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JPH11286489A - ペリレン化合物および顔料調製物 - Google Patents

ペリレン化合物および顔料調製物

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Publication number
JPH11286489A
JPH11286489A JP11041984A JP4198499A JPH11286489A JP H11286489 A JPH11286489 A JP H11286489A JP 11041984 A JP11041984 A JP 11041984A JP 4198499 A JP4198499 A JP 4198499A JP H11286489 A JPH11286489 A JP H11286489A
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JP
Japan
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pigment
formula
group
parts
perylene
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11041984A
Other languages
English (en)
Inventor
Joachim Dr Weber
ヨアヒム・ヴエーベル
Manfred Urban
マンフレート・ウルバン
Erwin Dietz
エルウイン・ディーツ
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Clariant Produkte Deutschland GmbH
Original Assignee
Clariant GmbH
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH11286489A publication Critical patent/JPH11286489A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/06Peri-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B5/00Dyes with an anthracene nucleus condensed with one or more heterocyclic rings with or without carbocyclic rings
    • C09B5/62Cyclic imides or amidines of peri-dicarboxylic acids of the anthracene, benzanthrene, or perylene series
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions

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Abstract

(57)【要約】 【課題】着色性、流動性および一般的な適用性に関して
従来技術の欠点を克服する顔料調製物の提供。 【解決手段】 この課題は式I 【化1】 〔式中、Z1 は式(1a) −[X−Y]q −[X1 −Y1 r −[X2 −NH]s H (1a) (式中、X、X1 およびX2 は互いに同一または異な
り、アルキレン残基または置換または非置換のシクロア
ルキレン残基であり、YおよびY1 は同一または異なり
NH−、−O−またはN(C1 〜C6 −アルキル)基で
あり、qは1〜6の数であり、rおよびsは互いに無関
係に0〜6の数である。)で表される残基であり、Zは
1 、Z2 またはZ3 と規定され、Z2 は式(1b) −[X−O]q1−[X1 −O]q H (1b) (式中、q1は0〜6の数である。)で表される残基で
ありそしてZ3 は水素原子、水酸基、アミノ基または置
換されたまたは非置換の炭素原子数1〜8のアルキル基
であり、またはペルフルオル化または部分的弗素化され
ている。]で表される顔料分散剤によって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、新規の顔料分散剤および
改善された着色性および流動性を有する顔料調製物並び
にそれの製法およびそれを高分子量物質の顔料化(pigme
nting)に使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】顔料調製物は顔料と、顔料に構造的に類
似しそして特別の活性を示す基で置換されている顔料分
散剤との組合せ物である。このものは、適用媒体、特に
ワニスに顔料を分散させそして顔料の流動性および着色
性を改善するために添加される。多量に顔料を含有する
塗料濃厚物(ミルベース)の粘度を下げ、顔料粒子の凝
集を減少させる。これによって例えば特にメタリック顔
料の場合に特に望まれる透明度を向上させることができ
る。
【0003】顔料分散剤の添加によって有機顔料の流動
性および着色性を改善するための沢山の提案が存在して
いが、それらは必ずしも所望の結果を達成していない。
【0004】ヨーロッパ特許(B)第0,321,91
9号明細書には、基礎顔料(base pigment)をメチレンイ
ミダゾーリル基含有の顔料誘導体と混合することによる
顔料調製物の製法が開示されている。ここではペリレン
顔料の分野において、着色性が現在の要求にもはや適合
していない顔料調製物が得られれる。
【0005】ドイツ特許出願公開(A)第3,106,
906号明細書にはスルホンアミド基含有顔料分散剤の
製法が開示されている。ここに記載された顔料分散剤は
ペリレン化合物をベースとするものであるが、着色上お
よび流動性上(rheological)の重大な欠点を有してい
る。
【0006】米国特許(A)第4,762,569号明
細書には対称性のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン
酸ジイミド類をベースとする顔料調製物の製法が開示さ
れている。これらの顔料調整物は溶剤含有系で使用する
場合にしか適していない。これらは顔料調製物に設けら
れる流動性および着色性に関する全ての要求には適合す
るものでない。顔料分散剤の含有量が多い場合には特に
着色性が最早適切でなく、そして多くの場合、光沢が明
らかに不足し、かつ顕著なシェード(shade)偏りが生ず
る恐れがある。更に、これらの顔料分散剤は耐溶剤性お
よび耐オーバーコーティング性(fastness to overcoati
ng) が不十分なので、一般的な用途が著しく制限されて
いる。更に多くのワニス系では、バインダーとの相容性
がない場合が認められ、このことは使用上の妨げとなる
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】それ故に本発明の課題
は、着色性、流動性および一般的な適用性に関して従来
技術の上述の欠点を克服する顔料調製物を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は驚くべきこと
に、上記の課題が基礎顔料の他に1種類以上の特別のペ
リレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミドを含有す
る顔料調製物によって解決されることを見出した。
【0009】本発明は、式(I)
【0010】
【化9】 〔式中、Z1 は式(1a) −[X−Y]q −[X1 −Y1 r −[X2 −NH]s H (1a) (式中、X、X1 およびX2 は互いに同一または異な
り、炭素原子数2〜6の枝分かれしたまたは直鎖状のア
ルキレン残基または炭素原子数5〜7のシクロアルキレ
ン残基であり、このシクロアルキレン残基は炭素原子数
1〜4のアルキル残基、水酸基、炭素原子数1〜4のヒ
ドロキシアルキル残基よりなる群の内の1〜4個および
/または別の炭素原子数5〜7のシクロアルキル残基1
〜2個で置換されていてもよく、YおよびY1 は同一ま
たは異なりNH−、−O−またはN(C1 〜C6 −アル
キル)基、好ましくは−NCH3 または
【0011】
【化10】 であり、qは1〜6の数、好ましくは1、2、3または
4であり、rおよびsは互いに無関係に0〜6の数、好
ましくは0、1または2であるが、同時に0とはならず
そしてsはY1 が−O−である場合には0と異なる。)
で表される残基であり、ZはZ1 、Z2 またはZ3 と規
定され、Z2 は式(1b) −[X−O]q1−[X1 −O]q H (1b) (式中、q1は0〜6の数、好ましくは0、1、2、3
または4である。)で表される残基でありそしてZ3
水素原子、水酸基、アミノ基または炭素原子数1〜8の
アルキル基であり、該アルキル基はCl、Br、CN、
OH、C6 5 、カルバモイル、炭素原子数1〜4のア
シル基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基およびNR2
3よりなる群から選択される1〜4個の置換基で置換
されていてもよく、またはペルフルオル化または部分的
弗素化されており、ただしR2 およびR3 は互いに無関
係に水素原子、置換されたまたは非置換のまたは部分的
に弗素化されたまたはペルフルオル化された炭素原子数
1〜20のアルキル基、または置換されたまたは非置換
のまたは部分的に弗素化されたまたはペルフルオル化さ
れた炭素原子数2〜20のアルケニル基であり、その際
に置換基は水酸基、フェニル基、シアノ基、塩素原子、
臭素原子、炭素原子数2〜4のアシル基または炭素原子
数1〜4のアルコキシ基であり、またはR2 およびR3
は窒素原子と一緒に飽和または不飽和または芳香族のヘ
テロ環を形成し、これらヘテロ環は所望の場合には別の
窒素原子、酸素原子または硫黄原子を環中に有してい
る。]で表されるペリレン化合物に関する。
【0012】残基ZおよびZ1 の選択によって式(I)
の対称性または非対称性顔料分散剤が得られる。式
(I)の非対称性顔料分散剤は色々の残基Z1 を有する
ものを含んでいる。
【0013】X、X1 およびX2 が炭素原子数2〜4の
アルキレン残基またはシクロヘキシレンであるペリレン
化合物が有利である。
【0014】Z1
【0015】
【化11】 で表される一つの意味を有する式(I)のペリレン化合
物が特に有利である。
【0016】興味のあるペリレン化合物の例には、Z2
が−CH(CH2 OH)2 または−(CH2 2 −O−
(CH2 2 OHの意味を有する式(I)の化合物があ
る。
【0017】Z3 が水素原子、ベンジル基、炭素原子数
1〜6のアルキル基、または水酸基、アセチル基、メト
キシ基およびエトキシ基より成る群から選択される1〜
2個の置換基で置換された炭素原子数2〜6のアルキル
基であり、好ましくは水素原子、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ベンジル基、ヒドロキシエチル
基、ヒドロキシプロピル基またはメトキシプロピル基で
ある式(I)のペリレン化合物も有利である。
【0018】更に、Z3 が式 −(CH2 n −NR2 3 (式中、nは1〜6、好ましくは2〜4の数でりそして
2 およびR3 が互いに無関係に水素原子、炭素原子数
1〜6のアルキル基、または水酸基、アセチル基、メト
キシ基、エトキシ基、塩素原子および臭素原子よりなる
群から選択される1〜2個の置換基で置換された炭素原
子数1〜6のアルキル基であるか、またはR2 およびR
3 が隣接する窒素原子と一緒にイミダゾリル環、ピペリ
ジニル環、モルホリニル環、ピペコリニル環、ピロリル
環、ピロリジニル環、ピラゾリル環またはピペラジニル
環を形成する。)で表される式(1)のペリレン化合物
も興味が持たれる。
【0019】この関係で特に有利なペリレン化合物は、
nが2または3の数でありそしてR 2 およびR3 がメチ
ル基またはエチル基であるかまたはR2 およびR3 が隣
接する窒素原子と一緒にイミダゾリル−、ピペラジニル
