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JPH11282438A - 映像表示装置及び映像表示装置の表示調整方法 - Google Patents

映像表示装置及び映像表示装置の表示調整方法

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Publication number
JPH11282438A
JPH11282438A JP10083693A JP8369398A JPH11282438A JP H11282438 A JPH11282438 A JP H11282438A JP 10083693 A JP10083693 A JP 10083693A JP 8369398 A JP8369398 A JP 8369398A JP H11282438 A JPH11282438 A JP H11282438A
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JP
Japan
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signal
video
display device
display
synchronization signal
Prior art date
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Application number
JP10083693A
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Kazunori Ozawa
一徳 小澤
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の判別条件下でのみ映像信号の表示状態
を自動的に再調整するようにした映像表示装置及び映像
表示装置の表示調整方法を提供する。 【解決手段】 供給される映像信号Svの表示状態を最
適調整して表示する映像表示装置102において、映像
表示装置102の電源が投入された場合,映像信号Sv
の同期信号Hsy,Vsyが変更された場合,映像表示
装置102の筐体113の設置位置が変更された場合に
は、映像信号Svの表示状態の調整を開始する制御手段
103〜109と、制御手段109の調整結果に応じ
て、映像信号Svを表示する表示手段110〜112と
を具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部の信号源から
供給された映像信号を最適状態で表示する、映像表示装
置及び映像表示装置の表示調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、外部の信号源から供給された
映像信号を、その映像信号の画面上の走査領域や走査周
波数等の各種要素に応じて、表示状態を最適調整して表
示するようにした映像表示装置が存在する。
【0003】図5は従来例の映像表示装置2のブロック
図である。
【0004】信号源1a,1bは、各映像信号Svと、
これら映像信号Svの各水平,垂直同期信号Hsy,V
syを出力する。
【0005】映像表示装置2は、クロック生成部3と、
水平同期周期検出部4と、垂直同期周期検出部5と、姿
勢切替スイッチ8と、制御部9と、A/D変換部10
と、表示調整部11と、表示部12とを具備している。
【0006】クロック生成部3は、水平同期信号Hsy
及び垂直同期信号Vsyの周波数及び位相を測定する為
の基準となる、水平,垂直同期信号Hsy,Vsyとそ
れぞれほぼ等しいか又はそれぞれ数倍程度の周波数であ
る水平,垂直基準クロック信号φh,φvを出力する。
【0007】水平同期位相検出部4は、水平基準クロッ
ク信号φhの立上り時点又は立下り時点から水平同期信
号Hsyの立上り時点又は立下り時点迄の位相差を検出
し、この位相差に比例した水平位相信号Sphを出力す
る。
【0008】垂直同期位相検出部5は、垂直基準クロッ
ク信号φvの立上り時点又は立下り時点から垂直同期信
号Vsyの立上り時点又は立下り時点迄の位相差を検出
し、この位相差に比例した垂直位相信号Spvを出力す
る。
【0009】姿勢切替スイッチ8は、映像表示装置2の
後述する筐体13の姿勢に応じて、操作者が手動操作で
切り替えるスイッチである。
【0010】制御部9は、水平,垂直位相信号Sph,
