方、ハーフミラー層 4で反射した光 L7は、再び透明部材 3を透過する力パンチングメタル 11の開口 11aではない金属平板の部分に入射すると、金属平板の表面の反射率が低いため、ここでさらに反射してハーフミラー層 4から車両の搭乗者に向けて出射される光はほとんどない。 [0025] このようにして、パンチングメタル 11の開口 11aによって形成された意匠の影力開口 11aが形成された意匠の内部の範囲において横にずれて映し出されるため、車両の搭乗者はあた力もパンチングメタル 11の開口 11aによって形成された意匠が立体的に奥まって見える（言、換えると、パンチングメタル 11の開口 1 laによって形成された意匠の形状をそのまま均等の深さで奥に掘り下げた状態が斜め上方力見える)こととなる。

[0026] 実施の形態 3

図 4に実施の形態 3に係る表示装置の断面構造を示す。この表示装置は、図 2に示した実施の形態 1の表示装置において、意匠フィルム 2の代わりに、表示しょうとする意匠の形状に対応してパターユングされた、遮光性を有する反射膜 12を用いたものである。この反射膜 12は、面発光装置 1の前面 la上、すなわち透明基板 5の裏面上に例えば Al、 Cr、 Mo等の金属材料を蒸着することにより形成することができる。

[0027] 有機 EL素子 9の有機層 7で発した光 Laiが透明基板 5を透過して反射膜 12のバタ一ユングされた開口 12aの一端を通り、透明部材 3を透過してハーフミラー層 4に入射する。この光 Laiの一部はハーフミラー層 4を透過して光 La2として出射され、ハーフミラー層 4で反射した光 La3は、再び透明部材 3を透過した後、反射膜 12の開口 1 2aを通って、透明基板 5、透明電極層 6及び有機層 7を順次透過し、反射電極層 8で反射する。このようにして反射電極層 8で反射した光 La3は、有機層 7、透明電極層 6 、透明基板 5を順次透過して反射膜 12の開口 12aを通り、さらに透明部材 3を透過して再びノヽーフミラー層 4に入射する。この光 La3の一部はハーフミラー層 4を透過して光 La4として出射され、ハーフミラー層 4で反射した光 La5は、再び透明部材 3を透過するが、開口 12aが存在しない部分の反射膜 12に入射すると、この反射膜 12の表面で反射され、透明部材 3を透過してハーフミラー層 4に入射する。この光 La5の一部はハーフミラー層 4を透過して光 La6として出射され、ハーフミラー層 4で反射した光は、再び透明部材 3を透過した後、反射膜 12の表面で反射される。

[0028] 同様にして、有機層 7で発した光のうち、反射膜 12の開口 12aの他端を通って透明部材 3に入射した光 Lb 1がハーフミラー層 4に入射し、光 Lb 1の一部がハーフミラー層 4を透過して光 Lb2として出射され、ハーフミラー層 4で反射した光 Lb3は、透明部材 3を透過した後、反射膜 12の表面で反射されて再びノ、一フミラー層 4に入射し、光 Lb3の一部がハーフミラー層 4を透過して光 Lb4として出射される。さらに、ハーフミラ一層 4で反射した光 Lb5が、反射膜 12の表面で反射されて再びノ、一フミラー層 4に入射し、光 Lb5の一部がハーフミラー層 4を透過して光 Lb6として出射される。

[0029] このようにして、ハーフミラー層 4から出射された光が車両の搭乗者の目に到達し、これによりパターユングされた反射膜 12で描かれた意匠の映像が搭乗者に捉えられる。このとき、反射膜 12の開口 12aの一端を通った光 Laiも他端を通った光 Lb 1もハ一フミラー層 4と反射膜 12 (または反射電極層 8)の表面との間で反射を繰り返し、その都度一部の光がハーフミラー層 4を透過してハーフミラー層 4の面方向にずれた位置から出射されるので、車両の搭乗者には意匠が欠けることなく多重に浮き上がって立体的に見えることとなる。また、車両の搭乗者は、面発光装置の表示面に対する正面の位置（図 4では反射膜 12の開口 12aに対する鉛直上の位置)から離間した位置に移動すればするほど、表示しょうとする意匠同士の間隔が開いていくように且つ欠けない状態で多重に浮き上がって見えることとなる。

