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JPH1184757A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH1184757A
JPH1184757A JP9236888A JP23688897A JPH1184757A JP H1184757 A JPH1184757 A JP H1184757A JP 9236888 A JP9236888 A JP 9236888A JP 23688897 A JP23688897 A JP 23688897A JP H1184757 A JPH1184757 A JP H1184757A
Authority
JP
Japan
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toner
developer
state
density
developing
Prior art date
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Pending
Application number
JP9236888A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Kitamura
圭三 北村
Motoyuki Itoyama
元幸 糸山
Jitsuo Masuda
実男 増田
Toshiaki Ino
利昭 井野
Yasuyuki Ishiguro
康之 石黒
Toshinao Ishida
稔尚 石田
Shuhei Yamamoto
修平 山本
Koji Shinkawa
幸治 新川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP9236888A priority Critical patent/JPH1184757A/ja
Publication of JPH1184757A publication Critical patent/JPH1184757A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】現像装置に収納されている2成分現像剤の劣化
状態及び使用状態を正確に検出し、この検出結果に基づ
いてプロセス条件を制御することにより、画像形成状態
を常に良好に維持する。 【構成】現像装置6において攪拌ローラ6bに回転を供
給する現像モータ14を定電圧下で定速度制御して現像
剤を攪拌する。この現像剤の攪拌時に現像モータ14に
流れる電流値を、現像剤から攪拌ローラ6bを介して現
像モータ14に作用する負荷として検出する。この電流
値に基づいて予め制御部に記憶されている補正テーブル
から補正値を読み出し、転写チャージャ9の出力等のプ
ロセス条件の設定値を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トナー及びキャリア
からなる所謂2成分現像剤を用いて画像形成プロセスを
行う複写機及びレーザプリンタ等の画像形成装置であっ
て、高画質の画像を安定して得るべくプロセス条件を変
更する制御を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法を用いた画像形成プロセスを
行う画像形成装置として、従来より、トナーとキャリア
とからなる2成分現像剤を使用するものがある。このよ
うな画像形成装置では、現像装置内において現像剤を攪
拌し、キャリアとの摩擦によって帯電したトナーを現像
スリーブを介してトナーの帯電極性とは逆極性の電荷に
より形成された感光体表面の静電潜像に静電吸着させ、
得られたトナー画像を用紙上に転写する。
【0003】したがって、2成分現像剤を使用する画像
形成装置では、現像装置におけるトナーの帯電性、及
び、用紙に対するトナーの転写性が、画像形成状態に大
きな影響を与える。このトナーの帯電性及び転写性は、
画像形成装置の近傍における温度や湿度等の外部環境、
及び、現像装置内における攪拌により作用する機械的ス
トレスにより低下し、帯電性及び転写性の低下したトナ
ーを用いて画像形成を行うと、画質の劣化を生じる。
【0004】そこで、従来の画像形成装置では、外部環
境を検出する温度センサや湿度センサを設け、これらセ
ンサの検出結果に基づいて、露光量、現像バイアス電圧
及び感光体の帯電電位等の画像形成プロセスにおけるプ
ロセス条件を変更し、画像形成状態を良好に維持するよ
うにしたものがあった。
【0005】また、感光体表面に規準濃度の原稿につい
ての現像剤画像をトナーパッチとして形成し、このトナ
ーパッチについてのトナー濃度の検出結果が規準濃度に
なるように、プロセス条件の設定値を調整するようにし
たものもあった。
【0006】さらに、特開平4−80777号公報に
は、現像装置における攪拌時の機械的ストレスにより微
粉化、小径化したトナーが現像装置内の部材との摩擦に
よる発熱によってキャリアの表面に固着する所謂スペン
トトナー現象の発生状態を、現像スリーブに接近して配
置されたブレードへの電圧印加時における現像スリーブ
とブレードとの間の電流値により現像剤の劣化状態とし
て測定するとともに、測定した現像剤の劣化状態に応じ
て攪拌摩擦効率を制御して現像剤寿命を延長するように
した構成が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、温度セ
ンサや湿度センサによる外部環境の検出結果に基づいて
プロセス条件を制御するものでは、現像剤の状態を間接
的に検出することになり、プロセス条件を高精度で制御
することができず、画像形成状態を良好に維持すること
が困難になる問題があった。
【0008】また、感光体表面に形成したトナーパッチ
の濃度に基づいてプロセス条件を制御するものでは、ト
ナーパッチの作成や濃度測定に長時間を必要とするため
に稼働効率の低下を招くだけでなく、トナー消費量が増
加してランニングコストが上昇するとともに、トナーパ
ッチを形成しているトナーが飛散して装置内部や用紙を
汚損する問題がある。
【0009】さらに、特開平4−80777号公報に開
示された構成では、ブレードに対して高圧を印加するた
めの電源装置が必要になってコストの上昇を招くととも
に、ブレードに対する印加電圧がトナー及びキャリアの
帯電状態に影響を及ぼし、画質の安定性を低下させる問
題がある。
【0010】この発明の目的は、現像装置に収納されて
いる2成分現像剤の帯電状態に影響を与えることなく2
成分現像剤の劣化状態及び使用状態を正確に検出し、こ
の検出結果に基づいてプロセス条件を制御することによ
り、コストの上昇を招くことなく画像形成状態を常に良
好に維持することができる画像形成装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、トナーとキャリアとからなる現像剤を収納する現像
装置を備え、現像装置内においてキャリアとともに攪拌
したトナーを感光体表面に供給することにより感光体表
面の静電潜像を顕像化する画像形成装置において、現像
装置におけるトナー及びキャリアの攪拌状態を検出する
状態検出手段を備え、状態検出手段の検出結果に基づい
てプロセス条件の設定値を調整する制御部を設けたこと
を特徴とする。
【0012】請求項1に記載した発明においては、現像
装置に収納された現像剤の攪拌状態に基づいてプロセス
条件が制御される。したがって、感光体表面に供給され
て現像剤画像を形成する直前の現像剤の状態により、画
像形成状態を決定するプロセス条件が適正に制御され
る。
【0013】請求項2に記載した発明は、前記状態検出
手段が、現像装置において現像剤を攪拌する攪拌モータ
の負荷状態を検出する攪拌負荷状態検出手段であること
を特徴とする。
【0014】請求項2に記載した発明においては、現像
剤を攪拌する攪拌モータの負荷状態に基づいてプロセス
条件が制御される。現像装置に収納された現像剤の流動
性は、温度や湿度等の外部環境、及び、現像剤の劣化状
態によって変化し、流動性の低下により画像形成状態が
悪化するとともに、攪拌時における負荷の増加を招く。
したがって、攪拌モータの負荷状態に基づいて現像剤の
流動性が直接的に検出され、現像剤画像を形成する直前
の現像剤の流動性に応じたプロセス条件が設定される。
【0015】請求項3に記載した発明は、前記攪拌負荷
状態検出手段が、定電圧で定速度制御される攪拌モータ
に流れる電流値を攪拌モータの負荷状態として検出する
ことを特徴とする。
【0016】請求項3に記載した発明においては、定電
圧で定速度制御される攪拌モータに流れる電流値によっ
て、現像装置に収納された現像剤の流動性が容易かつ正
確に検出される。したがって、プロセス条件の制御に用
いる現像剤の流動性の状態が、容易かつ正確に検出され
る。
【0017】請求項4に記載した発明は、トナーとキャ
リアとからなる現像剤を収納する現像装置を備え、現像
装置内においてキャリアとともに攪拌したトナーを感光
体表面に供給することにより感光体表面の静電潜像を顕
像化する画像形成装置において、現像装置における攪拌
中の現像剤のトナー濃度の変化状態を検出する状態検出
手段を備え、状態検出手段の検出結果に基づいてプロセ
ス条件の設定値を調整する制御部を設けたことを特徴と
する。
【0018】請求項4に記載した発明においては、現像
装置内において攪拌中の現像剤におけるトナー濃度の変
化状態に基づいて、プロセス条件が制御される。現像装
