JPH11208520A - 自動車の車体におけるフロアクロスメンバ補強構造 - Google Patents
自動車の車体におけるフロアクロスメンバ補強構造Info
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- JPH11208520A JPH11208520A JP3403398A JP3403398A JPH11208520A JP H11208520 A JPH11208520 A JP H11208520A JP 3403398 A JP3403398 A JP 3403398A JP 3403398 A JP3403398 A JP 3403398A JP H11208520 A JPH11208520 A JP H11208520A
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- floor
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/005—Arrangement or mounting of seats in vehicles, e.g. dismountable auxiliary seats
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 空調ダクト等の長手方向の中途部を貫通させ
る開口をフロアクロスメンバに形成した場合でも、「側
突」時の衝撃力に対し、車体に十分の剛性が確保される
ようにする。また、空調ダクト等を貫通させるという上
記開口の機能が良好なままに保持されるようにする。 【解決手段】 自動車1のフロアパネル11の前後方向
の中途部における上面に、車幅方向に延びるフロアクロ
スメンバ15を固着する。このフロアクロスメンバ15
に前後方向に貫通する開口21,21を形成する。上記
開口21,21の前後方向での近傍における上記フロア
パネル11および/もしくはフロアクロスメンバ15に
車幅方向に延びるビード22〜25を形成する。
る開口をフロアクロスメンバに形成した場合でも、「側
突」時の衝撃力に対し、車体に十分の剛性が確保される
ようにする。また、空調ダクト等を貫通させるという上
記開口の機能が良好なままに保持されるようにする。 【解決手段】 自動車1のフロアパネル11の前後方向
の中途部における上面に、車幅方向に延びるフロアクロ
スメンバ15を固着する。このフロアクロスメンバ15
に前後方向に貫通する開口21,21を形成する。上記
開口21,21の前後方向での近傍における上記フロア
パネル11および/もしくはフロアクロスメンバ15に
車幅方向に延びるビード22〜25を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体がフロアパネ
ルの上面に固着されたフロアクロスメンバを備えた場合
におけるこのフロアクロスメンバの補強構造に関するも
のである。
ルの上面に固着されたフロアクロスメンバを備えた場合
におけるこのフロアクロスメンバの補強構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】上記自動車の車体におけるフロアクロス
メンバ補強構造には、従来、特開平9‐24864号公
報で示されたものがあり、これによれば、車体のフロア
パネルの前後方向の中途部における上面に、車幅方向に
延びるフロアクロスメンバが固着され、これによって、
車体がより補強されている。
メンバ補強構造には、従来、特開平9‐24864号公
報で示されたものがあり、これによれば、車体のフロア
パネルの前後方向の中途部における上面に、車幅方向に
延びるフロアクロスメンバが固着され、これによって、
車体がより補強されている。
【0003】また、自動車では、車体の前部側から後部
側に向って、上記フロアパネルの上面に沿うように空調
ダクトやワイヤハーネスを延出させることがあるが、こ
の場合、これら空調ダクト等の長手方向の中途部と上記
フロアクロスメンバとの交差部で、上記中途部を上記フ
ロアクロスメンバの上側を通過させようとすると、上記
中途部が上方に突出して上記フロアパネルの上方の車室
を無用に狭めるおそれを生じる。
側に向って、上記フロアパネルの上面に沿うように空調
ダクトやワイヤハーネスを延出させることがあるが、こ
の場合、これら空調ダクト等の長手方向の中途部と上記
フロアクロスメンバとの交差部で、上記中途部を上記フ
ロアクロスメンバの上側を通過させようとすると、上記
中途部が上方に突出して上記フロアパネルの上方の車室
