JPWO2017126518A1 - 無線基地局及び通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
MACスケジューラなどの上位レイヤの機能と、無線物理レイヤの機能とが分離して実装された場合でも、下りリンク信号の適切なHARQ再送制御を実現する。中央集約装置210と、張出装置220とを備え、ユーザ装置300と無線通信を実行する無線基地局200であって、張出装置220は、下りリンク信号の受信に成功したか否かを通知する受信応答信号を、ユーザ装置300から受信する受信部223と、前記受信応答信号に基づいて、前記中央集約装置210が前記下りリンク信号の再送制御を行うための送達確認情報を生成する生成部224と、前記送達確認情報を前記中央集約装置210に送信する送信部225とを備え、前記送達確認情報には、前記受信応答信号における受信成功か否かを示す情報が含まれること。
Description
本発明は、中央集約装置と、張出装置とを備え、ユーザ装置と無線通信を実行する無線基地局、及び、通信制御方法に関する。
3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、Long Term Evolution(LTE)の更なる高速化を目的としてLTE-Advanced(以下、LTE-Advancedを含めてLTEという)を仕様化している。また、3GPPでは、さらに、5G(5th generation mobile communication system)などと呼ばれるLTEの後継システムの仕様が検討されている。
LTEでは、MAC層におけるスケジューラ機能(MACスケジューラ)などを有する中央集約装置と、中央集約装置の設置場所から張り出して遠隔に配置する張出装置とを含む、いわゆるC-RAN型の無線基地局が規定されている。張出装置は、PA(Power Amplifier)/LNA(Low Noise Amplifier)、無線送受信モジュール及び変復調モジュールなどの無線部(RF部)を備える。
また、中央集約装置と張出装置とは、フロントホールと呼ばれる有線伝送路で接続される。このような中央集約装置と張出装置とのインタフェースとしては、例えば、Common Public Radio Interface(CPRI)が知られている。
ところで、上述した5Gの仕様検討に際して、これまで中央集約装置に実装されていた無線物理レイヤ(レイヤ1)の機能を張出装置に実装することが提唱されえている(例えば、非特許文献1)。このような実装によれば、フロントホールの所要伝送帯域を削減することができる。
3GPP RWS-150051(3GPP RAN workshop on 5G), "5G Vision for 2020 and Beyond"、3GPP、2015年9月
上述したように、これまで中央集約装置に実装されていた無線物理レイヤの機能を張出装置に実装した場合、次のような問題がある。すなわち、MACスケジューラなどの上位レイヤ(レイヤ2など)の機能は、これまでどおり中央集約装置に実装される。このため、例えば、MACスケジューラが、下りリンク信号の適切なHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)再送制御を行うためには、ユーザ装置(無線通信端末または移動局ともいう)から送信される受信応答信号(ACK、NACK)を検出する無線物理レイヤとの連携が不可欠である。
しかしながら、MACスケジューラなどの上位レイヤの機能が、これまでどおり中央集約装置に実装され、無線物理レイヤの機能が張出装置に分離して実装された場合、無線物理レイヤと、無線物理レイヤの上位レイヤとの連携が困難となる。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、MACスケジューラなどの上位レイヤの機能と、無線物理レイヤの機能とが分離して実装された場合でも、下りリンク信号の適切なHARQ再送制御を実現し得る無線基地局、及び通信制御方法の提供を目的とする。
本発明の一態様に係る無線基地局は、中央集約装置と、張出装置とを備え、ユーザ装置と無線通信を実行する無線基地局であって、前記張出装置は、下りリンク信号の受信に成功したか否かを通知する受信応答信号を、ユーザ装置から受信する受信部と、前記受信応答信号に基づいて、前記中央集約装置が前記下りリンク信号の再送制御を行うための送達確認情報を生成する生成部と、前記送達確認情報を前記中央集約装置に送信する送信部と、を備え、前記送達確認情報には、前記受信応答信号における受信成功か否かを示す情報が含まれる。
本発明の他の一態様に係る通信制御方法は、中央集約装置と、張出装置とを備え、ユーザ装置と無線通信を実行する無線基地局における通信制御方法であって、前記張出装置は、下りリンク信号の受信に成功したか否かを通知する受信応答信号を、ユーザ装置から受信する受信ステップと、前記受信応答信号に基づいて、前記中央集約装置が前記下りリンク信号の再送制御を行うための送達確認情報を生成する生成ステップと、前記送達確認情報を前記中央集約装置に送信する送信ステップと、を行い、前記中央集約装置は、前記下りリンク信号のスケジューリング情報を、前記張出装置に送信する送信ステップを行い、前記送達確認情報には、前記受信応答信号における受信成功か否かを示す情報が含まれる。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