置内における現像剤の攪拌により、現像剤中におけるト
ナー濃度が変化し、その変化状態は現像剤の状態等に応
じて変わる。したがって、画像形成に使用される直前の
現像剤の状態からプロセス条件が適正に制御される。
【0019】請求項5に記載した発明は、前記状態検出
手段が、現像装置において攪拌中の現像剤の透磁率変化
の振幅をトナー濃度の変化状態として検出することを特
徴とする。
【0020】請求項5に記載した発明においては、現像
装置において攪拌中の現像剤の透磁率変化の振幅に基づ
いて、プロセス条件が制御される。現像剤の透磁率は現
像剤中のトナー濃度を表し、この透磁率の変化の振幅は
現像剤の流動性等の状態によって変化する。したがっ
て、透磁率の変化の振幅に基づいてプロセス条件が適正
に制御される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態の一
例を複写機を例にあげて説明する。なお、2成分現像剤
を用いた電子写真法による画像形成を行うレーザプリン
タ等の他の画像形成装置においても、この発明を同様に
適用することができる。
【0022】図1は、この発明の実施形態に係る画像形
成装置である複写機の構成を示す図である。複写機21
の上面には硬質ガラス体の原稿台1が配置されており、
原稿台1の下面にコピーランプ2、ミラー3a〜3d及
びレンズ3eによって構成される光学系装置が配置され
ている。コピーランプ2及びミラー3a〜3cは、原稿
台1の下面を水平に往復移動して原稿台1上に載置され
た原稿の画像を走査する。
【0023】複写機21の略中央部には、表面が光導電
性材料により構成された感光体ドラム4が回転自在に支
持されている。この感光体ドラム4の周囲には、帯電チ
ャージャ5、現像装置6、前転写チャージャ8、転写チ
ャージャ9、剥離チャージャ10、クリーナ11及び除
電ランプ12が感光体ドラム4の周面に対向して配置さ
れている。また、感光体ドラム4の近傍には、感光体ド
ラム4と転写/剥離チャージャ9,10との間に用紙を
導く給紙ローラ13が配置されている。
【0024】原稿台1に原稿が載置された後、図外の操
作パネルにおいて画像形成プロセスの開始が指示される
と、コピーランプ2及びミラー3a〜3cが原稿台1の
下面を水平移動し、コピーランプ26により原稿の画像
面を走査する。コピーランプ26の光の原稿画像面にお
ける反射光は、ミラー3a〜3d及びレンズ3eを介し
て感光体ドラム4の表面に配光される。感光体ドラム4
の表面は、原稿からの反射光の照射に先立って、帯電チ
ャージャ5により単一極性の電荷が均一に帯電されてお
り、原稿からの反射光の照射による光導電作用によって
感光体ドラム4の表面に静電潜像が形成される。静電潜
像を形成した感光体ドラム4の表面に対して現像装置6
からトナーが供給され、静電潜像が現像剤画像に顕像化
される。一方、感光体ドラム4の回転に先立って図外の
給紙部から用紙Pが1枚ずつ給紙される。給紙された用
紙Pは、感光体ドラム4の回転に同期して回転する給紙
ローラ13により感光体ドラム4と転写チャージャ9及
び剥離チャージャ10との間に導かれる。この間におい
て、感光体ドラム4の表面に担持された現像剤画像に用
紙Pの表面が対向し、転写チャージャ9のコロナ放電に
より現像剤画像が用紙Pの表面に転写される。
【0025】現像剤画像を転写した用紙Pは、剥離チャ
ージャ10により感光体ドラム4の表面から剥離された
後、図外の定着装置に導かれて加熱及び加圧を受け、用
紙Pの表面に現像剤画像が溶融して定着する。一方、転
写チャージャ9との対向位置を通過した感光体ドラム4
の表面は、クリーナ11により残留現像剤の除去を受
け、さらに、除電ランプ12により残留電荷の除去を受
けた後、帯電チャージャ5による帯電を受けて上述の画
像形成プロセスを繰り返し行う。
【0026】上述の構成において、現像装置6は、より
詳細には、内部に現像ローラ6b、攪拌ローラ6c及び
攪拌部材6dを軸支しているとともに、現像装置6内の
現像剤の透磁率を攪拌ローラ6cの近傍において検出す
る濃度センサ6aを備えている。この現像装置6の上面
には、現像装置6に補給すべきトナーを収納したトナー
ホッパ7が装着されている。このトナーホッパ7は補給
ローラ7aを軸支しており、補給ローラ7aの回転によ
りトナーホッパ7に収納されたトナーが現像装置6内に
補給される。
【0027】現像装置6内における攪拌ローラ6c及び
攪拌部材6dの回転により、トナーはキャリアとともに
攪拌され、キャリアの表面に静電吸着する。トナーが静
電吸着したキャリアは、磁石を内蔵した現像ローラ6b
の周面に磁気吸着し、現像ローラ6bの回転により感光
体ドラム4の表面に対向する。この時、キャリアの表面
に静電吸着していたトナーが感光体ドラム4の表面に形
成されている静電潜像に吸着することにより、静電潜像
が顕像化される。
【0028】また、現像装置6には、現像ローラ6bに
高圧の現像バイアス電圧を印加する現像バイアス電源回
路6eが備えられており、さらに、現像ローラ6bに回
転力を供給する現像モータ14が備えられている。現像
モータ14の回転は、現像ローラ6bの回転軸から図外
の伝達機構を介して攪拌ローラ6c及び攪拌部材6dに
伝達される。したがって、現像ローラ6bの回転にとも
なって、攪拌ローラ6c及び攪拌部材6dが回転する。
【0029】なお、現像モータ14は、後述するモータ
駆動回路により一定電圧下において一定速度で回転する
ように制御される。このモータ駆動回路は、定電圧、定
速度回転制御時において駆動モータ14に供給する電流
値を検出する検出回路を備えている。
【0030】図2は、上記複写機の制御部の構成を示す
ブロック図である。複写機21の制御部30は、ROM
32及びRAM33を備えたCPU31に、濃度センサ
3a、モータ駆動回路34、現像バイアス電源回路3
e、転写チャージャ駆動回路35、前転写チャージャ駆
動回路36、剥離チャージャ駆動回路37、帯電チャー
ジャ駆動回路38、コピーランプ駆動回路39、トナー
補給モータ駆動回路40、及び、除電ランプ駆動回路4
1等の入出力機器を接続して構成されている。ROM3
2には、後述する変換テーブルとともに、CPU31の
処理動作を規定するプログラムが予め書き込まれてお
り、CPU31は、ROM32に予め書き込まれたプロ
グラムにしたがって、入出力機器を統括して制御する。
このとき入出力されるデータがRAM33の所定のメモ
リエリアに一時格納される。
【0031】濃度センサ3aは、現像装置6内に収納さ
れている現像剤の透磁率を検出してCPU31に入力す
る。現像バイアス電源回路3eは、現像ローラ3bに現
像バイアス電圧を印加する。転写チャージャ駆動回路3
5、前転写チャージャ駆動回路36、剥離チャージャ駆
動回路37、及び、帯電チャージャ駆動回路38は、転
写チャージャ9、前転写チャージャ8、剥離チャージャ
10、及び、帯電チャージャ5のそれぞれにコロナ放電
のための所定の電圧を印加する。コピーランプ駆動回路
39は、コピーランプ2を点灯する。トナー補給モータ
駆動回路40は、トナー補給モータを駆動し、現像装置
6内にトナーを補給するトナー補給ローラ7aを回転さ
せる。除電ランプ駆動回路41は、感光体ドラム4の表
面から残留電荷を除去する除電ランプ12を点灯する。
【0032】A.現像剤の攪拌状態に基づくプロセス条
件の制御 以下に、現像装置6における現像剤の攪拌状態の検出結
果に基づいて、プロセス条件を制御する処理について説
明する。
【0033】前述のように、現像モータ駆動回路34
は、現像ローラ3b等に回転力を供給する現像モータ1
4を定電圧下で定速度駆動する。この現像モータ駆動回
路34には、現像モータ14に流れる電流値を検出する
検出回路が備えられており、検出回路が検出した電流値
が現像モータ14に作用する負荷データとしてCPU3
1に入力される。
【0034】現像モータ14に作用する負荷は、現像モ
ータ14の仕事量であり、現像モータ駆動回路34にお
ける電圧と電流との積によって求まる。ここで、現像モ
ータ駆動回路34は定電圧制御により現像モータ14に
一定の電圧を印加するため、現像モータ14の仕事量は
現像モータ14に流れる電流の大きさに比例する。した
がって、現像モータ14に流れる電流は、現像モータ1
4の回転軸に作用する負荷に比例して増減し、現像モー
タ14を流れる電流値から現像モータ14の回転軸に作
用する負荷の大きさを知ることができる。
【0035】現像モータ14の回転は、現像ローラ6b
の回転軸を介して攪拌ローラ6c及び攪拌部材6dに伝
達されるから、現像モータ14の回転軸には、攪拌ロー
ラ6c及び攪拌部材6dにより現像剤を攪拌する際に攪
拌ローラ6c及び攪拌部材6dに現像剤から作用する抵
抗が負荷として作用する。現像剤を攪拌する際に攪拌ロ
ーラ6c及び攪拌部材6dに現像剤から作用する抵抗
は、現像剤の流動性及び劣化状態により変化する。
【0036】即ち、図3に示すように、高温度/高湿度
環境において現像剤の流動性が低下すると、攪拌時に現
像剤から攪拌ローラ6c及び攪拌部材6dに作用する抵
抗が大きくなり、現像モータ14の負荷が増加する。ま
た、多数の画像形成プロセスに使用された現像剤は、攪
拌ローラ6c及び攪拌部材6dから多大な機械的ストレ
スを受け、キャリア表面に微粉化トナーが付着する所謂
スペントトナー現象により流動性が低下している。この
ように多数回の画像形成プロセスに使用されてスペント
トナー現象を生じた劣化現像剤は、温度/湿度の状態に
