JPH1146723A - Stabilizer for meat product and meat product composition - Google Patents
Stabilizer for meat product and meat product compositionInfo
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- JPH1146723A JPH1146723A JP9204662A JP20466297A JPH1146723A JP H1146723 A JPH1146723 A JP H1146723A JP 9204662 A JP9204662 A JP 9204662A JP 20466297 A JP20466297 A JP 20466297A JP H1146723 A JPH1146723 A JP H1146723A
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Abstract
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、畜肉、魚肉等の離
水防止、保水性向上、結着性向上、こし付与、懸濁安定
性向上、白濁性向上、増量などの目的で使用される肉製
品用の安定剤及び該安定剤を含有する肉製品組成物に関
する。The present invention relates to meat used for the purpose of preventing water separation, improving water retention, improving binding properties, imparting stiffness, improving suspension stability, improving white turbidity, increasing the amount of livestock meat, fish meat and the like. The present invention relates to a stabilizer for a product and a meat product composition containing the stabilizer.
【従来の技術】畜肉、魚肉等の肉製品において、特開平
5−260927号公報、特開平4−40849号公報
に示されるように、離水防止、保水性向上、結着性向
上、こし付与、増量などの目的でカラギーナン、カード
ラン等の天然ガム類が配合されることが多い。しかし、
天然ガム類を使用する場合、それらの効果を出そうとす
ると、粘性が高いため、食感が重くなる傾向があり、好
ましくなかった。また、食肉加工製品の食感向上、歩留
まり向上、白濁性向上等を目的として、特開平6−34
3423号公報、特開平8−51956号公報に記載さ
れるように、セルロース類や微細セルロースが配合され
る場合もある。しかし、セルロース類や微細セルロース
を単独で使用する場合、離水防止、保水性向上の効果は
充分ではなかった。2. Description of the Related Art As described in JP-A-5-260927 and JP-A-4-40849, in meat products such as livestock meat, fish meat, etc., prevention of water separation, improvement of water retention, improvement of binding property, and stiffening, Natural gums such as carrageenan and curdlan are often added for the purpose of increasing the amount. But,
When natural gums are used, their texture tends to be heavy because of their high viscosity, so that such effects are not preferred. Further, Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-34, for the purpose of improving the texture, yield, and white turbidity of processed meat products.
As described in JP-A-3423 and JP-A-8-51956, celluloses or fine cellulose may be blended in some cases. However, when celluloses or fine cellulose were used alone, the effects of preventing water separation and improving water retention were not sufficient.
【発明が解決しようとする課題】本発明は、畜肉魚肉等
を用いた肉製品において、離水防止、保水性向上、歩留
まり向上、食感向上、白濁性向上等に効果のある肉製品
用の安定剤を提供することを目的とする。また、該肉製
品用の安定剤を含有することで、離水防止、保水性向
上、歩留まり向上、食感向上、白濁性向上等が達成され
た肉製品組成物を提供することを目的とする。DISCLOSURE OF THE INVENTION The present invention relates to a meat product using livestock meat and fish meat and the like, which is effective for preventing meat separation, improving water retention, improving yield, improving texture, and improving cloudiness. It is intended to provide an agent. It is another object of the present invention to provide a meat product composition containing a stabilizer for meat products, which has achieved prevention of water separation, improved water retention, improved yield, improved texture, improved cloudiness, and the like.
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定の微
細化セルロースと半精製カラギーナンからなる複合体で
ある肉製品用の安定剤が、肉製品において、微細化セル
ロースあるいは半精製カラギーナンを単独で使用したと
きと比較し、離水防止、保水性向上、歩留まり向上、食
感向上、白濁性向上などの面で極めて優れた相乗効果を
示すことを発見し、本発明をなすに至った。特に、畜肉
製品において本発明の効果は顕著である。即ち、本発明
は下記の通りである。 1)微細セルロース10〜90重量%、半精製カラギー
ナン10〜90重量%からなる複合体であることを特徴
とする肉製品用の安定剤。 2)微細セルロース10〜90重量%、半精製カラギー
ナン10〜90重量%からなる複合体であって、該複合
体を水中で分散したとき、微細セルロースの平均粒径が
20μm以下で、10μm以上の留分が70%以下であ
ることを特徴とする肉製品用の安定剤。 3)上記1或いは上記2に記載の肉製品用の安定剤を含
有することを特徴とする肉製品組成物。 以下、本発明につき詳しく説明する。本発明で言う肉製
品組成物とは、牛肉、豚肉、羊肉、鶏肉等のハム類、ソ
ーセージ類、サラミ類、焼き肉類、コンビーフ類、缶詰
類、ジャーキー類、ハンバーグ類、メンチカツ類、ミー
トボール類、餃子類、シュウマイ類、大和煮等の畜肉製
品や、ちくわ、かまぼこ、パテ、ソーセージ、シーチキ
ン、煮こごりなどの魚肉製品である。この畜肉製品、魚
肉製品を使用した食品、またはペット用食品も含まれ
る。本発明において、微細セルロースは、水中で適度に
攪拌して分散させたときの平均粒径が20μm以下であ
ることが好ましい。このときの粒度分布における10μ
m以上の留分は70%以下であることが好ましい。好ま
しくは平均粒径が12μm以下であって、10μm以上
の留分が60%以下である。さらに好ましくは平均粒径
が8μm以下であって、10μm以上の留分が40%以
下である。特に好ましくは平均粒径が4μm以下であっ
て、10μm以上の留分が10%以下である。平均粒径
が20μmを超えると、白濁化効果が弱まるとともに、
喫食した場合、口中でザラツキ感が感じられる。平均粒
径が小さいほどザラツキ感は改良される傾向にあるが、
その下限は、磨砕、粉砕の技術および装置により自ずか
ら限度があり、現在のところは通常0.05μm程度と
考えられる。半精製カラギーナンとは、紅藻類をアルカ
リ浸漬させ、抽出操作をすることなく、洗浄、乾燥、粉
砕して得られるカラギーナンであり、Compendi
umof food additive specif
ications. Addendum 3(199
5)で、PROCESSED EUCHEUMA SE
AWEEDの名称で記載されているものである。水或い
はミルク中などでゲル化する性質を持ったゲル化剤の一
種である。半精製カラギーナンは主要成分として、カッ
パ型カラギーナン或いはヨータ型カラギーナンを含有す
るが、その製造法に起因して、酸不溶性物質等の成分を
一般にカラギーナンと呼ばれる精製カラギーナンより多
く含有する。微細セルロースと半精製カラギーナンの組
成比率であるが、微細セルロースが10〜90重量%、
半精製カラギーナンが10〜90重量%が好ましい。微
細セルロースが10重量%未満では、白濁性向上、食感
向上効果が十分ではない。微細セルロースが90重量%
を超えると、もさもさした食感になり好ましくない。ま
た、半精製カラギーナンが10重量%未満では、離水防
止、保水性向上効果が発揮されない。半精製カラギーナ
ンが90重量%を超えると、糊状感が出てきて食感の点
で十分ではない。より好ましくは、微細セルロースが2
0〜75重量%、半精製カラギーナンが25〜80重量
%である。特に好ましくは、微細セルロースが20〜6
0重量%、半精製カラギーナンが40〜80重量%であ
る。微細セルロースと半精製カラギーナン以外に、単糖
類、オリゴ糖類、糖アルコール類、澱粉類、可溶性澱
粉、澱粉加水分解物、油脂類、蛋白類、食塩、各種リン
酸塩等の塩類、乳化剤、増粘安定剤、酸味料、香料、色
素など食品に使用できる成分を適宜配合することは自由
である。特に、ゲル物性を調整する場合は、ローカスト
ビーンガム、キサンタンガム、ラムダ型カラギーナン等
の増粘安定剤、或いはアルギン酸、アルギン酸塩、寒
天、ゼラチン、ファーセレラン、ジェランガム、グルコ
マンナン、ペクチン、カードラン大豆蛋白などのゲル化
剤、或いはカリウム塩、カルシウム塩等の塩類を併用す
ると有効である。また、白濁性向上のためには、炭酸カ
ルシウム、リン酸カルシウム等の水不溶性カルシウム
類、酸化チタン等を必要に応じて添加することは効果が
ある。なおこれらの成分は、複合体製造時に添加しても
良いし、複合体製造後に添加しても構わない。本発明に
おける微細セルロースと半精製カラギーナンからなる複
合体は、微細セルロースと半精製カラギーナンを単に粉
末状態のまま混合したものではなく、微細セルロースと
半精製カラギーナンとを水分を含有する状態、つまり、
スラリー状、ペースト状、ゲル状、ケーク状で混合した
後、乾燥して得られるものであることが好ましい。水分
のある状態で混合することによって、微細セルロース粒
子の表面を半精製カラギーナンとよくなじませることが
好ましい。乾燥する前の混合品の水分含量は、混合品総
重量の約30重量%以上程度であると良い。水分含量が
低いと、微細セルロースと半精製カラギーナンを充分に
混合するのに時間を要すためであり、好ましくは約50
重量%以上程度が良い。微細セルロースについて具体的
に説明すると、木材パルプ、精製リンター、再生セルロ
ース、穀物又は果実由来の植物繊維等のセルロース系素
材を酸加水分解、アルカリ酸化分解、酵素分解、スチー
ムエクスプロージョン分解等、あるいはそれらの組み合
わせにより解重合処理して平均重合度30〜375と
し、次いで、機械的なシェアをかけて磨砕後、半精製カ
ラギーナンを添加して混合後、乾燥することによって得
ることができる。解重合処理したセルロースに半精製カ
ラギーナンを添加後、機械的なシェアをかけて磨砕と混
合を同時に行った後、乾燥してもかまわない。また、複
合体は、セルロース系素材に化学的処理を施さずに、あ
るいは弱い化学的な処理を施した後、機械的なシェアを
かけ湿式磨砕、あるいは粉砕することによって得ること
ができる微小繊維状セルロース、あるいは粉末セルロー
スを半精製カラギーナンと共に水分の存在下で混合した
後、乾燥して得られるものであっても良い。湿式磨砕機
械は、系に存在する水分量、セルロースの微細化の程度
により自由に選択される。例えば、平均粒径が8μm以