を無用に狭めるおそれを生じる。
【0004】そこで、従来、上記フロアクロスメンバに
前後方向に貫通する開口を形成して、上記空調ダクト等
の中途部を貫通させ、もって、車室が無用に狭められな
いようにしたものが提案されている。
前後方向に貫通する開口を形成して、上記空調ダクト等
の中途部を貫通させ、もって、車室が無用に狭められな
いようにしたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術のように、フロアクロスメンバに開口を形成する
と、この開口を形成したフロアクロスメンバの部分の強
度が低下しがちとなる。
技術のように、フロアクロスメンバに開口を形成する
と、この開口を形成したフロアクロスメンバの部分の強
度が低下しがちとなる。
【0006】このため、特に、自動車の車体の側部に対
し、その外側方から他の自動車など他の物体が衝突(以
下、これを単に「側突」という)したときには、上記し
たフロアクロスメンバの部分に応力が集中して、この部
分を中心として上記フロアクロスメンバがフロアパネル
と共に上下方向に屈曲しがちとなり、つまり、車体に十
分の剛性が確保されないおそれを生じる。
し、その外側方から他の自動車など他の物体が衝突(以
下、これを単に「側突」という)したときには、上記し
たフロアクロスメンバの部分に応力が集中して、この部
分を中心として上記フロアクロスメンバがフロアパネル
と共に上下方向に屈曲しがちとなり、つまり、車体に十
分の剛性が確保されないおそれを生じる。
【0007】そこで、上記開口を形成した上記フロアク
ロスメンバの部分を補強する補強材を設けることが考え
られるが、単にこのような補強材を設けると、この補強
材によって、上記開口の面積が狭められることがあり、
このため、空調ダクト等を貫通させるという上記開口の
機能が損なわれるという問題を生じる。
ロスメンバの部分を補強する補強材を設けることが考え
られるが、単にこのような補強材を設けると、この補強
材によって、上記開口の面積が狭められることがあり、
このため、空調ダクト等を貫通させるという上記開口の
機能が損なわれるという問題を生じる。
【0008】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、空調ダクト等の長手方向の中途部を貫通
させる開口をフロアクロスメンバに形成した場合でも、
「側突」時の衝撃力に対し、車体に十分の剛性が確保さ
れるようにすることを課題とする。
されたもので、空調ダクト等の長手方向の中途部を貫通
させる開口をフロアクロスメンバに形成した場合でも、
「側突」時の衝撃力に対し、車体に十分の剛性が確保さ
れるようにすることを課題とする。
【0009】また、上記課題を解決するようにした場合
に、空調ダクト等を貫通させるという上記開口の機能が
良好なままに保持されるようにすることを課題とする。
に、空調ダクト等を貫通させるという上記開口の機能が
良好なままに保持されるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車の車体におけるフロアクロスメンバ補
強構造は、自動車1のフロアパネル11の前後方向の中
途部における上面に、車幅方向に延びるフロアクロスメ
ンバ15を固着し、このフロアクロスメンバ15に前後
方向に貫通する開口21,21を形成した自動車の車体
において、
の本発明の自動車の車体におけるフロアクロスメンバ補
強構造は、自動車1のフロアパネル11の前後方向の中
途部における上面に、車幅方向に延びるフロアクロスメ
ンバ15を固着し、このフロアクロスメンバ15に前後
方向に貫通する開口21,21を形成した自動車の車体
において、
【0011】上記開口21,21の前後方向での近傍に
おける上記フロアパネル11および/もしくはフロアク
ロスメンバ15に車幅方向に延びるビード22〜25を
形成したものである。
おける上記フロアパネル11および/もしくはフロアク
ロスメンバ15に車幅方向に延びるビード22〜25を
形成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
により説明する。
【0013】図において、符号1は自動車で、矢印Fr
はその前方を示し、下記する左右とは上記前方に向って
の車幅方向をいうものとする。
はその前方を示し、下記する左右とは上記前方に向って
の車幅方向をいうものとする。
【0014】上記自動車1の板金製車体2は車体フレー
ム3と、この車体フレーム3の上方に位置してこの車体
フレーム3に支持される車体本体4とを備え、上記車体
フレーム3の前部に懸架された左右前車輪5,5と、上