拘らず流動性が低下しており、攪拌時における現像モー
タ14の負荷が増加する。
【0037】なお、図3において、N/Nは温度20°
C/湿度50%の通常環境を表し、H/Hは温度35°
C/湿度80%の高温度/高湿度環境を表し、L/Lは
温度5°C/湿度20%の低温度/低湿度環境を表して
いる。また、劣化現像剤とは、N/Nの通常環境におい
て多数回の画像形成プロセスに使用した現像剤である。
【0038】つまり、外部環境条件及び現像剤の劣化状
態によって攪拌時における現像モータ14に流れる電流
値が変化することから、現像モータ14に流れる電流値
をモニタすることにより、画像形成プロセス時における
外部環境条件及び現像剤の劣化状態を知ることができ
る。そこで、上記複写機21の制御部30は、得られた
外部環境条件及び現像剤の劣化状態に合わせてプロセス
条件を制御する。
【0039】即ち、CPU31は、現像モータ駆動回路
34から入力された電流値とROM32に記憶されてい
る補正テーブルとに基づいて、濃度センサ6aの基準
値、現像バイアス電圧値、転写チャージャ9の出力、前
転写チャージャ8の出力、剥離チャージャ10の印加電
圧値、帯電チャージャ5の印加電圧値、コピーランプ2
の印加電圧値、トナー補給モータの駆動時間、除電ラン
プ12の印加電圧値、及び、前攪拌時間のうちの1又は
2以上の補正制御値を求め、求めた補正制御値により各
プロセス条件の制御値をRAM33に更新的に記憶す
る。
【0040】なお、ROM32には、濃度センサ6aの
基準値、現像バイアス電圧値、転写チャージャ9の出
力、前転写チャージャ8の出力、剥離チャージャ10の
印加電圧値、帯電チャージャ5の印加電圧値、コピーラ
ンプ2の印加電圧値、トナー補給モータの駆動時間、除
電ランプ12の印加電圧値、及び、前攪拌時間等のプロ
セス条件のそれぞれについての補正テーブルが予め書き
込まれている。
【0041】以下に、各プロセス条件の制御値の補正に
係る制御部30の処理手順を具体的に説明する。
【0042】A−1 トナー濃度基準値の制御 図4は、上記複写機の制御部におけるトナー濃度基準値
の補正時の処理手順を示すフローチャートである。複写
機21の制御部30を構成するCPU31は、電源が投
入されると現像モータ駆動回路34を介して現像モータ
14を駆動し、攪拌ローラ6c及び攪拌部材6dによる
現像剤の前攪拌処理を開始する(s1,s2)。
【0043】CPU31は、この前攪拌処理中において
現像モータ駆動回路34から出力される電流値を読み取
り(s3)、読み取った電流値に基づいてトナー濃度基
準値補正テーブル(図5参照)からトナー濃度補正値を
読み出す(s4)。さらに、CPU31は、読み出した
トナー濃度補正値によりRAM33に記憶しているトナ
ー濃度基準値を補正し(s5)、補正後のトナー濃度基
準値をRAM33に登録する(s6)。
【0044】次いで、CPU31は、濃度センサ6aか
ら出力されるトナー濃度の検出値を読み取り(s7)、
読み取った検出値をRAM33に登録したトナー濃度基
準値と比較する(s8)。濃度センサ6aは、前述のよ
うに透磁率センサにより構成されており、現像剤の透磁
率を測定する。現像剤を構成するキャリアが磁性体であ
るのに対して、トナーは非磁性体であるため、図6に示
すように、現像剤中のトナー濃度が上昇すると現像剤の
透磁率は低下し、トナー濃度が低下すると透磁率は上昇
する。
【0045】CPU31は、濃度センサ6aが検出した
現像剤の透磁率がトナー濃度基準値に比較して高く、現
像剤中のトナー濃度が基準状態よりも低い場合にはトナ
ー補給モータを駆動してトナーホッパ7から現像装置6
内にトナーを補給し(s9)、濃度センサ6aが検出し
た現像剤の透磁率がトナー濃度基準値に比較して低く、
トナー濃度基準値に比較して検出値が高くなると現像モ
ータ14の駆動を停止して前攪拌処理を終了する(s1
0)。
【0046】以上の処理により、CPU31は、現像装
置6における現像剤の攪拌時における現像モータ14の
負荷を攪拌状態として検出し、この検出結果に基づいて
プロセス条件の1つであるトナー濃度基準値を補正する
ことにより、画像形成状態を良好に維持する。
【0047】即ち、高温度/高湿度環境では、現像剤中
の水分量が増加し、トナーに帯電している電荷が多量に
水分中に漏れ、トナーの帯電量が減少する。また、劣化
現像剤では、キャリアの表面に微粉化したトナーが固着
し、キャリア表面とトナーとの接触量が減り、トナーの
帯電量が減少する。このようにトナーの帯電量が減少す
ると、キャリアのトナー保持力が低下し、現像剤中のト
ナーが感光体ドラム4の表面の静電潜像に静電吸着し易
くなり、画像濃度が過剰に上昇するとともに、画像の下
地かぶりを発生する。また、現像装置6内のトナーは、
感光体ドラム4の表面の静電潜像以外に対しても飛散し
易くなる。これらの画像濃度の上昇、下地かぶりの発
生、及び、トナーの飛散により、画像形成状態の劣化の
みならず、トナー消費量の増加によるランニングコスト
の上昇を招く。
【0048】ここで、画像濃度、下地かぶり状態、トナ
ーの飛散状態及びトナー消費量は、それぞれ図7〜10
に示すように、現像剤中のトナー濃度の低下にともなっ
て減少する。したがって、画像形成状態の劣化やトナー
消費量の増加の原因となる画像濃度の上昇、下地かぶり
の発生、及び、トナーの飛散は、現像剤中におけるトナ
ー濃度を低下することにより防止できる。
【0049】そこで、CPU31は、現像モータ14の
負荷の上昇により、高温度/高湿度環境状態、又は、現
像剤が劣化している状態であることを検出すると、現像
モータ14の電流値に対応して図5の補正テーブルから
読み出したトナー濃度補正値によりトナー濃度基準値を
高くし、濃度センサ6aが検出する現像剤の透磁率が高
くなるようにして現像剤のトナー濃度を低下させる。
【0050】一方、低温度/低湿度環境では、現像剤中
の水分量が減少してトナーの帯電量が増加し、キャリア
の保持力が上昇することにより画像濃度の低下を生じ
る。また、トナーの帯電量とともにキャリアの帯電量も
増加し、現像ローラ6bのキャリア保持力に比較して感
光体ドラム4による磁気吸引力が勝り、キャリアが感光
体ドラム4の表面に付着する所謂キャリア飛散を生じ、
画像濃度の低下とともに画像形成状態が劣化する。
【0051】ここで、画像濃度は図3に示したように、
現像剤中のトナー濃度の上昇にともなって上昇し、キャ
リア飛散状態は図11に示すように、現像剤中のトナー
濃度の上昇にともなって低下する。したがって、画像形
成状態の劣化の原因となる画像濃度の低下やキャリア飛
散は、現像剤中におけるトナー濃度を上昇することによ
り防止できる。
【0052】そこで、CPU31は、現像モータ14の
負荷の低下により、低温度/低湿度環境状態であること
を検出すると、現像モータ14の電流値に対応して図5
の補正テーブルから読み出したトナー濃度補正値により
トナー濃度基準値を低くし、濃度センサ6aが検出する
現像剤の透磁率が低くなるようにして現像剤のトナー濃
度を上昇させる。
【0053】A−2 転写チャージャ出力の制御 図12は、上記複写機の制御部における転写チャージャ
出力の補正時の処理手順を示すフローチャートである。
複写機21の制御部30を構成するCPU31は、電源
が投入されると現像モータ駆動回路34を介して現像モ
ータ14を駆動し、攪拌ローラ6c及び攪拌部材6dに
よる現像剤の前攪拌処理を開始する(s11,s1
2)。
【0054】CPU31は、この前攪拌処理中において
現像モータ駆動回路34から出力される電流値を読み取
り(s13)、読み取った電流値に基づいて転写チャー
ジャ出力補正テーブル(図13参照)から転写チャージ
ャ出力補正値を読み出す(s14)。さらに、CPU3
1は、読み出した転写チャージャ出力補正値によりRA
M33に記憶している転写チャージャ出力を補正し(s
15)、補正後の転写チャージャ出力をRAM33に登
録する(s16)。
【0055】後の画像形成プロセスにおいてCPU31
は、RAM33に登録された補正後の転写チャージャ出
力により、転写チャージャ駆動回路35を介して転写チ
ャージャ9を駆動する。
【0056】以上の処理により、CPU31は、現像装
置6における現像剤の攪拌時における現像モータ14の
負荷を攪拌状態として検出し、この検出結果に基づいて
プロセス条件の1つである転写チャージャ出力を補正す
ることにより、画像形成状態を良好に維持する。
【0057】即ち、高温度/高湿度環境では、用紙Pの
水分含有量が増加し、用紙Pにおいて電気が流れ易くな
り、転写チャージャ9の出力の一部が用紙Pを介して接
地され、転写効率が低くなって画像濃度が低下し、画像
形成状態が劣化する。
【0058】ここで、画像濃度は、図14に示すよう
に、転写チャージャ出力の上昇にともなって上昇する。
したがって、画像形成状態の劣化の原因となる画像濃度
の低下は、転写チャージャ出力を上昇することにより防
止できる。
【0059】そこで、CPU31は、現像モータ14の
負荷の上昇により、高温度/高湿度環境状態であること
を検出すると、現像モータ14の電流値に対応して図1
3の補正テーブルから読み出した転写チャージャ出力補
正値により転写チャージャ出力を高くする。
【0060】A−3 前転写チャージャ出力の制御 図12に示した処理と同様の処理により、前転写チャー
ジャ8の出力を補正することにより、画像濃度を適正に
して画像形成状態を良好に維持することができる。即
ち、複写機21に備えられた前転写チャージャ8は、転