Spvに応じた最適なサンプリング周波数及び位相,表
示形態を指示する、サンプリング制御信号Scs,表示
制御信号Scdを出力する。
【0011】A/D変換部10は、サンプリング制御信
号Scsに応じて内部のサンプリングクロック信号の周
波数及び位相を調整し、映像信号SvをA/D変換し出
力する。
【0012】表示調整部11は、表示制御信号Scdに
応じてA/D変換部10の出力の走査領域,走査周波数
等の各種要素を調整し、表示信号Sdpを出力する。
【0013】表示部12は、表示信号Sdpを映像とし
て投写表示する。
【0014】図6(a)は図5の映像表示装置2の水平
同期周期検出部4の波形図、図6(b)は図5の映像表
示装置2の垂直同期周期検出部5の波形図である。
【0015】図6(a)のように水平同期位相検出部4
では、水平基準クロック信号φhの立上り時点から、水
平同期信号Hsyの立下り時点までの位相差が検出さ
れ、この位相差に比例した水平位相信号Sphが出力さ
れる。
【0016】同様に図6(b)のように垂直同期位相検
出部5では、垂直基準クロック信号φvの立上り時点か
ら、垂直同期信号Vsyの立下り時点までの位相差が検
出され、この位相差に比例した垂直位相信号Spvが出
力される。
【0017】これら水平,垂直基準クロック信号φh,
φvの周波数は、水平,垂直同期信号Hsy,Vsyと
それぞれほぼ等しいか又はそれぞれに対して数倍程度の
周波数である。
【0018】制御部9は、この水平,垂直位相信号Sp
h,Spvに対応して、内部に予め設定されているサン
プリング周波数,位相,表示形態のデータを読み出して
メモリ9aへ設定し、これらのデータをサンプリング制
御信号Scs,表示制御信号ScdとしてA/D変換部
10,表示制御部11へ出力する。
【0019】A/D変換部10,表示調整部11で最適
状態でサンプリングされ表示調整された映像信号Sv
は、表示部12から投写表示される。
【0020】ここで、信号源1aから信号源1bへ接続
変更があると、水平,垂直同期位相検出部4,5の出力
である水平,垂直位相信号Sph,Spvが変化する。
【0021】制御部9は、この水平,垂直位相信号Sp
h,Spvに対応して、内部に予め設定されている別の
サンプリング周波数,位相,表示形態のデータを読み出
してメモリ9aへ設定し、これらのデータをサンプリン
グ制御信号Scs,表示制御信号ScdとしてA/D変
換部10,表示制御部11へ出力し、同様に表示する。
【0022】又、図7(a)は図5の映像表示装置2の
床置き姿勢時の全体斜視図、図7(b)は図7(a)の
天吊り姿勢時の全体斜視図である。
【0023】映像表示装置12は、筐体13と、筐体1
3前面に設けられた投写レンズ14と、筐体13の底面
に設けられたゴム足15とを具備している。
【0024】先程の処理とは独立して、図7(a),
(b)のような筐体13の設置姿勢に合わせて、操作者
が手動操作で姿勢切替スイッチ8を切り替えることによ
り、制御部9が表示信号Sdpのスキャン方向及びスキ
ャン開始位置を表示部12の投写画面上で正反対となる
よう表示制御信号Scdを出力し、映像の向きを常に正
立させている。
【0025】このように、従来例の映像表示装置では、
特定の判別条件を設けず、映像信号の周波数及び位相の
検出結果から、映像信号の種別を直接判別していた。
【0026】又、同期信号とほぼ等しいかその数倍程度
の基準クロック信号と、同期信号との位相差を検出する
ことにより、映像信号の種別を判別していた。
【0027】更に、操作者の手動操作により、設置姿勢
に対する映像の表示方向を切り替えていた。
【0028】尚、特開平9−261561号公報には、
前記サンプリングクロック周波数及び位相を最適制御す
る技術が、特開平7−219486号公報には、映像信
号の画面上における表示位置を最適調整する技術がそれ
ぞれ開示されている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
映像表示装置では、次のような問題点があった。
【0030】第1点は、映像信号Svの種別を判別する
際に、特定の判別条件を設定せず、水平,垂直位相信号
Sph,Spvの出力結果をそのまま用いて判別してい
たので、信号源1a,1bの電源投入時や、信号源1
a,1bから一時的に水平,垂直同期信号Hsy,Vs
yが供給されないような場合には、水平,垂直位相信号
Sph,Spvが不安定となり、制御部9が異なる信号