下の微細セルロースを得るような充分な機械的シェアー
をかける場合は、媒体攪拌ミル類、例えば、湿式振動ミ
ル、湿式遊星振動ミル、湿式ボールミル、湿式ロールミ
ル、湿式コボールミル、湿式ビーズミル、湿式ペイント
シェーカー等の他、高圧ホモジナイザー等がある。高圧
ホモジナイザーとしては、約500kg/cm2 以上の
高圧で、スラリーを微細オリフィスに導き高流速で対面
衝突させるタイプが効果的である。これらのミルを使用
した場合の最適磨砕濃度は機種により異なるが、概ね3
〜15重量%程度の固形分濃度が適している。また、平
均粒径が5〜20μmの微細セルロースを得るような機
械的シェアーをかける場合においては、概ね固形分濃度
が3〜25重量%程度であるスラリー様の系ではコロイ
ドミル、連続式ボールミル、ホモジナイザーなどの磨砕
機が使用できるし、それより固形分濃度が高い、概ね2
0〜60重量%程度であるケーク状のものを磨砕するに
は、ニーダー、ライカイ機、押出機などが使用できる。
また、微小繊維状セルロースは、セルロース系素材懸濁
液を高圧ホモジナイザーで50kg/cm2 以上の圧力
で数回パスして、繊維径を約0.01〜1μmにまでバ
ラバラにすることで得られる。あるいは、セルロース系
素材懸濁液を媒体攪拌ミル類で数回処理することにより
得られる。本発明の目的のためには、これらの機種を単
独で用いることもできるが、二種以上の機種を組み合わ
せて用いることも出来る。これらの機種は、種々の用途
における粘性要求等により適宜選択すれば良い。微細セ
ルロースと半精製カラギーナンの混合物の乾燥方法であ
るが、乾燥される対象物の水分量、状態によって最適な
方法を選ぶべきである。例えばスラリー状であれば、噴
霧乾燥法、ドラム乾燥法、アルコール沈殿法等が使用で
きる。また、泥状物、餅様物には、棚段式乾燥法、ベル
ト乾燥法、流動床乾燥法、真空凍結乾燥法等が挙げられ
る。スラリー状であっても、ゲルプレス、スクリュープ
レス等でプレスし、固形分濃度を上げた後乾燥すること
もできる。水中での複合体の溶解性、再分散性を向上さ
せる点からは、スラリー状にして噴霧乾燥する方法が好
ましい。乾燥コスト低減の点からは、アルコール沈殿
法、プレス法、固形分含量の高い状態で乾燥できる棚段
乾燥法、流動床乾燥法が好ましい。乾燥後の水分量の上
限は、取り扱い性、経時安定性を考慮すれば、15重量
%以下が好ましい。更に好ましくは10重量%以下であ
る。なお、ドラム乾燥法、棚段式乾燥法、ベルト乾燥法
などにより得られた乾燥物は、薄片状、塊状で得られる
ので、衝撃式粉砕機、ジェットミル粉砕機など適切な方
法で粉砕し、40号篩をほぼ全通する程度に粉末化する
ことが好ましい。本発明の肉製品組成物は、特定の微細
化セルロースと半精製カラギーナンからなる複合体であ
る肉製品用の安定剤を含有するため、離水防止、保水性
向上、歩留まり向上、食感向上、白濁性向上等の面で極
めて優れた特徴を示す。本発明の肉製品組成物中の安定
剤の含有量は、対象とする肉製品により異なるが、肉製
品全重量に対して、一般的には0.01〜10重量部程
度であることが好ましい。具体的には、例えばハンバー
グであれば、0.1〜10重量部程度、ハムであれば、
0.01〜3重量部程度、すり身であれば、0.05〜
5重量部程度であることが好ましい。肉製品組成物の製
造方法は定法に従って行う。即ち、ハンバーグを製造す
る場合は、挽肉、タマネギ、卵、食塩、本発明の肉製品
用安定剤(いったん水に溶解させ、ゲル化させてから使
用することもできる)をニーダーで練り合わせ、成型、
焼成する。ハム、焼き肉(焼き豚、焼き鶏肉等)では、
食塩、糖類、蛋白類、リン酸塩、発色剤、保存料、香辛
料、本発明の肉製品用安定剤等を、水に分散あるいは溶
解させた後、肉中に注入するなどし、続いて加熱、ある
いは乾燥等することにより得られる。Means for Solving the Problems The present inventors have found that a stabilizer for meat products, which is a complex composed of a specific refined cellulose and semi-refined carrageenan, is used in meat products to produce refined cellulose or semi-purified carrageenan. The present invention has been found to exhibit an extremely superior synergistic effect in terms of prevention of water separation, improvement of water retention, improvement of yield, improvement of texture, improvement of cloudiness, and the like, as compared with the case where used alone, resulting in the present invention. In particular, the effect of the present invention is remarkable in meat products. That is, the present invention is as follows. 1) A stabilizer for meat products, which is a composite comprising 10 to 90% by weight of fine cellulose and 10 to 90% by weight of semi-purified carrageenan. 2) A composite comprising 10 to 90% by weight of fine cellulose and 10 to 90% by weight of semi-purified carrageenan, wherein when the composite is dispersed in water, the average particle size of the fine cellulose is 20 μm or less and 10 μm or more. A stabilizer for meat products, wherein the fraction is 70% or less. 3) A meat product composition comprising the meat product stabilizer according to 1 or 2 above. Hereinafter, the present invention will be described in detail. The meat product composition referred to in the present invention includes beef, pork, mutton, ham such as chicken, sausage, salami, grilled meat, corned beef, canned food, jerky, hamburgers, menchikatsu, meatballs and the like. And meat products such as dumplings, shomai, Yamato-ni, and fish products such as chikuwa, kamaboko, pate, sausage, sea chicken, and boiled chicken. The meat product, the food using the fish meat product, or the pet food is also included. In the present invention, the fine cellulose preferably has an average particle size of 20 μm or less when dispersed under appropriate stirring in water. 10μ in the particle size distribution at this time
The fraction of m or more is preferably 70% or less. Preferably, the average particle size is 12 μm or less, and the fraction of 10 μm or more is 60% or less. More preferably, the average particle size is 8 μm or less, and the fraction of 10 μm or more is 40% or less. Particularly preferably, the average particle size is 4 μm or less, and the fraction of 10 μm or more is 10% or less. When the average particle size exceeds 20 μm, the clouding effect is reduced,
When eaten, a rough feeling is felt in the mouth. The graininess tends to be improved as the average particle size is smaller,
The lower limit is naturally limited by grinding and pulverizing techniques and equipment, and at present it is generally considered to be about 0.05 μm. Semi-purified carrageenan is a carrageenan obtained by washing, drying, and pulverizing red algae by alkali immersion, without performing an extraction operation, and Compendi.
umof food additive specif
ications. Addendum 3 (199
5) In PROCESSED EUCHEUMA SE
It is described under the name of AWEED. It is a type of gelling agent that has the property of gelling in water or milk. Semi-purified carrageenan contains kappa-type carrageenan or iota-type carrageenan as a main component, but due to its production method, contains more components such as acid-insoluble substances than purified carrageenan, which is generally called carrageenan. The composition ratio of fine cellulose and semi-purified carrageenan is 10 to 90% by weight of fine cellulose,
Preferably, semi-purified carrageenan is 10 to 90% by weight. When the content of the fine cellulose is less than 10% by weight, the effect of improving white turbidity and texture is not sufficient. 90% by weight fine cellulose
Exceeding the weight is unfavorable because the texture becomes too sharp. If the semi-purified carrageenan is less than 10% by weight, the effect of preventing water separation and improving water retention is not exhibited. When the content of the semi-refined carrageenan exceeds 90% by weight, a paste-like feeling appears and the texture is not sufficient. More preferably, the fine cellulose is 2
0-75% by weight, semi-refined carrageenan 25-80% by weight. Particularly preferably, the fine cellulose is 20-6.