写チャージャ9の出力の1/4程度の出力により、感光
体ドラム4の表面に対する用紙Pの静電吸着力を弱める
ことにより、転写チャージャ9の機能を補助する役割を
担う。
【0061】ここで、画像濃度は、図15に示すよう
に、前転写チャージャ出力の上昇にともなって上昇す
る。したがって、画像形成状態の劣化の原因となる画像
濃度の低下は、前転写チャージャ出力を上昇することに
より防止できる。そこで、CPU31は、現像モータ1
4の負荷の上昇により、高温度/高湿度環境状態である
ことを検出すると、現像モータ14の電流値に対応して
図16の補正テーブルから読み出した転写チャージャ出
力補正値により転写チャージャ出力を高くし、用紙Pの
水分含有量の増加による転写効率の低下を前転写チャー
ジャ8の出力の増加により補い、画像濃度の低下を防止
する。
【0062】A−4 剥離チャージャ出力の制御 図12に示した処理と同様の処理により、剥離チャージ
ャ10の出力を補正することにより、画像濃度を適正に
して画像形成状態を良好に維持することができる。即
ち、高温度/高湿度環境状態で水分含有量が上昇した用
紙Pは、腰が弱いために感光体ドラム4から剥離し難く
なり、紙詰まりの発生回数を増加させる。一方、低温度
/低湿度環境状態で水分含有量が低下した用紙Pは、感
光体ドラム4の表面に対する静電吸着力が強いために感
光体ドラム4から剥離し難くなり、同様に、紙詰まりの
発生回数を増加させる。
【0063】ここで、紙詰まりの発生回数は、図17に
示すように、剥離チャージャ10の出力の上昇にともな
って低下する。したがって、紙詰まり回数の増加の原因
となる用紙Pの感光体ドラム4の表面に対する剥離性の
低下は、剥離チャージャ10の出力を上昇することによ
り防止できる。そこで、CPU31は、現像モータ14
の負荷の上昇により高温度/高湿度環境状態、又は、低
温度/低湿度環境状態であることを検出すると、現像モ
ータ14の電流値に対応して図18の補正テーブルから
読み出した剥離チャージャ出力補正値により剥離チャー
ジャ出力を高くし、用紙Pの水分含有量の増加による紙
詰まりの発生を防止する。
【0064】A−5 帯電チャージャ出力の制御 図12に示した処理と同様の処理により、帯電チャージ
ャ5の出力を補正することにより、画像濃度を適正にし
て画像形成状態を良好に維持することができる。即ち、
前述のように、高温度/高湿度環境における現像剤中の
水分量の増加、及び、劣化現像剤におけるキャリアの表
面に対する微粉化トナーの固着に起因するトナーの帯電
量の減少により、画像濃度の上昇、下地かぶりの発生、
及び、トナーの飛散により、画像形成状態の劣化のみな
らず、トナー消費量の増加によるランニングコストの上
昇を招く。
【0065】ここで、画像濃度、下地かぶり状態、トナ
ーの飛散状態及びトナー消費量は、それぞれ図19〜2
2に示すように、帯電チャージャ出力の低下にともなっ
て減少する。したがって、画像形成状態の劣化やトナー
消費量の増加の原因となる画像濃度の上昇、下地かぶり
の発生、及び、トナーの飛散は、帯電チャージャ5の出
力を低下することにより防止できる。そこで、CPU3
1は、現像モータ14の負荷の上昇により、高温度/高
湿度環境状態、又は、現像剤が劣化している状態である
ことを検出すると、現像モータ14の電流値に対応して
図23に示す補正テーブルから読み出した帯電チャージ
ャ出力補正値により帯電チャージャ出力を低くする。
【0066】一方、前述のように、低温度/低湿度環境
では、現像剤中の水分量の減少に起因するトナーの帯電
量の増加により画像濃度の低下を生じ、キャリアの帯電
量の増加によりキャリア飛散を生じ、画像濃度の低下と
ともに画像形成状態が劣化する。
【0067】ここで、画像濃度は図19に示したよう
に、帯電チャージャ出力の上昇にともなって上昇し、キ
ャリア飛散状態は図24に示すように、帯電チャージャ
出力の上昇にともなって低下する。したがって、画像形
成状態の劣化の原因となる画像濃度の低下やキャリア飛
散は、帯電チャージャ出力を上昇することにより防止で
きる。そこで、CPU31は、現像モータ14の負荷の
低下により、低温度/低湿度環境状態であることを検出
すると、現像モータ14の電流値に対応して図23の補
正テーブルから読み出した帯電チャージャ出力補正値に
より帯電チャージャ出力を高くする。
【0068】A−6 現像バイアス電圧の制御 図12に示した処理と同様の処理により、現像バイアス
電源6eから現像ローラ6bに印加する現像バイアス電
圧を補正することにより、画像濃度を適正にして画像形
成状態を良好に維持することができる。即ち、画像濃
度、下地かぶり状態、トナーの飛散状態及びトナー消費
量は、それぞれ図25〜28に示すように、現像バイア
ス電圧の上昇にともなって減少する。また、キャリア飛
散状態は図29に示すように、現像バイアス電圧の上昇
にともなって低下する。したがって、画像形成状態の劣
化やトナー消費量の増加の原因となる画像濃度の上昇、
下地かぶりの発生、及び、トナーの飛散は、現像バイア
ス電圧を上昇することにより防止でき、画像濃度の低下
やキャリア飛散は、帯電チャージャ出力を低下すること
により防止できる。
【0069】そこで、CPU31は、現像モータ14の
負荷の上昇により、高温度/高湿度環境状態、又は、現
像剤が劣化している状態であることを検出すると、現像
モータ14の電流値に対応して図30に示す補正テーブ
ルから読み出した現像バイアス電圧補正値により現像バ
イアス電圧を高くする。また、CPU31は、現像モー
タ14の負荷の低下により、低温度/低湿度環境状態で
あることを検出すると、現像モータ14の電流値に対応
して図30の補正テーブルから読み出した現像バイアス
電圧補正値により現像バイアス電圧を低くする。
【0070】A−7 コピーランプ電圧の制御 図12に示した処理と同様の処理により、コピーランプ
駆動回路39からコピーランプ2に印加するコピーラン
プ電圧を補正することにより、画像濃度を適正にして画
像形成状態を良好に維持することができる。即ち、下地
かぶり状態及びトナー消費量は、それぞれ図31及び図
32に示すように、コピーランプ電圧の上昇にともなっ
て減少する。
【0071】なお、画像濃度は感光体ドラム4の表面電
位と現像バイアス電圧との電位差、現像剤中のトナー濃
度、及び、トナーの帯電量によって決定されるものであ
り、トナー飛散量は現像剤中のトナー濃度、及び、トナ
ーの帯電量によって決定されるものであり、キャリア飛
散状態は感光体ドラム4の表面電位と現像バイアス電圧
との電位差、及び、キャリアの帯電量によって決定され
るものであるため、いずれもコピーランプ電圧によって
は変化しない。
【0072】そこで、CPU31は、現像モータ14の
負荷の上昇により、高温度/高湿度環境状態、又は、現
像剤が劣化している状態であることを検出すると、現像
モータ14の電流値に対応して図33に示す補正テーブ
ルから読み出したコピーランプ電圧補正値によりコピー
ランプ電圧を高くする。
【0073】A−8 前攪拌時間の制御 図12に示した処理と同様の処理により、画像形成プロ
セス開始前において現像装置6内に収納した現像剤を攪
拌する前攪拌時間を補正することにより、画像濃度を適
正にして画像形成状態を良好に維持することができる。
即ち、下地かぶり状態、トナー消費量及びトナー飛散状
態は、それぞれ図34〜36に示すように、前攪拌時間
の増加にともなって減少する。
【0074】なお、画像濃度は感光体ドラム4の表面電
位と現像バイアス電圧との電位差、現像剤中のトナー濃
度、及び、トナーの帯電量の影響が支配的であり、キャ
リア飛散状態は感光体ドラム4の表面電位と現像バイア
ス電圧との電位差、及び、キャリアの帯電量によって決
定されるものであるため、いずれも前攪拌時間の増減に
よっては殆ど変化しない。
【0075】そこで、CPU31は、現像モータ14の
負荷の上昇により、高温度/高湿度環境状態、又は、現
像剤が劣化している状態であることを検出すると、現像
モータ14の電流値に対応して図37に示す補正テーブ
ルから読み出した前攪拌時間補正値により前攪拌時間を
増加する。
【0076】A−9 トナー補給量の制御 図12に示した処理と同様の処理により、トナー補給モ
ータ駆動回路40からトナー補給モータに印加する駆動
電圧を補正することにより、トナー補給ローラ7aの単
位時間当りの回転数を増減し、トナーホッパ7から現像
装置6内に対するトナーの補給量を増減することによ
り、画像濃度を適正にして画像形成状態を良好に維持す
ることができる。即ち、下地かぶり状態、トナー消費量
及びトナー飛散状態は、それぞれ図38〜40に示すよ
うに、トナー補給量の増加にともなって減少する。
【0077】なお、画像濃度は感光体ドラム4の表面電
位と現像バイアス電圧との電位差、現像剤中のトナー濃
度、及び、トナーの帯電量の影響が支配的であり、キャ
リア飛散状態は感光体ドラム4の表面電位と現像バイア
ス電圧との電位差、及び、キャリアの帯電量によって決
定されるものであるため、いずれもトナー補給量の増減
によっては殆ど変化しない。
【0078】そこで、CPU31は、現像モータ14の
負荷の上昇により、高温度/高湿度環境状態、又は、現
像剤が劣化している状態であることを検出すると、現像
モータ14の電流値に対応して図41に示す補正テーブ
ルから読み出したトナー補給モータの印加電圧補正値に
より、トナー補給モータの印加電圧を低下してトナー補
給量を少なくする。
【0079】A−10 除電ランプ電圧の制御 図12に示した処理と同様の処理により、除電ランプ駆