記車体フレーム3の後部に懸架された左右後車輪6,6
とによって、上記車体2が走行面7上に支持されてい
る。上記車体2はその車幅方向の中央部を通る車体中央
線8を基準としてほぼ左右対称形とされている。
ム3と、この車体フレーム3の上方に位置してこの車体
フレーム3に支持される車体本体4とを備え、上記車体
フレーム3の前部に懸架された左右前車輪5,5と、上
記車体フレーム3の後部に懸架された左右後車輪6,6
とによって、上記車体2が走行面7上に支持されてい
る。上記車体2はその車幅方向の中央部を通る車体中央
線8を基準としてほぼ左右対称形とされている。
【0015】上記車体本体4は、その下端部にフロアパ
ネル11を有し、このフロアパネル11は上記車体フレ
ーム3の上面にスポット溶接Sにより結合させられ、上
記フロアパネル11の上方における上記車体本体4の内
部が車室12とされている。上記フロアパネル11はそ
の上記車体中央線8の近傍部分に形成されたトンネル1
3を有し、このトンネル13は、正面視の断面がほぼ倒
立U字形状をなして前後方向に延びている。
ネル11を有し、このフロアパネル11は上記車体フレ
ーム3の上面にスポット溶接Sにより結合させられ、上
記フロアパネル11の上方における上記車体本体4の内
部が車室12とされている。上記フロアパネル11はそ
の上記車体中央線8の近傍部分に形成されたトンネル1
3を有し、このトンネル13は、正面視の断面がほぼ倒
立U字形状をなして前後方向に延びている。
【0016】上記フロアパネル11の前後方向の中途部
における側部上面には、車幅方向に延びる左右一対のフ
ロアクロスメンバ15,15が上記トンネル13を挟ん
で列設され、それぞれ上記フロアパネル11の側部の上
面に固着されている。これら各フロアクロスメンバ15
は、それぞれ長尺の一枚の板金材をプレスすることによ
り成形されたもので、車幅方向に延びる天井板16と、
この天井板16の前後各端縁から下方に向って一体的に
延出する前後一対の側板17,17と、これら各側板1
7の下端縁から前方、もしくは後方に向って一体的に延
出する外向きフランジ18,18とを有し、上記フロア
クロスメンバ15の長手方向(車幅方向)の各断面はほ
ぼ倒立U字形状をなしている。
における側部上面には、車幅方向に延びる左右一対のフ
ロアクロスメンバ15,15が上記トンネル13を挟ん
で列設され、それぞれ上記フロアパネル11の側部の上
面に固着されている。これら各フロアクロスメンバ15
は、それぞれ長尺の一枚の板金材をプレスすることによ
り成形されたもので、車幅方向に延びる天井板16と、
この天井板16の前後各端縁から下方に向って一体的に
延出する前後一対の側板17,17と、これら各側板1
7の下端縁から前方、もしくは後方に向って一体的に延
出する外向きフランジ18,18とを有し、上記フロア
クロスメンバ15の長手方向(車幅方向)の各断面はほ
ぼ倒立U字形状をなしている。
【0017】上記各フロアクロスメンバ15の上記車体
中央線8側の端部は、上記トンネル13にスポット溶接
Sにより結合させられ、上記各フロアクロスメンバ15
の長手方向の中途部は、上記各外向きフランジ18が上
記フロアパネル11にスポット溶接Sにより結合させら
れ、これにより、上記したように、各フロアクロスメン
バ15が上記フロアパネル11に固着されている。上記
フロアパネル11の各側部で、上記各フロアクロスメン
バ15の後方に他のフロアクロスメンバ15′が設けら
れ、これらフロアクロスメンバ15,15′に跨るよう
にシート19が支持されている。
中央線8側の端部は、上記トンネル13にスポット溶接
Sにより結合させられ、上記各フロアクロスメンバ15
の長手方向の中途部は、上記各外向きフランジ18が上
記フロアパネル11にスポット溶接Sにより結合させら
れ、これにより、上記したように、各フロアクロスメン
バ15が上記フロアパネル11に固着されている。上記
フロアパネル11の各側部で、上記各フロアクロスメン
バ15の後方に他のフロアクロスメンバ15′が設けら
れ、これらフロアクロスメンバ15,15′に跨るよう
にシート19が支持されている。
【0018】上記の場合、フロアクロスメンバ15はフ
ロアパネル11の前後方向の中途部と協同して、側面視
で断面箱形とされ、上記トンネル13と同様に大きい強
度と剛性とを有し、これにより、車体2の強度と剛性と
が全体的に高められている。
ロアパネル11の前後方向の中途部と協同して、側面視
で断面箱形とされ、上記トンネル13と同様に大きい強
度と剛性とを有し、これにより、車体2の強度と剛性と
が全体的に高められている。