(1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。無線通信システム10は、Long Term Evolution(LTE)、及びLTEの後継システムである5Gに従った無線通信システムである。
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。無線通信システム10は、Long Term Evolution(LTE)、及びLTEの後継システムである5Gに従った無線通信システムである。
なお、本実施形態では、5Gと対応させる観点から、LTE(LTE-Advancedを含む)を適宜「4G」と称呼する。また、本実施形態では、5Gが導入された直後における無線通信システム10の構成を想定しており、5Gが4Gを補完するLTE assisted operationを実現する。
無線通信システム10は、コアネットワーク20、無線基地局100、無線基地局200及びユーザ装置300を含む。
コアネットワーク20は、Evolved Packet Core(EPC)とも呼ばれ、移動管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ(S-GW)及びPDNゲートウェイ(P-GW)などによって構成される。
無線基地局100は、4Gに従った無線基地局であり、eNodeBとも呼ばれている。無線基地局100は、S1-MMEまたはS1-Uインタフェースを介してコアネットワーク20を構成する装置(ノード)と接続される。
無線基地局200は、5Gに従った無線基地局である。無線基地局200は、X2インタフェース(ここでは、便宜的に、X2-AP’, X2-U’と呼ぶ)を介して無線基地局100と接続される。
ユーザ装置300は、無線基地局100及び無線基地局200と無線通信を実行することができる。ユーザ装置300は、無線通信端末、或いは移動局と呼ばれてもよい。無線基地局200及びユーザ装置300は、複数のアンテナ素子から送信される無線信号を制御することによって、より指向性の高いビームを生成するMassive MIMO、複数のコンポーネントキャリア(CC)を用いるキャリアアグリゲーション(CA)、及び複数の無線基地局とユーザ装置300との間においてコンポーネントキャリアを同時送信するデュアルコネクティビティ(DC)などに対応することができる。
図2は、無線通信システム10の全体ブロック構成図である。図2に示すように、無線基地局100は、中央集約装置110及び張出装置120によって構成される。同様に、無線基地局200は、中央集約装置210及び張出装置220によって構成される。なお、無線基地局100及び無線基地局200は、中央集約装置及び張出装置以外の他の装置を含んでもよい。
中央集約装置110は、無線物理レイヤ(L1)、ミディアムアクセス制御レイヤ(MAC)、無線リンク制御レイヤ(RLC)、パケット・データ・コンバージェンス・プロトコルレイヤ(PDCP)を有する。また、中央集約装置110は、PDCPの上位レイヤとして、無線リソース制御レイヤ(RRC)を有する。
張出装置120は、中央集約装置110の設置場所から張り出して遠隔に配置することができる。張出装置120は、PA(Power Amplifier)/LNA(Low Noise Amplifier)、無線送受信モジュール及び変復調モジュールなどの無線部(RF)を有する。
中央集約装置110は、デジタル処理部(Digital Unit(DU))とも呼ばれ、張出装置120は、無線処理部(Radio Unit(RU))とも呼ばれる。中央集約装置110と張出装置120とは、フロントホールと呼ばれる有線伝送路で接続される。このような中央集約装置110と張出装置120とのインタフェースとしては、例えば、Common Public Radio Interface(CPRI)が用いられる。
中央集約装置210及び張出装置220は、上述した中央集約装置110及び張出装置120にそれぞれ対応するが、レイヤ構成が異なっている。
具体的には、中央集約装置210は、ミディアムアクセス制御レイヤ(MAC)及び無線リンク制御レイヤ(RLC)を有する。張出装置220は、無線物理レイヤ(L1)及び無線部(RF)を有する。
なお、上述したように、中央集約装置210は、X2-AP’, X2-U’インタフェースを介して中央集約装置110と接続される。
(2)無線通信システムの機能ブロック構成
次に、無線通信システム10の機能ブロック構成について説明する。具体的には、無線基地局200の中央集約装置210及び張出装置220の機能ブロック構成について説明する。