−またはモルホリニル残基を形成する化合物である。
【0020】本発明は、式Iのペリレン化合物を製造す
る方法において、式(IIa)
【0021】
【化12】 で表されるペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−モ
ノ無水物−モノイミドを式(IIIa)または(IIIb) Z−NH2 (III a) Z1 −NH2 (IIIb) で表される1種類以上の、好ましくは1または2種類の
アミンと反応させることまたは式(IIb)
【0022】
【化13】 で表されるペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−モ
ノ無水物−モノイミドを式(IIIb)で表される1種類以上
の、好ましくは1または2種類のアミンと反応させるこ
とまたは式(IIc)
【0023】
【化14】 で表されるペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸二無
水物を式(IIIb)で表される1種類以上の、好ましくは1
または2種類のアミンと反応させることを特徴とする、
上記方法にも関する。
【0024】式(IIa)、(IIb)および(IIc)中の酸無
水物基はジカルボン酸として存在していてもよい。
【0025】本発明の反応は水性−、有機性−または水
性有機性媒体中で0〜200℃、好ましくは20〜18
0℃で実施することができる。有機媒体としては不活性
有機溶剤、好ましくは沸点が水のそれよりも高いもの、
例えばDMSO、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、
トリクロロベンゼン、比較的高沸点のアルコール、カル
ボキシアミドおよび比較的高沸点のエーテルが適する。
更に式(IIIa)または(IIIb)のアミンは同時に溶剤として
も役立ち得る。水性−または水性有機性媒体のpHは酸
性でも、中性でもまたはアルカリ性でもよく、3〜14
であるのが有利である。式(I)のペリレン化合物の混
合物を製造するために種々のアミンを同時に使用するこ
とも可能である。
【0026】縮合反応は水溶液中でアルカリ性pH条件
のもとで50〜180℃の範囲内の温度で実施するのが
特に有利である。この場合、アミンは過剰に使用するの
が賢明であり、殊に8倍まで、特に4倍までの過剰モル
量で使用するのが賢明である。得られる式(1)の生成
物は濾過によって反応混合物から分離するのが有利であ
る。
【0027】使用可能な式(IIIa)のアミンの例にはアン
モニア、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミ
ン、ブチルアミン、β−ヒドロキシエチルアミン、N,
N−ジメチルアミノプロピレンジアミン、N,N−ジエ
チルアミノプロピレンジアミン、N,N−ジメチルアミ
ノエチレンジアミン、N−メチルアミノプロピレンジア
ミン、β−またはγ−ヒドロキシプロピルアミン、2−
(2−アミノエトキシ)エタノール、ヒドロキシアミン
またはヒドラジンがある。
【0028】使用可能な式(IIIb)のアミンの例にはジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエ
チレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジプロ
ピレントリアミン、N,N−ビス(3−アミノプロピ
ル)メチルアミン、トリプロピレンテトラミン、3−
(2−アミノエチル)−アミノプロピルアミン、N,
N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン、
4、7−ジオキサデカン−1,10−ジアミン、4, 9
−ジオキサドデカン−1,12−ジアミンまたは1,4−ビ
ス−(3−アミノプロポキシ)ブタンがある。
【0029】本発明の式(1)のペリレン化合物は例え
ば顔料調製物の製造に使用される。
【0030】本発明は、また、 a)少なくとも1種類の有機系基礎顔料および b)式(IV)
【0031】
【化15】 [式中、二つの残基Zは、二つの残基Zが同時にZ3
はならないという前提条件 のもとで上記で規定される
意味を有する。]で表される少なくとも1種類の顔料分
散物を含む顔料調製物にも関する。
【0032】式(IV) の顔料分散物は式(I)のペリレ
ン化合物を製造するための方法に類似する方法によって
製造できる。
【0033】基礎顔料とは有機顔料または通例の顔料調
製物として存在していてもよい有機顔料または有機顔料
混合物を意味する。
【0034】本発明の顔料調製物を製造するための適す
る基礎顔料は例えばペリレン−、ペリノン−、フタロシ
アニン−、ジオキサジン−、キナクリドン−、アゾ−、
アントラキノン−、アミノアントラキノン−、チオイン
ジゴ−、ジケトピロロピロール−、フラバンスロン−、
インダンスロン−、イソインドリン−、イソインドリノ
ン−、アントラピリミジン−、ピランスロン−、キノフ
タロン−、イソビオランスロン−、トリアリールカルボ
ニウム−、カーボンブラック−またはアンタンスロン顔
料またはそれらの混合物である。
【0035】本発明の目的のための有利な基礎顔料の例
はC.I.Pigment Red123(C.I.N
o.71145)、C.I.Pigment Red
149(C.I.No.71137)、C.I.Pig
ment Red 178(C.I.No.7115
5)、C.I.Pigment Red 179(C.
I.No.71130)、C.I.Pigment R
ed 190(C.I.No.71140)、C.I.
Pigment Red 224(C.I.No.71
127)、C.I.Pigment Violet 2
9(C.I.No.71129)、C.I.Pigme
nt Orange 43(C.I.No.7110
5)、C.I.Pigment Red 194(C.
I.No.71100)、C.I.Pigment V
iolet 19(C.I.No.73900)、C.
I.Pigment Red 122(C.I.No.
73915)、C.I.Pigment Red 20
9(C.I.No.73905)、C.I.Pigme
nt Yellow 147、C.I.Pigment
Red 168(C.I.No.59300)、C.
I.PigmentYellow 120(C.I.N
o.11783)、C.I.PigmentYello
w 151(C.I.No.13980)、C.I.P
igment Brown 25(C.I.No.12
510)、C.I.PigmentViolet 32
(C.I.No.12517)、C.I.Pigmen
tRed 170(C.I.No.12475)、C.
I.Pigment Orange 38(C.I.N
o.12367)、C.I.Pigment Red
188(C.I.No.12467)、C.I.Pig
ment Red187(C.I.No.1248
6)、C.I.Pigment Orange 34
(C.I.No.21115)、C.I.Pigmen
t Orange 13(C.I.No.2111
0)、C.I.Pigment Red 9(C.I.
No.12460)、C.I.Pigment Red
2(C.I.No.12310)、C.I.Pigm
ent Red 112(C.I.No.1234
0)、C.I.Pigment Red 7(C.I.
No.12420)、C.I.Pigment Red
210(C.I.No.12477)、C.I.Pi
gment Red 12(C.I.No.1238
5)、C.I.Pigment Red 202(C.
I.No.73907)、C.I.Pigment B
lue 60(C.I.No.69800)、C.I.
Pigment Green 7(C.I.No.74
260)、C.I.Pigment Green 36
(C.I.No.74265)、C.I.Pigmen
t Blue 15:1、15:2、15:3、15:
4および15(C.I.No.74160)、C.I.
Pigment Blue 56(C.I.No.42
800)、C.I.Pigment Blue 61
(C.I.No.42765:1)、C.I.Pigm
ent Violet 37(C.I.No.5134
5)、C.I.Pigment Red 177(C.
I.No.65300)、C.I.Pigment R
ed 254(C.I.No.56110)、C.I.
Pigment Red 255,264、C.I.P
igment Orange 73、C.I.Pigm
ent Violet23(C.I.No.5131
9)およびC.I.Pigment Red 88
(C.I.No.73312)がある。
【0036】本発明の顔料調製物中の式(IV) の顔料分
散剤の量は、意図する顔料品質がマイナスの影響を受け
ない限り、広い範囲で変えることができるが、しかし一
般にはこの調製物は基礎顔料の重量を基準として0.5
〜40重量%、好ましくは1〜20重量%の量で少なく
とも1種類の式(IV) の顔料分散剤を含有する。
【0037】基礎顔料および式(IV) の顔料分散剤の他
に、本発明の顔料調製物は他の慣用の添加物、例えばフ
ィラー、標準化剤、界面活性剤、樹脂、消泡剤、防塵剤
(antidust agent) 、エキステンダー、着色剤、保存剤
および乾燥抑制剤を含有していてもよい。上記着色剤は
シェーディング(色直し;sahding)に有利に使用され
る。
【0038】顔料調製物は、 a)少なくとも1種類の有機系基礎顔料、 b1) 式(IX)
【0039】
【化16】 で表される顔料分散剤および b2) 式(X)
【0040】
【化17】 で表される顔料分散剤を含有するのが有利である。
【0041】分散剤b1) とb2) との比は1:10〜1
0:1、好ましくは1:5〜5:1、特に好ましくは
1:3〜3:1(重量比)である。
【0042】本発明の関係において有利な顔料調製物
は、実質的に a)40〜99.5重量%、好ましくは60〜99重量
%の少なくとも1種類の基礎顔料、 b)0.5〜40重量%、好ましくは1〜20重量%の
少なくとも1種類、好ましくは1、2または3種類の式
(IV)の顔料分散剤、 c)0〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%の
界面活性剤および d)0〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%の
他の慣用の添加物で組成されており、個々の成分の割合
が調製物の全重量(100重量%)を基準としている。
【0043】適する界面活性剤は慣用のアニオン系−、
カチオン系−および非イオン系界面活性剤であり、その
例にはアニオン系界面活性剤、例えば脂肪酸タウリド
類、脂肪酸N−メチルタウリド類、脂肪酸イセチオナー
ト類、アルキルベンゼンスルホナート類、アルキルナフ
タレンスルホナート類、アルキルフェノールポリグリコ
ールエーテルスルファート類および脂肪アルコールポリ
グリコールエーテルスルファート類;脂肪酸、例えばパ
ルミチン酸、ステアリン酸およびオレイン酸;セッケ
ン、例えば脂肪酸の、ナフテン酸のおよび樹脂酸の、例
えばアビエチン酸のアルカリ金属塩、アルカリ可溶性樹
脂、例えばロジン変性マレイナート樹脂;カチオン性物
質、例えば第四アンモニウム塩、脂肪アミンエトキシレ
ート、脂肪アミンポリグリコールエーテルおよび脂肪ア
ミン;および非イオン性物質、例えば脂肪アルコールポ
リグリコールエーテル、脂肪アルコールポリグリコール
エステルおよびアルキルフェノールポリグリコールエー
テルがある。
【0044】本発明の顔料調製物は一般に自由流動性の
粉末状態の固体系または顆粒である。
【0045】本発明に従って得ることのできる分散効果
は式(IV) の顔料分散剤によって基礎顔料の表面構造を
変質させることに基づいていると思われる。多くの場
合、式(IV) の顔料分散剤の能力およびそれで製造され
る顔料調製物の品質は、分散剤が基礎顔料の製造過程で
添加される時点に依存している。式(IV) の顔料分散剤
の適用の仕方も影響を及ぼし得る。
【0046】式(IV) の顔料分散剤の能力は式(IV) の
顔料分散剤の粒度および粒子形態にもおよび利用できる