[0030] なお、反射膜 12は、遮光性を有しているので、有機層 7で発した光が開口 12a以外の部分の反射膜 12を透過して透明部材 3に入射することが抑制され、これにより意匠を鮮明に見ることができる。

また、反射膜 12が有機 EL素子 9の反射電極層 8の反射率と同等以上の反射率を有していれば、多重に見える意匠がより鮮明なものとなる。

[0031] 上記の実施の形態 3では、面発光装置 1の前面 la上に金属材料を蒸着して反射膜 12を形成したが、面発光装置 1に対向する透明部材 3の後面上に蒸着により反射膜 12を形成してもよい。

また、蒸着膜の代わりにメツキまたはメツキ調ホットスタンビングまたは印刷のうち少なくとも一つの方法により形成された薄膜を面発光装置 1の前面 la上あるいは透明部材 3の後面上に形成して、これを反射膜 12とすることもできる。

さらに、図 4aに示されるように、遮光性及び反射性を備えた鏡面状の汎用のマスキングシート 22をパターユングして面発光装置 1の前面 la上あるいは透明部材 3の後面上に貼付し、これを反射膜とすることもできる。 [0032] 実施の形態 4

図 5に実施の形態 4に係る表示装置の断面構造を示す。この表示装置は、図 2に示した実施の形態 1の表示装置において、面発光装置 1の代わりに有機 EL装置からなる鏡面型のディスプレイ 21を用いると共に意匠フィルム 2を省略し、ハーフミラー層 4 が形成された透明部材 3をディスプレイ 21の前面 21a側に配置したものである。

[0033] ディスプレイ 21は、実施の形態 1で用いられた面発光装置 1とほぼ同様に、透明基板 5の表面上に透明電極層 6、発光層を含む有機層 7、反射電極層 8を積層して形成された有機 EL素子 29を有し、有機 EL素子 29の全体を覆うように保護層 10が形成されている。ただし、透明電極層 6が有機 EL素子 29の全面に形成されているのではなぐこの表示装置によって表示しょうとする意匠に対応したパターユングが透明電極層 6に施されている。なお、有機層 7と反射電極層 8は有機 EL素子 29の全面にわたって形成されている。

[0034] このような構造の有機 EL素子 29を用いるため、透明電極層 6と反射電極層 8との間に電流を流して有機 EL素子 29を点灯すると、透明電極層 6が存在する領域のみが有機層 7での発光を促すこととなり、透明電極層 6のパターン形状に対応したバターンの発光がなされる。

[0035] この実施の形態 4においても、実施の形態 1と同様に、透明電極層 6が存在する領域の有機層 7で発した光 L 1が直接透明電極層 6へ入射し、あるヽは反射電極層 8で反射した後に透明電極層 6へ入射し、さらに透明基板 5を透過してディスプレイ 21の前面 21aから出射された後、透明部材 3に入射し、透明部材 3を透過してハーフミラ一層 4に入射する。

[0036] 光 L1は、ハーフミラー層 4を透過して出射される光 L2と、ハーフミラー層 4で反射して再び透明部材 3を透過する光 L3とに分岐され、ハーフミラー層 4を透過した光 L2 は、例えば車両の搭乗者の目に到達し、これにより透明電極層 6のパターン形状として描かれた意匠の映像が搭乗者に捉えられる。一方、ハーフミラー層 4で反射した光 L3は、再び透明部材 3を透過した後、ディスプレイ 21の透明電極層 6及び有機層 7 を順次透過し、反射電極層 8で反射する。このようにして反射電極層 8で反射した光 L4は、有機層 7、透明電極層 6、透明基板 5を順次透過してディスプレイ 21の前面 2 laから出射され、さらに透明部材 3を透過して再びノ、一フミラー層 4に入射する。