源1bに接続変更されたと誤判別し、不適当なサンプリ
ング制御信号Scsや表示制御信号Scdが出力され
て、投射映像が乱れる問題があった。
【0031】第2点は、メモリ9aに設定されたデータ
を操作者が手動操作で微調整したような場合、第1点の
誤判別が起こるとこの調整されたデータがメモリ9aか
ら消去されてしまい、操作者は再度手動操作で微調整し
なければならない問題があった。
【0032】第3点は、信号源1aから信号源1bに接
続変更されたことを、水平,垂直同期信号Hsy,Vs
yとほぼ等しいか又はその数倍程度の水平,垂直基準ク
ロックφh,φvに対する水平,垂直同期信号Hsy,
Vsyの位相差から検出していただけであったので、信
号源1a,1bが近接した同期周波数を持つ場合には、
接続変更されたことを十分検出できない問題があった。
【0033】第4点は、筐体13を移動する度に地磁気
の影響等により投写映像にコンバージェンスずれが生じ
るが、このコンバージェンスずれをなくす為の表示状態
の再調整指示を操作者が手動操作で付与しなければなら
ず、操作が煩雑な問題があった。
【0034】第5点は、筐体13の設置姿勢を変更する
度に、操作者が映像の向きを手動操作で切り替えなけれ
ばならず、操作が煩雑な問題があった。
【0035】ここにおいて本発明の目的は、特定の判別
条件下でのみ映像信号の表示状態を自動的に再調整する
ようにした映像表示装置及び映像表示装置の表示調整方
法を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する為、
本発明は次に列挙する新規な特徴的手法及び手段を採用
する。
【0037】本発明の映像表示装置の特徴は、供給され
る映像信号(図1のSv)の表示状態を最適調整して表
示する映像表示装置(102)において、映像表示装置
(102)の電源が投入された場合,映像信号(Sv)
の同期信号(Hsy,Vsy)が変更された場合,映像
表示装置(102)の筐体(113)の設置位置が変更
された場合には、映像信号(Sv)の表示状態の調整を
開始する制御手段(103〜109)と、制御手段(1
09)の調整結果に応じて、映像信号(Sv)を表示す
る表示手段(110〜112)とを具備することにあ
る。
【0038】本発明の映像表示装置の表示調整方法の特
徴は、供給される映像信号(図1のSv)の表示状態を
最適調整して表示する映像表示装置(102)におい
て、映像表示装置(102)の電源が投入された場合,
映像信号(Sv)の同期信号(Hsy,Vsy)が変更
された場合,又は映像表示装置(102)の筐体(11
3)の設置位置が変更された場合には、映像信号(S
v)の表示状態の調整を開始することにある。
【0039】このような手法及び手段を採用したことに
より、本発明の映像表示装置及び映像表示装置の表示調
整方法では、特定の判別条件下でのみ映像信号の表示状
態を自動的に再調整する。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の映像表示装
置を説明する。
【0041】図1は本発明の実施の形態の映像表示装置
102のブロック図である。
【0042】信号源1a,1bは、それぞれ互いに異な
る種別の映像信号Sv及び水平,垂直同期信号Hsy,
Vsyを出力する。
【0043】ここで映像信号Svの種別とは、映像信号
Svの水平,垂直同期信号Hsy,Vsyの周波数,イ
ンターレース走査の有無,水平,垂直の表示開始位置,
表示終了位置、その他この映像信号Svの表示に関わる
特性値の組み合わせを指すものとする。
【0044】映像表示装置102は、クロック生成部1
03と、水平同期周期検出部104と、垂直同期周期検
出部105と、位相差検出部106aと、表示位置検出
部106bと、移動センサ107と、姿勢センサ108
と、制御部109と、A/D変換部110と、表示調整
部111と、表示部112とから構成される。
【0045】クロック生成部103は、水平,垂直同期
信号Hsy,Vsyの各周波数に対してそれぞれ少なく
とも10倍以上の周波数の水平,垂直基準クロック信号
φh,φvを生成出力する。
【0046】水平同期周期検出部104は、信号源1
a,1bから水平同期信号Hsyが供給され、水平同期
信号Hsyの立下り又は立上り時点から次の立下り又は
立上り時点迄の水平基準クロック信号φhのパルス数を
計数し、このパルス数を水平周期信号Schとして出力