次に、無線通信システム10の機能ブロック構成について説明する。具体的には、無線基地局200の中央集約装置210及び張出装置220の機能ブロック構成について説明する。
(2.1)中央集約装置210
図3は、5Gの中央集約装置210の機能ブロック構成図である。図3に示すように、中央集約装置210は、スケジュール処理部211と、再送制御部212と、情報送信部213と、情報受信部215と、X2IF部217とを備える。
図3は、5Gの中央集約装置210の機能ブロック構成図である。図3に示すように、中央集約装置210は、スケジュール処理部211と、再送制御部212と、情報送信部213と、情報受信部215と、X2IF部217とを備える。
なお、図示するように、中央集約装置210の各機能ブロックは、プロセッサ(メモリを含む)、機能モジュール(ネットワークIFなど)及び電源などのハードウェア要素によって実現される。
スケジュール処理部211(MACスケジューラ)は、どのユーザ装置300にどの無線リソースを割り当てるかを決定するスケジュール処理を行う。具体的には、スケジュール処理部211は、スケジュール処理により選択したユーザ装置300に対して、スケジューリング情報(無線リソースの割り当て情報)を生成する。スケジューリング情報には、例えば、RB(Resource Block)数、TBS(Transport Block Size)、変調方式、送信Rank数などが含まれる。
再送制御部212は、張出装置220から送信される送達確認情報を用いて、下りリンク信号のHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)再送制御を行う。HARQは、誤り訂正符号と、再送を併用して、受信した信号の誤りを保証する技術である。
情報送信部213は、張出装置220が下りリンク信号を送信するために必要なスケジューリング情報、および、送信データ信号を、張出装置220に送信する。下りリンク信号は、PDCCH(Physical Downlink Control Channel、下りリンク制御チャネル)、または、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel、下りリンク共有チャネル)などの無線リソースを用いて、ユーザ装置300に送信される。したがって、スケジューリング情報には、PDCCHまたはPDSCHの割り当て情報、および、その他の付随情報が含まれる。
情報受信部215は、張出装置220から送信される送達確認情報を受信し、再送制御部212に出力する。
X2IF部217は、中央集約装置110との通信を実現するためのインタフェースを提供する。具体的には、X2IF部217は、中央集約装置110と中央集約装置210とを、MACおよびRLCを用いて直接接続するインタフェースであり、既存のオープンインタフェースであることが好ましい。ユーザ装置300の送受信データは、X2IF部217を介して無線基地局100と中継される。
(2.2)張出装置220
図4は、張出装置220の機能ブロック構成図である。図4に示すように、張出装置220は、情報受信部221と、無線通信部223と、送達確認情報生成部224と、情報送信部225と、通信設定部226とを備える。
図4は、張出装置220の機能ブロック構成図である。図4に示すように、張出装置220は、情報受信部221と、無線通信部223と、送達確認情報生成部224と、情報送信部225と、通信設定部226とを備える。
なお、図示すように、張出装置220の各機能ブロックは、電源、機能モジュール(ネットワークIFなど)、無線送受信モジュール、PA/LAN、及びDUXなどのハードウェア要素によって実現される。
情報受信部221は、下りリンク信号の送信に必要なスケジューリング情報、および、送信データ信号を、中央集約装置210から受信する。
無線通信部223は、中央集約装置210から受信したスケジューリング情報を用いて、送信すべきデータをコーディングし、RF(Radio Frequency)処理を行って、PDCCHまたはPDSCHにより下りリンク信号をユーザ装置300に送信する。また、無線通信部223は、送信した下りリンク信号(PDSCHの信号)に対する受信応答信号(ACK、NACK)を、ユーザ装置300から受信する。
送達確認情報生成部224は、ユーザ装置300から受信した受信応答信号を用いて、送達確認情報を生成する。送達確認情報については、後述する。
情報送信部225は、送達確認情報生成部224が生成した送達確認情報を、中央集約装置210に送信する。
通信設定部226は、ユーザ装置300に対する信号の送受信が可能となるように、所定の情報(例えば、システムパラメータ、UE個別設定情報など)を、当該張出装置220に構成または設定する。具体的には、通信設定部226は、定常的な情報(例えば、周波数、帯域幅、セルIDなど)については、セルセットアップ時に、中央集約装置210から通知された情報を用いて設定する。また、動的に変化する情報(例えば、報知情報に関する情報など)やユーザ装置個別の設定情報については、随時、設定する。
(3)無線通信システムの動作