0% by weight and 40-80% by weight of semi-refined carrageenan. In addition to fine cellulose and semi-purified carrageenan, monosaccharides, oligosaccharides, sugar alcohols, starches, soluble starch, starch hydrolysates, oils and fats, proteins, salt, salts such as various phosphates, emulsifiers, thickeners Components that can be used in foods such as stabilizers, acidulants, flavors, and pigments can be freely added as appropriate. In particular, when adjusting the gel properties, locust bean gum, xanthan gum, thickening stabilizers such as lambda-type carrageenan, or alginic acid, alginate, agar, gelatin, furceleran, gellan gum, glucomannan, pectin, curdlan soy protein, etc. It is effective to use a gelling agent or a salt such as a potassium salt or a calcium salt in combination. In order to improve the cloudiness, it is effective to add water-insoluble calcium such as calcium carbonate and calcium phosphate, titanium oxide and the like as necessary. These components may be added during the production of the composite or after the production of the composite. The composite of fine cellulose and semi-purified carrageenan in the present invention is not a mixture of fine cellulose and semi-purified carrageenan simply in a powder state, but contains fine cellulose and semi-purified carrageenan in a water-containing state, that is,
It is preferably obtained by mixing in a slurry, a paste, a gel, or a cake, and then drying. It is preferable that the surface of the fine cellulose particles be well blended with the semi-purified carrageenan by mixing in a moist state. The water content of the mixture before drying is preferably about 30% by weight or more of the total weight of the mixture. If the water content is low, it takes a long time to sufficiently mix the fine cellulose and the semi-purified carrageenan, and preferably about 50%.
It is better to be at least about% by weight. To be more specific about fine cellulose, wood pulp, refined linter, regenerated cellulose, cellulosic materials such as cereal or fruit-derived plant fiber, are subjected to acid hydrolysis, alkali oxidative degradation, enzymatic degradation, steam explosion degradation, or the like. To a mean degree of polymerization of 30 to 375, followed by grinding with a mechanical shear, adding semi-purified carrageenan, mixing and drying. After adding semi-refined carrageenan to the depolymerized cellulose, the mixture may be mechanically sheared, ground and mixed at the same time, and then dried. In addition, the composite is obtained by subjecting the cellulosic material to fine grinding that is not subjected to chemical treatment, or is subjected to weak chemical treatment, and then subjected to mechanical shearing and wet grinding or grinding. Cellulose or powdered cellulose may be mixed with semi-purified carrageenan in the presence of moisture and then dried. The wet grinding machine is freely selected depending on the amount of water present in the system and the degree of fineness of cellulose. For example, when applying a sufficient mechanical shear to obtain fine cellulose having an average particle size of 8 μm or less, medium stirring mills, for example, a wet vibration mill, a wet planetary vibration mill, a wet ball mill, a wet roll mill, a wet coball mill, In addition to a wet bead mill, a wet paint shaker, and the like, there are a high-pressure homogenizer and the like. As the high-pressure homogenizer, a type in which the slurry is guided to a fine orifice at a high pressure of about 500 kg / cm 2 or more and subjected to face-to-face collision at a high flow rate is effective. The optimum grinding concentration when these mills are used differs depending on the model, but is generally about 3
Solids concentrations of about 15% by weight are suitable. When a mechanical shear is applied to obtain fine cellulose having an average particle size of 5 to 20 μm, a colloid mill, a continuous ball mill, a slurry-like system having a solid content concentration of about 3 to 25% by weight is generally used. A grinder such as a homogenizer can be used, and the solid content is higher than that.
A kneader, a lye machine, an extruder, or the like can be used to grind the cake-like material of about 0 to 60% by weight.
The microfibrous cellulose is obtained by passing the cellulosic material suspension several times with a high-pressure homogenizer at a pressure of 50 kg / cm 2 or more to vary the fiber diameter to about 0.01 to 1 μm. . Alternatively, it is obtained by treating the cellulosic material suspension several times with a medium stirring mill. For the purpose of the present invention, these models can be used alone, or two or more models can be used in combination. These models may be appropriately selected according to the viscosity requirements in various applications. The method for drying a mixture of fine cellulose and semi-purified carrageenan should be selected according to the water content and condition of the object to be dried. For example, in the case of a slurry, a spray drying method, a drum drying method, an alcohol precipitation method and the like can be used. Examples of the muddy and rice cake-like materials include a tray drying method, a belt drying method, a fluidized bed drying method, and a vacuum freeze drying method. Even in the form of a slurry, it can be dried by pressing with a gel press, a screw press or the like to increase the solid content concentration. From the viewpoint of improving the solubility and redispersibility of the composite in water, a method of spray-drying the slurry is preferable. From the viewpoint of reducing the drying cost, an alcohol precipitation method, a pressing method, a tray drying method capable of drying with a high solid content, and a fluidized bed drying method are preferred. The upper limit of the moisture content after drying is preferably 15% by weight or less in consideration of handleability and stability over time. It is more preferably at most 10% by weight. The dried product obtained by the drum drying method, the tray drying method, the belt drying method, etc., is obtained in the form of a flake or a lump, and is pulverized by an appropriate method such as an impact type pulverizer or a jet mill pulverizer. It is preferable to pulverize the powder to such an extent that it passes through a No. 40 sieve. The meat product composition of the present invention contains a stabilizer for meat products, which is a complex comprising a specific micronized cellulose and semi-refined carrageenan, so that water separation is prevented, water retention is improved, yield is improved, texture is improved, and cloudiness is improved. It shows extremely excellent characteristics in terms of improvement in properties and the like. The content of the stabilizer in the meat product composition of the present invention varies depending on the target meat product, but is generally preferably about 0.01 to 10 parts by weight based on the total weight of the meat product. . Specifically, for example, for a hamburger, about 0.1 to 10 parts by weight, for a ham,
About 0.01 to 3 parts by weight, for surimi, 0.05 to
It is preferably about 5 parts by weight. The method for producing the meat product composition is performed according to a standard method. That is, when producing a hamburger, kneaded minced meat, onion, eggs, salt, the stabilizer for meat products of the present invention (which can be used after being dissolved in water and gelled) in a kneader, molding,
Bake. For ham, roasted meat (roasted pork, roasted chicken, etc.)
After dispersing or dissolving salt, saccharides, proteins, phosphates, color formers, preservatives, spices, the stabilizer for meat products of the present invention in water, injecting into the meat, and then heating. Or by drying.
【発明の実施の形態】次に、実施例によって本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、測定は以下のとおり行っ
た。 <平均粒径、10μm以上の粒子の割合> (1)サンプルを固形分で3.0gを、80℃の蒸留水
を入れたエースホモジナイザー(日本精機製AM−T)
に入れ全量を300gとする。 (2)15000rpmで5分間分散する。 (3)堀場レーザー回折式粒度分布測定装置(LA−5
00)を用いて粒度分布を測定する。平均粒径は積算体
積50%の粒径であり、10μm以上の粒子の割合は体
積分布における割合(%)で表す。Now, the present invention will be described in further detail with reference to Examples. In addition, the measurement was performed as follows. <Average particle size: ratio of particles having a particle size of 10 μm or more> (1) Ace homogenizer (AM-T manufactured by Nippon Seiki) containing 3.0 g of a sample as solid content and distilled water at 80 ° C.
To make the total amount 300 g. (2) Disperse at 15000 rpm for 5 minutes. (3) Horiba laser diffraction particle size distribution analyzer (LA-5
00) is used to measure the particle size distribution. The average particle diameter is a particle diameter of an integrated volume of 50%, and the ratio of particles of 10 μm or more is represented by a ratio (%) in a volume distribution.
【実施例1】市販DPパルプを裁断後、7%塩酸中で1
05℃で20分間加水分解して得られた酸不溶性残渣を
ろ過、洗浄し、加水分解セルロースのウェットケークを
得た。この加水分解セルロースの平均粒径は25μmで
あった。次に、この加水分解セルロースと、カッパ型の
半精製カラギーナン(日本カラギーナン工業社製)をそ
れぞれ固形分比で表1の配合組成となるようにして、ニ
ーダーを用いて3時間磨砕混練した。この時、練合状態
を見ながら、水分を加えていった。結果として含水率は
総重量に対して50〜70重量%程度となった。続い
て、オーブンで乾燥した後、粉砕して、複合体A、B、
C、D、Eを得た。得られた複合体を水に再分散した時
の平均粒径と10μm以上の粒子の割合を表1に示す。
牛肉28重量部、豚肉9重量部、豚脂10重量部、複合
体A〜E3重量部をチョッパーにかけた後、タマネギ、
パン粉、植物性蛋白、調味料等からなる成分を加えて1
00重量部とした後、混合した。続いて、分割して成型
した後、一次焼成して、次に凍結した。その後、解凍後
300℃で15分間二次焼成し、調理することでハンバ
ーグを得た。歩留まり及び食感評価を表1に示した。ジ
ューシー感が感じられ、食感も良好であった。Example 1 Commercial DP pulp was cut and then cut in 7% hydrochloric acid.