することにより、水平同期信号Hsyの周期Chを検出
している。又、水平同期信号Hsyが供給されていない
間は、水平周期信号Schは値=“0”を出力する。こ
れは例えばカウンタ等を用いて実現でき、水平同期信号
Hsyをリセット端子へ、水平基準クロック信号φhを
クロック端子へ供給しカウンタ端子からこのパルス数を
水平周期信号Schとして出力する等して実現される。
【0047】垂直同期周期検出部105は、信号源1
a,1bから垂直同期信号Vsyが供給され、垂直同期
信号Vsyの立下り又は立上り時点から次の立下り又は
立上り時点迄の垂直基準クロック信号φvのパルス数を
計数し、このパルス数を垂直周期信号Scvとして出力
することにより、垂直同期信号Vsyの周期Cvを検出
している。又、垂直同期信号Vsyが供給されていない
間は、垂直周期信号Scv=“0”を出力する。これも
水平同期検出部104と同様の構成で実現される。
【0048】位相差検出部106aは、信号源1a,1
bから水平,垂直同期信号Hsy,Vsyが供給され、
垂直同期信号Vsyの立上り又は立下り時点から水平同
期信号Hsyの立上り又は立下り時点迄の期間長を検出
し、この期間長に応じた位相差検出信号Spを出力す
る。
【0049】表示位置検出部106bは、水平,垂直同
期信号Hsy,Vsyの立上り又は立下り時点から映像
信号Svの表示期間の開始時点迄の期間長を、水平,垂
直基準クロック信号φh,φvをそれぞれ計数して検出
し、これら期間長に応じた水平表示開始位置信号Sh
s,垂直表示開始ライン位置信号Svsを出力する。
【0050】移動センサ107は、映像表示装置102
の筐体113に取り付けられて当該筐体113の移動の
有無を検出するセンサであり、筐体113の移動時に加
わる衝撃や加速度を検出して移動検出信号Smを出力す
る。これは公知の圧電センサ,加速度センサ等が利用で
きる。
【0051】姿勢センサ108は、筐体113に取り付
けられて当該取付面の向きを検出するセンサであり、映
像表示装置102の姿勢に応じて姿勢検出信号Sppを
出力する。これは公知の水銀スイッチ等が利用できる。
【0052】制御部109は、水平,垂直周期信号Sc
h,Scvと、位相差検出信号Spの周期的変化の有無
と、水平表示開始位置信号Shsと、垂直表示開始ライ
ン位置信号Svsとがそれぞれ示す値の組み合わせに対
応するテーブルを、制御部109内部に予め設定された
図示しない記憶領域から読み出してメモリ109aへ書
き込み、このテーブルが示すA/D変換部110のサン
プリング信号の周波数や位相,表示調整部111の走査
周波数,走査開始位置等の各種パラメータを、サンプリ
ング制御信号Scs及び表示調整信号Scdとして出力
する。更に、水平,垂直周期信号Sch,Scvと、位
相差検出信号Spの周期的変化の有無と、水平表示開始
位置信号Shsと,垂直表示開始ライン位置信号Svs
とがそれぞれ示す値の組み合わせが変化すると、制御部
109内部に予め設定された図示しない記憶領域から別
のテーブルを読み出してメモリ109aへ書き込むこと
により、サンプリング制御信号Scs,表示制御信号S
cdを変更する。
【0053】A/D変換部110は、信号源1a,1b
の映像信号Svをサンプリング制御信号Scsに応じた
サンプリング周波数及び位相でA/D変換し出力する。
【0054】表示調整部111は、A/D変換部110
の出力信号を、表示調整信号Scdに応じて、画面上の
走査周波数や走査開始位置等を最適状態に調整し、表示
信号Sdpとして出力する。
【0055】表示部112は、表示信号Sdpを画面上
に表示する。
【0056】次に、水平,垂直同期信号Hsy,Vsy
の周期Ch,Cv、映像信号のインターレース走査の有
無、映像信号Svの水平表示開始位置,垂直表示開始ラ
インの検出動作をそれぞれ説明する。
【0057】図2(a)は図1の映像表示装置102の
水平同期周期検出部104の波形図、図2(b)は図1
の映像表示装置102の垂直同期周期検出部105の波
形図である。
【0058】水平同期信号Hsyの周期Chは次のよう
に検出される。
【0059】図2(a)のように、水平同期信号Hsy
の立下り時点から次の立下り時点迄の期間内にクロック
発生部103から供給された、水平同期信号Hsyの約
800倍の周波数を持つ水平基準クロック信号φhのパ
ルス数を、水平同期周期検出部104で計数し、周期C
hに比例するこのパルス数を水平周期信号Schとして
出力して得ている。図2(a)ではこのパルス数は80