顔料表面の程度にも依存している。同様に式(IV) の顔
料分散剤を有望な適用媒体中においてだけ基礎顔料に直
接的に添加することも有利である。それぞれの場合にお
ける式(IV) の顔料分散剤の最適な濃度は、基礎顔料の
性質の向上が顔料分散剤の量と直線的な関係を必ずしも
有していないので、予備実験によって決めなければなら
ない。
【0047】本発明の顔料調製物は、1種類以上の、好
ましくは1または2種類の基礎顔料と1種類以上の、好
ましくは1、2または3種類の式(IV) の顔料分散剤と
の混合物であってもよい。
【0048】本発明はまた、式(IV) の顔料分散剤およ
び基礎顔料をそれらを製造する間の任意の時点で互いに
作用させることを特徴とする、本発明の顔料調製物の製
造方法にも関する。
【0049】有機系顔料の製造方法は、それの合成工
程、場合によっては例えば粉砕または再沈殿による微粉
砕工程、場合によっては溶剤仕上げ工程並びにケーキ状
圧縮物としてのまたは乾燥顆粒または−粉末としての単
離工程を含んでいる。例えば式(IV) の顔料分散剤は、
顔料の合成の前または間、微粉砕工程の前または間また
は続く溶剤処理(溶剤仕上げ)の前または間に添加する
ことができる。これらの工程における支配的な温度は0
〜200℃である。式(IV) の顔料分散剤は、勿論、色
々な時点で少しずつ添加してもよい。
【0050】微粉砕工程の過程での式(IV) の顔料分散
剤の添加は、例えば粗顔料をローラーでまたは振動ミル
中で粉砕助剤の存在下にまたは不存在下に乾式粉砕する
過程でまたは粗顔料を例えばビーズ・ミル中で水性−、
水性有機性−または有機性粉砕媒体中で湿式粉砕する過
程で行うことができる。
【0051】水性−、水性アルカリ性−、水性有機性−
または有機性媒体中で基礎顔料を仕上げ工程の前または
間に式(IV) の顔料分散剤を添加するのも適しているこ
とが実証されている。
【0052】式(IV) の顔料分散剤は乾燥前の水で湿っ
た顔料ケーキ状圧縮物に添加し、混入してもよい。この
場合、式(IV) の顔料分散剤それ自身がケーキ状圧縮物
の状態であってもよい。
【0053】式(IV) の粉末状の顔料分散剤と1種類以
上の基礎顔料の粉末または顆粒との乾燥混合物を製造す
ることも可能である。
【0054】更に、式(IIIa)または(IIIb)の同じアミン
と反応させることによって式(IV)の顔料分散剤および
ペリレン顔料を混合物として合成することも可能であ
る。
【0055】式(I)のペリレン化合物は優れた堅牢
性、例えば耐溶剤性に特徴があり、溶剤含有系および水
性系の両方で使用するのに適している。
【0056】本発明に従って得ることのできる顔料調製
物は、その優れた着色性および流動性、特に卓越した流
動性、高い凝集安定性、高い透明度、易分散性、良好な
光沢、高い色強度、優れた耐溶剤性および耐オーバーコ
ーティング性および非常に良好な耐候性に特徴がある。
このものは溶剤含有系および水性系の両方で使用するの
に適している。
【0057】本発明に従って製造された顔料調製物は、
天然−または合成源の高分子量有機物質の顔料化(着
色)に特に有利に使用できる。
【0058】この種の顔料調製物を用いて着色すること
のできる高分子量有機物質の例には、セルロースエーテ
ルおよび−エステル、例えばエチルセルロース、ニトロ
セルロース、セルロースアセテートまたはセルロースブ
チラート、天然樹脂または合成樹脂、例えば付加重合樹
脂または縮合樹脂、例えばアミノ樹脂、特に尿素−ホル
ムアルデヒド−およびメラミン−ホルムアルデヒド樹
脂、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、
ポリカルボナート、ポリオレフィン、例えばポリスチレ
ン、ポリビニルクロライド、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリアクリルニトリル、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリアミド、ポリウレタンまたはポリエステル、ゴ
ム、カゼイン、シリコーンおよび珪素樹脂のそれぞれ単
独または相互の混合物がある。
【0059】ここでは、上記高分子有機化合物が可塑性
組成物、溶融物としてまたは紡糸溶液、ラッカ、塗料ま
たは印刷インキの状態で存在するかどうかは重要ではな
い。個々の用途次第で、本発明の顔料調製物をブレンド
としてまたは調製物または分散物の状態で使用するのが
有利であることが判っている。顔料化すべき高分子有機
物質を基準として0.1〜10重量% の量で本発明の顔
料調製物を使用するのが好ましい。
【0060】本発明の式(I)のペリレン化合物および
本発明の顔料調製物は電子写真用トナーおよび顕色剤、
例えば一成分−または二成分粉末トナー(いわゆる一成
分−または二成分顕色剤)、磁性トナー、液状トナー、
重合トナーおよび特殊トナー(L.B. Schein, "Electrop
hotography and Development Physics"; Springer Scer
ies in Electrophysics 14, Springer Verlag,第2版、
1992) において着色剤として適している。代表的なトナ
ー用結合剤には、付加重合−、重付加−および重縮合樹
脂、例えばスチレン−、スチレン−アクリレート−、ス
チレン−ブタジエン−、アクリレート−、ポリエステル
−およびフェノールエポキシ樹脂、ポリスルホン、ポリ
ウレタンのそれぞれまたはそれらの組合せ、および別の
成分、例えば電荷制御剤、ワックスまたは流動助剤を含
有しているかまたはこれらの添加物で後で変性され得る
ポリエチレンおよびポリプロピレンがある。
【0061】本発明の式(I)のペリレン化合物および
本発明の顔料調製物は粉末および粉末塗料において、特
に例えば金属、木材、合成樹脂、ガラス、セラミック、
コンクリート、繊維材料、紙またはゴムで製造された製
品の表面被覆に使用される摩擦電気的にまたは動電的に
噴霧塗装可能な粉末塗料において着色剤として適してい
る(J.F., Hughes, "Electrostatic Powder Coating ”
Reseach Studies, John Wiley & Sons, 1984) 。
【0062】使用される代表的な粉末塗料用樹脂は慣用
の硬化剤と組み合わされたエポキシ樹脂、カルボキシル
基−および水酸基含有ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂およびアクリル樹脂がある。これらの樹脂の組合せ
も使用できる。例えばエポキシ樹脂はカルボキシル基−
および水酸基含有ポリエステル樹脂と組み合わせてたび
たび使用される。代表的な硬化剤成分(樹脂系に依存す
る)は例えば酸無水物、イミダゾールおよびジシアンジ
アミドおよびそれの誘導体、ブロックドイソシアネー
ト、ビスアシルウレタン、フェノール−およびメラミン
樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート、オキサゾリン
およびジカルボン酸がある。
【0063】更に本発明の式(I)のペリレン化合物お
よび本発明の顔料調製物は、水性系または非水性系のイ
ンクジェット−インクおよびホットメルト技術によって
使用できるインクにおいて着色剤として使用するのに適
している。
【0064】適用媒体中でだけ式 (IV) の顔料分散剤を
基礎顔料に添加してもまたはその逆に添加してもよい。
それ故に本発明は、実質的に上記基礎顔料、式(IV)の上
述の顔料分散剤、上述の高分子量有機物質、特にワニ
ス、場合によっては界面活性剤、および/または他の慣
用の添加物より成る調製された顔料配合物にも関する。
基礎顔料と式 (IV) の顔料分散剤との合計量は調製され
た顔料配合物の総重量を基準として1〜10重量%であ
るのが有利である。
【0065】本発明に従って製造された顔料調製物の塗
料分野における性質を評価するために、沢山の公知のワ
ニスの内、中油のアルキッド樹脂とブタノールでエーテ
ル化されたメラミン樹脂とをベースとす芳香族化合物含
有アルキッドメラミン樹脂塗料(AM)、セルロースア
セトブチラートとメラミン樹脂とをベースとするポリエ
ステル塗料(PE)、非水性分散剤をベースとするハイ
ソリッド−アクリル樹脂焼付け塗料(HS)並びにポリ
ウレタンをベースとする水性塗料(PUR)を選択し
た。
【0066】色強度および色調はDIN55986に従
って測定した。
【0067】分散処理後のミルベースの流動性〔ミルベ
ース流動性(millbase rheo1lgy)〕
は以下の五つの尺度によって視角的に評価する: 5 希溶液状 2 僅かにゲル化している 4 液状 1 ゲル化している 3 濃厚液状 ミルベースを最終顔料濃厚液に希釈した後に、粘度をE
richsen社のロスマン(Rossmann)式粘
度用スパチュラ301タイプで評価した。
【0068】光沢測定はDIN67530(ASTMD
523)に従って20°の角度でByk−Mallin
ckrodt社の“マルチ光沢”の光沢測定装置を使用
して実施する。耐溶剤性はDIN55976に従って測
定しる。耐オーバーコーティング性はDIN53221
に従って測定する。顔料および顔料調製物の結晶相はX
線回折スペクトルによって測定する。X線回折スペクト
ルはCuKα線を用いて記録する。
【0069】以下の実施例において部および百分率はい
ずれの場合にも記載された物質の重量に関する。
【0070】
【実施例】例1(実施例):
【0071】
【化18】 オートクレーブに22.7部のペリレン−3,4,9,
10−テトラカルボン酸−モノ無水物−モノヒドロキシ
エチルイミドを300部の水と一緒に導入し、26.2
部のジプロピレントリアミンを添加する。この混合物を
次いで加圧下に150℃に加熱しそして150℃で5時
間攪拌する。25℃に冷却した後に顔料分散剤を吸引濾
過しそして中性になるまで水で洗浄する。
【0072】143.2部の19.1%濃度の顔料分散
剤ケーキ状圧縮物を得る。これの一部を分析のために8
0℃で乾燥させる。
【0073】 1 H−NMRスペクトルは上記の構造式と一致する。 δ(D2 SO4 )8.65;6.1;5.65;5.1
6;4.5;4.16;2.97;2.81;2.09
および1.76ppm。
【0074】この顔料分散剤の耐溶剤性は非常に良好で
ある。
【0075】例1a(実施例):攪拌式容器に363.
5部の水を装入し、そして108.9部の20.7%濃
度の濾過ケーキ状のペリレン−3,4,9,10−テト
ラカルボン酸二無水物を攪拌下に導入する。2.4部の
市販の50%濃度水性樹脂セッケンをこの懸濁液に添加
し、実施例1に従って製造された6.2部の式(VIII)の
19.1%濃度顔料分散剤ケーキ状圧縮物を導入する。0〜
5℃に冷却した後に40.8部の40%濃度モノメチル
アミン水溶液を10分に渡って滴加する。この混合物を
更に15分、0〜5℃で攪拌する。次いで42.5部の
水に12.8部の塩化カルシウム*2H2 Oを溶解した
溶液を滴加し、その混合物を0〜5℃で1時間攪拌す
る。この懸濁液を80℃に加熱し、80℃で2時間攪拌
する。50℃に冷却した後に、pHが8に達するまで酢
酸をこの温度で滴加する。得られる顔料調製物を吸引濾
過し、塩化物イオンが無くなるまで水で洗浄しそして空
気循環式乾燥室において80℃で乾燥する。27部の顔
料調製物が得られる。
【0076】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4と評
価され、光沢測定は73の値である。顔料調製物のPU
ワニスの流動性は4と評価される。
【0077】例2(実施例):
【0078】
【化19】 オートクレーブに37部のペリレン−3,4,9,10
−テトラカルボン酸−モノ無水物−モノメチルイミドを
450部の水と一緒に導入し、47.1部のジプロピレ
ントリアミンを添加する。この混合物を次いで加圧下に
150℃に加熱しそして150℃で5時間攪拌する。2
5℃に冷却した後に顔料分散剤を吸引濾過しそして中性
になるまで水で洗浄する。263部の15.5%濃度の
顔料分散剤ケーキ状圧縮物を得る。
【0079】 1 H−NMR(D2 SO4 )δ 8.7;6.1;5.