動回路41から除電ランプ12に印加する除電ランプ電
圧を補正することにより、画像濃度を適正にして画像形
成状態を良好に維持することができる。即ち、低温度/
低湿度環境状態では、感光体ドラム4の表面の光に対す
る感度が低下し、除電ランプ4の照射によっては感光体
ドラム4の表面の残留電荷を完全に除去することができ
ない場合を生じる。このように感光体ドラム4の表面の
一部に電荷が残留すると、その部分の電位が他の部分よ
りも高い状態が維持され、後の画像形成プロセスにおい
て下地かぶりを生じる。この下地かぶり状態は、図42
に示すように、除電ランプ電圧の増加にともなって減少
する。
【0080】なお、画像濃度は感光体ドラム4の表面電
位と現像バイアス電圧との電位差、現像剤中のトナー濃
度、及び、トナーの帯電量の影響が支配的であり、キャ
リア飛散状態は感光体ドラム4の表面電位と現像バイア
ス電圧との電位差、及び、キャリアの帯電量によって決
定されるものであるため、いずれもトナー補給量の増減
によっては殆ど変化しない。
【0081】そこで、CPU31は、現像モータ14の
負荷の低下により、低温度/低湿度環境状態であること
を検出すると、現像モータ14の電流値に対応して図4
3に示す補正テーブルから読み出した除電ランプ12の
印加電圧補正値により、除電ランプ電圧を低下して除電
効率を向上する。
【0082】A−11 複数のプロセス条件の制御 図44は、上記複写機の制御部における複数のプロセス
条件の補正時の処理手順を示すフローチャートである。
複写機21の制御部30を構成するCPU31は、電源
が投入されると現像モータ駆動回路34を介して現像モ
ータ14を駆動し、攪拌ローラ6c及び攪拌部材6dに
よる現像剤の前攪拌処理を開始する(s21,s2
2)。
【0083】CPU31は、この前攪拌処理中において
現像モータ駆動回路34から出力される電流値を読み取
り(s23)、読み取った電流値がROM32に予め記
憶されている帯電チャージャ出力補正テーブル(図23
参照)の範囲内にあるか否かを判別する(s24)。読
み取った電流値が帯電チャージャ出力補正テーブルの範
囲内にある場合には、CPU31は、読み取った電流値
に基づいて帯電チャージャ出力補正テーブルから帯電チ
ャージャ出力補正値を読み出す(s25)。さらに、C
PU31は、読み出した帯電チャージャ出力補正値によ
りRAM33に記憶している帯電チャージャ出力を補正
し(s26)、補正後の帯電チャージャ出力をRAM3
3に登録する(s27)。
【0084】s24において、読み取った電流値が帯電
チャージャ出力補正テーブルの範囲内にない場合には、
CPU31は、読み取った電流値が帯電チャージャ出力
補正テーブルの上限値を越えるか否かを判別し(s2
8)、電流値が帯電チャージャ出力補正テーブルの上限
値を越える場合には、帯電チャージャ出力として最小値
を設定する(s29)。
【0085】この後、CPU31は、現像バイアス電圧
の補正に用いる計算値I2を算出する(s30)。この
計算値I2は、例えば、現像モータ駆動回路34から読
み取った電流値をI1とし、帯電チャージャ出力補正テ
ーブルにおける電流値の上限値(1.6A)及び通常値
(1.0A)から、 I2=I1−(1.6−1.0) により求められる。
【0086】次いで、CPU31は、算出した計算値I
2に基づいてROM32に予め記憶している現像バイア
ス電圧補正テーブル(図30参照)から現像バイアス電
圧補正値を読み出し(s31)、読み出した現像バイア
ス電圧補正値により現像バイアス電圧を補正して(s3
2)RAM33に登録する(s33)。
【0087】一方、読み取った電流値が帯電チャージャ
出力補正テーブルの下限値を越える場合には、CPU3
1は、帯電チャージャ出力として最大値を設定し(s3
4)、現像バイアス電圧の補正に用いる計算値I3を算
出する(s35)。この計算値I3は、例えば、現像モ
ータ駆動回路34から読み取った電流値をI1とし、帯
電チャージャ出力補正テーブルにおける電流値の下限値
(0.3A)及び通常値(1.0A)から、 I3=1.0−(0.3−I1) により求められる。CPU31は、算出した計算値I3
に基づいて上記s31〜s33の処理を実行する。
【0088】以上の処理により、CPU31は、帯電チ
ャージャ出力の補正のみによっては画像濃度の不適正、
下地かぶりの発生、トナーの飛散、トナー消費量の増
加、及び、キャリアの飛散等の画像形成状態の劣化の原
因となる現象を確実に防止することができない場合に、
帯電チャージャ出力に加えて現像バイアス電圧を補正す
ることにより、画像形成状態を良好に維持する。
【0089】なお、上記の例では、プロセス条件のう
ち、帯電チャージャ出力と現像バイアス電圧とをこの順
で補正するようにしたが、帯電チャージャ出力と現像バ
イアス電圧との先後を変えてもよく、他のプロセス条件
の組合せであってもよい。
【0090】B.攪拌中の現像剤のトナー濃度の変化状
態に基づくプロセス条件の制御 以下に、現像装置6内における攪拌中の現像剤のトナー
濃度の変化状態に基づいて、プロセス条件の設定値を補
正する処理について説明する。
【0091】上述のように、この複写機21では、現像
装置6内に収納した現像剤の透磁率をトナー濃度として
濃度センサ6aによって検出し、この濃度センサ6aの
検出出力を図外のA/D変換器を介してディジタルデー
タとしてCPU31に入力する。この濃度センサ6aの
検出信号は、現像装置6において現像剤を攪拌している
間には、図45に示すように、時間軸上において一定周
期で振動し、その振幅は、図中実線で示す通常環境状態
を中心として、図中2点鎖線で示す高温度/高湿度環境
状態及び現像剤が劣化している状態と、図中破線で示す
低温度/低湿度環境状態と、において伸縮する。これ
は、外部環境状態や現像剤の劣化状態に応じて現像剤の
流動性が変化し、現像剤中におけるトナーの分散状態が
変わるためである。
【0092】したがって、攪拌中における濃度センサ6
aの検出信号の振幅を測定することにより、外部環境状
態及び現像剤の使用状態を判別することができる。この
判別結果に基づいてプロセス条件を制御することによ
り、画像形成状態を常に良好に維持することができる。
【0093】即ち、CPU31は、濃度センサ6aの検
出信号の振幅とROM32に記憶されている補正テーブ
ルとに基づいて、濃度センサ6aの基準値、現像バイア
ス電圧値、転写チャージャ9の出力、前転写チャージャ
8の出力、剥離チャージャ10の印加電圧値、帯電チャ
ージャ5の印加電圧値、コピーランプ2の印加電圧値、
トナー補給モータの駆動時間、除電ランプ12の印加電
圧値、及び、前攪拌時間のうちの1又は2以上の補正制
御値を求め、求めた補正制御値により各プロセス条件の
制御値をRAM33に更新的に記憶する。
【0094】なお、ROM32には、濃度センサ6aの
基準値、現像バイアス電圧値、転写チャージャ9の出
力、前転写チャージャ8の出力、剥離チャージャ10の
印加電圧値、帯電チャージャ5の印加電圧値、コピーラ
ンプ2の印加電圧値、トナー補給モータの駆動時間、除
電ランプ12の印加電圧値、及び、前攪拌時間等のプロ
セス条件のそれぞれについての補正テーブルが予め書き
込まれている。
【0095】以下に、各プロセス条件の制御値の補正に
係る制御部30の処理手順を具体的に説明する。
【0096】B−1 トナー濃度基準値の制御 図46は、上記複写機の制御部におけるトナー濃度基準
値の補正時の処理手順を示すフローチャートである。C
PU31は、電源が投入されると現像モータ駆動回路3
4を介して現像モータ14を駆動し、攪拌ローラ6c及
び攪拌部材6dによる現像剤の前攪拌処理を開始する
(s41,s42)。CPU31は、この前攪拌処理中
において濃度センサ6aの出力信号を読み取り(s4
3)、読み取った出力信号の振幅を測定し(s44)、
測定した振幅に基づいてトナー濃度基準値補正テーブル
(図47参照)からトナー濃度補正値を読み出す(s4
5)。さらに、CPU31は、読み出したトナー濃度補
正値によりRAM33に記憶しているトナー濃度基準値
を補正し(s46)、補正後のトナー濃度基準値をRA
M33に登録する(s47)。
【0097】次いで、CPU31は、濃度センサ6aの
出力信号をRAM33に登録したトナー濃度基準値と比
較する(s48)。CPU31は、濃度センサ6aが検
出した現像剤の透磁率がトナー濃度基準値に比較して高
く、現像剤中のトナー濃度が基準値よりも低い場合には
トナー補給モータを一定時間駆動してトナーホッパ7か
ら現像装置6内にトナーを補給し(s49)、濃度セン
サ6aが検出した現像剤の透磁率がトナー濃度基準値に
比較して低く、トナー濃度基準値に比較して検出値が高
くなると現像モータ14の駆動を停止して前攪拌処理を
終了し(s50)、コピー動作の開始を待機する(s5
1)。
【0098】以上の処理により、CPU31は、現像装
置6における現像剤の攪拌中の濃度センサ6aの出力信
号の振幅を測定し、この測定結果に基づいてプロセス条
件の1つであるトナー濃度基準値を補正することによ
り、画像形成状態を良好に維持する。
【0099】即ち、高温度/高湿度環境では現像剤中の
水分量の増加により、劣化現像剤ではキャリアの表面に
対する微粉化トナーの固着により、トナーの帯電量の減
少に起因して、画像形成状態の劣化、及び、ランニング
コストの上昇の原因となる画像濃度の上昇、下地かぶり
の発生、トナーの飛散及びトナー消費量の増加を生じ
