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JPH11153446A - 車載情報装置 - Google Patents

車載情報装置

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Publication number
JPH11153446A
JPH11153446A JP31853997A JP31853997A JPH11153446A JP H11153446 A JPH11153446 A JP H11153446A JP 31853997 A JP31853997 A JP 31853997A JP 31853997 A JP31853997 A JP 31853997A JP H11153446 A JPH11153446 A JP H11153446A
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JP
Japan
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destination
driving
time
required time
frequency distribution
Prior art date
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Application number
JP31853997A
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English (en)
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JP3531445B2 (ja
Inventor
Hiroshi Saito
浩 斎藤
Masayuki Watabe
眞幸 渡部
Takeshi Ono
健 大野
Norimasa Kishi
則政 岸
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者の運転履歴に即して目的地、所要時間
を正確に予測する。 【解決手段】 この発明の車載情報装置は、運転開始・
終了検出手段6,10によって運転開始、終了を検出し、運
転履歴記憶手段11に運転開始、終了地点、発生日時及び
走行距離を運転履歴情報として累積記憶していく。そし
て運転開始時に、頻度算出手段13が、現在地検出手段1
の検出する現在時刻と現在位置を検索条件にして運転履
歴記憶手段11の運転履歴情報を検索し、目的地別頻度分
布データと最頻度目的地に対する所要時間頻度分布デー
タを作成する。そして目的地予測手段14が目的地別頻度
分布データに基づいて目的地を予測し、また所要時間予
測手段15が所要時間頻度分布データに基づいて目的地ま
での所要時間を予測し、音声出力手段18により音声出力
させ、同時に表示手段5により目的地別頻度分布デー
タ、所要時間頻度分布データをグラフ表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転開始時に過去
の運転履歴情報に基づいて目的地と所要時間、あるいは
この先に運転者がなす行動を推定し、運転者に提示する
車載情報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車載情報装置として、特開平8−
271277号公報に記載されたものが知られている。
この従来の車載情報装置は、過去に行われた経路探索情
報を、経路探索を行った時間帯、出発地及び目的地の組
合せでセットで記憶する手段を有し、このセット情報の
発生頻度に基づいてナビゲーション装置起動時の目的地
と経路とを自動設定する装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車載情報装置では、当該装置が何故にそのよ
うな目的地を設定したのか根拠までは提示しないため
に、装置側の予測が運転者の意志と一致しない場合に当
該装置に対する運転者の不信感が発生する問題点があっ
た。
【0004】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、過去の走行履歴に基づいて運転目的地
やそこでなされる行動を予測し、これを運転者に提示す
ると共に、提示された情報の根拠をも提示することがで
きる車載情報装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の車載情
報装置は、運転開始、終了を検出する運転開始・終了検
出手段と、車両の運転日時を検出する時計手段と、車両
の現在位置を検出する現在地検出手段と、運転開始地点
と運転終了地点、これらの発生した日時及び走行距離を
累積記憶する運転履歴記憶手段と、前記運転開始・終了