The acid-insoluble residue obtained by hydrolysis at 05 ° C. for 20 minutes was filtered and washed to obtain a wet cake of hydrolyzed cellulose. The average particle size of the hydrolyzed cellulose was 25 μm. Next, this hydrolyzed cellulose and kappa-type semi-purified carrageenan (manufactured by Nippon Carrageenan Industries Co., Ltd.) were milled and kneaded for 3 hours using a kneader so that the solid content ratio became the composition shown in Table 1. At this time, water was added while watching the kneading state. As a result, the water content was about 50 to 70% by weight based on the total weight. Subsequently, after drying in an oven, pulverization was performed, and composites A, B,
C, D and E were obtained. Table 1 shows the average particle size and the ratio of particles having a particle size of 10 μm or more when the obtained composite was redispersed in water.
28 parts by weight of beef, 9 parts by weight of pork, 10 parts by weight of lard, and 3 parts by weight of complex A to E
Add ingredients consisting of breadcrumbs, vegetable protein, seasonings, etc. to add 1
After mixing to 00 parts by weight, they were mixed. Subsequently, after being divided and molded, it was first fired and then frozen. Then, after thawing, it was secondarily baked at 300 ° C. for 15 minutes and cooked to obtain a hamburger steak. Table 1 shows the yield and texture evaluation. A juicy feeling was felt and the texture was good.
【実施例2】実施例1と同様に、市販DPパルプを裁断
後、7%塩酸中で105℃で20分間加水分解して得ら
れた酸不溶性残渣をろ過、洗浄し、加水分解セルロース
のウェットケークを得た。次に、この加水分解セルロー
スと、ヨータ型の半精製カラギーナン(日本カラギーナ
ン工業社製)を配合組成がそれぞれ固形分比で50/5
0として、ニーダーを用いて30分間磨砕混練した。次
に、混練物に温水を添加し、濃度4%にスラリー化した
後、噴霧乾燥して、複合体Fを得た。得られた複合体F
を水に再分散した時、平均粒径は13.4μmで、10
μm以上の粒子の割合は60%であった。サイレントカ
ッターを用いて、スケソウすり身58重量部を荒ずりし
た後、食塩2重量部、複合体F2重量部を加え、塩ずり
を行った。続いて、馬鈴薯でんぷん5重量部、卵白5重
量部、砂糖1重量部、みりん1重量部、調味料0.5重
量部、氷水25.5重量部を加え、本ずり、成型した
後、低温坐りを行った。その後、蒸した後、冷却し、か
まぼこを作成した。複合体を配合していない比較例3
(下記)と比較し、白度が向上し、食感も弾力性があ
り、良好であった。Example 2 In the same manner as in Example 1, after the commercial DP pulp was cut, the acid-insoluble residue obtained by hydrolysis in 7% hydrochloric acid at 105 ° C. for 20 minutes was filtered and washed, and the hydrolyzed cellulose was wetted. Got a cake. Next, the composition of the hydrolyzed cellulose and the semi-refined carrageenan of the Yota type (manufactured by Nippon Carrageenan Industrial Co., Ltd.) were 50/5 in solid content ratio, respectively.
The value was set to 0, and the mixture was ground and kneaded for 30 minutes using a kneader. Next, warm water was added to the kneaded material, and the mixture was slurried to a concentration of 4%, followed by spray drying to obtain a composite F. The obtained composite F
Was redispersed in water, the average particle size was 13.4 μm and 10
The ratio of particles having a size of μm or more was 60%. Using a silent cutter, 58 parts by weight of the scallop surimi was roughened, and then 2 parts by weight of salt and 2 parts by weight of the composite F were added to perform salting. Subsequently, 5 parts by weight of potato starch, 5 parts by weight of egg white, 1 part by weight of sugar, 1 part by weight of mirin, 0.5 part by weight of seasoning, and 25.5 parts by weight of ice water were added, and the mixture was molded. Was done. Then, after steaming, it was cooled to produce kamaboko. Comparative Example 3 containing no composite
As compared with (below), the whiteness was improved, the texture was elastic, and it was good.
【比較例1】実施例1と同様に、市販DPパルプを裁断
後、7%塩酸中で105℃で20分間加水分解して得ら
れた酸不溶性残渣をろ過、洗浄し、加水分解セルロース
のウェットケークを得た。次に、この加水分解セルロー
スとカッパ型の半精製カラギーナンが固形分比で60/
40となるように水を加え、濃度4%のスラリーとした
後、噴霧乾燥し、複合体Gを得た。この複合体Gを水に
再分散した時の平均粒径、10μm以上の粒子の割合を
表1に示す。実施例1のハンバーグの作成において、複
合体Gを使用すること以外は、実施例1と同様に操作し
てハンバーグを得た。評価結果を表1に示すが、ハンバ
ーグを食したところ、ザラツキ感が感じられ、食感も充
分でなかった。COMPARATIVE EXAMPLE 1 Commercially available DP pulp was cut in the same manner as in Example 1, and the acid-insoluble residue obtained by hydrolyzing in 7% hydrochloric acid at 105 ° C. for 20 minutes was filtered and washed, and the hydrolyzed cellulose was wetted. Got a cake. Next, this hydrolyzed cellulose and kappa-type semi-refined carrageenan were mixed at a solid content ratio of 60 /
Water was added so as to obtain a slurry having a concentration of 4%, followed by spray drying to obtain a composite G. Table 1 shows the average particle size when the composite G was redispersed in water and the proportion of particles having a particle size of 10 μm or more. A hamburger was obtained in the same manner as in Example 1 except that the complex G was used in the preparation of the hamburger in Example 1. The evaluation results are shown in Table 1. As a result of eating the hamburger, a rough feeling was felt and the texture was not sufficient.
【比較例2】実施例1に準じ、表1の配合組成で、複合
体H、Iを製造した。続いて、実施例1と同様に調理
し、ハンバーグを得た。評価結果を表1に示す。複合体
Hを用いたハンバーグは粘着感があり、食感が良好では
なかった。また、複合体Iを用いたハンバーグは、歩留
まりも低く、食したところ、口中でもさもさした食感が
感じられた。Comparative Example 2 Composites H and I were produced according to the composition shown in Table 1 according to Example 1. Then, it cooked like Example 1 and obtained the hamburger. Table 1 shows the evaluation results. The hamburger using the composite H had a sticky feeling and a poor texture. In addition, the hamburger using the complex I had a low yield, and the hamburger hamburger occupied the hamburger.
【比較例3】複合体Fを用いず、スケソウすり身を60
重量部用いる以外は、実施例2と同様に操作し、かまぼ
こを得た。[Comparative Example 3] Without using the complex F, 60
Except for using parts by weight, the same operation as in Example 2 was carried out to obtain kamaboko.
【表1】 [Table 1]
【発明の効果】本発明の肉製品用の安定剤は、微細セル
ロースと半精製カラギーナンを特定の配合比率で含有す
る複合体であるため、該安定剤を含有する畜肉魚肉等の
肉製品は、離水防止、保水性向上、歩留まり向上、食感
向上、白濁性向上等の顕著な特徴を有する。Since the stabilizer for meat products of the present invention is a complex containing fine cellulose and semi-purified carrageenan at a specific compounding ratio, meat products such as animal meat, fish meat and the like containing the stabilizer are: It has remarkable features such as prevention of water separation, improvement of water retention, improvement of yield, improvement of texture, and improvement of cloudiness.
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【手続補正書】[Procedure amendment]
【提出日】平成9年7月31日[Submission date] July 31, 1997
【手続補正1】[Procedure amendment 1]
【補正対象書類名】明細書[Document name to be amended] Statement
【補正対象項目名】全文[Correction target item name] Full text
【補正方法】変更[Correction method] Change
【補正内容】[Correction contents]
【書類名】 明細書[Document Name] Statement
【発明の名称】 肉製品用の安定剤及び肉製品組成物Patent application title: Stabilizer for meat products and meat product composition
【特許請求の範囲】[Claims]
【発明の詳細な説明】DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
【0001】[0001]
【発明の属する技術分野】本発明は、畜肉、魚肉等の離
水防止、保水性向上、結着性向上、こし付与、懸濁安定
性向上、白濁性向上、増量などの目的で使用される肉製
品用の安定剤及び該安定剤を含有する肉製品組成物に関
する。The present invention relates to meat used for the purpose of preventing water separation, improving water retention, improving binding properties, imparting stiffness, improving suspension stability, improving white turbidity, increasing the amount of livestock meat, fish meat and the like. The present invention relates to a stabilizer for a product and a meat product composition containing the stabilizer.