7;4.2;3.5;3.0;2.8;2.0および
1.8ppm。
【0080】この顔料分散剤の耐溶剤性は非常に良好で
ある。
【0081】例2a(実施例):攪拌式容器に3000
部の水を装入し、そして540部の27.8%濃度の濾
過ケーキ状のペリレン−3,4,9,10−テトラカル
ボン酸二無水物を攪拌下に導入する。16部の市販の5
0%濃度水性樹脂セッケンをこの懸濁液に添加し、0〜
5℃に冷却した後に、222部の45.4%濃度モノメ
チルアミン水溶液を10分にわたって滴加する。次いで
この混合物を0〜5℃で15分攪拌する。84.9部の
無水塩化カルシウムを250部の水に溶解した溶液を1
5分にわたって0〜5℃で滴加し、この混合物を0〜5
℃で1時間攪拌する。この懸濁液を80℃に加熱し、8
0℃で1時間攪拌する。次いで8部のジステアリルジメ
チルアンモニウム−クロライドおよび350部の水を滴
加し、この混合物を1時間80℃で攪拌する。50℃に
冷却した後に、pHが7に達するまで98%濃度蟻酸を
この温度で滴加する。この混合物を50℃で30分攪拌
し、得られる顔料を吸引濾過し、塩化物イオンが無くな
るまで水で洗浄しそして空気循環式乾燥室において80
℃で乾燥する。172.3部の顔料(C.I.Pigm
ent Red179)が得られる。
【0082】20部のこの顔料を実施例2で製造された
1部の式(IX)の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0083】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4と評
価される。メタリックの上塗り塗膜は明るく、高い色強
度を有する。
【0084】顔料分散剤を添加しないと、上塗り塗膜は
著しく隠蔽性があり色強度が弱い。流動性は1と評価さ
れる。
【0085】例2b(実施例):30部の顔料(C.
I.Pigment Blue 15:1)を例2で製
造された1.5部の式(IX)の顔料分散剤と機械的に
混合する。
【0086】AMワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。粘度は7.0秒
である。光沢測定は49の値である。
【0087】顔料分散剤を添加しないと、上塗り塗膜は
明らかに隠蔽性がある。粘度は10.3秒である。光沢
測定の値は30である。
【0088】例2c(実施例):30部の顔料(C.
I.Pigment Red 194)を例2に従って
製造された1.5部の式(IX)の顔料分散剤と機械的
に混合する。
【0089】AMワニスにおいてこれは高い色強度の上
塗り塗膜をもたらす。流動性は4〜5と評価される。粘
度は3.3秒である。光沢測定で70の値が得られる。
【0090】顔料分散剤を添加しないと、光沢測定で6
0の値が得られる。
【0091】例2d(実施例):30部の顔料(C.
I.Pigment Violet 19)を例2で製
造された1.5部の式(IX)の顔料分散剤と機械的に
混合する。
【0092】AMワニスにおいてこれは高い色強度を濃
いシェードと一緒に有する透明な上塗り塗膜をもたら
す。流動性は5と評価される。粘度は5.2秒である。
耐オーバーコーティング性に問題がない。
【0093】顔料分散剤を添加しないと、塗料は著しく
隠蔽性があり、著しく淡色である。
【0094】例2e(実施例):30部の顔料(C.
I.Pigment Red 168)を例2で製造さ
れた0.75部の式(IX)の顔料分散剤と機械的に混
合する。
【0095】AMワニスにおいて濃いシェードの透明で
高い色強度の上塗り塗膜をもたらす。流動性は4〜5と
評価される。粘度は3.2秒である。
【0096】顔料分散剤を添加しないと、著しく隠蔽力
があり、著しく淡色である。
【0097】例2f(実施例):30部の顔料(C.
I.Pigment Violet 23)を例2で製
造された1.5部の式(IX)の顔料分散剤と機械的に
混合する。
【0098】AMワニスにおいてこれは高い色強度の上
塗り塗膜をもたらす。流動性は3と評価される。粘度は
4.6秒である。
【0099】顔料分散剤を添加しないと、粘度は5.1
秒である。
【0100】例2g(実施例):12mmの直径を有す
る1400部のステアタイト球状物を粉砕媒体として8
0容量%まで充填した鋼鉄製用容器中に30部の粗結晶
ペリレン粗顔料(C.I.Pigment Red 1
49)(ドイツ特許第1,067,157号明細書に従
って製造される)、150部の水不含硫酸ナトリウムお
よび1.6部の実施例2で製造された1.6部の式(I
X)の顔料分散剤を充填しそしてこの充填物を振動ミル
(型:Vibratom、製造元: Siebtechnik 、Muehlheim)中
で1400回転/分で8時間、4mmの振幅で粉砕す
る。次いでミルベースを1500部の水中に導入し、8
0℃で1時間攪拌する。次いで顔料調製物を吸引濾過
し、塩不含状態まで水で洗浄しそして80℃で乾燥す
る。28.6部の顔料調製物が得られる。
【0101】AMワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。粘度は12.9
秒である。
【0102】顔料分散剤を添加しないと、上塗り塗膜は
顕著に隠蔽する。粘度はビスコスパチュラ(viscospatul
a)で測定出来ない程に高い。
【0103】例2h(実施例):30部の顔料(C.
I.Pigment Brown 25)を例2で製造
された1.5部の式(IX)の顔料分散剤と機械的に混
合する。
【0104】これはAMワニスにおいて高い色強度の上
塗り塗膜をもたらす顔料調製物である。粘度は6.8秒
である。光沢測定で63の値が得られる。
【0105】顔料分散剤を添加しないと、粘度は8.5
秒である。光沢測定で59の値が得られる。
【0106】PEワニスにおいてこの顔料調製物は問題
のない耐オーバーコティング性のある高い色強度の透明
な上塗り塗膜をもたらす。メタリック上塗り塗膜は明る
く色強度が強い。
【0107】顔料分散剤を添加しないと、上塗り塗膜は
隠蔽性がある。
【0108】例2i(実施例):閉環および加水分解:
150部の2,5−ジアニリノテレフタレル酸を80〜
90℃で攪拌しながら、>84%のP2 5 を含有する
750部のポリ燐酸中に導入し、閉環してキナクリドン
を形成する1時間の間125℃に加熱する。その後に反
応混合物を3375部の13.9%濃度の燐酸にて80
℃の温度で攪拌下に加水分解する。この混合物を105
℃で1時間攪拌する。次いで粗顔料を吸引濾過し、中性
になるまで洗浄する。主としてα相の状態にある734
部の18.0%濃度の粗顔料ケーキ状濾過物が得られ
る。
【0109】相転換:694.5部の粗顔料ケーキ状濾
過物を攪拌式容器に導入し、680.5部の水、12.
9部の98%水酸化ナトリウムおよび375部の100
%イソブタノールを添加し、この混合物を加圧下に15
0℃に加熱しそして150℃で5時間攪拌する。90℃
に冷却した後にイソブタノールをブリッジ部100℃ま
でで共沸留去する。
【0110】β相の状態にある115.7部の高結晶質
粗顔料が得られる。
【0111】微粉砕:77部の1%濃度水酸化ナトリウ
ム、6.3部の粗大結晶の非置換キナクリドン粗顔料
(β相)および0.32部の実施例2で製造された式
(IX) の顔料分散剤よりなる懸濁物を、粉砕媒体として
の0.3〜0.4mmの直径のジルコニウム混合酸化物
ビーズ状物360部が充填された攪拌型ボールミル(製
造元:Draiswerke GmbH、マンハイム)
中に計量供給し、15.6m/秒の攪拌機先端速度(攪
拌機周速)および1Lの微粉砕空間当り3.1kWの比
電力密度で25℃で15分間微粉砕する。この微粉砕は
2度実施し、二つのミルベース懸濁物を一緒にし、破砕
媒体を濾別し、破砕媒体は水で洗う。ミルベース懸濁物
を次いで吸引濾過しそして固体生成物を水で洗浄しそし
て80℃で乾燥する。
【0112】AMワニスにおいて透明で高い色強度の濃
いシェードの上塗り塗膜をもたらすC.I.Pigme
nt Violet 19の顔料調製物11.9部が得
られる。流動性は5と評価される。粘度は3.7秒であ
る。耐オーバーコーティング性は問題ない。
【0113】顔料分散剤を添加しないと、上塗り塗膜は
非常に淡色で顕著に隠蔽する。
【0114】例2j(実施例):30部の顔料(C.
I.Pigment Red 122)を例2で製造さ
れた0.7部の式(IX)の顔料分散剤と機械的に混合
する。これはAMワニスにおいて透明で高い色強度の濃
いシェードの上塗り塗膜をもたらす顔料調製物である。
流動性は4〜5と評価される。光沢測定で55の値が得
られる。耐オーバーコーティング性は問題ない。顔料分
散剤を添加しないと、上塗り塗膜は明らかに隠蔽性があ
り、著しく淡色である。
【0115】例3(実施例) 例2aに従って製造された15部の顔料(C.I.Pi
gment Red179)を例1に従って製造された
0.75部の式(VIII)の顔料分散剤および例2に従っ
て製造された0.75部の式(IX)の顔料分散剤と機
械的に混合する。
【0116】これは耐溶剤性が非常に良好な顔料調製物
である。HSワニスにおいて高い色強度の透明な上塗り
塗膜をもたらす顔料調製物である。流動性は4と評価さ
れ、粘度は2.0秒である。光沢測定で69の値が得ら
れる。
【0117】2種類の顔料分散剤を添加しないと、HS
ワニスの上塗り塗膜は色強度が弱く、著しく隠蔽性であ
る。流動性は1と評価され、粘度はビスコスパチュラで
測定できない程に高い。光沢は凝集が顕著なために測定
できない。
【0118】PUワニスにおいてこの顔料調製物は透明
な上塗り塗膜をもたらし、流動性は4と評価される。
【0119】顔料分散剤を添加しないと、PUワニスの
上塗り塗膜は明らかに隠蔽性がある。流動性は3〜4と
評価される。
【0120】例4(実施例)
【0121】
【化20】 オートクレーブに1200部の水を装入し、そして5
0.1部のタウリンを導入し溶解する。更に26.4部
の水酸化カリウム(85%)を添加することによってこ
の溶液を9.6のpHとする。次いで40.5部のペリ
レン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−モノ無水
物−N−モノメチルイミドを導入する。この混合物を1
50℃に加熱しそして150℃で3時間加熱する。25
℃に冷却した後にカリウム塩として生じる反応生成物を
吸引濾過し、水で洗浄しそして80℃で乾燥する。得ら
れる残留物を最初に25℃で1000部の100%濃度
硫酸に導入し溶解する。次いで850部の50%濃度硫
酸をこの溶液に滴加する。この過程で温度は80℃に上
昇してもよい。この混合物を次に25℃に冷却し、この
様にして遊離される硫酸を吸引濾過し、78%濃度硫酸
で洗浄し、次に31%濃度塩酸で硫酸塩が含まれなくな
るまで洗浄しそして減圧下に80℃で乾燥する。 1.