検出手段が運転開始を検出した時に、前記時計手段の検
出する運転開始日時と前記現在地検出手段の検出する現
在位置に関する情報を検索条件にして前記運転履歴記憶
手段に記憶されている運転履歴情報を検索し、目的地別
頻度分布データと最頻度目的地に対する所要時間頻度分
布データとを作成する頻度算出手段と、前記頻度算出手
段の作成した前記目的地別頻度分布データに基づいて運
転の目的地を予測する目的地予測手段と、前記頻度算出
手段の作成した前記所要時間頻度分布データに基づいて
当該目的地までの所要時間を予測する所要時間予測手段
と、前記目的地予測手段の予測した目的地の名称と前記
所要時間予測手段の予測した所要時間とを音声出力する
音声出力手段と、前記運転の目的地、所要時間を音声出
力する際に、前記目的地別頻度分布データ、所要時間頻
度分布データを表示する表示手段とを備えたものであ
る。
【0006】請求項1の発明の車載情報装置では、運転
開始・終了検出手段によって運転開始、終了を検出し、
運転履歴記憶手段に運転開始地点と運転終了地点、これ
らの発生した日時及び走行距離を運転履歴情報として累
積記憶していく。そして運転開始・終了検出手段が運転
開始を検出した時に、頻度算出手段が、時計手段の検出
する運転開始日時と現在地検出手段の検出する現在位置
に関する情報を検索条件にして運転履歴記憶手段に記憶
されている運転履歴情報を検索し、目的地別頻度分布デ
ータと最頻度目的地に対する所要時間頻度分布データを
作成する。そして目的地予測手段によってこの目的地別
頻度分布データに基づいて運転の目的地を予測し、また
所要時間予測手段によって前記所要時間頻度分布データ
に基づいて当該目的地までの所要時間を予測し、音声出
力手段が予測目的地の名称と予測所要時間を音声出力
し、これと共に、表示手段に目的地別頻度分布データ、
所要時間頻度分布データを表示する。
【0007】これによって、運転者が車両に乗り込んで
運転開始操作をするだけで、過去の運転履歴から目的地
の名称と所要時間を自動的に運転者に音声で知らせ、ま
た予測目的地と予測所要時間とを決定した根拠を頻度分
布データを表示することによって運転者に提示すること
ができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の車載情報装
置において、前記表示手段が前記目的地別頻度分布デー
タ、所要時間頻度分布データそれぞれをグラフにして表
示するようにしたものであり、頻度分布データをグラフ
表示することにより、運転者にとって予測目的地と予測
所要時間とを決定した根拠の認識が容易となる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2の車載
情報装置において、さらに、運転者からの応答を入力す
る応答入力手段を備え、前記音声出力手段が前記運転の
目的地の名称を音声出力し、前記応答入力手段により肯
定的な応答入力があった時に、前記目的地までの所要時
間を音声出力するものであり、運転開始を検出して目的
地予測演算を行った際、運転者の意図している目的地に
予測が一致した時に限って所要時間に関する情報を知ら
せることができる。
【0010】請求項4の発明は、請求項1〜3の車載情
報装置において、前記運転開始・終了検出手段がイグニ
ッションキーの抜き差しの発生と、当該イグニッション
キーを差してから抜くまでの時間、イグニッションキー
を抜いてから差すまでの時間、イグニッションキーを差
してから抜くまでの移動距離のいずれかとに基づいて運
転の開始、終了を判断するものであり、目的地予測演算
を必要としないような近距離移動に対して無駄に予測演
算を行わないようにできる。
【0011】請求項5の発明は、請求項1〜4の車載情
報装置において、前記時計手段の検出する運転日時、前
記運転履歴記憶手段の記憶する運転履歴情報及び前記頻
度算出手段の実行する検索条件に、日時情報と共に曜日
情報を含めるものであり、これによって、運転者の曜日
ごとの運転履歴特性を反映した目的地予測ができる。
【0012】請求項6の発明は、請求項1〜5の車載情
報装置において、前記時計手段の検出する運転日時、前
記運転履歴記憶手段の記憶する運転履歴情報及び前記頻
度算出手段の実行する検索条件に、日時情報と共に休・
祝日情報を含めるものであり、これによって、平日と休
・祝日とで異なる運転履歴特性を反映した目的地予測が
できる。
【0013】請求項7の発明は、請求項1〜6の車載情
報装置において、さらに、運転者を特定する運転者特定
手段を備え、前記頻度算出手段が当該運転者特定手段の
特定した運転者に応じて運転の目的地と所要時間を予測
するものであり、運転者ごとの運転履歴特性に応じた目
的地予測ができる。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、運転者が車両