[0037] 光 L4の一部はハーフミラー層 4を透過して光 L5として出射され、光 L2と同様に車両の搭乗者の目に到達することにより透明電極層 6のノターン形状として描かれた意匠の映像が搭乗者に捉えられる。

このとき、光 L5により形成された映像は光 L2により形成された映像に対して横方向、すなわちハーフミラー層 4の面方向にずれているため、意匠が浮き上がって立体的に見えることとなる。

なお、透明部材 3が厚いほど、 2つの映像のずれ量が大きくなり、意匠がより浮き上がって見える。

[0038] また、有機 EL素子 29を消灯すると、ディスプレイ 21からの発光が停止されるため、ハーフミラー層 4により表示装置は単なる鏡として機能し、透明電極層 6のパターン形状として描かれた意匠を見ることはできなくなる。

[0039] 以上のように、この実施の形態 4においても、実施の形態 1〜3と同様に、ディスプレィ 11の非発光時には鏡として機能するため見映えがよぐ発光時にのみ透明電極層 6のパターン形状として描かれた意匠が浮かび上がって立体的に見える。

また、実施の形態 1の表示装置で用いられた意匠フィルム 2が省略されているので、さらに部品点数が少なぐ製造も容易であり、安価なコストで表示装置を製造することがでさる。

[0040] 実施の形態 5

図 6に実施の形態 5に係る表示装置の断面構造を示す。この表示装置は、図 5に示した実施の形態 4の表示装置において、透明電極層 6がパターユングされた有機 EL 素子 29を有するディスプレイ 21の代わりに、発光色が同一の有機層 7、 71、 72力 Sパターニングされた有機 EL素子 39を有する鏡面型のディスプレイ 31を用いたものである。ハーフミラー層 4が形成された透明部材 3がディスプレイ 31の前面 31a側に配置されている。

[0041] 有機 EL素子 39は、透明基板 5の表面上に透明電極層 6、発光層を含む有機層 7、 71、 72、反射電極層 8を積層して形成されたもので、有機層 7、 71、 72、特にこれらの有機層が発光層を含む多層構造を有する場合には少なくとも発光層が、この表示装置によって表示しょうとする意匠に対応してパターユングされている。ここで、発光層のみの単層構造の有機層 7、 71、 72をパターニングする場合、あるいは発光層を含む多層構造の有機層 7、 71、 72の厚さ方向全てをパターユングする場合には、透明電極層 6と反射電極層 8の短絡を防止するために有機層 7、 71、 72の除去部分に透明な絶縁層 32を形成する必要がある。なお、透明電極層 6と反射電極層 8は有機 EL素子 39の全面にわたって形成されて!、る。

[0042] このような構造の有機 EL素子 39を用いるため、透明電極層 6と反射電極層 8との間に電流を流して有機 EL素子 39を点灯すると、発光層が存在する領域のみが発光することとなる。従って、この実施の形態 5においても、実施の形態 4と同様に、有機 E L素子 39の点灯時には発光層のパターン形状として描かれた意匠が浮かび上がつて立体的に見え、有機 EL素子 39の消灯時にはハーフミラー層 4により表示装置が単なる鏡として機能する。

なお、実施の形態 5における有機層 7、 71、 72の発光色は同一であるが、これに限定されない。例えば、有機層 7、 71、 72がそれぞれ 2色のうちいずれ力 1色を発光するような構成としてもよい。また、有機層 7の発光色が赤色、有機層 71の発光色が緑色、有機層 72の発光色が青色となるような構成であってもよい。

[0043] 実施の形態 6

図 7に実施の形態 6に係る表示装置の断面構造を示す。この表示装置は、図 5に示した実施の形態 4の表示装置において、透明電極層 6がパターユングされた有機 EL 素子 29を有するディスプレイ 21の代わりにパターユングされた絶縁層 42を備えた有機 EL素子 49を有する鏡面型のディスプレイ 41を用いたものである。ハーフミラー層 4が形成された透明部材 3がディスプレイ 41の前面 41a側に配置されている。

