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JPS6345180B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6345180B2
JPS6345180B2 JP59009726A JP972684A JPS6345180B2 JP S6345180 B2 JPS6345180 B2 JP S6345180B2 JP 59009726 A JP59009726 A JP 59009726A JP 972684 A JP972684 A JP 972684A JP S6345180 B2 JPS6345180 B2 JP S6345180B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
vitamin
internal phase
fat composition
present
Prior art date
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Expired
Application number
JP59009726A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60153758A (ja
Inventor
Kansaku Tagata
Takuji Yasukawa
Kenji Hara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Soap Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Soap Co Ltd filed Critical Kao Soap Co Ltd
Priority to JP59009726A priority Critical patent/JPS60153758A/ja
Publication of JPS60153758A publication Critical patent/JPS60153758A/ja
Publication of JPS6345180B2 publication Critical patent/JPS6345180B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Edible Oils And Fats (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、油中水中油型二重乳化油脂組成物、
詳しくは、内相油を水相中に乳化させた水中油型
エマルジヨン(以下、O1/Wエマルジヨンとい
う)を、更に外相油O2中に乳化分散させた油中
水中油型(以下、O1/W/O2型という)乳化油
脂組成物において、内相油O1中に特定の中鎖脂
肪酸トリグリセリドとビタミンEとを含有させた
油脂組成物に関する。 健康に対する関心が高くなつている現在、食事
メニユーの材料選択に際しては、栄養価のほかに
健康に良いか否かが重要な要素になつている。 かかる観点から油脂食品においては、コレステ
ロールを抑え健康に良いとされている、リノール
酸、リノレン酸、オレイン酸等の不飽和脂肪酸を
多く含む植物性油脂を、油脂成分として使用する
油脂食品が多い。而して、リノール酸、リノレン
酸、オレイン酸等の不飽和脂肪酸は、体内では合
成されないため、食物から摂取しなければなら
ず、また、これらの不飽和脂肪酸は、血中コレス
テロール量の正常化のほか細胞を構成する生体膜
の構造材料として不可欠で非常に大切な働きをし
ているが、体内で酸化して過酸化脂質に変化する
危険性を有しており、過酸化脂質が生じると、こ
れは赤血球や細胞の寿命を縮め、脳や血管、臓器
の中に沈着してその機能を衰えさせ老化させてし
まう。このような現象を防ぐ機能を発揮する唯一
の物質がビタミンEである。ビタミンEとは、α
−、β−、γ−、δ−等のトコフエロールであ
り、その中で生理活性の最も大きい物はα−トコ
フエロールである。 しかし、ビタミンEは油溶性であり、通常、摂
取する食事からは吸収され難いため、ビタミンE
の吸収を良くした油脂食品の開発が要望されてい
る。 本発明者等は、ビタミンEの吸収性の良い油脂
食品を開発することを目的として鋭意研究した結
果、O1/W/O2型乳化油脂組成物において、内
相油O1中に特定の中鎖脂肪酸トリグリセリドと
ビタミンEを含有させることによりビタミンEの
吸収を良くすることが可能となることを知見し
た。 本発明は、上記知見に基づきなされたもので、