次に、無線通信システム10の動作について説明する。具体的には、無線基地局200による下りリンク信号の送信処理について説明する。
次に、無線通信システム10の動作について説明する。具体的には、無線基地局200による下りリンク信号の送信処理について説明する。
図5は、中央集約装置210および張出装置220による下りリンク信号の送信処理の概要を示す図である。
S1において、中央集約装置210は、下りリンク信号の送信に必要なスケジューリング情報、および、送信データ信号を張出装置220に送信する。S2において、張出装置220は、スケジューリング情報を用いて、PDCCHまたはPDSCHにより下りリンク信号をユーザ装置300に送信する。S3において、ユーザ装置300は、下りリンク信号に対する受信応答信号(ACK、NACK)を、張出装置220に送信する。S4において、張出装置220は、受信応答信号に基づいて送達確認情報を生成し、中央集約装置210に送信する。中央集約装置210は、受信した送達確認情報を用いて、下りリンク信号のHARQ再送制御を行う。
図6は、中央集約装置210および張出装置220による下りリンク信号の送信処理を具体的に示すシーケンス図である。
S11において、張出装置220は、ユーザ装置300用の通信設定を行う。具体的には、張出装置220は、下りリンク信号をユーザ装置300に送信するために必要な情報、および、ユーザ装置300が送信する上りリンク信号を受信するために必要な情報をあらかじめ設定する。
S12において、中央集約装置210は、ユーザ装置300への下りリンク信号用の無線リソース(PDSCH、PDCCH)のスケジューリング(割り当て)を行う。そして、S13において、中央集約装置210は、下りリンク信号の送信に必要なスケジューリング情報、および、送信データ信号を張出装置220に送信する。
S14において、張出装置220は、中央集約装置210から送信されたスケジューリング情報を用いて、下りリンク信号を無線リソースに割り当ててユーザ装置300に送信する。
S15において、ユーザ装置300は、下りリンク信号の受信に成功したか否かを通知する受信応答信号(ACKまたはNACK(以下「ACK/NACK」))を張出装置220に送信する。ACK(Acknowledgement)は、S14で送信された信号が適切に受信されたことを示す。NACK(Negative Acknowledgement)は、S14で送信された信号が適切に受信されなかったことを示す。また、ユーザ装置300がPDCCHを受信できなかった場合には、ユーザ装置300はACK/NACKのいずれも送信しないため、張出装置220はACK/NACK信号を検出できずDTXと判定してもよい。
ACK/NACKは、上りリンクチャネル(PUSCH、PUCCH)を用いて送信される。具体的には、ユーザ装置300は、ACK/NACKの送信タイミングにPUSCHの割り当てが有る場合は、PUSCHを用いてACK/NACKを送信する。PUSCHを用いる場合、張出装置220は、当該PUSCHのUL Scheduling GrantをPDCCHの上りリンク信号としてユーザ装置300に送信している。したがって、張出装置220は、PUSCHの上りリンク信号(ここでは、ACK/NACKの受信応答信号)を受信することは把握している。
一方、ユーザ装置300は、ACK/NACKの送信タイミングにPUSCHの割り当てが無い場合、PUCCHを用いてACK/NACKを送信する。PUCCHを用いる場合、複数のユーザ装置300間で共有されている無線リソースを使用する場合と、各ユーザ装置300に対して個別に割り当てられた無線リソースを用いる場合とがある。個別に割り当てられた無線リソースを用いる場合には、中央集約装置210は、下りリンク信号を送信するユーザ装置300の個別の設定情報(パラメータ)として、個別の無線リソースに関する情報を事前に張出装置220に通知しておく。これにより、張出装置220は、S11で、個別の無線リソースに関する情報を設定し、保持する。
また、張出装置220は、ユーザ装置300から送信されるACK/NACKの受信に必要な情報として、PDSCHの送信およびPUCCHの受信に必要な情報(例えば、Transmission mode、Duplex mode、キャリアアグリゲーションの状態など)を、ユーザ装置300個別の設定情報として保持しておく。
これらの個別の無線リソースに関する情報やPDSCHの送信およびPUCCHの受信に必要な情報は、ユーザ装置300が接続してきた段階でセットアップ情報として、中央集約装置210から張出装置220に通知され、また、リソースの変更が行われるたびにユーザ装置300へ通知されるタイミングで中央集約装置210から張出装置220へも通知される。