【0002】[0002]
【従来の技術】畜肉、魚肉等の肉製品において、特開平
5−260927号公報、特開平4−40849号公報
に示されるように、離水防止、保水性向上、結着性向
上、こし付与、増量などの目的でカラギーナン、カード
ラン等の天然ガム類が配合されることが多い。しかし、
天然ガム類を使用する場合、それらの効果を出そうとす
ると、粘性が高いため、食感が重くなる傾向があり、好
ましくなかった。2. Description of the Related Art As described in JP-A-5-260927 and JP-A-4-40849, in meat products such as livestock meat, fish meat, etc., prevention of water separation, improvement of water retention, improvement of binding property, and stiffening, Natural gums such as carrageenan and curdlan are often added for the purpose of increasing the amount. But,
When natural gums are used, their texture tends to be heavy because of their high viscosity, so that such effects are not preferred.
【0003】また、食肉加工製品の食感向上、歩留まり
向上、白濁性向上等を目的として、特開平6−3434
23号公報、特開平8−51956号公報に記載される
ように、セルロース類や微細セルロースが配合される場
合もある。しかし、セルロース類や微細セルロースを単
独で使用する場合、離水防止、保水性向上の効果は充分
ではなかった。In order to improve the texture, the yield and the opacity of processed meat products, Japanese Patent Application Laid-Open No.
As described in JP-A No. 23 and JP-A-8-51956, celluloses and fine cellulose may be blended in some cases. However, when celluloses or fine cellulose were used alone, the effects of preventing water separation and improving water retention were not sufficient.
【0004】[0004]
【発明が解決しようとする課題】本発明は、畜肉魚肉等
を用いた肉製品において、離水防止、保水性向上、歩留
まり向上、食感向上、白濁性向上等に効果のある肉製品
用の安定剤を提供することを目的とする。また、該肉製
品用の安定剤を含有することで、離水防止、保水性向
上、歩留まり向上、食感向上、白濁性向上等が達成され
た肉製品組成物を提供することを目的とする。DISCLOSURE OF THE INVENTION The present invention relates to a meat product using livestock meat and fish meat and the like, which is effective for preventing meat separation, improving water retention, improving yield, improving texture, and improving cloudiness. It is intended to provide an agent. It is another object of the present invention to provide a meat product composition containing a stabilizer for meat products, which has achieved prevention of water separation, improved water retention, improved yield, improved texture, improved cloudiness, and the like.
【0005】[0005]
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定の微
細化セルロースと半精製カラギーナンからなる複合体で
ある肉製品用の安定剤が、肉製品において、微細化セル
ロースあるいは半精製カラギーナンを単独で使用したと
きと比較し、離水防止、保水性向上、歩留まり向上、食
感向上、白濁性向上などの面で極めて優れた相乗効果を
示すことを発見し、本発明をなすに至った。特に、畜肉
製品において本発明の効果は顕著である。Means for Solving the Problems The present inventors have found that a stabilizer for meat products, which is a complex composed of a specific refined cellulose and semi-refined carrageenan, is used in meat products to produce refined cellulose or semi-purified carrageenan. The present invention has been found to exhibit an extremely superior synergistic effect in terms of prevention of water separation, improvement of water retention, improvement of yield, improvement of texture, improvement of cloudiness, and the like, as compared with the case where used alone, resulting in the present invention. In particular, the effect of the present invention is remarkable in meat products.
【0006】即ち、本発明は下記の通りである。 1)微細セルロース10〜90重量%、半精製カラギー
ナン10〜90重量%からなる複合体であることを特徴
とする肉製品用の安定剤。 2)微細セルロース10〜90重量%、半精製カラギー
ナン10〜90重量%からなる複合体であって、該複合
体を水中で分散したとき、微細セルロースの平均粒径が
20μm以下で、10μm以上の留分が70%以下であ
ることを特徴とする肉製品用の安定剤。That is, the present invention is as follows. 1) A stabilizer for meat products, which is a composite comprising 10 to 90% by weight of fine cellulose and 10 to 90% by weight of semi-purified carrageenan. 2) A composite comprising 10 to 90% by weight of fine cellulose and 10 to 90% by weight of semi-purified carrageenan, wherein when the composite is dispersed in water, the average particle size of the fine cellulose is 20 μm or less and 10 μm or more. A stabilizer for meat products, wherein the fraction is 70% or less.
【0007】3)上記1或いは上記2に記載の肉製品用
の安定剤を含有することを特徴とする肉製品組成物。 以下、本発明につき詳しく説明する。本発明で言う肉製
品組成物とは、牛肉、豚肉、羊肉、鶏肉等のハム類、ソ
ーセージ類、サラミ類、焼き肉類、コンビーフ類、缶詰
類、ジャーキー類、ハンバーグ類、メンチカツ類、ミー
トボール類、餃子類、シュウマイ類、大和煮等の畜肉製
品や、ちくわ、かまぼこ、パテ、ソーセージ、シーチキ
ン、煮こごりなどの魚肉製品である。この畜肉製品、魚
肉製品を使用した食品、またはペット用食品も含まれ
る。3) A meat product composition comprising the meat product stabilizer according to 1 or 2 above. Hereinafter, the present invention will be described in detail. The meat product composition referred to in the present invention includes beef, pork, mutton, ham such as chicken, sausage, salami, grilled meat, corned beef, canned food, jerky, hamburgers, menchikatsu, meatballs and the like. And meat products such as dumplings, shomai, Yamato-ni, and fish products such as chikuwa, kamaboko, pate, sausage, sea chicken, and boiled chicken. The meat product, the food using the fish meat product, or the pet food is also included.
【0008】本発明において、微細セルロースは、水中
で適度に攪拌して分散させたときの平均粒径が20μm
以下であることが好ましい。このときの粒度分布におけ
る10μm以上の留分は70%以下であることが好まし
い。好ましくは平均粒径が12μm以下であって、10
μm以上の留分が60%以下である。さらに好ましくは
平均粒径が8μm以下であって、10μm以上の留分が
40%以下である。特に好ましくは平均粒径が4μm以
下であって、10μm以上の留分が10%以下である。
平均粒径が20μmを超えると、白濁化効果が弱まると
ともに、喫食した場合、口中でザラツキ感が感じられ
る。平均粒径が小さいほどザラツキ感は改良される傾向
にあるが、その下限は、磨砕、粉砕の技術および装置に
より自ずから限度があり、現在のところは通常0.05
μm程度と考えられる。In the present invention, the fine cellulose has an average particle size of 20 μm when dispersed by stirring it in water.
The following is preferred. At this time, the fraction of 10 μm or more in the particle size distribution is preferably 70% or less. Preferably, the average particle size is 12 μm or less,
The fraction of μm or more is 60% or less. More preferably, the average particle size is 8 μm or less, and the fraction of 10 μm or more is 40% or less. Particularly preferably, the average particle size is 4 μm or less, and the fraction of 10 μm or more is 10% or less.
When the average particle size exceeds 20 μm, the white turbidity effect is reduced, and when eating, a rough feeling is felt in the mouth. The graininess tends to be improved as the average particle size is smaller, but the lower limit is naturally limited by grinding and pulverizing techniques and equipment.
It is considered to be about μm.
【0009】半精製カラギーナンとは、紅藻類をアルカ
リ浸漬させ、抽出操作をすることなく、洗浄、乾燥、粉
砕して得られるカラギーナンであり、Compendi
umof food additive specif
ications. Addendum 3(199
5)で、PROCESSED EUCHEUMA SE
AWEEDの名称で記載されているものである。水或い
はミルク中などでゲル化する性質を持ったゲル化剤の一
種である。半精製カラギーナンは主要成分として、カッ
パ型カラギーナン或いはヨータ型カラギーナンを含有す
るが、その製造法に起因して、酸不溶性物質等の成分を
一般にカラギーナンと呼ばれる精製カラギーナンより多
く含有する。[0009] Semi-purified carrageenan is carrageenan obtained by washing, drying and pulverizing red algae by alkali immersion and without extraction operation.
umof food additive specif
ications. Addendum 3 (199
5) In PROCESSED EUCHEUMA SE
It is described under the name of AWEED. It is a type of gelling agent that has the property of gelling in water or milk. Semi-purified carrageenan contains kappa-type carrageenan or iota-type carrageenan as a main component, but due to its production method, contains more components such as acid-insoluble substances than purified carrageenan, which is generally called carrageenan.