る。前述のように、画像濃度、下地かぶり状態、トナー
の飛散状態及びトナー消費量は、現像剤中のトナー濃度
の低下にともなって減少する(図7〜10参照)。
【0100】そこで、CPU31は、濃度信号の振幅の
測定結果により、高温度/高湿度環境状態、又は、現像
剤が劣化している状態であることを検出すると、濃度信
号の振幅に対応して図47の補正テーブルから読み出し
たトナー濃度補正値によりトナー濃度基準値を高くし、
濃度センサ6aが検出する現像剤の透磁率が高くなるよ
うにして現像剤のトナー濃度を低下させる。
【0101】一方、低温度/低湿度環境では、現像剤中
の水分量の減少により、トナーの帯電量の増加に起因し
て、画像形成状態の劣化の原因となる画像濃度の低下、
及び、キャリア飛散を生じる。前述のように、画像濃度
は現像剤中のトナー濃度の上昇にともなって上昇し(図
7参照)、キャリア飛散状態は現像剤中のトナー濃度の
上昇にともなって低下する(図11参照)。
【0102】そこで、CPU31は、濃度信号の振幅の
測定結果により、低温度/低湿度環境状態であることを
検出すると、濃度信号の振幅に対応して図47の補正テ
ーブルから読み出したトナー濃度補正値によりトナー濃
度基準値を低くし、濃度センサ6aが検出する現像剤の
透磁率が低くなるようにして現像剤のトナー濃度を上昇
させる。
【0103】B−2 転写チャージャ出力の制御 図48は、上記複写機の制御部における転写チャージャ
出力の補正時の処理手順を示すフローチャートである。
複写機21の制御部30を構成するCPU31は、電源
が投入されると現像モータ駆動回路34を介して現像モ
ータ14を駆動し、攪拌ローラ6c及び攪拌部材6dに
よる現像剤の前攪拌処理を開始する(s61,s6
2)。
【0104】CPU31は、この前攪拌処理中において
濃度センサ6aから出力される濃度信号を読み取って濃
度信号の振幅を測定し(s63)、測定した濃度信号の
振幅に基づいて転写チャージャ出力補正テーブル(図4
9参照)から転写チャージャ出力補正値を読み出す(s
64)。さらに、CPU31は、読み出した転写チャー
ジャ出力補正値によりRAM33に記憶している転写チ
ャージャ出力を補正し(s65)、補正後の転写チャー
ジャ出力をRAM33に登録する(s66)。後の画像
形成プロセスにおいてCPU31は、RAM33に登録
された補正後の転写チャージャ出力により、転写チャー
ジャ駆動回路35を介して転写チャージャ9を駆動す
る。
【0105】以上の処理により、CPU31は、現像装
置6における現像剤の攪拌中における濃度信号の振幅を
トナー濃度の変化状態として測定し、この測定結果に基
づいてプロセス条件の1つである転写チャージャ出力を
補正することにより、画像形成状態を良好に維持する。
【0106】即ち、高温度/高湿度環境では、用紙Pの
水分含有量の増加により転写効率が低くなって画像濃度
が低下する。この画像濃度は、前述のように、転写チャ
ージャ出力の上昇にともなって上昇する(図14参
照)。そこで、CPU31は、濃度信号の振幅の増加に
より、高温度/高湿度環境状態であることを検出する
と、濃度信号の振幅に対応して図49の補正テーブルか
ら読み出した転写チャージャ出力補正値により転写チャ
ージャ出力を高くする。
【0107】B−3 前転写チャージャ出力の制御 図48に示した処理と同様の処理により、前転写チャー
ジャ8の出力を補正することにより、画像濃度を適正に
して画像形成状態を良好に維持することができる。即
ち、複写機21に備えられた前転写チャージャ8は、転
写チャージャ9の出力の1/4程度の出力により、感光
体ドラム4の表面に対する用紙Pの静電吸着力を弱める
ことにより、転写チャージャ9の機能を補助する役割を
担う。
【0108】ここで、画像濃度は、図15に示したよう
に、前転写チャージャ出力の上昇にともなって上昇す
る。したがって、画像形成状態の劣化の原因となる画像
濃度の低下は、前転写チャージャ出力を上昇することに
より防止できる。そこで、CPU31は、濃度信号の振
幅の増加により、高温度/高湿度環境状態であることを
検出すると、濃度信号の振幅に対応して図50の補正テ
ーブルから読み出した転写チャージャ出力補正値により
転写チャージャ出力を高くし、用紙Pの水分含有量の増
加による転写効率の低下を前転写チャージャ8の出力の
増加により補い、画像濃度の低下を防止する。
【0109】B−4 剥離チャージャ出力の制御 図48に示した処理と同様の処理により、剥離チャージ
ャ10の出力を補正することにより、画像濃度を適正に
して画像形成状態を良好に維持することができる。即
ち、高温度/高湿度環境状態で水分含有量が上昇した用
紙Pは、腰が弱いために感光体ドラム4から剥離し難く
なり、紙詰まりの発生回数を増加させる。一方、低温度
/低湿度環境状態で水分含有量が低下した用紙Pは、感
光体ドラム4の表面に対する静電吸着力が強いために感
光体ドラム4から剥離し難くなり、同様に、紙詰まりの
発生回数を増加させる。
【0110】ここで、紙詰まりの発生回数は、図17に
示すように、剥離チャージャ10の出力の上昇にともな
って低下する。したがって、紙詰まり回数の増加の原因
となる用紙Pの感光体ドラム4の表面に対する剥離性の
低下は、剥離チャージャ10の出力を上昇することによ
り防止できる。そこで、CPU31は、濃度信号の振幅
の変化により高温度/高湿度環境状態、又は、低温度/
低湿度環境状態であることを検出すると、濃度信号の振
幅に対応して図51の補正テーブルから読み出した剥離
チャージャ出力補正値により剥離チャージャ出力を高く
し、用紙Pの水分含有量の増加による紙詰まりの発生を
防止する。
【0111】B−5 帯電チャージャ出力の制御 図48に示した処理と同様の処理により、帯電チャージ
ャ5の出力を補正することにより、画像濃度を適正にし
て画像形成状態を良好に維持することができる。即ち、
前述のように、高温度/高湿度環境における現像剤中の
水分量の増加、及び、劣化現像剤におけるキャリアの表
面に対する微粉化トナーの固着に起因するトナーの帯電
量の減少により、画像濃度の上昇、下地かぶりの発生、
及び、トナーの飛散により、画像形成状態の劣化のみな
らず、トナー消費量の増加によるランニングコストの上
昇を招く。
【0112】ここで、画像濃度、下地かぶり状態、トナ
ーの飛散状態及びトナー消費量は、それぞれ図19〜2
2に示したように、帯電チャージャ出力の低下にともな
って減少する。したがって、画像形成状態の劣化やトナ
ー消費量の増加の原因となる画像濃度の上昇、下地かぶ
りの発生、及び、トナーの飛散は、帯電チャージャ5の
出力を低下することにより防止できる。そこで、CPU
31は、濃度信号の振幅の増加により、高温度/高湿度
環境状態、又は、現像剤が劣化している状態であること
を検出すると、濃度信号の振幅に対応して図52に示す
補正テーブルから読み出した帯電チャージャ出力補正値
により帯電チャージャ出力を低くする。一方、前述のよ
うに、低温度/低湿度環境では、現像剤中の水分量の減
少に起因するトナーの帯電量の増加により画像濃度の低
下を生じ、キャリアの帯電量の増加によりキャリア飛散
を生じ、画像濃度の低下とともに画像形成状態が劣化す
る。
【0113】ここで、画像濃度は図19に示したよう
に、帯電チャージャ出力の上昇にともなって上昇し、キ
ャリア飛散状態は図24に示したように、帯電チャージ
ャ出力の上昇にともなって低下する。したがって、画像
形成状態の劣化の原因となる画像濃度の低下やキャリア
飛散は、帯電チャージャ出力を上昇することにより防止
できる。そこで、CPU31は、濃度信号の振幅の減少
により、低温度/低湿度環境状態であることを検出する
と、濃度信号の振幅に対応して図52の補正テーブルか
ら読み出した帯電チャージャ出力補正値により帯電チャ
ージャ出力を高くする。
【0114】B−6 現像バイアス電圧の制御 図48に示した処理と同様の処理により、現像バイアス
電源6eから現像ローラ6bに印加する現像バイアス電
圧を補正することにより、画像濃度を適正にして画像形
成状態を良好に維持することができる。即ち、画像濃
度、下地かぶり状態、トナーの飛散状態及びトナー消費
量は、それぞれ図25〜28に示したように、現像バイ
アス電圧の上昇にともなって減少する。また、キャリア
飛散状態は図29に示したように、現像バイアス電圧の
上昇にともなって低下する。したがって、画像形成状態
の劣化やトナー消費量の増加の原因となる画像濃度の上
昇、下地かぶりの発生、及び、トナーの飛散は、現像バ
イアス電圧を上昇することにより防止でき、画像濃度の
低下やキャリア飛散は、帯電チャージャ出力を低下する
ことにより防止できる。
【0115】そこで、CPU31は、濃度信号の振幅の
増加により、高温度/高湿度環境状態、又は、現像剤が
劣化している状態であることを検出すると、濃度信号の
振幅に対応して図53に示す補正テーブルから読み出し
た現像バイアス電圧補正値により現像バイアス電圧を高
くする。また、CPU31は、濃度信号の振幅の減少に
より、低温度/低湿度環境状態であることを検出する
と、濃度信号の振幅に対応して図53の補正テーブルか
ら読み出した現像バイアス電圧補正値により現像バイア
ス電圧を低くする。
【0116】B−7 コピーランプ電圧の制御 図48に示した処理と同様の処理により、コピーランプ
駆動回路39からコピーランプ2に印加するコピーラン
プ電圧を補正することにより、画像濃度を適正にして画
像形成状態を良好に維持することができる。即ち、下地
かぶり状態及びトナー消費量は、それぞれ図31及び図