【0019】上記各フロアクロスメンバ15の上記車体
中央線8側の端部における前、後側板17,17には、
それぞれ前後方向に貫通する開口21,21が形成さ
れ、これら開口21,21は、空調ダクト等の配設に際
し、これの長手方向の中途部を貫通させる。
中央線8側の端部における前、後側板17,17には、
それぞれ前後方向に貫通する開口21,21が形成さ
れ、これら開口21,21は、空調ダクト等の配設に際
し、これの長手方向の中途部を貫通させる。
【0020】上記開口21,21の前後方向での近傍に
おける上記フロアパネル11には、上方に突出し、か
つ、車幅方向に延びる複数の第1〜4ビード22〜25
が形成され、これらのうち、第1、2ビード22,23
は、上記各フロアクロスメンバ15の前、後方向の近傍
のフロアパネル11の各部分に形成されている。また、
上記第1、2ビード22,23の上記車体中央線8側の
各端部に連続するようそれぞれ上記トンネル13の側板
に第1、2延長ビード26,27が形成されている。ま
た、上記第3ビード24は、上記フロアクロスメンバ1
5の内部で、前後側板17,17の間、かつ、前後開口
21,21の間における上記フロアパネル11の部分に
形成されている。
おける上記フロアパネル11には、上方に突出し、か
つ、車幅方向に延びる複数の第1〜4ビード22〜25
が形成され、これらのうち、第1、2ビード22,23
は、上記各フロアクロスメンバ15の前、後方向の近傍
のフロアパネル11の各部分に形成されている。また、
上記第1、2ビード22,23の上記車体中央線8側の
各端部に連続するようそれぞれ上記トンネル13の側板
に第1、2延長ビード26,27が形成されている。ま
た、上記第3ビード24は、上記フロアクロスメンバ1
5の内部で、前後側板17,17の間、かつ、前後開口
21,21の間における上記フロアパネル11の部分に
形成されている。
【0021】また、上記第4ビード25は、上記フロア
クロスメンバ15の天井板16に車幅方向に延びるよう
形成され、上記ビード25は上記フロアクロスメンバ1
5のほぼ全長にわたって設けられている。
クロスメンバ15の天井板16に車幅方向に延びるよう
形成され、上記ビード25は上記フロアクロスメンバ1
5のほぼ全長にわたって設けられている。
【0022】上記構成によれば、開口21,21を形成
した上記フロアクロスメンバ15の部分は強度が低下し
がちになるが、このフロアクロスメンバ15の部分は上
記第1〜4ビード22〜25によって補強され、上記し
た強度低下が防止される。
した上記フロアクロスメンバ15の部分は強度が低下し
がちになるが、このフロアクロスメンバ15の部分は上
記第1〜4ビード22〜25によって補強され、上記し
た強度低下が防止される。
【0023】しかも、上記第1〜4ビード22〜25は
車幅方向に延びているため、自動車1の「側突」時な
ど、車体2がその外側方から大きい衝撃力を受けた場合
には、上記各ビード22〜25は、上記衝撃力をその長
手方向で強固に支持することから、上記開口21,21
を形成した上記フロアクロスメンバ15の部分を中心と
して、このフロアクロスメンバ15がフロアパネル11
と共に上下方向に屈曲するということはより確実に防止
される。
車幅方向に延びているため、自動車1の「側突」時な
ど、車体2がその外側方から大きい衝撃力を受けた場合
には、上記各ビード22〜25は、上記衝撃力をその長
手方向で強固に支持することから、上記開口21,21
を形成した上記フロアクロスメンバ15の部分を中心と
して、このフロアクロスメンバ15がフロアパネル11
と共に上下方向に屈曲するということはより確実に防止
される。
【0024】よって、フロアクロスメンバ15に開口2
1,21を形成した場合でも、「側突」時の衝撃力に対
し、車体2に十分の剛性が確保される。
1,21を形成した場合でも、「側突」時の衝撃力に対
し、車体2に十分の剛性が確保される。
【0025】特に、上記第3、4ビード24,25は、
前後方向で、上記両開口21,21の間(ほぼ中央部)
に位置して上記各開口21を形成した前後側板17の部
分を互いに偏りなく補強すると共に、フロアパネル11
とフロアクロスメンバ15とによる断面箱形の部分を直
接的に補強するため、上記第3、4ビード24,25
は、上記フロアクロスメンバ15の上記した屈曲をより
確実に防止する。
前後方向で、上記両開口21,21の間(ほぼ中央部)
に位置して上記各開口21を形成した前後側板17の部
分を互いに偏りなく補強すると共に、フロアパネル11
とフロアクロスメンバ15とによる断面箱形の部分を直