[0044] 有機 EL素子 49は、透明基板 5の表面上に透明電極層 6、絶縁層 42、発光層を含む有機層 7、反射電極層 8を積層して形成されたもので、絶縁層 42が、この表示装置によって表示しょうとする意匠に対応してパターユングされている。この絶縁層 42は、可視光に対して透過性を有している。なお、透明電極層 6、有機層 7及び反射電極層 8は有機 EL素子 49の全面にわたって形成されている。

[0045] このような構造の有機 EL素子 49を用いるため、透明電極層 6と反射電極層 8との間に電流を流して有機 EL素子 49を点灯すると、絶縁層 42が存在する領域は発光せず、絶縁層 42が存在しない領域のみが発光することとなる。従って、この実施の形態 6においても、実施の形態 4及び 5と同様に、有機 EL素子 49の点灯時には絶縁層 42のパターン形状を反転することにより描かれる意匠が浮かび上がって立体的に見え、有機 EL素子 49の消灯時にはハーフミラー層 4により表示装置が単なる鏡として機能する。

[0046] なお、絶縁層 42を透明電極層 6と有機層 7との間に形成した力絶縁層 42は透明電極層 6と反射電極層 8との間に介在すればよぐ例えば有機層 7と反射電極層 8との間に形成することもできる。

[0047] 実施の形態 7

図 8に実施の形態 7に係る表示装置の断面構造を示す。この表示装置は、図 5に示した実施の形態 4の表示装置において、透明電極層 6がパターユングされた有機 EL 素子 29を有するディスプレイ 21の代わりに多数の画素がマトリクス状に形成された有機 EL素子 59を有する鏡面型のディスプレイ 51を用いたものである。ハーフミラー層 4が形成された透明部材 3がディスプレイ 51の前面 51 a側に配置されている。

[0048] 有機 EL素子 59は、それぞれ透明基板 5の表面上に透明電極層 6、発光層を含む有機層 7、反射電極層 8を積層して形成された多数の画素を有しており、これらの画素を選択して光を出射させることにより所望のパターンを発光させてドットマトリクス表示することができる。

[0049] 従って、実施の形態 4〜6と同様に、有機 EL素子 59の点灯時には発光のパターンにより描かれた意匠が浮かび上がって立体的に見え、有機 EL素子 59の消灯時にはハーフミラー層 4により表示装置が単なる鏡として機能することとなる。

特に、この実施の形態 7では、画素の選択により有機 EL素子 59の発光のパターンを自由に変更することができるため、複数の意匠を時系列的に変化させながら表示することが可能となる。

[0050] なお、ディスプレイ 51は、パッシブマトリクス方式及びアクティブマトリクス方式のいずれの方式で駆動するものでもよ、。

また、ディスプレイ 51としては、複数色による表示が可能なカラーディスプレイ及び特定の色により表示を行う単色ディスプレイのいずれを用いることもできる。

[0051] この実施の形態 7では、表示しょうとする意匠をドットマトリクス表示した力ディスプレイ 51の代わりに、図 8aに示されるように、例えば透明電極層を複数のセグメントに分割パターニングして形成すると共に発光層を含む有機層と反射電極層を全面にわたって形成することによって製造された有機 EL素子 69を有する鏡面型のディスプレィ 61を用いて意匠をセグメント表示することもできる。

[0052] 上述した実施の形態 1〜7の表示装置は、いずれも有機 EL素子の点灯時には表示しようとする意匠が浮かび上がって立体的に見え、有機 EL素子の消灯時には単なる鏡として機能するので、実際の表示装置の厚さより奥行きがあるように見え、表示装置が設置された空間を広く見せる効果がある。このため、これらの表示装置は、実施の形態 1におけるオーディオカバー Cで例示した表示装置を、自動車等の車両の室内のように限られた狭小空間に使用されると、より効果的である。

[0053] 実施の形態 1に例示したオーディオカバー Cの他、車両の室内において、図 9に示すようなスカツフプレート 13、インサイドドアハンドル 14等にこの発明の表示装置 15 を設置することができる。