1パルスであることがわかる。
【0060】垂直同期信号Vsyの周期Cvは次のよう
に検出される。
【0061】図2(b)のように、垂直同期信号Vsy
の立下り時点から次の立下り時点迄の期間内にクロック
発生部103から供給された、垂直同期信号Vsyの約
700倍の周波数を持つ垂直基準クロック信号φvのパ
ルス数を、垂直同期周期検出部105で計数し、周期C
vに比例するこのパルス数を垂直周期信号Scvとして
得ている。図2(b)ではこのパルス数は701パルス
であることがわかる。
【0062】映像信号Svのインターレース走査の有無
は次のように検出される。
【0063】垂直同期信号Vsyの立上り又は立下り時
点から水平同期信号Hsyの立上り又は立下り時点迄の
期間長を、位相差検出部106aが検出し、この期間長
に応じた位相差検出信号Spが出力され、制御部109
は、この位相差検出信号が、映像信号Svの1フレーム
毎に交互に変化する場合は映像信号Svがインターレー
ス走査であると判別し、変化しない場合はノンインター
レース走査であると判別する。
【0064】映像信号Svの画面左端からの表示開始位
置、即ち水平表示開始位置は次のように検出される。
【0065】図2(a)のように、水平同期信号Hsy
の立下り時点から映像信号Svの表示期間の開始時点迄
の期間に供給された、水平基準クロック信号φhのパル
ス数を、表示位置検出部106bで計数し、このパルス
数を水平表示開始位置信号Shsとして得ている。図2
(a)ではこのパルス数は10パルスであることがわか
る。
【0066】映像信号Svの画面上端からの表示開始位
置、即ち垂直表示開始ラインは次のように検出される。
【0067】図2(b)のように、垂直同期信号Vsy
の立下り時点から映像信号Svの表示期間の開始時点迄
の期間に供給された、垂直基準クロック信号φvのパル
ス数を、表示位置検出部106bで計数し、このパルス
数を垂直表示開始ライン位置信号Svsとして得てい
る。図2(b)ではこのパルス数は12パルスであるこ
とがわかる。
【0068】制御部109は、以上のそれぞれ検出され
たデータ、即ち、(水平周期=801パルス,垂直周期
=701パルス,インターレース走査,水平表示開始位
置=画面左端から10ドット,垂直表示開始ライン=画
面上端から12ライン)の組み合わせに対応する、制御
部109内部の図示しない記憶領域に予め設定されたテ
ーブルを読み出してメモリ109aへ書き込む。
【0069】このテーブルは、例えば(サンプリング周
波数,サンプリング位相,水平走査周波数,垂直走査周
波数,水平表示開始位置,垂直表示開始ライン)等の各
種パラメータからなる。
【0070】このテーブルの各種パラメータは、水平同
期信号Hsyの立下り時点で映像信号Svが常時サンプ
リングされるよう、即ち水平同期周波数と同一周波数か
つ水平同期信号の立下り時点の位相でサンプリングされ
るように予め最適に選ばれたサンプリング周波数及び位
相の各パラメータや、映像信号Svが表示部113の一
定の表示領域内に正しい走査状態で表示されるよう、即
ちこの水平表示開始位置,垂直表示開始ラインにより定
義される表示領域内で、水平,垂直同期信号Hsy,V
syに同期して走査されるように予め最適に選ばれた水
平,垂直走査周波数,水平表示開始位置,垂直表示開始
ラインの各パラメータからなっている。
【0071】制御部109は、これらサンプリング周波
数,サンプリング位相を示すパラメータを、サンプリン
グ制御信号ScsとしてA/D変換部110へ供給す
る。
【0072】A/D変換部110は、このサンプリング
制御信号Scsが示すサンプリング周波数及び位相の情
報に基づいて、水平同期信号Hsyの立下り時点で映像
信号Svが常時サンプリングされるよう、即ち水平同期
周波数と同一周波数かつ水平同期信号の立下り時点の位
相でサンプリングされるよう、サンプリングクロック信
号の周波数及び位相を調整する。
【0073】同様に、制御部109は、これら水平走査
周波数,垂直走査周波数,水平表示開始位置,垂直表示
開始ラインを示すパラメータを表示制御信号Scdとし
て表示調整部111へ供給する。
【0074】表示調整部111は、この表示調整信号S
cdが示す水平,垂直走査周波数,水平表示開始位置,
垂直表示開始ラインの情報に基づいて、映像信号Svが
表示部113の一定の表示領域内に正しい走査状態で表
示されるよう、即ちこの水平表示開始位置,垂直表示開