接的に補強するため、上記第3、4ビード24,25
は、上記フロアクロスメンバ15の上記した屈曲をより
確実に防止する。
【0026】しかも、上記したように開口21,21を
形成したフロアクロスメンバ15の部分を補強するもの
は、上記開口21,21の前後方向の近傍で車幅方向に
延びるよう形成されるビード22〜25であって、この
ようなビードは突出寸法が小さいものであるため、これ
らビード22〜25が上記開口21,21の面積を狭め
ることは回避される。
形成したフロアクロスメンバ15の部分を補強するもの
は、上記開口21,21の前後方向の近傍で車幅方向に
延びるよう形成されるビード22〜25であって、この
ようなビードは突出寸法が小さいものであるため、これ
らビード22〜25が上記開口21,21の面積を狭め
ることは回避される。
【0027】よって、上記したように、車体2に十分の
剛性を確保させるようにしたものでありながら、空調ダ
クト等を貫通させるという上記開口21,21の機能は
良好なままに保持される。
剛性を確保させるようにしたものでありながら、空調ダ
クト等を貫通させるという上記開口21,21の機能は
良好なままに保持される。
【0028】更に、上記のように補強されたフロアクロ
スメンバ15によれば、車体2のねじり剛性が向上する
という利点もある。
スメンバ15によれば、車体2のねじり剛性が向上する
という利点もある。
【0029】また、上記構成において、フロアパネル1
1とフロアクロスメンバ15とで囲まれた閉断面の内部
には、このフロアクロスメンバ15の長手方向の中途部
に複数(左右一対)のバルクヘッドである補強板30が
設けられ、これら各補強板30は上記フロアパネル11
と、フロアクロスメンバ15の天井板16および各側板
17とをそれぞれスポット溶接Sにより結合させてい
る。このため、上記補強板30は、上記フロアクロスメ
ンバ15の強度と剛性とを向上させて、各種の外力に対
し、上記フロアクロスメンバ15を前記断面形状のまま
に保形させる。
1とフロアクロスメンバ15とで囲まれた閉断面の内部
には、このフロアクロスメンバ15の長手方向の中途部
に複数(左右一対)のバルクヘッドである補強板30が
設けられ、これら各補強板30は上記フロアパネル11
と、フロアクロスメンバ15の天井板16および各側板
17とをそれぞれスポット溶接Sにより結合させてい
る。このため、上記補強板30は、上記フロアクロスメ
ンバ15の強度と剛性とを向上させて、各種の外力に対
し、上記フロアクロスメンバ15を前記断面形状のまま
に保形させる。
【0030】そして、上記各延長ビード26,27で補
強されて強度等がより大きくされた上記トンネル13
と、上記補強板30とは、上記開口21,21の車幅方
向の近傍で、これら開口21,21を左右から挟むよう
に配設されており、このため、前記第1〜4ビード22
〜25に加えて、上記トンネル13と補強板30とによ
っても、上記開口21,21を形成した上記フロアクロ
スメンバ15の部分がより強固に補強されている。
強されて強度等がより大きくされた上記トンネル13
と、上記補強板30とは、上記開口21,21の車幅方
向の近傍で、これら開口21,21を左右から挟むよう
に配設されており、このため、前記第1〜4ビード22
〜25に加えて、上記トンネル13と補強板30とによ
っても、上記開口21,21を形成した上記フロアクロ
スメンバ15の部分がより強固に補強されている。
【0031】よって、「側突」時におけるフロアクロス
メンバ15の上記部分を中心とした屈曲は、より確実に
防止される。
メンバ15の上記部分を中心とした屈曲は、より確実に
防止される。
【0032】また、上記の場合、第1〜3ビード22〜
24は、車幅方向で、上記開口21,21の近傍におけ
る上記フロアパネル11の一部だけに形成され、車幅方
向で、上記第1〜3ビード22〜24を基準として、上
記トンネル13とは反対側の上記フロアパネル11の車
幅方向の他部に、前後方向に延びる複数の他のビード3
1が形成されている。
24は、車幅方向で、上記開口21,21の近傍におけ
る上記フロアパネル11の一部だけに形成され、車幅方
向で、上記第1〜3ビード22〜24を基準として、上
記トンネル13とは反対側の上記フロアパネル11の車
幅方向の他部に、前後方向に延びる複数の他のビード3
1が形成されている。
【0033】そして、上記した他のビード31は、特
に、車体2に対する前後方向に向う外力をその長手方向
で強固に支持するため、上記自動車1がその前方の物体
に衝突(前突)したときの衝撃力は、上記トンネル13