【0010】微細セルロースと半精製カラギーナンの組
成比率であるが、微細セルロースが10〜90重量%、
半精製カラギーナンが10〜90重量%が好ましい。微
細セルロースが10重量%未満では、白濁性向上、食感
向上効果が十分ではない。微細セルロースが90重量%
を超えると、もさもさした食感になり好ましくない。ま
た、半精製カラギーナンが10重量%未満では、離水防
止、保水性向上効果が発揮されない。半精製カラギーナ
ンが90重量%を超えると、糊状感が出てきて食感の点
で十分ではない。より好ましくは、微細セルロースが2
0〜75重量%、半精製カラギーナンが25〜80重量
%である。特に好ましくは、微細セルロースが20〜6
0重量%、半精製カラギーナンが40〜80重量%であ
る。The composition ratio of fine cellulose and semi-refined carrageenan is 10 to 90% by weight of fine cellulose.
Preferably, semi-purified carrageenan is 10 to 90% by weight. When the content of the fine cellulose is less than 10% by weight, the effect of improving white turbidity and texture is not sufficient. 90% by weight fine cellulose
Exceeding the weight is unfavorable because the texture becomes too sharp. If the semi-purified carrageenan is less than 10% by weight, the effect of preventing water separation and improving water retention is not exhibited. When the content of the semi-refined carrageenan exceeds 90% by weight, a paste-like feeling appears and the texture is not sufficient. More preferably, the fine cellulose is 2
0-75% by weight, semi-refined carrageenan 25-80% by weight. Particularly preferably, the fine cellulose is 20-6.
0% by weight and 40-80% by weight of semi-refined carrageenan.
【0011】微細セルロースと半精製カラギーナン以外
に、単糖類、オリゴ糖類、糖アルコール類、澱粉類、可
溶性澱粉、澱粉加水分解物、油脂類、蛋白類、食塩、各
種リン酸塩等の塩類、乳化剤、増粘安定剤、酸味料、香
料、色素など食品に使用できる成分を適宜配合すること
は自由である。特に、ゲル物性を調整する場合は、ロー
カストビーンガム、キサンタンガム、ラムダ型カラギー
ナン等の増粘安定剤、或いはアルギン酸、アルギン酸
塩、寒天、ゼラチン、ファーセレラン、ジェランガム、
グルコマンナン、ペクチン、カードラン大豆蛋白などの
ゲル化剤、或いはカリウム塩、カルシウム塩等の塩類を
併用すると有効である。また、白濁性向上のためには、
炭酸カルシウム、リン酸カルシウム等の水不溶性カルシ
ウム類、酸化チタン等を必要に応じて添加することは効
果がある。なおこれらの成分は、複合体製造時に添加し
ても良いし、複合体製造後に添加しても構わない。In addition to fine cellulose and semi-purified carrageenan, monosaccharides, oligosaccharides, sugar alcohols, starches, soluble starch, starch hydrolysates, fats and oils, proteins, salt, salts such as various phosphates, emulsifiers Ingredients that can be used in foods, such as thickening stabilizers, acidulants, flavors, and pigments, can be freely added. In particular, when adjusting the gel properties, locust bean gum, xanthan gum, thickening stabilizers such as lambda-type carrageenan, or alginic acid, alginate, agar, gelatin, furceleran, gellan gum,
It is effective to use a gelling agent such as glucomannan, pectin or curdlan soybean protein, or a salt such as potassium salt or calcium salt in combination. Also, in order to improve cloudiness,
It is effective to add water-insoluble calcium such as calcium carbonate and calcium phosphate, titanium oxide and the like as necessary. These components may be added during the production of the composite or after the production of the composite.
【0012】本発明における微細セルロースと半精製カ
ラギーナンからなる複合体は、微細セルロースと半精製
カラギーナンを単に粉末状態のまま混合したものではな
く、微細セルロースと半精製カラギーナンとを水分を含
有する状態、つまり、スラリー状、ペースト状、ゲル
状、ケーク状で混合した後、乾燥して得られるものであ
ることが好ましい。水分のある状態で混合することによ
って、微細セルロース粒子の表面を半精製カラギーナン
とよくなじませることが好ましい。乾燥する前の混合品
の水分含量は、混合品総重量の約30重量%以上程度で
あると良い。水分含量が低いと、微細セルロースと半精
製カラギーナンを充分に混合するのに時間を要すためで
あり、好ましくは約50重量%以上程度が良い。In the present invention, the composite comprising fine cellulose and semi-purified carrageenan is not a mixture of fine cellulose and semi-purified carrageenan in a powder state, but a state in which fine cellulose and semi-purified carrageenan contain water, That is, it is preferable that the mixture is obtained by mixing in a slurry, a paste, a gel, or a cake and then drying. It is preferable that the surface of the fine cellulose particles be well blended with the semi-purified carrageenan by mixing in a moist state. The water content of the mixture before drying is preferably about 30% by weight or more of the total weight of the mixture. If the water content is low, it takes time to sufficiently mix the fine cellulose and semi-refined carrageenan, and preferably about 50% by weight or more.
【0013】微細セルロースについて具体的に説明する
と、木材パルプ、精製リンター、再生セルロース、穀物
又は果実由来の植物繊維等のセルロース系素材を酸加水
分解、アルカリ酸化分解、酵素分解、スチームエクスプ
ロージョン分解等、あるいはそれらの組み合わせにより
解重合処理して平均重合度30〜375とし、次いで、
機械的なシェアをかけて磨砕後、半精製カラギーナンを
添加して混合後、乾燥することによって得ることができ
る。解重合処理したセルロースに半精製カラギーナンを
添加後、機械的なシェアをかけて磨砕と混合を同時に行
った後、乾燥してもかまわない。また、複合体は、セル
ロース系素材に化学的処理を施さずに、あるいは弱い化
学的な処理を施した後、機械的なシェアをかけ湿式磨
砕、あるいは粉砕することによって得ることができる微
小繊維状セルロース、あるいは粉末セルロースを半精製
カラギーナンと共に水分の存在下で混合した後、乾燥し
て得られるものであっても良い。[0013] The fine cellulose is specifically explained. For example, cellulosic materials such as wood pulp, refined linter, regenerated cellulose, and plant fibers derived from cereals or fruits are subjected to acid hydrolysis, alkali oxidative decomposition, enzymatic decomposition, steam explosion decomposition and the like. Or a combination thereof to depolymerize to an average degree of polymerization of 30 to 375,
After grinding with a mechanical shear, semi-refined carrageenan is added, mixed and dried. After adding semi-refined carrageenan to the depolymerized cellulose, the mixture may be mechanically sheared, ground and mixed at the same time, and then dried. In addition, the composite is obtained by subjecting the cellulosic material to fine grinding that is not subjected to chemical treatment, or is subjected to weak chemical treatment, and then subjected to mechanical shearing and wet grinding or grinding. Cellulose or powdered cellulose may be mixed with semi-purified carrageenan in the presence of moisture and then dried.
【0014】湿式磨砕機械は、系に存在する水分量、セ
ルロースの微細化の程度により自由に選択される。例え
ば、平均粒径が8μm以下の微細セルロースを得るよう
な充分な機械的シェアーをかける場合は、媒体攪拌ミル
類、例えば、湿式振動ミル、湿式遊星振動ミル、湿式ボ
ールミル、湿式ロールミル、湿式コボールミル、湿式ビ
ーズミル、湿式ペイントシェーカー等の他、高圧ホモジ
ナイザー等がある。高圧ホモジナイザーとしては、約5
00kg/cm2 以上の高圧で、スラリーを微細オリフ
ィスに導き高流速で対面衝突させるタイプが効果的であ
る。これらのミルを使用した場合の最適磨砕濃度は機種
により異なるが、概ね3〜15重量%程度の固形分濃度
が適している。The wet grinding machine is freely selected depending on the amount of water present in the system and the degree of fineness of cellulose. For example, when applying a sufficient mechanical shear to obtain fine cellulose having an average particle size of 8 μm or less, medium stirring mills, for example, a wet vibration mill, a wet planetary vibration mill, a wet ball mill, a wet roll mill, a wet coball mill, In addition to a wet bead mill, a wet paint shaker, and the like, there are a high-pressure homogenizer and the like. About 5 high pressure homogenizers
An effective type is a type in which the slurry is guided to a fine orifice at a high pressure of at least 00 kg / cm 2 and face-to-face collides at a high flow rate. The optimal grinding concentration when these mills are used varies depending on the type of machine, but a solid concentration of about 3 to 15% by weight is suitable.
【0015】また、平均粒径が5〜20μmの微細セル
ロースを得るような機械的シェアーをかける場合におい
ては、概ね固形分濃度が3〜25重量%程度であるスラ
リー様の系ではコロイドミル、連続式ボールミル、ホモ
ジナイザーなどの磨砕機が使用できるし、それより固形
分濃度が高い、概ね20〜60重量%程度であるケーク
状のものを磨砕するには、ニーダー、ライカイ機、押出
機などが使用できる。また、微小繊維状セルロースは、
セルロース系素材懸濁液を高圧ホモジナイザーで50k
g/cm2 以上の圧力で数回パスして、繊維径を約0.