始ラインにより定義される表示領域内で、水平,垂直同
期信号Hsy,Vsyに同期して走査されるよう、映像
信号Svの表示領域及び走査周波数を制御する。
【0075】もし、これら検出されたデータの組み合わ
せに対応するテーブルが制御部109内に予め設定され
ていなければ、制御部109内に予め設定されている別
の複数のテーブルの各種パラメータから補間演算等によ
り各種パラメータを算出し、メモリ109aへ設定す
る。
【0076】図3は図1の映像表示装置102の表示調
整方法のフローチャートである。
【0077】映像表示装置102の電源を投入する(ス
テップS101)。
【0078】制御部109は、水平,垂直同期信号Hs
y,Vsyの周期Ch,Cvと、インターレース走査の
有無と、映像信号Svの水平,垂直の表示開始位置とを
検出し、先程の説明のように映像信号Svの表示調整を
実行する(ステップS102)。
【0079】制御部109は、映像信号Svが供給され
ているか否か判別する(ステップS103)。供給され
ていれば次のステップS104へ進む。供給されていな
ければステップS103へ戻り映像信号Svが供給され
るまで待機する。
【0080】制御部109は、水平,垂直周期信号Sc
h,Scvの変化を検出し、周期Ch,Cvの変更の有
無を判別する(ステップS104)。変更があった場合
はステップS102へ戻る。
【0081】変更がなかった場合は、筐体113が移動
されたか否かを移動検出信号Sdmの有無から判別する
(ステップS105)。移動された場合はステップS1
02へ戻り再度表示調整する。移動されなかった場合は
ステップS103へ戻る。
【0082】又、 図4(a)は図1の映像表示装置1
02の床置き姿勢時の全体斜視図、図4(b)は図4
(a)の天吊り姿勢時の全体斜視図である。
【0083】映像表示装置102は、筐体113と、筐
体113前面に取り付けられた投写レンズ114と、筐
体113底面に取り付けられたゴム足115とを具備し
ている。
【0084】姿勢センサ108は、映像表示装置102
の筐体113の姿勢を検出する。一例として、図4
(a)の床置き姿勢では姿勢検出信号Spp=“0”
を、図4(b)の天吊り姿勢では姿勢検出信号Spp=
“1”を制御部109へ出力する。
【0085】制御部109は、姿勢検出信号Sppに応
じて、映像信号Svの表示の向きを前述のフローチャー
トとは独立して制御する。一例として、姿勢検出信号S
pp=“0”の場合はスキャン方向を画面左上から画面
右下へ制御する表示調整信号Scdを、姿勢検出信号S
pp=“1”の場合はスキャン方向を画面右下から画面
左上へ制御する表示調整信号Scdを出力する。
【0086】このように、映像信号の表示状態の再調整
が必要な場合である、電源が投入された場合と、供給さ
れる同期信号が変更された場合と、筐体の設置位置が変
更された場合とにのみ、映像信号の表示状態の調整を自
動的に開始するようにし、又、映像信号の表示状態の再
調整をしてはならない、同期信号が供給されていない間
は、前記映像信号の種別の再調整を実行しないようにし
ているので、映像信号の種別を誤判別することがない。
【0087】更に、水平,垂直同期信号を検出する為の
基準クロックを大幅に高めたので、信号源の接続変更の
有無を高精度で検出できる。
【0088】又、インターレース/ノンインターレース
の走査種別や、映像信号の表示開始位置の情報も併せて
検出するので、一層高精度に信号源の接続変更の有無を
検出できる。
【0089】尚、先の実施の形態では、水平同期信号H
sy及び垂直同期信号Vsyがそれぞれ独立して供給さ
れているが、複合同期信号等の他の形態の同期信号であ
っても、信号源1a,1bから出力される複合同期信号
を公知の同期分離回路等で同期分離処理して得た映像信
号Sv,水平同期信号Hsy,垂直同期信号Vsyを、
A/D変換部110,水平同期周期検出部104,垂直
同期周期検出部105へそれぞれ供給すれば同様に処理
できる。
【0090】又、水平,垂直同期信号Hsy,Vsyに
対する映像信号Svの表示領域の開始時点をそれぞれ示
す水平表示開始位置信号Shs,垂直表示開始ライン位
置信号Svsを出力するようにしたが、これに代えて表
示領域の終了時点をそれぞれ示す水平終了位置信号や垂
直終了ライン位置信号等とし、同様に判別しても良い。
【0091】
【発明の効果】以上のような手法及び手段を採用したこ
とにより、本発明の映像表示方法及び装置は、次のよう