と共に上記各他のビード31により強固に支持され、よ
って、車体2が前後方向の一部を中心として上下方向に
屈曲することも防止され、この点でも車体2に十分の剛
性が確保されている。
に、車体2に対する前後方向に向う外力をその長手方向
で強固に支持するため、上記自動車1がその前方の物体
に衝突(前突)したときの衝撃力は、上記トンネル13
と共に上記各他のビード31により強固に支持され、よ
って、車体2が前後方向の一部を中心として上下方向に
屈曲することも防止され、この点でも車体2に十分の剛
性が確保されている。
【0034】なお、以上は図示の例によるが、第1〜4
ビード22〜25のうち、一部だけのビードを設けても
よい。また、第4ビード25は、第1〜3ビード22〜
24と共に、車幅方向で、開口21,21の近傍だけに
形成してもよく、天井板16から下方に向って突出する
ものであってもよい。
ビード22〜25のうち、一部だけのビードを設けても
よい。また、第4ビード25は、第1〜3ビード22〜
24と共に、車幅方向で、開口21,21の近傍だけに
形成してもよく、天井板16から下方に向って突出する
ものであってもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は、自動車のフロアパネルの前後
方向の中途部における上面に、車幅方向に延びるフロア
クロスメンバを固着し、このフロアクロスメンバに前後
方向に貫通する開口を形成した自動車の車体において、
方向の中途部における上面に、車幅方向に延びるフロア
クロスメンバを固着し、このフロアクロスメンバに前後
方向に貫通する開口を形成した自動車の車体において、
【0036】上記開口の前後方向での近傍における上記
フロアパネルおよび/もしくはフロアクロスメンバに車
幅方向に延びるビードを形成してある。
フロアパネルおよび/もしくはフロアクロスメンバに車
幅方向に延びるビードを形成してある。
【0037】このため、開口を形成した上記フロアクロ
スメンバの部分は強度が低下しがちになるが、このフロ
アクロスメンバの部分は上記ビードによって補強され、
上記した強度低下が防止される。
スメンバの部分は強度が低下しがちになるが、このフロ
アクロスメンバの部分は上記ビードによって補強され、
上記した強度低下が防止される。
【0038】しかも、上記ビードは車幅方向に延びてい
るため、自動車の「側突」時など、車体がその外側方か
ら大きい衝撃力を受けた場合には、上記ビードは、上記
衝撃力をその長手方向で強固に支持することから、上記
開口を形成した上記フロアクロスメンバの部分を中心と
して、このフロアクロスメンバがフロアパネルと共に上
下方向に屈曲するということはより確実に防止される。
るため、自動車の「側突」時など、車体がその外側方か
ら大きい衝撃力を受けた場合には、上記ビードは、上記
衝撃力をその長手方向で強固に支持することから、上記
開口を形成した上記フロアクロスメンバの部分を中心と
して、このフロアクロスメンバがフロアパネルと共に上
下方向に屈曲するということはより確実に防止される。
【0039】よって、フロアクロスメンバに開口を形成
した場合でも、「側突」時の衝撃力に対し、車体に十分
の剛性が確保されて、その変形が防止される。
した場合でも、「側突」時の衝撃力に対し、車体に十分
の剛性が確保されて、その変形が防止される。
【0040】しかも、上記したように開口を形成したフ
ロアクロスメンバの部分を補強するものは、上記開口の
前後方向の近傍で車幅方向に延びるよう形成されるビー
ドであって、このようなビードは突出寸法が小さいもの
であるため、このビードが上記開口の面積を狭めること
は回避される。
ロアクロスメンバの部分を補強するものは、上記開口の
前後方向の近傍で車幅方向に延びるよう形成されるビー
ドであって、このようなビードは突出寸法が小さいもの
であるため、このビードが上記開口の面積を狭めること
は回避される。
【0041】よって、上記したように、車体に十分の剛
性を確保させるようにしたものでありながら、空調ダク
ト等を貫通させるという上記開口の機能は良好なままに
保持される。
性を確保させるようにしたものでありながら、空調ダク
ト等を貫通させるという上記開口の機能は良好なままに
保持される。
【図1】図3の部分拡大図である。
【図2】自動車の全体側面簡略図である。
【図3】車体フロアの部分斜視図である。
【図4】図3の4‐4線矢視断面図である。
【図5】図3の5‐5線矢視断面図である。
1 自動車 2 車体 11 フロアパネル 12 車室 13 トンネル 15 フロアクロスメンバ 21 開口 22〜25 ビード 30 補強板