また、キャリアアグリゲーションを行う場合、複数の張出装置220を用いる場合がある。複数の張出装置220のうちの第1張出装置は、例えば、配下のプライマリセル(PCell)を介して信号を送信するプライマリ張出装置であり、複数の張出装置220のうちの第2張出装置は、配下のセカンダリセル(SCell)を介して信号を送信するセカンダリ張出装置であるものとする。この場合、第1張出装置は、第2張出装置(他の張出装置)配下のセカンダリセルでの信号の送信の有無により、自身のPUCCHリソース、受信ビット数などが変わってしまう。このため、複数の張出装置220を用いたキャリアアグリゲーションを行う場合、中央集約装置210は、第1張出装置に対して、第2張出装置(他の張出装置)配下でのスケジューリング情報(無線リソースの割り当て情報)を、S13で通知する。
S16において、張出装置220は、ユーザ装置300から受信した受信応答信号に基づいて送達確認情報を生成する。送達確認情報は、中央集約装置210が、HARQ再送制御を行うために必要な情報であって、ユーザ装置300から送信されたACK/NACKを中央集約装置210に伝達するための情報である。
送達確認情報には、少なくとも、「識別情報」と、「ACK/NACK情報」と、「PDSCHの時間タイミング」とが含まれる。「ACK/NACK情報」は、受信応答信号(ACK/NACK)における、下りリンク信号の受信に成功したか否かを示す情報である。
「PDSCHの時間タイミング」は、当該送達確認情報で送信するACK/NACK情報に結び付けられるPDSCHの時間タイミング(例えば、HFN(Hyper Frame Number)、SFN(System Frame Number)、サブフレーム番号など)である。「PDSCHの時間タイミング」は、送達確認情報の全体のヘッダフィールドに設定されてもよい。また、複数のサブフレームのACK/NACK情報をまとめて送信する場合には、「PDSCHの時間タイミング」は、各サブフレーム単位で繰り返しのフォーマットとしてもよい。すなわち、各サブフレーム単位にサブヘッダフィールドを設け、サブヘッダフィールドに各サブフレームの「PDSCHの時間タイミング」を設定してもよい。
図7は、送達確認情報のフォーマットの一例を示す図である。図示する送達確認情報には、「ヘッダフィールド」と、「ACK/NACKヘッダフィールド」と、「識別情報」と、「ACK/NACK情報」とが含まれる。また、図示する送達確認情報では、「識別情報」と「ACK/NACK情報」は対応付けて設定され、「識別情報」と「ACK/NACK情報」の複数の組が繰り返し設定されている。
「ヘッダフィールド」は、当該送達確認情報の信号が、どのような種類の信号であるかを示すための情報が設定される領域である。本実施形態では、ヘッダフィールドには、下りリンクのHARQ再送制御を行うためのACK/NACK情報であることを示す所定の情報が含まれる。
「ACK/NACKヘッダフィールド」は、後に続くACK/NACK情報の構成を示す情報が設定される領域である。「ACK/NACKヘッダフィールド」には、多重される識別情報数(例えば、ユーザ装置300の数)、ビット長などが含まれる。
ビット長については、ACK/NACKの数は各ユーザ装置300の状況によって異なるためユーザ装置300毎に所定のビット数を指定する。 ユーザ装置300の状況としては、例えば、送信CW(codeword)数、キャリアアグリゲーションの有無、多重方式(TDD(Time Division Duplex)/FDD(Frequency Division Duplex))、ACK bundling/multiplexingなどがある。
また、ビット長については、想定される最大のビットフィールドを用意しておくことで、ビット長の情報を省略してもよい。
また、ビット長は、図7に示すように、「ACK/NACKヘッダフィールド」に、各ユーザ装置300のビット長の合計値を設定してもよい。あるいは、各ユーザ装置300のACK/NACK情報に対してサブヘッダフィールドを設け、当該サブヘッダフィールドに各ユーザ装置300のビット長を設定することとしてもよい。すなわち、「識別情報」毎にサブヘッダフィールドを設け、サブヘッダフィールドに各ユーザ装置300のビット長を設定することとしてもよい。
「識別情報」は、ユーザ装置300を識別するための識別情報である。具体的には、後続の対応するACK/NACK情報が、どのPDSCHに対するACK/NACK情報であるかを示す情報である。識別情報には、下記のいずれかを用いてもよい。
・C-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identity)
(例えば、SPS(Semi-Persistent Scheduling) C-RNTIなど)
・割り当てたPDCCHのCCE(Control Channel Element)インデックス
(TDDの場合は、ACK/NACKは複数サブフレームの情報をまとめて返す必要があるため、関連する最後のPDCCHなどを参照する)
なお、SPSの場合はPDCCHが存在しないため、PUCCHリソースインデックス などを利用する必要がある。
(例えば、SPS(Semi-Persistent Scheduling) C-RNTIなど)
・割り当てたPDCCHのCCE(Control Channel Element)インデックス