な効果を発揮する。
【0092】第1点は、映像の表示状態の再調整が必要
な、電源の投入,同期信号の周波数の変更,筐体の移動
の場合を自律的に判断し、それ以外の場合は再調整しな
いようにしているので、確実に表示調整できる利点があ
る。
【0093】第2点は、同期信号が供給されない場合に
は、映像信号の種別を再度判別しないようにしているの
で、操作者の手動操作による表示状態の微調整の結果が
不用意に消去されない利点がある。
【0094】第3点は、基準クロック信号の周波数を高
めたので、同期信号の周波数の検出精度が高まり、映像
信号の種別を確実に判別できる利点がある。
【0095】第4点は、映像信号のインターレース/ノ
ンインターレースの走査種別や水平,垂直方向の表示位
置の情報も併せて検出するので、映像信号の種別の判別
精度が一層向上する利点がある。
【0096】第5点は、映像表示装置の設置姿勢を変更
した場合でも、姿勢に応じて表示映像の向きが自動的に
切り替わり、操作者の切替操作が不要であるので、操作
性が向上する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の映像表示装置102のブ
ロック図である。
【図2】(a)は図1の映像表示装置102の水平同期
周期検出部104の波形図、(b)は図1の映像表示装
置102の垂直同期周期検出部105の波形図である。
【図3】図1の映像表示装置102の表示調整方法のフ
ローチャートである。
【図4】(a)は図1の映像表示装置102の床置き姿
勢時の全体斜視図、(b)は(a)の天吊り姿勢時の全
体斜視図である。
【図5】従来例の映像表示装置2のブロック図である。
【図6】(a)は図5の映像表示装置2の水平同期周期
検出部4の波形図、(b)は図5の映像表示装置2の垂
直同期周期検出部5の波形図である。
【図7】(a)は図5の映像表示装置2の床置き姿勢時
の全体斜視図、(b)は(a)の天吊り姿勢時の全体斜
視図である。
【符号の簡単な説明】
1a,1b 信号源 2,102 映像表示装置 3,103 クロック生成部 4 水平同期位相検出部 104 水平同期周期検出部 5 垂直同期位相検出部 105 垂直同期周期検出部 106a 位相差検出部 106b 表示位置検出部 107 移動センサ 8 姿勢切替スイッチ 108 姿勢センサ 9,109 制御部 9a,109a メモリ 10,110 A/D変換部 11,111 表示調整部 12,112 表示部 13,113 筐体 14,114 投写レンズ 15,115 ゴム足
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/74 H04N 5/74 Z // H04N 9/31 9/31 A

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給される映像信号の表示状態を最適調
    整して表示する映像表示装置において、 前記映像表示装置の電源が投入された場合,前記映像信
    号の同期信号が変更された場合,又は前記映像表示装置
    の筐体の設置位置が変更された場合には、前記映像信号
    の表示状態の調整を開始する制御手段と、 前記制御手段の調整結果に応じて、前記映像信号を表示
    する表示手段とを具備することを特徴とする映像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記同期信号が供給さ
    れていない間は、前記映像信号の表示状態の調整を開始
    しないことを特徴とする請求項1記載の映像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記同期信号の変更
    を、 前記同期信号の周期中に計数される、前記同期信号の周
    波数より少なくとも10倍以上高い周波数である基準ク
    ロック信号のパルス数が変化したことにより検出するこ
    とを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の映像表
    示装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記同期信号の変更
    を、 前記同期信号のうち垂直同期信号の立上り時点又は立下
    り時点から、前記同期信号のうち水平同期信号の立上り
    時点又は立下り時点迄の期間長の周期変化の有無が変化