9%の化学結合した水を含有する式(X)の顔料分散剤
44.9部が得られる。これは100%の純度で44.
0部(=理論値の85.9%)に相当する。
【0122】 例4a(実施例) 例2aに従って製造した100部の顔料(C.I.Pi
gment Red179)を例2に従って製造された
10部の式(IX)の顔料分散剤および例4に従って製
造された5部の式(X)の顔料分散剤および1部のC.
I.Basic Blue 140と機械的に混合す
る。
【0123】これは耐溶剤性が非常に良好な顔料調製物
である。HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い色強
度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4〜5と評
価され、粘度は1.7秒である。光沢測定は68の値で
ある。メタリック仕上げ塗膜は高い色強度で明るい。
【0124】2種類の顔料分散剤を添加しないと、上塗
り塗膜は色強度が弱くそして隠蔽性が強い。流動性は1
と評価され、粘度はビスコスパチュラで測定できない程
に高い。光沢は凝集が激しいので測定できない。メタリ
ック仕上げ塗膜は色強度が弱く濁っている。
【0125】例5(実施例) 攪拌式容器に2000部の水を装入し、そして90部の
ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−二無
水物および31.0部の例2に従って製造された31部
の式(IX)の顔料分散剤ケーキ状圧縮物(15.5
%)を攪拌下に導入する。9.6部の市販50%濃度水
性樹脂セッケンをこの懸濁物に添加し、0〜5℃に冷却
した後に163部の40%濃度モノメチルアミン水溶液
を10分にわたって滴加する。次いでこの混合物を0〜
5℃で更に15分攪拌する。170部の水に51部の塩
化カルシウム* 2H2 Oを溶解した溶液を滴加し、この
混合物を0〜5℃で1時間攪拌する。この懸濁物を80
℃に加熱しそして80℃で1時間攪拌する。次いで4.
8部のジスタリルジメチルアンモニウム−クロライドと
280部の水とよりなる懸濁液を滴加しそしてこの混合
物を80℃で1時間攪拌する。50℃に冷却した後に酢
酸をこの温度でpH8になるまで滴加する。得られる顔
料調製物を吸引濾過し、塩化物イオンを含まなくなるま
で水で洗浄しそして空気循環式乾燥室で80℃で乾燥す
る。
【0126】106.9部の顔料調製物が得られる。
【0127】10部の上記顔料調製物を例2に従って製
造された0.42部の式(IX)の顔料分散剤および例
4に従って製造された0.42部の式(X)の顔料分散
剤および0.04部の市販のC.I.Basic Bl
ue 140と機械的に混合する。
【0128】これは耐溶剤性が非常に良好な顔料調製物
である。HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い色強
度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は5と評価さ
れ、粘度は3.0秒である。光沢測定値は71である。
メタリック上塗り塗膜の色強度は強く、かつ明るい。
【0129】2種類の顔料分散剤を添加しないと、上塗
り塗膜は色強度が弱くそして隠蔽性が強い。流動性は1
と評価され、粘度はビスコスパチュラで測定できない程
に高い。光沢は凝集が激しいので測定できない。メタリ
ック仕上げ塗膜は色強度が弱く濁っている。
【0130】例6(実施例)
【0131】
【化21】 オートクレーブ中に500部の水を装入し、40.5部
のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−モ
ノ無水物−モノメチルイミドを導入し、そして52.2
部のN,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンイ
ミドを添加する。この混合物を次いで加圧下に150℃
に加熱しそして150℃で5時間攪拌する。25℃に冷
却した後にこの顔料分散剤を吸引濾過しそして中性にな
るまで水で洗浄する。132.2部の34.8%濃度顔
料分散剤ケーキ状圧縮物が得られる。
【0132】分析: 計算値: 70.6% C 測定値: 71.1% C1 H−NMR(D2 SO4 )δ 8.71;6.32;
5.71;4.47;4.17;3.51;3.3;
3.0;2.08ppm。
【0133】この顔料分散剤の耐溶剤性は非常に良好で
ある。
【0134】例6a(実施例):攪拌式容器に368部
の水を装入し、そして104.5部の21.5%濃度の
濾過ケーキ状のペリレン−3,4,9,10−テトラカ
ルボン酸二無水物を攪拌下に導入する。2.4部の市販
の50%濃度水性樹脂セッケンをこの懸濁液に添加し、
0〜5℃に冷却した後に、40.8部の40%濃度モノ
メチルアミン水溶液を10分にわたって滴加する。この
混合物を0〜5℃で更に15分攪拌する。42.5部の
水に12.8部の塩化カルシウム* 2H2 Oを溶解した
溶液を0〜5℃で1時間の間に滴加する。この懸濁物を
80℃に加熱しそして80℃で1時間攪拌する。次いで
6に従って製造された式 (XI) の3.44部の34.8
%濃度顔料分散剤ケーキ状圧縮物と50部の水とよりな
る懸濁物を添加しそしてこの混合物を80℃で1時間攪
拌する。60℃に冷却した後に酢酸をこの温度でpH8
になるまで滴加する。得られる顔料を吸引濾過し、塩化
物イオンを含まなくなるまで水で洗浄しそして空気循環
式乾燥室で80℃で乾燥する。
【0135】26.3部の顔料調製物が得られる。
【0136】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4と評
価され、粘度は3.1秒である。光沢の測定で74の値
を得る。
【0137】例6aに従って製造した式(XI)の5.5部
の34.8%の顔料分散剤ケーキ状圧縮物の代わりに
1.2部のジステアリルジメチルアンモニウム−クロラ
イドと70部の水との懸濁物を滴加すると、上塗り塗膜
は明らかに隠蔽性があり、色強度が弱い。流動性は1と
評価れ、粘度はビスコスパチュラで測定できない程に高
い。光沢は凝集が激しいので測定できない。
【0138】例6b(実施例):例6aに従って製造し
た10部の顔料調製物を例2に従って製造された0.4
5部の式(IX)の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0139】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4〜5
と評価され、粘度は1.2秒である。光沢の測定で72
の値を得る。メタリック仕上げ塗膜は色強度が強く明る
さがある。
【0140】例6aに従って製造した式(XI)の5.5部
の34.8%の顔料分散剤ケーキ状圧縮物の代わりに
1.2部のジステアリルジメチルアンモニウム−クロラ
イドと70部の水との懸濁物を滴加しそして更に、例2
に従って製造した0.45部の式(IX)の顔料分散剤
と機械的に混合せず実施した場合には、流動性は1と評
価される。粘度はビスコスパチュラで測定できない程に
高い。光沢は凝集が激しいので測定できない。メタリッ
ク仕上げ塗膜は色強度が弱く濁っている。
【0141】例7(実施例):例2aに従って製造した
30部の顔料(C.I.Pigment Red 17
9)を例2に従って製造された1.35部の式(IX)
の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0142】耐溶剤性が非常に良好である顔料調製物が
得られる。PE3ワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の濃いシェードの上塗り塗膜をもたらす。粘度は
2.8秒である。耐オーバーコーティング性に問題はな
い。
【0143】顔料分散剤を添加しないと、上塗り塗膜は
淡色であり、粘度は3.8秒である。
【0144】PURワニスでは、顔料調製物が濃いシェ
ードを有する高い色強度の透明な上塗り塗膜が得られ、
流動性は3〜4と評価される。
【0145】顔料分散剤を添加しないと、上塗り塗膜は
隠蔽性があり、淡色であり、流動性は3と評価される。
【0146】例8(実施例):例2aに従って製造した
30部の顔料(C.I.Pigment Red 17
9)を実施例1に従って製造された1.35部の式(VI
II)の顔料分散剤および例2に従って製造された1.3
5部の式(IX)の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0147】PEワニスにおいて濃いシェードの高い色
強度を与える顔料調製物が得られる。粘度は2.6秒で
ある。耐オーバーコーティング性に問題はない。
【0148】顔料分散剤を添加しないと、上塗り塗膜は
淡色であり、粘度は3.8秒である。
【0149】PURワニスでは、顔料調製物が濃いシェ
ードを有する透明な上塗り塗膜が得られ、流動性は3〜
4と評価される。
【0150】顔料分散剤を添加しないと、上塗り塗膜は
著しく隠蔽性があり、非常に淡色であり、流動性は3と
評価される。
【0151】例9(比較例):
【0152】
【化22】 オートクレーブ中に500部の水を装入し、189.7
部の20.7%濃度のペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボン酸−二無水物を導入し、そして52部のジ
エチルアミノプロピルアミンを添加する。この混合物を
次いで加圧下に150℃に加熱しそして150℃で5時
間攪拌する。25℃に冷却した後にこの顔料分散剤を吸
引濾過しそして中性になるまで水で洗浄する。138.
2部の45.2%濃度顔料分散剤ケーキ状圧縮物が得ら
れる。
【0153】 1 H−NMRスペクトル(D2 SO4 )δ 8.7;
4.1;2.87;2.8;1.9および0.9pp
m。
【0154】この顔料分散剤の耐溶剤性は不十分であ
る。例1に従って製造される式 式(VIII)の顔料分散
剤および例2に従って製造された式(IX)の顔料分散剤
および例6に従って製造された式(XI)の顔料分散剤の
耐溶剤性と比較して、非常に悪く、明らかに著しく粗悪
である。
【0155】例9a (比較例):例2aに従って製造し
た30部の顔料(C.I.Pigment Red 1
79)を例9に従って製造された1.35部の式(XII
)の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0156】HSワニスにおいては焼付け時にもはや十
分に硬化しない上色(masstone)の上塗り塗膜が得られる
顔料調製物が得られる。光沢はキャストフィルムが同様
に硬化しないので測定できない。メタリック上塗り塗膜
も同様に硬化しない。流動性は3と評価される。
【0157】AMワニスでは耐オーバーコーティング性
が不十分である。
【0158】反対に例7の顔料調製物(例9に従って製
造される式(XII) の1.35部の顔料分散剤の代わり
に、例2に従って製造される式(IX)の1.35部の顔料
分散剤を機械的に混合するために使用する)はHSワニ
スにおいて、焼付け時に問題なく硬化する高い色強度の
透明な上塗り塗膜が得られる。光沢の測定では77の値
が得られる。メタリック上塗り塗膜は明るく、高い色強
度である。流動性は4と評価される。
【0159】AMワニスにおける例7の顔料調製物の上
塗り塗膜の耐オーバーコーティング性は明らかにより良
好である。
【0160】上記の欠点は、例7の顔料調製物が非常に
卓越していることを示している。
【0161】例9b(比較例):例2aに従って製造し
た20部の顔料(C.I.Pigment Red 1
79)を例9に従って製造された1部の式(XII )の顔
料分散剤と機械的に混合する。
【0162】耐溶剤性が不十分な顔料調製物が得られ
る。例3、4aおよび5の顔料調製物の耐溶剤性に比較
して非常に悪く、それ故に著しく粗悪である。
【0163】HSワニスにおいては焼付け時に十分に硬
化しない上色の上塗り塗膜が得られる顔料調製物が得ら
れる。光沢はキャストフィルムが同様に硬化しないので
測定できない。流動性は3〜4と評価される。
【0164】反対に例2aの顔料調製物(例9に従って
製造される式(XII) の1部の顔料分散剤の代わりに、例
2に従って製造される式(IX)の1部の顔料分散剤を機械
的に混合するために使用する)はHSワニスにおいて、
焼付け時に問題なく硬化する高い色強度の透明な上塗り
塗膜をもたらす。流動性は4と評価される。
【0165】上記の欠点は、例2aの顔料調製物が非常
に卓越していることを示している。
【0166】例10(実施例)
【0167】
【化23】 オートクレーブ中に300部の水を装入し、189.7
部の20.7%濃度のペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボン酸−二無水物濾過ケーキ状物を導入し、そ
して104.8部の3,3’−イミノビスプロピルアミ
ンを添加する。この混合物を次いで加圧下に150℃に
加熱しそして150℃で5時間攪拌する。25℃に冷却
した後にこの顔料分散剤を吸引濾過しそして中性になる
まで水で洗浄する。435.3部の12.5%濃度顔料
分散剤ケーキ状圧縮物が得られる。
【0168】 1 H−NMRスペクトル(D2 SO4 )δ 8.67;
6.03;5.65;4.15;2.95;2.8;
1.95および1.75ppm。
【0169】例10a(実施例):攪拌式容器に36.