Claims (1)
- 【請求項1】 自動車のフロアパネルの前後方向の中途
部における上面に、車幅方向に延びるフロアクロスメン
バを固着し、このフロアクロスメンバに前後方向に貫通
する開口を形成した自動車の車体において、 上記開口の前後方向での近傍における上記フロアパネル
および/もしくはフロアクロスメンバに車幅方向に延び
るビードを形成した自動車の車体におけるフロアクロス
メンバ補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3403398A JPH11208520A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 自動車の車体におけるフロアクロスメンバ補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3403398A JPH11208520A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 自動車の車体におけるフロアクロスメンバ補強構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11208520A true JPH11208520A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=12403039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3403398A Pending JPH11208520A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 自動車の車体におけるフロアクロスメンバ補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11208520A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030038983A (ko) * | 2001-11-09 | 2003-05-17 | 기아자동차주식회사 | 차량의 차체구조 |
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JP2010228482A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Mazda Motor Corp | 車両の車体下部構造 |
DE102009057169A1 (de) | 2009-12-05 | 2011-06-09 | Volkswagen Ag | Mulde in einer Bodenplatte einer Karosserie |
FR3018231A1 (fr) * | 2014-03-10 | 2015-09-11 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Traverse d’assise renforcee pour vehicule automobile |
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JP2019206303A (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | スズキ株式会社 | 車両下部構造 |
WO2022234999A1 (ko) | 2021-05-07 | 2022-11-10 | 주식회사 포스코 | 차체 |
-
1998
- 1998-01-29 JP JP3403398A patent/JPH11208520A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011066924A1 (de) | 2009-12-05 | 2011-06-09 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Tiefgezogene mulde in einer platte |
US8651549B2 (en) | 2009-12-05 | 2014-02-18 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Deep-drawn recess in a panel |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040608 |