油中水中油型乳化油脂組成物において、内相油中
に中鎖脂肪酸トリグリセリド(但し、構成脂肪酸
は炭素数6〜10の偶数飽和脂肪酸)(以下、MCT
と略称する)とビタミンEとを含有することを特
徴とする油脂組成物を提供するものである。 以下、本発明の油脂組成物について詳述する。 本発明の油脂組成物に使用するMCTの構成脂
肪酸は、炭素数6〜10の偶数飽和脂肪酸で、その
中でも特に炭素数8のカプリル酸が有効である。 また、MCTの使用量は、ビタミンEの吸収を
充分に良くする上から、内相油中に20重量%以上
含有させるのが好ましく、特に内相油を構成する
油脂分をすべてMCTとするのが最良である。 本発明の油脂組成物に使用するビタミンEは、
食品に使用可能な天然ビタミンEであれば良い。
ビタミンEの有用な原料としては、大豆油、米ぬ
か油、綿実油、トウモロコシ油等の植物油を精製
する際に副生する油滓や、このほか小麦胚芽油等
のようにビタミンEを多く含む物があげられ、通
常、これらの原料から単離されたビタミンEが用
いられる。 内相油中に含有させるビタミンEの量は、特に
制限されるものではないが、油脂組成物全量に対
して、目的とする油脂食品の1日当たりの摂取量
とビタミンE1日当たりの必要摂取量から決める
べきである。即ち、通常、ビタミンEの1日当た
りの必要摂取量は15〜30IU(1IUは酢酸d1−α−
トコフエロール1mgであり、また、d−α−トコ
フエロール1mgは1.49IU、d−β−トコフエロー
ル1mgは0.75IU、d−γ−トコフエロール1mgは
0.15IU、d−δ−トコフエロール1mgは0.05IUで
ある。)であると言われているので、油脂食品の
1日当たりの摂取量と使用するビタミンEの種類
からビタミンEの含有量を算出すれば良い。 また、本発明の油脂組成物における内相油に
は、MCT及びビタミンEのほかに、抗酸化性の
ある物質を加えることが可能である。この抗酸化
性物質としては、具体的には、天然香料である、
ローズマリー、セージ、タイム、、オレガノ、バ
ジル、マジヨラム等があげられ、特にセージとロ
ーズマリーが好ましい。また、加える際のそれら
の形態としては、香辛料の粉末、その精油抽出残
渣、オレオレジン等があるが、特に本発明の目的
にはオレオレジンが好ましい。 また、内相油には、必要に応じて香料やバター
脂を加えることも可能であり、香料としては、例
えば、バターフレーバー、ミルクフレーバー、ク
リームフレーバー、フルーツフレーバー等をあげ
ることができる。 本発明の油脂組成物における外相油に用いる食
用油脂については、特に制限されず、大豆油、ナ
タネ油、パーム油、コーン油、綿実油、ヤシ油、
パーム核油等の植物油脂類、乳脂、牛脂、ラー
ド、魚油、鯨油等の動物油脂類のいずれも使用す
ることができ、また、これらをエステル交換した
ものも使用することができる。 本発明の油脂組成物における外相油には、必要
に応じて、グリセリン脂肪酸モノエステル、シヨ
糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸部分エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル、
レシチン等の乳化剤を併用することができる。 また、本発明の油脂組成物における水相は、特
に制限されないが、該水相には従来よりO/W型
エマルジヨンに用いられている、カゼインを主体
とする乳タンパク質を加えるのが好ましい。この
乳タンパク質としては、具体的には、ミルクカゼ
イン、カゼインナトリウム、カゼインカルシウ
ム、レンネツトカゼイン及び脱脂粉乳等があげら
れる。 本発明のO1/W/O2型乳化油脂組成物におけ
る内相油O1、水相W、外相油O2の重量割合は、
内相油O110〜40%、水相W10〜40%、外相油
O220〜80%の範囲が好ましい。 本発明のO1/W/O2型乳化油脂組成物には、
必要に応じ、上記のカゼインを主体とする乳タン
パンク質等以外の乳製品、香料、着色料、調味
料、甘味料、糖類、食塩、果汁、及びジヤム等を
添加することができ、また、O1/W/O2型乳化
油脂組成物の安定性を高めるために、ゼラチン等
の乳化安定用糊料等の物質を添加しても良い。 以下に実施例、比較例をあげて本発明を詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。 実施例 1 配合組成 内相油O1MCT 〔構成脂肪酸は カプリル酸100%〕 ビタミンE* 5.0Kg 0.8Kg 水相W水 カゼインナトリウム 食 塩 15.5Kg 1.0Kg 1.0Kg 外相油O2大豆油 大豆硬化油 (融点36℃) パーム油 グリセリン脂肪酸 モノエステル 大豆レシチン 香 料 46.0Kg 23.0Kg 7.0Kg 0.5Kg 0.1Kg 0.1Kg *ビタミンEとしては、総トコフエロール含量