(TDDの場合は、ACK/NACKは複数サブフレームの情報をまとめて返す必要があるため、関連する最後のPDCCHなどを参照する)
なお、SPSの場合はPDCCHが存在しないため、PUCCHリソースインデックス などを利用する必要がある。
・S-TMSI(SAE-Temporary Mobile Subscriber Identity)またはIMSI(International Mobile Subscriber Identity)
・中央集約装置210から送信されたPDCCH情報に括り付けたインデックス
(例えば、PDCCH/PDSCHの伝送フォーマットで指定した識別情報などである。具体的には、ユーザ装置(1)にはインデックス1を、ユーザ装置(2)にはインデックス2を、ユーザ装置(3)にはインデックス3を割り当てることなどが考えられる。)
・PUCCHリソースインデックス
・無線基地局インプリの識別情報
(例えば、無線基地局に接続されたユーザ装置を無線基地局の装置内で識別するために払い出したIDなど)
なお、S13において、中央集約装置210から送信されるスケジューリング情報に含まれるPDCCH/PDSCHの伝送フォーマットと対応する並び順(同じ並び順)で、各ユーザ装置300のACK/NACK情報を設定した送達確認情報で中央集約装置210に送信(フィードバック)するとのルールを適用する場合は、「識別情報」は省略してもよい。
・中央集約装置210から送信されたPDCCH情報に括り付けたインデックス
(例えば、PDCCH/PDSCHの伝送フォーマットで指定した識別情報などである。具体的には、ユーザ装置(1)にはインデックス1を、ユーザ装置(2)にはインデックス2を、ユーザ装置(3)にはインデックス3を割り当てることなどが考えられる。)
・PUCCHリソースインデックス
・無線基地局インプリの識別情報
(例えば、無線基地局に接続されたユーザ装置を無線基地局の装置内で識別するために払い出したIDなど)
なお、S13において、中央集約装置210から送信されるスケジューリング情報に含まれるPDCCH/PDSCHの伝送フォーマットと対応する並び順(同じ並び順)で、各ユーザ装置300のACK/NACK情報を設定した送達確認情報で中央集約装置210に送信(フィードバック)するとのルールを適用する場合は、「識別情報」は省略してもよい。
また、上記のいずれかの「識別情報」に関しても、キャリアアグリゲーションなどを行う場合は、C-RNTIまたはCCEインデックスなどが、複数のユーザ装置300で重複する可能性がある。このため、ユーザ装置300をユニークに特定するために、上記の「識別情報」にPCI(Physical Cell ID)、ECGI(E-UTRAN Cell Global ID)、キャリア周波数、キャリア番号なども付属情報として追加してもよい。
また、例えばACKであれば送信不要にするなど、一部の受信結果の送信を不要とすることで、NACK(またはDTX:応答なし)の場合のみ、識別情報とACK/NACK情報とを対応付けて送達確認情報に設定し、送信するようにすることで、送達確認情報のビット数を削減してもよい。
「ACK/NACK情報」は、受信応答信号(ACK/NACK)における、下りリンク信号の受信に成功したか否かを示す情報である。具体的には、「ACK/NACK情報」は、ユーザ装置300に送信したPDSCHに対する送達確認に関する情報であって、PUSCHまたはPUCCHを用いて受信した受信応答信号の受信ステータスに関する情報である。
「ACK/NACK情報」には、受信に成功したか否かを示す情報として、例えば、「ACK」または「NACK」を用いてもよく、あるいは、受信に成功したか否かを示す所定のコード値、インデックス値などを用いてもよい。また、「ACK/NACK情報」は、受信成功を示す情報(例えば、ACK)、および受信不成功を示す情報(例えば、NACK)の2値の情報だけでなく、応答なしを示す情報(例えば、DTX)も含めた3値の情報を用いてもよい。DTX は、ユーザ装置300から送信されるPUSCHまたはPUCCHが検出不可の場合などにおいて、ACKおよびNACKのいずれも受信できないこと、すなわち、ユーザ装置300からの応答なしを示すものである。
また、「ACK/NACK情報」の並び順は、PUCCHまたはPUSCHを復号した情報ビットをそのまま並べても良いし、特定の順番に並び替えてもよい。例えば、CCEインデックスの値の順(昇順、降順)に「ACK/NACK情報」を並び替えてもよい。
また、3GPP TS36.213のチャネルセレクションで規定されているように、各CC(Component Carrier)、および、各CW(codeword)の対応表を予め用意しておき、そのindexのみを通知することでも良い。つまり、図8のような、各CCでのACK/NACKのパターンが設定された対応表を用意し、対応するindex(index値)のみを通知することでもよい。このように、複数のCCに対して、1つのindex値のみを通知することで、送達確認情報のビット数を削減することができる。なお、図8に示す例ではACK/NACKのみだが、DTXも含めた対応表を用意してもよい。