32に示したように、コピーランプ電圧の上昇にともな
って減少する。
【0117】そこで、CPU31は、濃度信号の振幅の
増加により、高温度/高湿度環境状態、又は、現像剤が
劣化している状態であることを検出すると、濃度信号の
振幅に対応して図54に示す補正テーブルから読み出し
たコピーランプ電圧補正値によりコピーランプ電圧を高
くする。
【0118】B−8 前攪拌時間の制御 図48に示した処理と同様の処理により、画像形成プロ
セス開始前において現像装置6内に収納した現像剤を攪
拌する前攪拌時間を補正することにより、画像濃度を適
正にして画像形成状態を良好に維持することができる。
即ち、下地かぶり状態、トナー消費量及びトナー飛散状
態は、それぞれ図34〜36に示したように、前攪拌時
間の増加にともなって減少する。
【0119】そこで、CPU31は、濃度信号の振幅の
増加により、高温度/高湿度環境状態、又は、現像剤が
劣化している状態であることを検出すると、濃度信号の
振幅に対応して図55に示す補正テーブルから読み出し
た前攪拌時間補正値により前攪拌時間を増加する。
【0120】B−9 トナー補給量の制御 図48に示した処理と同様の処理により、トナー補給モ
ータ駆動回路40からトナー補給モータに印加する駆動
電圧を補正することにより、トナー補給ローラ7aの単
位時間当りの回転数を増減し、トナーホッパ7から現像
装置6内に対するトナーの補給量を増減することによ
り、画像濃度を適正にして画像形成状態を良好に維持す
ることができる。即ち、下地かぶり状態、トナー消費量
及びトナー飛散状態は、それぞれ図38〜40に示した
ように、トナー補給量の増加にともなって減少する。
【0121】そこで、CPU31は、濃度信号の振幅の
増加により、高温度/高湿度環境状態、又は、現像剤が
劣化している状態であることを検出すると、濃度信号の
振幅に対応して図56に示す補正テーブルから読み出し
たトナー補給モータの印加電圧補正値により、トナー補
給モータの印加電圧を低下してトナー補給量を少なくす
る。
【0122】B−10 除電ランプ電圧の制御 図48に示した処理と同様の処理により、除電ランプ駆
動回路41から除電ランプ12に印加する除電ランプ電
圧を補正することにより、画像濃度を適正にして画像形
成状態を良好に維持することができる。即ち、低温度/
低湿度環境状態では、感光体ドラム4の表面の光に対す
る感度が低下し、除電ランプ4の照射によっては感光体
ドラム4の表面の残留電荷を完全に除去することができ
ない場合を生じる。このように感光体ドラム4の表面の
一部に電荷が残留すると、その部分の電位が他の部分よ
りも高い状態が維持され、後の画像形成プロセスにおい
て下地かぶりを生じる。この下地かぶり状態は、図42
に示したように、除電ランプ電圧の増加にともなって減
少する。
【0123】そこで、CPU31は、濃度信号の振幅の
増加により、低温度/低湿度環境状態であることを検出
すると、濃度信号の振幅に対応して図57に示す補正テ
ーブルから読み出した除電ランプ12の印加電圧補正値
により、除電ランプ電圧を低下して除電効率を向上す
る。
【0124】B−11 複数のプロセス条件の制御 図58は、上記複写機の制御部における複数のプロセス
条件の補正時の処理手順を示すフローチャートである。
複写機21の制御部30を構成するCPU31は、電源
が投入されると現像モータ駆動回路34を介して現像モ
ータ14を駆動し、攪拌ローラ6c及び攪拌部材6dに
よる現像剤の前攪拌処理を開始する(s71,s7
2)。
【0125】CPU31は、この前攪拌処理中において
濃度センサ6aから出力される濃度信号を読み取って
(s73)濃度信号の振幅を測定し(s74)、測定し
た濃度信号の振幅がROM32に予め記憶されている帯
電チャージャ出力補正テーブル(図52参照)の範囲内
にあるか否かを判別する(s75)。測定した濃度信号
の振幅が帯電チャージャ出力補正テーブルの範囲内にあ
る場合には、CPU31は、濃度信号の振幅に基づいて
帯電チャージャ出力補正テーブルから帯電チャージャ出
力補正値を読み出す(s76)。さらに、CPU31
は、読み出した帯電チャージャ出力補正値によりRAM
33に記憶している帯電チャージャ出力を補正し(s7
7)、補正後の帯電チャージャ出力をRAM33に登録
する(s78)。
【0126】s75において、測定した濃度信号の振幅
が帯電チャージャ出力補正テーブルの範囲内にない場合
には、CPU31は、濃度信号の振幅が帯電チャージャ
出力補正テーブルの上限値を越えるか否かを判別し(s
79)、濃度信号の振幅が帯電チャージャ出力補正テー
ブルの上限値を越える場合には、帯電チャージャ出力と
して最小値を設定する(s80)。
【0127】この後、CPU31は、現像バイアス電圧
の補正に用いる計算値G2を算出する(s81)。この
計算値G2は、例えば、測定した濃度信号の振幅をG1
とし、帯電チャージャ出力補正テーブルにおける濃度信
号の振幅の上限値(1.0V)及び通常値(0.5V)
から、 G2=G1−(1.0−0.5) により求められる。
【0128】次いで、CPU31は、算出した計算値G
2に基づいてROM32に予め記憶している現像バイア
ス電圧補正テーブル(図53参照)から現像バイアス電
圧補正値を読み出し(s82)、読み出した現像バイア
ス電圧補正値により現像バイアス電圧を補正して(s8
3)RAM33に登録する(s84)。
【0129】一方、測定した濃度信号の振幅が帯電チャ
ージャ出力補正テーブルの下限値を越える場合には、C
PU31は、帯電チャージャ出力として最大値を設定し
(s85)、現像バイアス電圧の補正に用いる計算値G
3を算出する(s86)。この計算値G3は、例えば、
測定した濃度信号の振幅をG1とし、帯電チャージャ出
力補正テーブルにおける電流値の下限値(0.0V)及
び通常値(0.5V)から、 G3=0.5−(0.0−G1) により求められる。CPU31は、算出した計算値I3
に基づいて上記s82〜s84の処理を実行する。
【0130】以上の処理により、CPU31は、帯電チ
ャージャ出力の補正のみによっては画像濃度の不適正、
下地かぶりの発生、トナーの飛散、トナー消費量の増
加、及び、キャリアの飛散等の画像形成状態の劣化の原
因となる現象を確実に防止することができない場合に、
帯電チャージャ出力に加えて現像バイアス電圧を補正す
ることにより、画像形成状態を良好に維持する。
【0131】なお、上記の例では、プロセス条件のう
ち、帯電チャージャ出力と現像バイアス電圧とをこの順
で補正するようにしたが、帯電チャージャ出力と現像バ
イアス電圧との先後を変えてもよく、他のプロセス条件
の組合せであってもよい。
【0132】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、現像
装置に収納された現像剤の攪拌状態に基づいてプロセス
条件を制御することにより、感光体表面に供給されて現
像剤画像を形成する直前の現像剤の状態により、画像形
成状態を決定するプロセス条件を常に適正に制御するこ
とができる。
【0133】請求項2に記載した発明によれば、現像剤
を攪拌する攪拌モータの負荷状態に基づいてプロセス条
件を制御することにより、攪拌モータの負荷状態に基づ
いて現像剤の流動性を直接的に検出し、現像剤画像を形
成する直前の現像剤の流動性に応じてプロセス条件を常
に適正に設定することができる。
【0134】請求項3に記載した発明によれば、定電圧
で定速度制御される攪拌モータに流れる電流値によっ
て、現像装置に収納された現像剤の流動性を容易かつ正
確に検出することができ、プロセス条件の制御に用いる
現像剤の流動性の状態を、容易かつ正確に検出できる。
【0135】請求項4に記載した発明によれば、現像装
置内において攪拌中の現像剤におけるトナー濃度の変化
状態に基づいて、プロセス条件を制御することにより、
画像形成に使用される直前の現像剤の状態からプロセス
条件を常に適正に制御することができる。
【0136】請求項5に記載した発明によれば、現像装
置において攪拌中の現像剤の透磁率変化の振幅に基づい
て、プロセス条件を制御することにより、透磁率の変化
の振幅に基づいてプロセス条件を常に適正に制御するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る画像形成装置である
複写機の構成を示す図である。
【図2】上記複写機の制御部の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】上記複写機における現像剤の攪拌時間と現像モ
ータ出力との関係を示す図である。
【図4】上記複写機の制御部におけるトナー濃度基準値
の補正時の第1の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】上記複写機の制御部におけるトナー濃度基準値
の第1の補正処理に用いる補正テーブルを示す図であ
る。
【図6】上記複写機における濃度センサから出力された
濃度信号とトナー濃度との関係を示す図である。
【図7】上記複写機におけるトナー濃度と画像濃度との
関係を示す図である。
【図8】上記複写機におけるトナー濃度と下地かぶり状
態との関係を示す図である。
【図9】上記複写機におけるトナー濃度とトナー飛散量
との関係を示す図である。
【図10】上記複写機におけるトナー濃度とトナー消費
量との関係を示す図である。
【図11】上記複写機におけるトナー濃度とキャリア飛
散量との関係を示す図である。