が90%であり、トコフエロールは、α−トコフエ
ロール70%、β−、γ−トコフエロール15%、δ
−トコフエロール15%からなるものを使用。以下
の実施例及び比較例においても、すべて上記ビタ
ミンEを使用。 製造法 まず、上記の内相油O1成分と上記の水相W成
分を混合、予備乳化後、これを70℃でホモジナイ
ザーを通し、O1/Wエマルジヨンを得た。次い
で、別途用意した上記の外相油O2成分を60℃に
加熱し、これに上記のO1/Wエマルジヨンを加
え、混合後、急冷練合せをして、本発明のO1
W/O2型乳化油脂組成物(本発明品1)を得た。 実施例 2 配合組成 内相油O1MCT 〔構成脂肪酸は カプリル酸50% カプリン酸50%〕 ビタミンE 5.0Kg 0.8Kg 実施例1で用いた内相油O1成分の代わりに上
記配合組成の内相油O1成分を用いた以外は実施
例1と全て同様にして本発明のO1/W/O2型乳
化油脂組成物(本発明品2)を得た。 比較例 1 配合組成 内相油O1大豆油 ビタミンE 5.0Kg 0.8Kg 実施例1で用いた内相油O1成分の代わりに上
記配合組成の内相油O1成分を用いた以外は実施
例1と全て同様にしてO1/W/O2型乳化油脂組
成物(比較品1)を得た。 比較例 2 配合組成 内相油O1魚油 ビタミンE 5.0Kg 0.8Kg 実施例1で用いた内相油O1成分の代わりに上
記配合組成の内相油O1成分を用いた以外は実施
例1と全て同様にしてO1/W/O2型乳化油脂組
成物(比較品2)を得た。 ビタミンEの吸収試験 上記の実施例1、2及び比較例1、2でそれぞ
れ得られた乳化油脂組成物(本発明品1、2及び
比較品1、2)についてそれぞれビタミンEの吸
収試験を行い下記第1表に示す結果を得た。 試験法 SD系ラツト(6週齢、雄、体重200g前後)を
5日間予備飼育後、一夜絶食させた後、ラツトに
それぞれ各乳化油脂組成物(本発明品1、2及び
比較品1、2)を2gずつラツト用経口ゾルデを
用いて胃内投与を行つた。 投与5時間後、投与7時間後及び投与9時間後
にそれぞれ断頭屠殺し、それぞれラツトから全採
血を行つた。 採血した血液を氷冷下にて3000rpmで10分間遠
心分離して血清分離を行い高速液体クロマトグラ
フイーを用いてビタミンEを定量分析し、各ラツ
トの血中ビタミンE濃度を測定した。 尚、上記の試験は、ラツトを一群6匹としてそ
れぞれ供与し、下記第1表には、血中ビタミンE
濃度をそれぞれ6匹の平均値で示した。 結 果
【表】 第1表に示す試験結果から、内相油にMCTを
用いた本発明品1、2は内相油に大豆油、魚油の
ような長鎖脂肪酸トリグリセリド(略称LCT)
を用いた比較品1、2よりもはるかにビタミンE
の吸収が良いものであることが判る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 油中水中油型乳化油脂組成物において、内相
    油中に中鎖脂肪酸トリグリセリド(但し、構成脂
    肪酸は炭素数6〜10の偶数飽和脂肪酸)とビタミ
    ンEとを含有することを特徴とする油脂組成物。 2 中鎖脂肪酸トリグリセリドの内相油中の含有
    量が20重量%以上である、特許請求の範囲第1項
    記載の油脂組成物。
JP59009726A 1984-01-23 1984-01-23 油脂組成物 Granted JPS60153758A (ja)

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JP59009726A JPS60153758A (ja) 1984-01-23 1984-01-23 油脂組成物

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JP59009726A JPS60153758A (ja) 1984-01-23 1984-01-23 油脂組成物

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JPS60153758A JPS60153758A (ja) 1985-08-13
JPS6345180B2 true JPS6345180B2 (ja) 1988-09-08

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