5部の水を装入し、そして108.9部の20.7%濃
度のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸二
無水物濾過ケーキ状物および例10に従って製造した
9.6部の式(XIII)の12.5%濃度顔料分散剤ケーキ
状圧縮物を攪拌下に導入する。2.4部の市販の50%
濃度水性樹脂セッケンをこの懸濁液に添加し、0〜5℃
に冷却した後に40.8部の40%濃度モノメチルアミ
ン水溶液を10分にわたって滴加する。この混合物を更
に15分、0〜5℃で攪拌する。次いで42.5部の水
に12.8部の塩化カルシウム* 2H2Oを溶解した溶
液を滴加し、その混合物を0〜5℃で1時間攪拌する。
この懸濁液を80℃に加熱し、80℃で1時間攪拌す
る。1.2部のジステアリルメチルアンモニウム−クロ
ライドと70部の水とより成る懸濁液を滴加し、この混
合物を80℃で1時間攪拌する。50℃に冷却した後
に、pHが8に達するまで酢酸をこの温度で滴加する。
得られる顔料調製物を吸引濾過し、塩化物イオンが無く
なるまで水で洗浄しそして空気循環式乾燥室において8
0℃で乾燥する。
【0170】27.6部の顔料調製物が得られる。
【0171】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は3〜4
と評価され、粘度は13.6秒である。光沢測定で38
の値が得られる。
【0172】顔料分散剤を添加しないと、上塗りワニス
は色強度が著しく弱く、明らかに隠蔽性がある。流動性
は1と評価され、粘度はビスコスパチュラで測定できな
い程に高い。凝集が著しいので光沢も同様に測定できな
い。
【0173】例11(実施例)
【0174】
【化24】 オートクレーブ中に500部の水を装入し、181.9
部の21.5%濃度のペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボン酸−二無水物濾過ケーキ状物を導入し、そ
して69.6部のN,N’−ビス(3−アミノプロピ
ル)エチレンジアミン)を添加する。この混合物を次い
で加圧下に150℃に加熱しそして150℃で5時間攪
拌する。25℃に冷却した後にこの顔料分散剤を吸引濾
過しそして中性になるまで水で洗浄する。390.2部
の12.9%濃度顔料分散剤ケーキ状圧縮物が得られ
る。
【0175】 1 H−NMRスペクトル(D2 SO4 )δ 8.7;
6.3;5.7;4.2;3.3;3.1;2.95;
2.85;2.1および1.82ppm。
【0176】例11a(実施例):攪拌式容器に368
部の水を装入し、そして104.5部の21.5%濃度
の濾過ケーキ状のペリレン−3,4,9,10−テトラ
カルボン酸二無水物を攪拌下に導入する。2.4部の市
販の50%濃度水性樹脂セッケンをこの懸濁液に添加
し、例11に従って製造した9.3部の式(XIV) の1
2.9%濃度顔料分散剤ケーキ状圧縮物を導入する。0
〜5℃に冷却した後に40.8部の40%濃度モノメチ
ルアミン水溶液を10分にわたって滴加する。この混合
物を更に15分、0〜5℃で攪拌する。次いで42.5
部の水に12.8部の塩化カルシウム* 2H2 Oを溶解
した溶液を滴加し、その混合物を0〜5℃で1時間攪拌
する。この懸濁液を80℃に加熱し、80℃で2時間攪
拌する。60℃に冷却した後に、pHが8に達するまで
酢酸をこの温度で滴加する。得られる顔料調製物を吸引
濾過し、塩化物イオンが無くなるまで水で洗浄しそして
空気循環式乾燥室において80℃で乾燥する。
【0177】26部の顔料調製物が得られる。
【0178】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は3〜4
と評価され、光沢測定で38の値が得られる。粘度は
4.8秒である。
【0179】例11b(実施例):例11aに従って製
造した10部の顔料調製物を実施例2に従って製造され
た0.45部の式(IX)の顔料分散剤と機械的に混合
する。
【0180】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4と評
価され、光沢の測定で70の値を得る。粘度は1.2秒
である。
【0181】例12(実施例):
【0182】
【化25】 オートクレーブ中に500部の水を装入し、181.9
部の21.5%濃度のペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボン酸−二無水物濾過ケーキ状物を導入し、そ
して30部の3−アミノ−1−プロパノールを添加す
る。この混合物を次いで加圧下に150℃に加熱しそし
て150℃で5時間攪拌する。25℃に冷却した後にこ
の顔料分散剤を吸引濾過しそして中性になるまで水で洗
浄する。118部の43.1%濃度顔料分散剤ケーキ状
圧縮物が得られる。
【0183】 1 H−NMRスペクトル(D2 SO4 )δ 8.67;
4.7;4.2;3.9;2.15および2.0pp
m。
【0184】例12a(実施例):攪拌式容器に368
部の水を装入し、そして104.5部の21.5%濃度
のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸二無
水物濾過ケーキ状物を攪拌下に導入する。2.4部の市
販の50%濃度水性樹脂セッケンをこの懸濁液に添加
し、0〜5℃に冷却した後に40.8部の40%濃度モ
ノメチルアミン水溶液を10分にわたって滴加する。こ
の混合物を更に15分、0〜5℃で攪拌する。次いで4
2.5部の水に12.8部の塩化カルシウム* 2H2
を溶解した溶液を滴加し、その混合物を0〜5℃で1時
間攪拌する。この懸濁液を80℃に加熱し、80℃で1
時間攪拌する。その後に、例12に従って製造された
2.78部の式(XV)の43.1%濃度顔料分散剤ケーキ
状物と50部の水との懸濁液を添加しそしてこの混合物
を80℃で1時間攪拌する。60℃に冷却した後に、p
Hが8に達するまで酢酸をこの温度で滴加する。得られ
る顔料調製物を吸引濾過し、塩化物イオンが無くなるま
で水で洗浄しそして空気循環式乾燥室において80℃で
乾燥する。HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い色
強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4 〜5 と
評価される。
【0185】例12b(実施例):例12aに従って製
造した10部の顔料調製物を実施例2に従って製造され
た0.45部の式(IX)の顔料分散剤と機械的に混合
する。
【0186】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4と評
価され、光沢の測定で67の値を得る。粘度は1.8秒
である。
【0187】例13(実施例):
【0188】
【化26】 オートクレーブ中に500部の水を装入し、181.9
部の21.5%濃度のペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボン酸−二無水物濾過ケーキ状物を導入し、そ
して30部の1−アミノ−2−プロパノールを添加す
る。この混合物を次いで加圧下に150℃に加熱しそし
て150℃で5時間攪拌する。25℃に冷却した後にこ
の顔料分散剤を吸引濾過しそして中性になるまで水で洗
浄する。139.8部の35.8%濃度顔料分散剤ケー
キ状圧縮物が得られる。
【0189】 1 H−NMRスペクトル(D2 SO4 )δ 8.67;
5.6;4.45;3.9および1.5ppm。
【0190】この顔料分散剤の耐溶剤性は非常に良好で
ある。
【0191】例13a(実施例):例2aに従って製造
した15部の顔料(C.I.Pigment Red
179)を例2に従って製造された0.75部の式(I
X)の顔料分散剤および例13に従って製造された0.