に乗り込んで運転開始操作をするだけで、過去の運転履
歴から目的地の名称と所要時間を自動的に運転者に音声
で知らせ、また予測目的地と予測所要時間とを決定した
根拠を頻度分布データを表示することによって運転者に
提示することができるので、日常的に車両を利用する場
合に、従来のようにナビゲーション装置を操作しなくて
も過去の運転履歴に基づいて車両が運転者に運転のアド
バイスを与えてくれることになり、現実に即したアドバ
イスを与えることができ、しかも予測目的地の提示と共
にその予測の根拠も提示するので、予測が外れた場合に
も運転者に不信感を抱かせることがない。
【0015】請求項2の発明によれば、表示手段が目的
地別頻度分布データ、所要時間頻度分布データそれぞれ
をグラフにして表示するので、運転者にとって予測目的
地と予測所要時間とを決定した根拠が容易に認識でき
る。
【0016】請求項3の発明によれば、運転開始を検出
して目的地予測演算を行った際、運転者の意図している
目的地に予測が一致した時に限って所要時間に関する情
報を知らせることができる。
【0017】請求項4の発明によれば、目的地予測演算
を必要としないような近距離移動に対して無駄に予測演
算を行わないようにできる。
【0018】請求項5の発明によれば、運転者の曜日ご
との運転履歴特性を反映した目的地予測ができる。
【0019】請求項6の発明によれば、平日と休・祝日
とで異なる運転履歴特性を反映した目的地予測ができ
る。
【0020】請求項7の発明によれば、運転者ごとの運
転履歴特性に応じた目的地予測ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の1つの実施の形態の
車載情報装置のシステム構成を示している。この車載情
報装置は、自車位置や日時、月日、曜日を特定するため
のGPS信号を受信するGPS信号受信部1、ナビゲー
ション装置の各種制御を行うナビゲーション制御部2、
ナビゲーション装置のデータベースとして利用される地
図データベース3及び施設情報データベース4、地図や
情報を表示する、CRT又は液晶モニタのような情報表
示部5、イグニッションキーの状態を検出して、運転の
開始を判断する運転開始検出部6、車両の走行距離を算
出する走行距離算出部7、ICカードなどの情報から運
転者を特定する運転者特定部8、運転日時や走行開始
点、終了点、所要時間、走行距離から成る走行履歴デー
タを一時的に記憶する走行履歴一時記憶部9、イグニッ
ションキーの状態や走行距離、時間経過から運転の終了
を検出する運転終了検出部10を備えている。
【0022】車載情報装置はさらに、確定した一連の走
行履歴をストアしておく走行履歴データベース11、日
時、曜日などに応じた履歴検索を行うための検索条件決
定部12、検索条件に基づく検索結果から、運転目的地
点や運転所要時間の頻度分布を算出する頻度算出部1
3、頻度分布データに基づいて目的地を予測する目的地
予測部14、目的地までの所要時間を予測する所要時間
予測部15、目的地点とそこまでの所要時間についての
メッセージを生成するメッセージ生成部16、生成した
メッセージを音声信号に変換する音声合成部17、変換
した音声信号を出力する音声出力部18を備えている。
【0023】車載装置はさらに、初めて訪れる地点ある
いは履歴に未登録の地点がある場合に、その地点に名称
を付与する地点リスト提示部19、出力されたメッセー
ジや提示されたリストに対して返答入力を行うための、
タッチパネル、リモートコントロール、機械式スイッチ
あるいは音声入力装置のような入力デバイスで成る情報
入力部20、装置が予測した目的地と異なる場所に向か
う場合、新規に目的地を入力するための目的地入力部2
1を備えている。
【0024】次に、上記構成の実施の形態の車載情報装
置の動作について説明する。この実施の形態の動作の概
要をまず説明する。運転した日時や運転開始地点、目的
地点、所要時間、走行距離といった過去の走行履歴デー
タを走行履歴データベース11に累積記憶しておき、運
転開始時には、現在地点、現在日時、曜日に応じて過去
の走行履歴データベース11を参照し、頻度分析によっ
て目的地を予測し、これを音声出力部18から音声にし
て運転者に伝達すると共に、予測の根拠にした頻度分布
データをグラフにして画面表示する。さらに、運転者が
車載装置からの目的地についての呼びかけに対して肯定
の返答をすると、頻度分析によって目的地までの所要時
間を予測し、これを音声出力すると同時に、予測の根拠
にした頻度分布データをグラフにして画面表示する。
【0025】以下、上記の実施の形態の車載情報装置の
動作を、図2〜図9を参照してさらに説明する。走行履
歴データベース11には、図2に示す運転した日時や運
転開始地点、目的地点、所要時間、走行距離の走行履歴
データ31と、図3に示す過去に運転を開始し、また終
了した地点の緯度経度とそれに付与されたラベルの登録