【図12】上記複写機の制御部における転写チャージャ
出力の補正時の第1の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図13】上記複写機の制御部における転写チャージャ
出力の第1の補正処理に用いる補正テーブルを示す図で
ある。
【図14】上記複写機における転写チャージャ出力と画
像濃度との関係を示す図である。
【図15】上記複写機における前転写チャージャ出力と
画像濃度との関係を示す図である。
【図16】上記複写機の制御部における前転写チャージ
ャ出力の第1の補正処理に用いる補正テーブルを示す図
である。
【図17】上記複写機における剥離チャージャ出力と紙
詰まり状態との関係を示す図である。
【図18】上記複写機の制御部における剥離チャージャ
出力の第1の補正処理に用いる補正テーブルを示す図で
ある。
【図19】上記複写機における帯電チャージャ出力と画
像濃度との関係を示す図である。
【図20】上記複写機における帯電チャージャ出力と下
地かぶり状態との関係を示す図である。
【図21】上記複写機における帯電チャージャ出力とト
ナー飛散量との関係を示す図である。
【図22】上記複写機における帯電チャージャ出力とト
ナー消費量との関係を示す図である。
【図23】上記複写機の制御部における帯電チャージャ
出力の第1の補正処理に用いる補正テーブルを示す図で
ある。
【図24】上記複写機における帯電チャージャ出力とキ
ャリア飛散量との関係を示す図である。
【図25】上記複写機における現像バイアス電圧と画像
濃度との関係を示す図である。
【図26】上記複写機における現像バイアス電圧と下地
かぶり状態との関係を示す図である。
【図27】上記複写機における現像バイアス電圧とトナ
ー消費量との関係を示す図である。
【図28】上記複写機における現像バイアス電圧とトナ
ー飛散量との関係を示す図である。
【図29】上記複写機における現像バイアス電圧とキャ
リア飛散量との関係を示す図である。
【図30】上記複写機の制御部における現像バイアス電
圧の第1の補正処理に用いる補正テーブルを示す図であ
る。
【図31】上記複写機におけるコピーランプ電圧と下地
かぶり状態との関係を示す図である。
【図32】上記複写機におけるコピーランプ電圧とトナ
ー消費量との関係を示す図である。
【図33】上記複写機の制御部におけるコピーランプ電
圧の第1の補正処理に用いる補正テーブルを示す図であ
る。
【図34】上記複写機における前攪拌時間と下地かぶり
状態との関係を示す図である。
【図35】上記複写機における前攪拌時間とトナー消費
量との関係を示す図である。
【図36】上記複写機における前攪拌時間とトナー飛散
量との関係を示す図である。
【図37】上記複写機の制御部における前攪拌時間の第
1の補正処理に用いる補正テーブルを示す図である。
【図38】上記複写機におけるトナー補給量と下地かぶ
り状態との関係を示す図である。
【図39】上記複写機におけるトナー補給量とトナー消
費量との関係を示す図である。
【図40】上記複写機におけるトナー補給量とトナー飛
散量との関係を示す図である。
【図41】上記複写機の制御部におけるトナー補給量の
第1の補正処理に用いる補正テーブルを示す図である。
【図42】上記複写機における除電ランプと下地かぶり
状態との関係を示す図である。
【図43】上記複写機の制御部における除電ランプ電圧
の第1の補正処理に用いる補正テーブルを示す図であ
る。
【図44】上記複写機の制御部における複数のプロセス
条件の補正時の第1の処理手順を示す図である。
【図45】上記複写機における現像剤の攪拌時間と濃度
センサから出力される濃度信号との関係を示す図であ
る。
【図46】上記複写機の制御部におけるトナー濃度基準
値の補正時の第2の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図47】上記複写機の制御部におけるトナー濃度基準
値の第2の補正処理に用いる補正テーブルを示す図であ
る。
【図48】上記複写機の制御部における転写チャージャ
出力の補正時の第2の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図49】上記複写機の制御部における転写チャージャ
出力の第2の補正処理に用いる補正テーブルを示す図で
ある。
【図50】上記複写機の制御部における前転写チャージ
ャ出力の第2の補正処理に用いる補正テーブルを示す図
である。
【図51】上記複写機の制御部における剥離チャージャ
出力の第2の補正処理に用いる補正テーブルを示す図で
ある。
【図52】上記複写機の制御部における帯電チャージャ
出力の第2の補正処理に用いる補正テーブルを示す図で
ある。
【図53】上記複写機の制御部における現像バイアス電
圧の第2の補正処理に用いる補正テーブルを示す図であ
る。
【図54】上記複写機の制御部におけるコピーランプ電
圧の第2の補正処理に用いる補正テーブルを示す図であ
る。
【図55】上記複写機の制御部における前攪拌時間の第
2の補正処理に用いる補正テーブルを示す図である。
【図56】上記複写機の制御部におけるトナー補給量の
第2の補正処理に用いる補正テーブルを示す図である。
【図57】上記複写機の制御部における除電ランプの第
2の補正処理に用いる補正テーブルを示す図である。
【図58】上記複写機の制御部における複数のプロセス
条件の補正時の第2の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
2−コピーランプ 4−感光体ドラム 5−帯電チャージャ 6−現像装置 6a−濃度センサ 6b−現像ローラ 6c−攪拌ローラ 6d−攪拌部材 7−トナーホッパ 7a−トナー補給ローラ 8−前転写チャージャ 9−転写チャージャ 10−剥離チャージャ 12−除電ランプ 14−現像モータ 31−CPU 32−ROM 33−RAM
フロントページの続き (72)発明者 井野 利昭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 石黒 康之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 石田 稔尚 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山本 修平 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 新川 幸治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーとキャリアとからなる現像剤を収納
    する現像装置を備え、現像装置内においてキャリアとと
    もに攪拌したトナーを感光体表面に供給することにより
    感光体表面の静電潜像を顕像化する画像形成装置におい
    て、 現像装置におけるトナー及びキャリアの攪拌状態を検出
    する状態検出手段を備え、状態検出手段の検出結果に基
    づいてプロセス条件の設定値を調整する制御部を設けた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記状態検出手段が、現像装置において現
    像剤を攪拌する攪拌モータの負荷状態を検出する攪拌負
    荷状態検出手段である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記攪拌負荷状態検出手段が、定電圧で定
    速度制御される攪拌モータに流れる電流値を攪拌モータ
    の負荷状態として検出する請求項2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】トナーとキャリアとからなる現像剤を収納
    する現像装置を備え、現像装置内においてキャリアとと
    もに攪拌したトナーを感光体表面に供給することにより
    感光体表面の静電潜像を顕像化する画像形成装置におい
    て、 現像装置における攪拌中の現像剤のトナー濃度の変化状
    態を検出する状態検出手段を備え、状態検出手段の検出
    結果に基づいてプロセス条件の設定値を調整する制御部
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記状態検出手段が、現像装置において攪
    拌中の現像剤の透磁率変化の振幅をトナー濃度の変化状
    態として検出する請求項4に記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6917769B2 (en) * 2002-06-05 2005-07-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device that detects appropriateness of toner used therein
JP2006047965A (ja) * 2004-06-30 2006-02-16 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010091601A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2015045801A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

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