75部の式(XVI )の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0192】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4と評
価され、光沢の測定で73の値を得る。粘度は1.8秒
である。
【0193】例14(実施例):
【0194】
【化27】 オートクレーブ中に500部の水を装入し、181.9
部の21.5%濃度のペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボン酸−二無水物濾過ケーキ状物を導入し、そ
して42部の2−(2−アミノエトキシ)エタノールを
添加する。この混合物を次いで加圧下に150℃に加熱
しそして150℃で5時間攪拌する。25℃に冷却した
後にこの顔料分散剤を吸引濾過しそして中性になるまで
水で洗浄する。161.7部の38.4%濃度顔料分散
剤ケーキ状圧縮物が得られる。
【0195】 1 H−NMRスペクトル(D2 SO4 )δ 8.7;
5.25;4.45および4.3ppm。
【0196】この顔料分散剤の耐溶剤性は非常に良好で
ある。
【0197】例14a(実施例):攪拌式容器に36
6.5部の水を装入し、そして106部の21.3%濃
度のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸二
無水物濾過ケーキ状物を拌下に導入する。2.4部の市
販の50%濃度水性樹脂セッケンをこの懸濁液に添加
し、例14に従って製造される3.12部の式(XVII)
の38.4%濃度顔料分散剤ケーキ状圧縮物を導入す
る。0〜5℃に冷却した後に40.8部の40%濃度モ
ノメチルアミン水溶液を10分にわたって滴加する。こ
の混合物を更に15分、0〜5℃で攪拌する。次いで4
2.5部の水に12.8部の塩化カルシウム* 2H2
を溶解した溶液を滴加し、その混合物を0〜5℃で1時
間攪拌する。この懸濁液を80℃に加熱し、80℃で2
時間攪拌する。60℃に冷却した後に、pHが8に達す
るまで酢酸をこの温度で滴加する。得られる顔料調製物
を吸引濾過し、塩化物イオンが無くなるまで水で洗浄し
そして空気循環式乾燥室において80℃で乾燥する。
【0198】25.3部の顔料調製物が得られる。
【0199】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は3〜4
と評価される。
【0200】例15(実施例):
【0201】
【化28】 オートクレーブ中に900部の水を装入し、40.5部
のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−モ
ノ無水物−モノメチルイミドを導入し、そして30部の
1−アミノ−2−プロパノールを添加する。この混合物
を次いで加圧下に150℃に加熱しそして150℃で5
時間攪拌する。25℃に冷却した後にこの顔料分散剤を
吸引濾過しそして中性になるまで水で洗浄する。11
7.7部の38%濃度顔料分散剤ケーキ状圧縮物が得ら
れる。一部を分析のためおよび機械的混合のために80
℃で乾燥する。
【0202】 1 H−NMRスペクトル(D2 SO4 )δ 8.7;
5.7;4.5;4.0;3.5および1.5ppm。
【0203】この顔料分散剤の耐溶剤性は非常に良好で
ある。
【0204】例15a(実施例):例2aに従って製造
した10部の顔料(C.I.Pigment Red
179)を例15に従って製造された0.45部の式
(XVIII )の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0205】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。
【0206】例16(実施例):
【0207】
【化29】 オートクレーブ中に300部の水を装入し、22.7部
のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−モ
ノ無水物−モノヒドロキシエチルイミドを導入し、そし
て15.5部の40%濃度モノメチルアミン水溶液を添
加する。この混合物を次いで加圧下に150℃に加熱し
そして150℃で5時間攪拌する。25℃に冷却した後
にこの顔料分散剤を吸引濾過しそして中性になるまで水
で洗浄する。66.2部の35.1%濃度顔料分散剤ケ
ーキ状圧縮物が得られる。一部を分析のためおよび機械
的混合のために80℃で乾燥する。
【0208】 1 H−NMRスペクトル(D2 SO4 )δ 8.7;
5.16;4.5;4.41および3.48ppm。
【0209】この顔料分散剤の耐溶剤性は非常に良好で
ある。
【0210】例16a(実施例) 例2aに従って製造した20部の顔料(C.I.Pig
ment Red 179)を例16に従って製造され
た1部の式(XIX )の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0211】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。
【0212】例17(実施例):
【0213】
【化30】 オートクレーブ中に300部の水を装入し、22.7部
のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−モ
ノ無水物−モノヒドロキシエチルイミドを導入し、そし
て13.2部の25%濃度アンモニア水溶液を添加す
る。この混合物を次いで加圧下に150℃に加熱しそし
て150℃で5時間攪拌する。25℃に冷却した後にこ
の顔料分散剤を吸引濾過しそして中性になるまで水で洗
浄する。
【0214】68.7部の32.2%濃度顔料分散剤ケ
ーキ状圧縮物が得られる。一部を分析のために80℃で
乾燥する。
【0215】 1 H−NMRスペクトル(D2 SO4 )δ 8.7;
5.2;4.53および4.45ppm。
【0216】この顔料分散剤の耐溶剤性は非常に良好で
ある。
【0217】例17a(実施例):攪拌式容器に36
3.5部の水を装入し、そして108.9部の20.7
%濃度の濾過ケーキ状のペリレン−3,4,9,10−
テトラカルボン酸二無水物を攪拌下に導入する。2.4
部の市販の50%濃度水性樹脂セッケンをこの懸濁液に
添加し、例17に従って製造される3.72部の式(X
X) の32.2%濃度顔料分散剤ケーキ状圧縮物を導入
する。0〜5℃に冷却した後に40.8部の40%濃度
モノメチルアミン水溶液を10分にわたって滴加する。
この混合物を更に15分、0〜5℃で攪拌する。次いで
42.5部の水に12.8部の塩化カルシウム* 2H2
Oを溶解した溶液を滴加し、その混合物を0〜5℃で1
時間攪拌する。この懸濁液を80℃に加熱し、80℃で
2時間攪拌する。60℃に冷却した後に、pHが8に達
するまで酢酸をこの温度で滴加する。得られる顔料調製
物を吸引濾過し、塩化物イオンが無くなるまで水で洗浄
しそして空気循環式乾燥室において80℃で乾燥する。
【0218】27.4部の顔料調製物が得られる。
【0219】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。
【0220】例18(実施例):攪拌式容器に400部
のo−ジクロロベンゼンを装入し、40.5部のペリレ
ン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−モノ無水物
−モノメチルイミドを導入しそして52.4部の3,
3’−イミノビスプロピルアミンを添加する。この混合
物を次いで150℃に加熱し、そして150℃で5時間
攪拌する。25℃に冷却した後にこの顔料分散剤を吸引
濾過しそして流出液が透明になるまでo−ジクロロベン
ゼンで洗浄する。ケーキ状圧縮物を水中で攪拌し、残留
o−ジクロロベンゼンを水蒸気蒸留によって除く。この
顔料分散物を吸引濾過し、水で洗浄しそして80℃で乾
燥する。
【0221】40.1部の式 (IX) の顔料分散剤が得ら
れる。
【0222】 1 H−NMRスペクトルは上記の構造式と一致してお
り、以下のシフトにシグナルがある: 8.7ppm;
6.1ppm;5.7ppm;4.2ppm;3.5p
pm;3.0ppm;2.8ppm;2.0ppmおよ
び1.8ppm。
【0223】例18a(実施例):例2aに従って製造
した10部の顔料(C.I.Pigment Red
179)を例18に従って製造された0.45部の式
(IX)の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0224】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4〜5
と評価され、光沢測定で73の値が得られる。メタリッ
ク上塗り塗膜は色強度が強く明るい。
【0225】例19(実施例):攪拌式容器に300部
の3,3’−イミノビスプロピルアミンを装入し、30
部のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−
モノ無水物−モノメチルイミドを導入する。この混合物
を次いで140℃に加熱し、そして140℃で2時間攪
拌する。25℃に冷却した後に600部の水を添加し、
顔料分散剤を吸引濾過しそして水で洗浄する。この濾過
ケーキ状物を800部の1%濃度水酸化カリウム溶液に
導入し、次いで90℃に加熱しそして90℃で1時間攪
拌する。次にこの混合物を90℃で吸引濾過しそして留
出液が無色になるまで、1%濃度水酸化カリウム溶液で
洗浄する。次にこの顔料分散物を中性になるまで水で洗
浄しそして80℃で乾燥する。
【0226】33.8部の式 (IX) の顔料分散剤が得ら
れる。
【0227】 1 H−NMRスペクトルは上記の構造式と一致してお
り、以下のシフトにシグナルがある: 8.7ppm;
6.1ppm;5.7ppm;4.2ppm;3.5p
pm;3.0ppm;2.8ppm;2.0ppmおよ
び1.8ppm。
【0228】例19a(実施例):例2aに従って製造
した10部の顔料(C.I.Pigment Red
179)を例19従って製造された1.35部の式(I
X)の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0229】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4〜5
と評価され、光沢測定で67の値が得られる。メタリッ
ク上塗り塗膜は色強度が強く明るい。
【0230】例20(実施例):1,8−ナフタルイミ
ドからアルカリ溶融物を使用しそして次にメチル化する
ことで製造される10部の市販の顔料(C.I.Pig
ment Red 179)を例2に従って製造された
0.5部の式(IX)の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0231】得られる顔料調製物はHSワニスにおいて
上塗り塗膜を得るのに使用され、この顔料調製物のため
に使用される顔料(C.I.Pigment Red
179)を用いてHSワニスにおいて上塗り塗膜を作
る。これらの塗膜の比較で、顔料分散剤の使用によって
透明度が明らかに改善されることおよび流動性が3から
4〜5に増加することが判る。顔料分散剤を使用しない
と、粘度がビスコスパチュラで測定できない程高い。顔
料分散剤の使用によって粘度は1.6秒になる。光沢測
定値は32から76に増加する。
【0232】例21(比較例):式(XII)の顔料分散剤
を米国特許第4,762,569号明細書の実施例1に
従って製造する。
【0233】 1 H−NMRスペクトル(D2 SO4 )δ 8.7;
4.1;2.87;2.8;1.9および0.9pp
m。
【0234】例21a(比較例):例2aに従って製造
した30部の顔料(C.I.Pigment Red
179)を例21に従って製造された1.35部の式
(XII )の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0235】HSワニスにおいてこの顔料調製物は,例
7の顔料調製物(例21に従って製造される式(XII) の
1.35部の顔料分散剤の代わりに、例2に従って製造
される式(IX)の1.35部の顔料分散剤を機械的に混合
するために使用する)に比較して流動性が著しく悪い。
耐溶剤性も不十分であり、それ故に例7の顔料調製物の
耐溶剤性よりも著しく劣っている。
【0236】例22(実施例):
【0237】
【化31】 オートクレーブ中に900部の水を装入し、44.8部
のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−モ
ノ無水物−モノ(ジメチルアミノプロピル)イミドを導
入し、そして58.4部のトリエチレンテトラミンを添
加する。この混合物を次いで加圧下に150℃に加熱し
そして150℃で5時間攪拌する。25℃に冷却した後
にこの顔料分散剤を吸引濾過しそして中性になるまで水
で洗浄する。392.9部の12.4%濃度顔料分散剤
ケーキ状圧縮物が得られる。一部を分析のためおよび機
械的混合のために80℃で乾燥する。
【0238】 1 H−NMRスペクトル(D2 SO4 )δ 8.7;
6.6;6.9;4.4;4.1;3.3;2.9;
2.5および1.9ppm。
【0239】例22a(実施例):例2aに従って製造
した30部の顔料(C.I.Pigment Red
179)を例22に従って製造された1.35部の式
(XXI )の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0240】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4と評
価される。メタリック上塗り塗膜は高い色強度があり、
かつ明るい。
【0241】例23(実施例):
【0242】
【化32】 オートクレーブ中に900部の水を装入し、44.8部
のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−モ