地点データ32とが累積記憶されている。
【0026】図5〜図7のフローチャートに示すよう
に、運転者が乗車して個人属性が書き込まれているIC
カードを差し込むと、運転者特定部8によって運転者を
特定し(ステップS1)、さらにイグニッションキーを
差し込むと、運転開始検出部6によって運転開始を検出
してナビゲーション制御部2にトリガ信号を与える(ス
テップS2)。なお、この運転開始の判断基準には、先
にイグニッションキーを抜いてから「一定時間が経過し
ていること」という条件を付けることができる。
【0027】ナビゲーション制御部2は、運転開始検出
部6からトリガ信号を受取ると、GPS信号受信部1か
らその時の車両の位置情報(緯度、経度情報;運転開始
地点情報となる)と、その時の日時、曜日情報を取込ん
で走行履歴一時記憶部9に一時的に保存する。この情報
は走行履歴データベース11への登録材料となるもので
あり、運転終了の判断がなされるまで保持される(ステ
ップS3)。
【0028】走行履歴一時記憶部9は、登録された運転
開始地点の緯度、経度情報を、過去の走行履歴データベ
ース11の地点情報と比較し、出発地点にラベル付けを
行う。このラベル付け処理は図3の登録地点データ32
に基づき、運転開始地点の緯度、経度情報(数値デー
タ)を「自宅」、「会社」などの施設名称情報に置き換
えるものである(ステップS4,S5)。
【0029】過去に登録された地点情報が見い出せない
場合には、地点リスト提示部19から現在地を代表する
ラベルを提示させ、運転者に登録を促す(ステップS
4,S6,S7)。この処理では、メッセージ生成部1
6に登録されているメッセージを指定し、音声合成部1
7がそのメッセージ内容を音声合成し、音声出力部18
から音声にして、例えば、「ここはどこですか?」とい
うメッセージを発話させ、同時に図4に示すように、情
報表示部5にはあらかじめ用意されているラベルリスト
33を表示させ、運転者に情報入力部20から該当する
ラベルを選択させる。なお、運転者に入力意志がない場
合もあり得るので、一定時間情報入力がなければタイム
アウトと判断し、このモードから抜けることにしている
(ステップS8)。
【0030】運転開始地点のラベル付けが完了すると、
取得された運転開始時の情報をもとにして、過去の走行
履歴データベース11の内容検索を行う(ステップS
9,S10)。
【0031】このときの検索条件は、検索条件決定部1
2が作成する。例えば、出発時間が現在時刻に近いとい
う「時刻条件」と、出発地点のラベルが等しいという
「運転開始地点条件」を作成し、これらの条件に基づい
て、過去の走行履歴データベース11の走行履歴データ
31を検索するのである。検索条件として、他にも、運
転を開始した日時が日曜日であれば、過去の日曜日のみ
のデータを検索するという「曜日条件」、運転を開始し
た日から過去の20日間の情報を検索するという「日付
条件」もある。そして検索条件決定部12には、これら
の検索条件が列挙されていて、現在の日時、曜日の属性
から適切な検索条件が引き出される。
【0032】ここでは、現在の日時、曜日、場所の情報
から、 「時刻条件」:現在時刻±30分に運転を開始した、 「運転開始地点条件」:現在位置近傍で運転を開始し
た、 「曜日条件」:現在の日時、曜日が平日であれば平日の
み、休、祝日であれば休、祝日のみ、 「日付条件」:過去20日間、 と4種類の条件の論理積でデータを検索することを、デ
フォルト検索条件として設定している。
【0033】なお、平日・休日・祝日は個々人によって
異なることがあるので、例えば、ICカードに登録して
おき、運転者特定部8から休日情報として読み込む構成
にすることができる。また、検索条件は、デフォルト検
索条件として設定しておくだけでなく、現在の日時、曜
日、場所の属性から新たな検索条件を生成してもよい。
例えば、運転を開始した日が「五・十日」であったら、
過去の「五・十日」のみを検索し、あるいは、運転を開
始した日が「彼岸」であれば、過去の「彼岸」のみを検
索するようにすれば、こうした新たな検索条件の設定に
よって、連続した日付の情報検索では埋もれてしまうよ
うな情報の抽出が可能となる。
【0034】以上の検索処理によって抽出されたデータ
に対して、頻度算出部13が頻度分布データとして図8
に示す目的地ラベルごとの頻度分布図41と、図9に示
す各目的地ごとの所要時間の頻度分布図42を作成する
(ステップS11)。これに対して目的地予測部14
が、最も頻度の高い運転目的地を特定し(ステップS1
2)、さらに最頻度の運転目的地点が同定されると、所
要時間予測部15がその目的地点までの所要時間の頻度
分布を参照して、最も頻度が高い所要時間を決定し、予
測所要時間として決定する(ステップS13)。
【0035】続いて、メッセージ生成部16により、特
定された目的地名を音声出力するためのメッセージ(発