スカツフプレート 13に実施の形態 1〜7のいずれかで構成される表示装置 15を組み込んで、例えば車種や会社名を表す文字を表示すれば、文字が立体的に浮き上がって見える。特に、スカツフプレート 13は、降車の際にドアを開けると、車両の搭乗者力斜め下に見える位置に設置されているため、文字がより立体的に見えることとなる。さらに、実施の形態 3の表示装置により、文字を多重に表示すれば、審美性が増し、意匠の効果が向上する。

また、発光色は、白、青、黄等の単色とすることができるが、発光色の異なる複数の有機 EL素子を配列して使用することにより、文字毎に発光色を変えて表示することもできる。さらに、有機 EL素子の電極間に印加する電圧を部分的に変化させることにより、グラデーションの形成も可能である。

文字に限らず、幾何学模様等を表示装置 15に表示させてもよい。例えば、実施の形態 3の表示装置を用いれば、幾何学模様の繰り返しパターンが表示される。

文字の表示でも幾何学模様等の表示でも、これを車内の照明として利用することもできる。

スカツフプレート 13にこの発明の表示装置 15を組み込む場合には、ドアを開いたときに表示装置 15が点灯するように、表示装置 15をドアの開閉に連動させて駆動することが好ましい。

[0054] インサイドドアハンドル 14にこの発明の表示装置 15を組み込めば、表示装置 15の点灯時に例えば幾何学模様等を立体的に表示することができる。インサイドドアハンドル 14は、通常、車両の搭乗者力も斜め下に見える位置に設置されているため、幾何学模様等がより立体的に見えることとなる。さらに、実施の形態 3の表示装置により、幾何学模様を多重に表示して繰り返しパターンを得ることができる。

幾何学模様の他、文字等を表示してもよい。この場合、発光色の異なる複数の有機 EL素子を使用して文字毎に発光色を変えて表示することもできる。さらに、有機 EL 素子の電極間に印加する電圧を部分的に変化させることにより、グラデーションの形成も可能である。

インサイドドアハンドル 14は、通常、表面が滑らかな曲面状に形成されるが、有機 E L素子は極めて薄型に形成することができるため、有機 EL素子を用いることにより、この発明の表示装置 15をインサイドドアハンドル 14の曲面に合わせて容易に組み込むことが可能となる。

表示装置 15は、非発光時には鏡として機能するため、光源が仕込まれているハンドルには見えず、見映えのよ!ヽインサイドドアハンドル 14が形成される。

また、インサイドドアハンドル 14は停車時に操作されるため、表示装置 15をシフトレバーの操作に連動させて駆動し、車両の停車時には発光の輝度を高めて搭乗者から見えやすくし、車両の運転時には発光の輝度を低下させる、あるいは非発光状態とすることちでさる。

[0055] これらスカツフプレート 13及びインサイドドアハンドル 14の他、この発明に係る表示装置は、車両の室内においてさらに次のような箇所への設置が考えられる。

(1)インストルメントパネル周辺

コンビネーションメータ、グラブドア、コンソールリツド、灰皿、ハンドル、ノックミラー、カップホルダー、運転席小物入れ、 (2)ドア周辺

ドアトリム、ピラーガーニッシュ、アームレスト、ドアアームレスト、ドアトリムポケット、

(3)シート周辺

シートトラックカノ一、シートノックホケット、シートべノレトノックノレ、ヘッドレスト、シートアンダートレイ、

(4)デッキ周辺

ワゴン車用では、デッキサイドトリム、バックドアトリム、デッキアンダートレイ、トノカバ一、リャデッキフロアトリム、デッキサイドボックス、

セダン用では、ラゲージマット、パッケージトレイトリム、

(5)その他

ルーフヘッドライニング、カーペット、アシストグリップ、オーバーヘッドコンソール、エアピュリファイヤー、エアコンスィッチ、パーキングブレーキレバー。

また、実施の形態 7の表示装置は、複数の意匠を時系列的に変化させながら表示することができるので、図 10に示されるように、時計 60を構成して車両の室内に設置することちでさる。