また、ユーザ装置300が送信した全てのACK/NACKを「ACK/NACK情報」に設定するのではなく、特定のグループ毎に、受信したACK/NACKをまとめた結果のみを、「ACK/NACK情報」に設定して、送達確認情報のビット数を削減してもよい。特定のグループとしては、例えば、全てのTB(Transport Block)単位、CC単位、CW単位などが挙げられる。
また、複数サブフレームを用いてACK/NACKを繰り返し送信する制御(repetition制御)が適用されている場合は、張出装置220は、ACK/NACKが検出されるまでは、無効値またはDTXを「ACK/NACK情報」に設定してもよい。また、ACK/NACKが検出されるまでは、張出装置220は、送達確認情報の生成および送信を行わないこととしてもよい。
S17において、張出装置220は、S16で生成した送達確認情報を中央集約装置210に送信する。
S18において、中央集約装置210は、張出装置220から送信された送達確認情報を受信し、当該送達確認情報を用いて、下りリンクのHARQ再送制御を行う。
図9から図12は、送達確認情報の具体例を示す図である。
図9に示す送達確認情報(ケース1)では、識別情報にC-RNTIを用いた例である。図示する送達確認情報では、2つのユーザ装置300(C-RNTI#100、C-RNTI#200)のそれぞれのACK/NACK情報が、TB毎に設定されている。なお、「ACK/NACKヘッダフィールド」には、識別情報数とビット数が設定されている。
図10に示す送達確認情報(ケース2)では、キャリアアグリゲーションを行っている場合において、識別情報にC-RNTIを用いた例である。図示する送達確認情報では、2つのユーザ装置300(C-RNTI#100、C-RNTI#200)のそれぞれのACK/NACK情報が、セル毎(PCell、SCell1、SCell2)、かつ、TB毎に設定されている。なお、「ACK/NACKヘッダフィールド」については、ケース1と同様である。
図11に示す送達確認情報(ケース3)では、識別情報にCCEインデックスを用いた例である。図示する送達確認情報は、2つのユーザ装置300の各CCEインデックス(CCE index#2、CCE index#5)に対応するACK/NACK情報が、TB毎に設定されている。なお、「ACK/NACKヘッダフィールド」については、ケース1と同様である。
図12に示す送達確認情報(ケース4)では、キャリアアグリゲーションを行っている場合において、識別情報にCCEインデックスを用いた例である。図示する送達確認情報では、2つのユーザ装置300のACK/NACK情報が設定されている。第1のユーザ装置300(C-RNTI#100)については、セル毎に(PCell(CCE index#10)、SCell1(CCE index#20)、SCell2(CCE index#5))、かつ、TB毎に、ACK/NACK情報が設定されている。第2のユーザ装置300(C-RNTI#200)については、セル毎に(PCell(CCE index#4)、SCell(CCE index#40))、かつ、TB毎に、ACK/NACK情報が設定されている。図示する例では、ACK/NACK情報の並び順は、CCEインデックスの値の昇順である。なお、「ACK/NACKヘッダフィールド」については、ケース1と同様である。
(4)作用・効果
上述した実施形態によれば、張出装置220は、ユーザ装置300に送信した下りリンク信号の受信に成功したか否かを通知する受信応答信号(ACK/NACK信号)を、ユーザ装置300から受信し、受信応答信号に基づいて中央集約装置210が下りリンク信号のHARQ再送制御を行うための送達確認情報を生成し、送達確認情報を中央集約装置210に送信する。そして、送達確認情報には、受信応答信号における受信成功か否かを示す情報(ACK/NACK情報)が含まれる。
上述した実施形態によれば、張出装置220は、ユーザ装置300に送信した下りリンク信号の受信に成功したか否かを通知する受信応答信号(ACK/NACK信号)を、ユーザ装置300から受信し、受信応答信号に基づいて中央集約装置210が下りリンク信号のHARQ再送制御を行うための送達確認情報を生成し、送達確認情報を中央集約装置210に送信する。そして、送達確認情報には、受信応答信号における受信成功か否かを示す情報(ACK/NACK情報)が含まれる。
また、中央集約装置210は、下りリンク信号の送信に必要なスケジューリング情報を、張出装置220に送信し、また、張出装置220から通知された送達確認情報を用いて、HARQ再送制御を行う。
これにより、本実施形態では、MACスケジューラなどの上位レイヤの機能と、無線物理レイヤの機能とが分離して実装された場合でも、下りリンク信号の適切なHARQ再送制御を実現することができる。
[その他の実施形態]
以上、実施形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