01〜1μmにまでバラバラにすることで得られる。あ
るいは、セルロース系素材懸濁液を媒体攪拌ミル類で数
回処理することにより得られる。When a mechanical shear is applied to obtain fine cellulose having an average particle size of 5 to 20 μm, a slurry-like system having a solid content concentration of about 3 to 25% by weight is generally used in a colloid mill or a continuous mill. A grinding machine such as a ball mill and a homogenizer can be used. To grind a cake-like material having a higher solid content than about 20 to 60% by weight, a kneader, a raikai machine, an extruder and the like are used. Can be used. Also, microfibrous cellulose,
Cellulose material suspension is 50k with high pressure homogenizer
g / cm 2 or more and pass several times to reduce the fiber diameter to approx.
It can be obtained by breaking up to 01 to 1 μm. Alternatively, it is obtained by treating the cellulosic material suspension several times with a medium stirring mill.
【0016】本発明の目的のためには、これらの機種を
単独で用いることもできるが、二種以上の機種を組み合
わせて用いることも出来る。これらの機種は、種々の用
途における粘性要求等により適宜選択すれば良い。微細
セルロースと半精製カラギーナンの混合物の乾燥方法で
あるが、乾燥される対象物の水分量、状態によって最適
な方法を選ぶべきである。例えばスラリー状であれば、
噴霧乾燥法、ドラム乾燥法、アルコール沈殿法等が使用
できる。また、泥状物、餅様物には、棚段式乾燥法、ベ
ルト乾燥法、流動床乾燥法、真空凍結乾燥法等が挙げら
れる。スラリー状であっても、ゲルプレス、スクリュー
プレス等でプレスし、固形分濃度を上げた後乾燥するこ
ともできる。水中での複合体の溶解性、再分散性を向上
させる点からは、スラリー状にして噴霧乾燥する方法が
好ましい。乾燥コスト低減の点からは、アルコール沈殿
法、プレス法、固形分含量の高い状態で乾燥できる棚段
乾燥法、流動床乾燥法が好ましい。乾燥後の水分量の上
限は、取り扱い性、経時安定性を考慮すれば、15重量
%以下が好ましい。更に好ましくは10重量%以下であ
る。For the purpose of the present invention, these models can be used alone, or two or more models can be used in combination. These models may be appropriately selected according to the viscosity requirements in various applications. The method for drying a mixture of fine cellulose and semi-purified carrageenan should be selected according to the water content and condition of the object to be dried. For example, if it is a slurry,
Spray drying, drum drying, alcohol precipitation and the like can be used. Examples of the muddy and rice cake-like materials include a tray drying method, a belt drying method, a fluidized bed drying method, and a vacuum freeze drying method. Even in the form of a slurry, it can be dried by pressing with a gel press, a screw press or the like to increase the solid content concentration. From the viewpoint of improving the solubility and redispersibility of the composite in water, a method of spray-drying the slurry is preferable. From the viewpoint of reducing the drying cost, an alcohol precipitation method, a pressing method, a tray drying method capable of drying with a high solid content, and a fluidized bed drying method are preferred. The upper limit of the moisture content after drying is preferably 15% by weight or less in consideration of handleability and stability over time. It is more preferably at most 10% by weight.
【0017】なお、ドラム乾燥法、棚段式乾燥法、ベル
ト乾燥法などにより得られた乾燥物は、薄片状、塊状で
得られるので、衝撃式粉砕機、ジェットミル粉砕機など
適切な方法で粉砕し、40号篩をほぼ全通する程度に粉
末化することが好ましい。本発明の肉製品組成物は、特
定の微細化セルロースと半精製カラギーナンからなる複
合体である肉製品用の安定剤を含有するため、離水防
止、保水性向上、歩留まり向上、食感向上、白濁性向上
等の面で極めて優れた特徴を示す。The dried product obtained by the drum drying method, the tray drying method, the belt drying method or the like can be obtained in the form of a flake or a lump, so that it can be obtained by an appropriate method such as an impact mill or a jet mill. It is preferable to pulverize and pulverize it to such an extent that it passes through a No. 40 sieve. The meat product composition of the present invention contains a stabilizer for meat products, which is a complex comprising a specific micronized cellulose and semi-refined carrageenan, so that water separation is prevented, water retention is improved, yield is improved, texture is improved, and cloudiness is improved. It shows extremely excellent characteristics in terms of improvement in properties and the like.
【0018】本発明の肉製品組成物中の安定剤の含有量
は、対象とする肉製品により異なるが、肉製品全重量に
対して、一般的には0.01〜10重量部程度であるこ
とが好ましい。具体的には、例えばハンバーグであれ
ば、0.1〜10重量部程度、ハムであれば、0.01
〜3重量部程度、すり身であれば、0.05〜5重量部
程度であることが好ましい。[0018] The content of the stabilizer in the meat product composition of the present invention varies depending on the target meat product, but is generally about 0.01 to 10 parts by weight based on the total weight of the meat product. Is preferred. Specifically, for example, for a hamburger, about 0.1 to 10 parts by weight, for a ham, 0.01
It is preferably about 3 to 3 parts by weight, and if it is a surimi, it is preferably about 0.05 to 5 parts by weight.
【0019】肉製品組成物の製造方法は定法に従って行
う。即ち、ハンバーグを製造する場合は、挽肉、タマネ
ギ、卵、食塩、本発明の肉製品用安定剤(いったん水に
溶解させ、ゲル化させてから使用することもできる)を
ニーダーで練り合わせ、成型、焼成する。ハム、焼き肉
(焼き豚、焼き鶏肉等)では、食塩、糖類、蛋白類、リ
ン酸塩、発色剤、保存料、香辛料、本発明の肉製品用安
定剤等を、水に分散あるいは溶解させた後、肉中に注入
するなどし、続いて加熱、あるいは乾燥等することによ
り得られる。The production method of the meat product composition is carried out according to a standard method. That is, when producing a hamburger, kneaded kneaded minced meat, onion, egg, salt, and the meat product stabilizer of the present invention (which can be used after being dissolved in water and gelled). Bake. For ham and roasted meat (roasted pork, roasted chicken, etc.), after dispersing or dissolving salt, sugar, protein, phosphate, coloring agent, preservative, spice, stabilizer for meat products of the present invention, etc. in water By pouring into meat, followed by heating or drying.
【0020】[0020]
【発明の実施の形態】次に、実施例によって本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、測定は以下のとおり行っ
た。 <平均粒径、10μm以上の粒子の割合> (1)サンプルを固形分で3.0gを、80℃の蒸留水
を入れたエースホモジナイザー(日本精機製AM−T)
に入れ全量を300gとする。 (2)15000rpmで5分間分散する。 (3)堀場レーザー回折式粒度分布測定装置(LA−5
00)を用いて粒度分布を測定する。平均粒径は積算体
積50%の粒径であり、10μm以上の粒子の割合は体
積分布における割合(%)で表す。Now, the present invention will be described in further detail with reference to Examples. In addition, the measurement was performed as follows. <Average particle size: ratio of particles having a particle size of 10 μm or more> (1) Ace homogenizer (AM-T manufactured by Nippon Seiki) containing 3.0 g of a sample as solid content and distilled water at 80 ° C.
To make the total amount 300 g. (2) Disperse at 15000 rpm for 5 minutes. (3) Horiba laser diffraction particle size distribution analyzer (LA-5
00) is used to measure the particle size distribution. The average particle diameter is a particle diameter of an integrated volume of 50%, and the ratio of particles of 10 μm or more is represented by a ratio (%) in a volume distribution.
【0021】[0021]
【実施例1】市販DPパルプを裁断後、7%塩酸中で1
05℃で20分間加水分解して得られた酸不溶性残渣を
ろ過、洗浄し、加水分解セルロースのウェットケークを
得た。この加水分解セルロースの平均粒径は25μmで
あった。次に、この加水分解セルロースと、カッパ型の
半精製カラギーナン(日本カラギーナン工業社製)をそ
れぞれ固形分比で表1の配合組成となるようにして、ニ
ーダーを用いて3時間磨砕混練した。この時、練合状態
を見ながら、水分を加えていった。結果として含水率は
総重量に対して50〜70重量%程度となった。続い
て、オーブンで乾燥した後、粉砕して、複合体A、B、
C、D、Eを得た。得られた複合体を水に再分散した時
の平均粒径と10μm以上の粒子の割合を表1に示す。Example 1 Commercial DP pulp was cut and then cut in 7% hydrochloric acid.
The acid-insoluble residue obtained by hydrolysis at 05 ° C. for 20 minutes was filtered and washed to obtain a wet cake of hydrolyzed cellulose. The average particle size of the hydrolyzed cellulose was 25 μm. Next, this hydrolyzed cellulose and kappa-type semi-purified carrageenan (manufactured by Nippon Carrageenan Industries Co., Ltd.) were milled and kneaded for 3 hours using a kneader so that the solid content ratio became the composition shown in Table 1. At this time, water was added while watching the kneading state. As a result, the water content was about 50 to 70% by weight based on the total weight. Subsequently, after drying in an oven, pulverization was performed, and composites A, B,
C, D and E were obtained. Table 1 shows the average particle size and the ratio of particles having a particle size of 10 μm or more when the obtained composite was redispersed in water.