なお、上記の各実施の形態においては、ボトムェミッション型の有機 EL装置を有する面発光装置 1あるいはディスプレイ 21、 31、 41、 51が使用された力これに限るものではなぐトップェミッション型の有機 EL装置を有する鏡面型の面発光装置あるいはディスプレイを使用することもできる。また、有機 EL装置に限るものでもなぐ無機 E L装置を有する鏡面型の面発光装置あるいはディスプレイを用いてもょ、。

また、上記の各実施の形態においては、透明部材 3が空気層であってもよぐ透明部材 3と透明基板 5がー体ィ匕して、てもよ、。

Claims

請求の範囲

[1] 後面側に反射層を有し且つ前面側へ光を出射することにより表示しょうとする意匠の映像を形成する映像形成装置と

前記映像形成装置の前面側に配置された透明部材と、

前記透明部材の前面側に配置されたハーフミラー層と

を備えたことを特徴とする表示装置。

[2] 前記映像形成装置は、面発光装置と意匠構成層とを備え、

前記面発光装置は後面側に反射層を有し且つ前面から光を出射する鏡面型の発光装置であり、

前記意匠構成層は前記面発光装置の前面側に配置され且つ表示しょうとする意匠が形成された層である

請求項 1に記載の表示装置。

[3] 前記面発光装置は、前記反射層を形成する反射電極層と、透明電極層と、これら反射電極層及び透明電極層の間に介在する発光層とを含むエレクト口ルミネッセンス装置からなる請求項 2に記載の表示装置。

[4] 前記意匠構成層は、表示しょうとする意匠の形状に対応してパターニングされ且つ遮光性を有する反射膜からなる請求項 2に記載の表示装置。

[5] 前記反射膜は、前記面発光装置の前面上または前記透明部材の後面上に配置された鏡面状のマスキングシートからなる請求項 4に記載の表示装置。

[6] 前記意匠構成層は、表示しょうとする意匠の形状に対応してパターユングされた透光性膜からなる請求項 2に記載の表示装置。

[7] 前記意匠構成層は、前記面発光装置の前面上または前記透明部材の後面上に、蒸着またはメツキまたはメツキ調ホットスタンビングまたは印刷のうち少なくとも一つの方法により形成された薄膜からなる請求項 4に記載の表示装置。

[8] 前記映像形成装置は、ディスプレイを備え、

前記ディスプレイは後面側に反射層を有し且つ表示しょうとする意匠に対応したパターンの発光を行う鏡面型のディスプレイである

請求項 1に記載の表示装置。

[9] 前記ディスプレイは、前記反射層を形成する反射電極層と、透明電極層と、これら反射電極層及び透明電極層の間に介在する発光層とを含むエレクト口ルミネッセンス装置からなる請求項 8に記載の表示装置。

[10] 前記エレクト口ルミネッセンス装置の前記透明電極層及び前記発光層の少なくとも一方が表示しょうとする意匠の形状に対応してパターユングされている請求項 9に記載の表示装置。

[11] 前記エレクト口ルミネッセンス装置は、前記反射電極層及び前記透明電極層の間に介在し且つ表示しょうとする意匠の形状に対応してパターニングされた絶縁層を有する請求項 9に記載の表示装置。

[12] 前記エレクト口ルミネッセンス装置は、表示しょうとする意匠をセグメント表示する請求項 9に記載の表示装置。

[13] 前記エレクト口ルミネッセンス装置は、表示しょうとする意匠をドットマトリクス表示する請求項 9に記載の表示装置。

[14] 前記エレクト口ルミネッセンス装置は、複数の色を発光する請求項 9に記載の表示装置。

[15] 車両の室内に設置される請求項 1に記載の表示装置。

[16] 車両のスカツフプレートに設置される請求項 15に記載の表示装置。

[17] 車両のインサイドドアハンドルに設置される請求項 15に記載の表示装置。