以上、実施形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、上述した実施形態では、図2に示したように、中央集約装置210がMAC及びRLCを有し、張出装置220が無線部(RF)及び無線物理レイヤ(L1)を有していたが、中央集約装置210及び張出装置220が備えるべきプロトコルスタックは、必ずしも図2に示したような形態に限られない。
図13(a)〜(c)は、中央集約装置及び張出装置が備え得るプロトコルスタックの具体例を示す。具体的には、図13(a)は、図2に示したプロトコルスタックの詳細である。
図13(a)では、MACとL1とで分離されている。このような分離形態を、MAC-PHYスプリットと呼ぶ。図13(a)に示すように、下り方向(送信方向)のL1は、符号化及び変調化部(Mod/FEC)、プリコーディング部、IFFT部及びD/A変換部を含む。また、上り方向(受信方向)のL1は、A/D変換部、FFT部、EQ/IDFT部及び復調及び復号部(DeMod/復号)を含む。
一方、図13(b)及び(c)では、L1の一部の機能が中央集約装置210Bに備えられ、同じくL1の他の機能が張出装置220Bに備えられている。このような分離形態をPHYスプリットと呼ぶ。このようなプロトコルスタックの分離形態においても、上述した本発明を適用し得る。
また、図2では、中央集約装置210は、MAC及びRLCのみを有していたが、さらに、PDCP及びRRCを有しても構わない。また、この場合、中央集約装置210は、中央集約装置110を経由せずに直接無線コアネットワーク20に接続されてもよい。
さらに、上述した実施形態全体を通じて、3GPPにおいて規定される用語を主に用いて説明したが、当該用語は、他の用語に置き換えられても構わない。例えば、上述した実施形態の中でも言及したように、ユーザ装置は、無線通信端末、移動局、或いはユーザ端末などと呼ばれてもよいし、無線基地局は、ノード或いは無線通信装置またはシステムなどと呼ばれても構わない。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
なお、日本国特許出願第2016-011089号(2016年1月22日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
上述した無線基地局によれば、MACスケジューラなどの上位レイヤの機能と、無線物理レイヤの機能とが分離して実装された場合でも、下りリンク信号の適切なHARQ再送制御を実現することができる。
100 無線基地局
110 中央集約装置
120 張出装置
200 無線基地局
210 中央集約装置
211 スケジュール処理部
212 再送制御部
213 情報送信部
215 情報送信部
217 X2IF部
220 張出装置
221 情報受信部
223 無線通信部
224 送達確認情報生成部
225 情報送信部
226 通信設定部
300 ユーザ装置
110 中央集約装置
120 張出装置
200 無線基地局
210 中央集約装置
211 スケジュール処理部
212 再送制御部
213 情報送信部
215 情報送信部
217 X2IF部
220 張出装置
221 情報受信部
223 無線通信部
224 送達確認情報生成部
225 情報送信部
226 通信設定部
300 ユーザ装置
Claims (3)
- 中央集約装置と、張出装置とを備え、ユーザ装置と無線通信を実行する無線基地局であって、
前記張出装置は、
下りリンク信号の受信に成功したか否かを通知する受信応答信号を、ユーザ装置から受信する受信部と、
前記受信応答信号に基づいて、前記中央集約装置が前記下りリンク信号の再送制御を行うための送達確認情報を生成する生成部と、
前記送達確認情報を前記中央集約装置に送信する送信部と、を備え、
前記送達確認情報には、前記受信応答信号における受信成功か否かを示す情報が含まれること
を特徴とする無線基地局。 - 請求項1記載の無線基地局であって、
前記中央集約装置は、
前記下りリンク信号のスケジューリング情報を、前記張出装置に送信する送信部を備え、
前記送信部は、複数の張出装置を用いてキャリアアグリゲーションを行う場合、所定の張出装置に、他の張出装置に対するスケジューリング情報を送信すること
を特徴とする無線基地局。 - 中央集約装置と、張出装置とを備え、ユーザ装置と無線通信を実行する無線基地局における通信制御方法であって、
前記張出装置は、
下りリンク信号の受信に成功したか否かを通知する受信応答信号を、ユーザ装置から受信する受信ステップと、
前記受信応答信号に基づいて、前記中央集約装置が前記下りリンク信号の再送制御を行うための送達確認情報を生成する生成ステップと、
前記送達確認情報を前記中央集約装置に送信する送信ステップと、を行い、
前記中央集約装置は、
前記下りリンク信号のスケジューリング情報を、前記張出装置に送信する送信ステップを行い、
前記送達確認情報には、前記受信応答信号における受信成功か否かを示す情報が含まれること
を特徴とする通信制御方法。
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