【0022】牛肉28重量部、豚肉9重量部、豚脂10
重量部、複合体A〜E3重量部をチョッパーにかけた
後、タマネギ、パン粉、植物性蛋白、調味料等からなる
成分を加えて100重量部とした後、混合した。続い
て、分割して成型した後、一次焼成して、次に凍結し
た。その後、解凍後300℃で15分間二次焼成し、調
理することでハンバーグを得た。28 parts by weight of beef, 9 parts by weight of pork, 10 parts of lard
After weight parts and 3 parts by weight of the composites A to E were put into a chopper, components including onion, breadcrumbs, vegetable protein, seasonings and the like were added to make 100 parts by weight, and then mixed. Subsequently, after being divided and molded, it was first fired and then frozen. Then, after thawing, it was secondarily baked at 300 ° C. for 15 minutes and cooked to obtain a hamburger steak.
【0023】歩留まり及び食感評価を表1に示した。ジ
ューシー感が感じられ、食感も良好であった。Table 1 shows the yield and texture evaluation. A juicy feeling was felt and the texture was good.
【0024】[0024]
【実施例2】実施例1と同様に、市販DPパルプを裁断
後、7%塩酸中で105℃で20分間加水分解して得ら
れた酸不溶性残渣をろ過、洗浄し、加水分解セルロース
のウェットケークを得た。次に、この加水分解セルロー
スと、ヨータ型の半精製カラギーナン(日本カラギーナ
ン工業社製)を配合組成がそれぞれ固形分比で50/5
0として、ニーダーを用いて30分間磨砕混練した。次
に、混練物に温水を添加し、濃度4%にスラリー化した
後、噴霧乾燥して、複合体Fを得た。得られた複合体F
を水に再分散した時、平均粒径は13.4μmで、10
μm以上の粒子の割合は60%であった。Example 2 In the same manner as in Example 1, after the commercial DP pulp was cut, the acid-insoluble residue obtained by hydrolysis in 7% hydrochloric acid at 105 ° C. for 20 minutes was filtered and washed, and the hydrolyzed cellulose was wetted. Got a cake. Next, the composition of the hydrolyzed cellulose and the semi-refined carrageenan of the Yota type (manufactured by Nippon Carrageenan Industrial Co., Ltd.) were 50/5 in solid content ratio, respectively.
The value was set to 0, and the mixture was ground and kneaded for 30 minutes using a kneader. Next, warm water was added to the kneaded material, and the mixture was slurried to a concentration of 4%, followed by spray drying to obtain a composite F. The obtained composite F
Was redispersed in water, the average particle size was 13.4 μm and 10
The ratio of particles having a size of μm or more was 60%.
【0025】サイレントカッターを用いて、スケソウす
り身58重量部を荒ずりした後、食塩2重量部、複合体
F2重量部を加え、塩ずりを行った。続いて、馬鈴薯で
んぷん5重量部、卵白5重量部、砂糖1重量部、みりん
1重量部、調味料0.5重量部、氷水25.5重量部を
加え、本ずり、成型した後、低温坐りを行った。その
後、蒸した後、冷却し、かまぼこを作成した。After using a silent cutter to grind 58 parts by weight of scallop surimi, 2 parts by weight of salt and 2 parts by weight of composite F were added and salted. Subsequently, 5 parts by weight of potato starch, 5 parts by weight of egg white, 1 part by weight of sugar, 1 part by weight of mirin, 0.5 part by weight of seasoning, and 25.5 parts by weight of ice water were added, and the mixture was molded. Was done. Then, after steaming, it was cooled to produce kamaboko.
【0026】複合体を配合していない比較例3(下記)
と比較し、白度が向上し、食感も弾力性があり、良好で
あった。Comparative Example 3 containing no composite (described below)
As compared with, the whiteness was improved and the texture was elastic and good.
【0027】[0027]
【比較例1】実施例1と同様に、市販DPパルプを裁断
後、7%塩酸中で105℃で20分間加水分解して得ら
れた酸不溶性残渣をろ過、洗浄し、加水分解セルロース
のウェットケークを得た。次に、この加水分解セルロー
スとカッパ型の半精製カラギーナンが固形分比で60/
40となるように水を加え、濃度4%のスラリーとした
後、噴霧乾燥し、複合体Gを得た。この複合体Gを水に
再分散した時の平均粒径、10μm以上の粒子の割合を
表1に示す。COMPARATIVE EXAMPLE 1 Commercially available DP pulp was cut in the same manner as in Example 1, and the acid-insoluble residue obtained by hydrolyzing in 7% hydrochloric acid at 105 ° C. for 20 minutes was filtered and washed, and the hydrolyzed cellulose was wetted. Got a cake. Next, this hydrolyzed cellulose and kappa-type semi-refined carrageenan were mixed at a solid content ratio of 60 /
Water was added so as to obtain a slurry having a concentration of 4%, followed by spray drying to obtain a composite G. Table 1 shows the average particle size when the composite G was redispersed in water and the proportion of particles having a particle size of 10 μm or more.
【0028】実施例1のハンバーグの作成において、複
合体Gを使用すること以外は、実施例1と同様に操作し
てハンバーグを得た。評価結果を表1に示すが、ハンバ
ーグを食したところ、ザラツキ感が感じられ、食感も充
分でなかった。A hamburger was obtained in the same manner as in Example 1 except that Complex G was used in the preparation of the hamburger in Example 1. The evaluation results are shown in Table 1. As a result of eating the hamburger, a rough feeling was felt and the texture was not sufficient.
【0029】[0029]
【比較例2】実施例1に準じ、表1の配合組成で、複合
体H、Iを製造した。続いて、実施例1と同様に調理
し、ハンバーグを得た。評価結果を表1に示す。複合体
Hを用いたハンバーグは粘着感があり、食感が良好では
なかった。また、複合体Iを用いたハンバーグは、歩留
まりも低く、食したところ、口中でもさもさした食感が
感じられた。Comparative Example 2 Composites H and I were produced according to the composition shown in Table 1 according to Example 1. Then, it cooked like Example 1 and obtained the hamburger. Table 1 shows the evaluation results. The hamburger using the composite H had a sticky feeling and a poor texture. In addition, the hamburger using the complex I had a low yield, and the hamburger hamburger occupied the hamburger.
【0030】[0030]
【比較例3】複合体Fを用いず、スケソウすり身を60
重量部用いる以外は、実施例2と同様に操作し、かまぼ
こを得た。[Comparative Example 3] Without using the complex F, 60
Except for using parts by weight, the same operation as in Example 2 was carried out to obtain kamaboko.
【0031】[0031]
【表1】 [Table 1]
【0032】[0032]
【発明の効果】本発明の肉製品用の安定剤は、微細セル
ロースと半精製カラギーナンを特定の配合比率で含有す
る複合体であるため、該安定剤を含有する畜肉魚肉等の
肉製品は、離水防止、保水性向上、歩留まり向上、食感
向上、白濁性向上等の顕著な特徴を有する。Since the stabilizer for meat products of the present invention is a complex containing fine cellulose and semi-purified carrageenan at a specific compounding ratio, meat products such as animal meat, fish meat and the like containing the stabilizer are: It has remarkable features such as prevention of water separation, improvement of water retention, improvement of yield, improvement of texture, and improvement of cloudiness.
Claims (3)
製カラギーナン10〜90重量%からなる複合体である
ことを特徴とする肉製品用の安定剤。1. A stabilizer for meat products, which is a complex comprising 10 to 90% by weight of fine cellulose and 10 to 90% by weight of semi-purified carrageenan.
製カラギーナン10〜90重量%からなる複合体であっ
て、該複合体を水中で分散したとき、微細セルロースの
平均粒径が20μm以下で、10μm以上の留分が70
%以下であることを特徴とする肉製品用の安定剤。2. A composite comprising 10 to 90% by weight of fine cellulose and 10 to 90% by weight of semi-purified carrageenan, wherein when the composite is dispersed in water, the average particle size of the fine cellulose is 20 μm or less. 70 fractions of 10 μm or more
% Stabilizer for meat products.
用の安定剤を含有することを特徴とする肉製品組成物。3. A meat product composition comprising the meat product stabilizer according to claim 1 or 2.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9204662A JPH1146723A (en) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | Stabilizer for meat product and meat product composition |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP9204662A JPH1146723A (en) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | Stabilizer for meat product and meat product composition |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1146723A true JPH1146723A (en) | 1999-02-23 |
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ID=16494214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP9204662A Pending JPH1146723A (en) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | Stabilizer for meat product and meat product composition |
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- 1997-07-30 JP JP9204662A patent/JPH1146723A/en active Pending
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