ノ無水物−モノ(ジメチルアミノプロピル)イミドを導
入し、そして42部の2−(2−アミノエトキシ)エタ
ノールを添加する。この混合物を次いで加圧下に150
℃に加熱しそして150℃で5時間攪拌する。25℃に
冷却した後にこの顔料分散剤を吸引濾過しそして中性に
なるまで水で洗浄する。
【0243】129.3部の37.3%濃度顔料分散剤
ケーキ状圧縮物が得られる。一部を分析のためおよび機
械的混合のために80℃で乾燥する。
【0244】 1 H−NMRスペクトル(D2 SO4 )δ 8.7;
5.2;4.4;4.2;4.1;2.9;2.5およ
び2.0ppm。
【0245】例23a(実施例):例2aに従って製造
した30部の顔料(C.I.Pigment Red
179)を例23に従って製造された1.35部の式
(XXII)の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0246】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4と評
価される。メタリック上塗り塗膜は高い色強度があり、
かつ明るい。光沢測定値は74である。
【0247】例24(実施例):
【0248】
【化33】 オートクレーブ中に900部の水を装入し、47.9部
のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−モ
ノ無水物−モノ(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチ
ル)イミドを導入し、そして51.6部のN−(2−ア
ミノエチル)ピペラジンを添加する。この混合物を次い
で加圧下に150℃に加熱しそして150℃で5時間攪
拌する。90℃に冷却した後に酢酸でpHを8〜8.5
に調製しそしてこの顔料分散剤を吸引濾過しそして中性
になるまで水で洗浄する。
【0249】215.4部の22.7%濃度顔料分散剤
ケーキ状圧縮物が得られる。一部を分析のためおよび機
械的混合のために80℃で乾燥する。
【0250】 1 H−NMRスペクトル(D2 SO4 )δ 8.7;
6.6;6.4;5.2;4.4;3.7;3.5およ
び3.2ppm。
【0251】例24a(実施例):例2aに従って製造
した30部の顔料(C.I.Pigment Red
179)を例24に従って製造された1.35部の式
(XXIII)の顔料分散剤と機械的に混合する。
【0252】HSワニスにおいてこの顔料調製物は高い
色強度の透明な上塗り塗膜をもたらす。流動性は4〜5
と評価される。メタリック上塗り塗膜は高い色強度があ
り、かつ明るい。光沢測定値は64である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マンフレート・ウルバン ドイツ連邦共和国、65205ウイースバーデ ン、シユタイゲルヴアルトストラーセ、2 アー (72)発明者 エルウイン・ディーツ ドイツ連邦共和国、61462 ケーニッヒシ ユタイン、アム・エルトベールシユタイ ン、64

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 式I 【化1】 〔式中、Z1 は式(1a) −[X−Y]q −[X1 −Y1 r −[X2 −NH]s H (1a) (式中、X、X1 およびX2 は互いに同一または異な
    り、炭素原子数2〜6の枝分かれしたまたは直鎖状のア
    ルキレン残基または炭素原子数5〜7のシクロアルキレ
    ン残基であり、このシクロアルキレン残基は炭素原子数
    1〜4のアルキル残基、水酸基、炭素原子数1〜4のヒ
    ドロキシアルキル残基よりなる群の内の1〜4個および
    /または別の炭素原子数5〜7のシクロアルキル残基の
    1〜2個で置換されていてもよく、 YおよびY1 は同一または異なりNH−、−O−または
    N(C1 〜C6 −アルキル)基であり、 qは1〜6の数であり、 rおよびsは互いに無関係に0〜6の数であるが、同時
    に0とはならずそしてsはY1 が−O−である場合には
    0と異なる。)で表される残基であり、 ZはZ1 、Z2 またはZ3 と規定され、Z2 は式(1
    b) −[X−O]q1−[X1 −O]q H (1b) (式中、q1は0〜6の数である。)で表される残基で
    ありそしてZ3 は水素原子、水酸基、アミノ基または炭
    素原子数1〜8のアルキル基であり、該アルキル基はC
    l、Br、CN、OH、C6 5 、カルバモイル、炭素
    原子数1〜4のアシル基、炭素原子数1〜4のアルコキ
    シ基およびNR2 3よりなる群から選択される1〜4
    個の置換基で置換されていてもよく、またはペルフルオ
    ル化または部分的弗素化されており、ただしR2 および
    3 は互いに無関係に水素原子、置換されたまたは非置
    換のまたは部分的に弗素化されたまたはペルフルオル化
    された炭素原子数1〜20のアルキル基、または置換さ
    れたまたは非置換のまたは部分的に弗素化されたまたは
    ペルフルオル化された炭素原子数2〜20のアルケニル
    基であり、その際に置換基は水酸基、フェニル基、シア
    ノ基、塩素原子、臭素原子、炭素原子数2〜4のアシル
    基または炭素原子数1〜4のアルコキシ基であり、また
    はR2 およびR3 は窒素原子と一緒に飽和または不飽和
    または芳香族のヘテロ環を形成し、これらヘテロ環は所
    望の場合には別の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を
    環中に有している。]で表されるペリレン化合物。
  2. 【請求項2】 ZはZ1 、Z2 またはZ3 と規定され、
    2 は式(1b) −[X−O]q1−[X1 −O]q H (1b) で表される残基でありそしてZ3 は水素原子、水酸基、
    アミノ基または炭素原子数1〜8のアルキル基であり、
    該アルキル基はCl、Br、CN、OH、C6 5 、カ
    ルバモイル、炭素原子数1〜4のアシル基および炭素原
    子数1〜4のアルコキシ基よりなる群から選択される1
    〜4個の置換基で置換されていてもよく、またはペルフ
    ルオル化または部分的弗素化されている請求項1に記載
    のペリレン化合物。
  3. 【請求項3】 X、X1 およびX2 は炭素原子数2〜4
    のアルキレン残基またはシクロヘキシレンである請求項
    1または2に記載のペリレン化合物。
  4. 【請求項4】 Z1 が 【化2】 で表される一つを意味する、請求項1〜3のいずれか一
    つに記載のペリレン化合物。
  5. 【請求項5】 Z3 が水素原子、ベンジル基、炭素原子
    数1〜6のアルキル基、または水酸基、アセチル基、メ
    トキシ基およびエトキシ基より成る群から選択される1
    〜2個の置換基で置換された炭素原子数2〜6のアルキ
    ル基であり、好ましくは水素原子、メチル基、エチル
    基、プロピル基、ブチル基、ベンジル基、ヒドロキシエ
    チル基、ヒドロキシプロピル基またはメトキシプロピル
    基である請求項1〜4のいずれか一つに記載のペリレン
    化合物。
  6. 【請求項6】 Z3 が式 −(CH2 n −NR2 3 (式中、nは1〜6、好ましくは2〜4の数でありそし
    てR2 およびR3 が互いに無関係に水素原子、炭素原子
    数1〜6のアルキル基、または水酸基、アセチル基、メ
    トキシ基、エトキシ基、塩素原子および臭素原子よりな
    る群から選択される1〜2個の置換基で置換された炭素
    原子数1〜6のアルキル基であるか、またはR2 および
    3 が隣接する窒素原子と一緒にイミダゾリル環、ピペ
    リジニル環、モルホリニル環、ピペコリニル環、ピロリ
    ル環、ピロリジニル環、ピラゾリル環またはピペラジニ
    ル環を形成する。)で表される請求項5に記載のペリレ
    ン化合物。
  7. 【請求項7】 nが2または3の数でありそしてR2
    よびR3 がメチル基またはエチル基であるかまたはR2
    およびR3 が隣接する窒素原子と一緒にイミダゾリル
    −、ピペラジニル−またはモルホリニル残基を形成する
    請求項6に記載のペリレン化合物。
  8. 【請求項8】 Z2 が−CH(CH2 OH)2 または−
    (CH2 2 −O−(CH2 2 OHの一つの意味を有
    する請求項1〜7のいずれか一つに記載のペリレン化合
    物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一つ規定された
    ペリレン化合物を製造する方法において、式(IIa) 【化3】 で表されるペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−モ
    ノ無水物−モノイミドを式(IIIa)または(IIIb) Z−NH2 (III a) Z1 −NH2 (IIIb) で表される1種類以上の、好ましくは1または2種類の
    アミンと反応させることまたは式(IIb) 【化4】 で表されるペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−モ
    ノ無水物−モノイミドを式(IIIb)の1種類以上の、好ま
    しくは1または2種類のアミンと反応させることまたは
    式(IIc) 【化5】 で表されるペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸二無
    水物を式(IIIb)の1種類以上の、好ましくは1または2
    種類のアミンと反応させることを特徴とする、上記方
    法。
  10. 【請求項10】a)少なくとも1種類の有機系基礎顔料
    および b)式(IV) 【化6】 [式中、二つの残基Zは、二つの残基Zが同時にZ3
    はならないという前提条件のもとで請求項1〜8のいず
    れか一つに規定される意味を有する。]で表される少な
    くとも1種類の顔料分散物を含む顔料調製物。
  11. 【請求項11】 有機系基礎顔料がペリレン、ペリノ
    ン、フタロシアニン、ジオキサジン、キナクリドン、ア
    ゾ、アントラキノン、アミノアントラキノン、チオイン
    ジゴ、ジケトピロロピロール、フラバンスロン、インダ
    ンスロン、イソインドリン、イソインドリノン、アント
    ラピリミジン、ピランスロン、キノフタロン、イソビオ
    ランスロン、トリアリールカルボニウム、カーボンブラ
    ックまたはアンタンスロンの各顔料またはそれらの混合
    物である請求項10に記載の顔料調製物。
  12. 【請求項12】 実質的に a)40〜99.5重量%、好ましくは60〜99重量
    %の少なくとも1種類の基礎顔料、 b)0.5〜40重量%、好ましくは1〜20重量%の
    少なくとも1種類、好ましくは1、2または3種類の式
    (IV)の顔料分散剤、 c)0〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%の
    界面活性剤および d)0〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%の
    他の慣用の添加物で組成されており、個々の成分の割合
    が調製物の全重量(100重量%)を基準としている請
    求項10または11に記載の顔料調製物。
  13. 【請求項13】a)少なくとも1種類の有機系基礎顔
    料、 b1) 式(IX) 【化7】 で表される顔料分散剤および b2) 式(X) 【化8】 で表される顔料分散剤を含有する顔料調製物。
  14. 【請求項14】 式(IV) の顔料分散剤および基礎顔料
    をそれらを製造する方法の間の任意の時点で互いに作用
    させる請求項10〜12のいずれか一つに記載の顔料調
    製物の製造方法。
  15. 【請求項15】 式(IV) の顔料分散剤を基礎顔料の合
    成の前、間または後で、基礎顔料を微粉砕する前、間ま
    たは後でまたは基礎顔料を溶剤で処理する前、間または
    後で添加する請求項14に記載の顔料調製物の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 顔料分散剤および/または有機系基礎
    顔料を水で湿ったケーキ状圧縮物の状態で一緒にするか
    または乾燥した顆粒または粉末として互いに混合する請
    求項14または15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 式(IV) の顔料分散剤および有機ペリ
    レン顔料が、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−
    モノ無水物−モノイミドおよびペリレン−3,4,9,10−テ
    トラカルボン酸二無水物と請求項9に記載したのと同じ
    式(IIIa)または(IIIb)のアミンと、混合物として反応さ
    せることによって製造される請求項14に記載の方法。
  18. 【請求項18】 可塑性組成物、溶融物、紡糸溶液、ワ
    ニス、塗料、印刷インキ、電子写真用トナー、粉末塗料
    またはインクジェット用インクの状態の天然−または合
    成源の高分子有機物質を顔料化する為の着色剤として
    の、請求項10〜13のいずれか一つに従う顔料調製物
    の用途。
  19. 【請求項19】 実質的に少なくとも1種類の有機系基
    礎顔料、請求項10に記載の少なくとも1種類の式(I
    V) の顔料分散剤および請求項18に記載した高分子量
    有機物質を含有する顔料配合物。
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