    したことにより検出することを特徴とする請求項1から
    3の何れかに記載の映像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記同期信号の変更
    を、 前記同期信号の立上り時点又は立下り時点から、前記映
    像信号の表示期間の開始時点又は終了時点迄の期間長が
    変化したことにより検出することを特徴とする請求項1
    から4の何れかに記載の映像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記筐体の移動を、 前記映像表示装置に取り付けられた移動センサの出力が
    変化したことにより検出することを特徴とする請求項1
    から5の何れかに記載の映像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記筐体の姿勢を検出
    し、前記姿勢の検出結果に応じて、前記映像信号の表示
    の向きを制御することを特徴とする請求項1から6の何
    れかに記載の映像表示装置。
  8. 【請求項8】 供給される映像信号の表示状態を最適調
    整して表示する映像表示装置において、 前記映像表示装置の電源が投入された場合,前記映像信
    号の同期信号が変更された場合,前記映像表示装置の筐
    体の設置位置が変更された場合には、前記映像信号の表
    示状態の調整を開始することを特徴とする表示調整方
    法。
  9. 【請求項9】 前記同期信号が供給されていない間は、
    前記映像信号の表示状態の調整を開始しないことを特徴
    とする請求項8記載の映像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記同期信号の変更は、 前記同期信号の周期中に計数される、前記同期信号の周
    波数より少なくとも10倍以上高い周波数である基準ク
    ロック信号のパルス数が変化したことにより検出される
    ことを特徴とする請求項8又は9の何れかに記載の映像
    表示装置の表示調整方法。
  11. 【請求項11】 前記同期信号の変更は、 前記同期信号のうち垂直同期信号の立上り時点又は立下
    り時点から、前記同期信号のうち水平同期信号の立上り
    時点又は立下り時点迄の期間長の周期変化の有無が変化
    したことにより検出されることを特徴とする請求項8か
    ら10の何れかに記載の映像表示装置の表示調整方法。
  12. 【請求項12】 前記同期信号の変更は、 前記同期信号の立上り時点又は立下り時点から、前記映
    像信号の表示期間の開始時点又は終了時点迄の期間長が
    変化したことにより検出されることを特徴とする請求項
    8から11の何れかに記載の映像表示装置の表示調整方
    法。
  13. 【請求項13】 前記筐体の移動は、 前記映像表示装置に取り付けられた移動センサの出力が
    変化したことにより検出されることを特徴とする請求項
    8から12の何れかに記載の映像表示装置の表示調整方
    法。
  14. 【請求項14】 前記筐体の姿勢を検出し、前記姿勢の
    検出結果に応じて、前記映像信号の表示の向きを制御す
    ることを特徴とする請求項8から13の何れかに記載の
    映像表示装置の表示調整方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6974217B2 (en) 2002-03-20 2005-12-13 Seiko Epson Corporation Projector executing keystone correction
JP2007304479A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Necディスプレイソリューションズ株式会社 映像表示装置、映像表示装置による表示方法
JP2009020444A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Seiko Epson Corp プロジェクタおよび輝度調整方法
JP2012037594A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法

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