話データ)を生成する(ステップS14)。ここでは、
例えば、「会社ですね。」、「○○デパートですね。」
といった呼びかけ文を生成するものとする。そしてこの
呼びかけ文の生成には、メッセージ生成部16にあらか
じめ用意してある「〜ですね。」あるいは「〜までです
ね。」といった文節データと、目的地予測部14が決定
した目的地ラベルとを結合することによって行う。
【0036】生成されたメッセージは音声合成部17に
送られ、ここでテキストデータを音声信号に変換する音
声合成装置を利用して音声データを生成し、音声出力部
18から音声にして出力する(ステップS15)。
【0037】この目的地名の発話と共に、頻度算出部1
3はステップS11で作成した図8に示す目的地別頻度
分布図41を情報表示部5に表示させる(ステップS1
6)。この情報表示部5に表示される目的地別頻度分布
図41では、最も頻度が高い箇所の色を他と明確に区別
できるように色変えして表示させる。ただし、これに代
えて点滅表示させることもできる。そして目的地別頻度
分布図41の表示は、所定時間、例えば、5秒間が経過
すれば消去する。
【0038】車載情報装置の音声出力部18から予測さ
れた目的地に関するメッセージが発話されると、運転者
は情報入力部20を用いてそれに対する返答入力を行
う。これには、情報表示部5に表示された「YES」、
「NO」の表示をリモートコントロールスイッチで選択
確定し、あるいは情報表示部5にタッチパネルを設け
て、「YES」、「NO」の表示ボタンをタッチするこ
とによって入力するようにしてもよい。また、情報入力
部20として音声認識装置を用意して、運転者の発声す
る「はい」、「いいえ」の音声を認識することにより、
あるいは、運転席近傍に設置した機械式スイッチの操作
により入力するようにしてもよい。
【0039】そこで返答がYESならば、ステップS1
3で予測した目的地までの所要時間をメッセージ生成部
16、音声合成部17、音声出力部18を経て出力す
る。このとき、例えば、「目的地まで40分かかりま
す。」というメッセージを発話させることになる(ステ
ップS17,S18)。
【0040】この目的地までの予測所要時間の発話と共
に、ステップS11で作成した図9に示す最頻度目的地
までの所要時間の頻度分布図42を情報表示部5に表示
させる(ステップS19)。この所要時間頻度分布図4
2の表示においても、目的地別頻度分布図41の表示の
場合と同様に、最も頻度が高い箇所の色を他と明確に区
別できるように色変えして表示させたり、点滅表示させ
ることによって運転者が一見して容易に認識できるよう
にする。そして所要時間頻度分布図42の表示は、所定
時間、例えば、5秒間が経過すれば消去する。
【0041】もし運転者が一定時間以上返答しない場合
には、目的地を入力する意志がないものと判断し、処理
を終了してステップS25に移る(ステップS17,S
20,S21)。
【0042】またもし、運転者の返答がNOであれば
(ステップS20)、音声出力部18から新たな目的地
の入力を促すメッセージを出力する(ステップS2
2)。これには、例えば、「経路案内をしますので、目
的地を入力して下さい。」といったメッセージを出力す
ることができる。
【0043】目的地の入力要請に対して、運転者が目的
地入力部21を用いて入力すれば、これが走行履歴一時
記憶部9に運転開始地点、日時、曜日などの運転開始地
点、時間情報と共に一時的に記憶され、後の運転終了時
の走行履歴データの材料とする(ステップS23)。こ
の目的地の入力は、目的地入力部21に対して、従来の
ナビゲーションシステムと同様に目的地点を地図上で検
索して設定する。なお、一定時間経過しても目的地の入
力がない場合には、タイムアウトにして次の処理ステッ
プS25に移る(ステップS24)。
【0044】以上の処理により運転開始地点、開始日
時、曜日などの入力、目的地の予測と所要時間の予測、
また新たな目的地の入力が完了すると、目的地に向けて
運転が開始されることになる。目的地に到着したかどう
かは、イグニッションキーが抜かれたかどうかによって
判断し、イグニッションキーが抜かれるまでは目的地に
向かって走行中と判断する(ステップS25)。
【0045】目的地に到着してイグニッションキーが抜
かれると、運転終了部10は運転の終了を判断する。こ
れには、イグニッションキーが抜かれた時に(ステップ
S25)、運転開始と判断された時刻T1と現在時刻T
2とを比較し、一定時間が経過しており、さらにその間
の走行距離が一定距離以上であることが条件となる(ス
テップS26,S27)。例えば、運転開始と判断され
た時刻T1と現在時刻T2とが極端に短い場合(例え
ば、3分)や、イグニッションキーを差してから抜くま
での走行距離が極端に短い場合(例えば、500m)と
いった場合には、運転していないと判断し、走行履歴一
時記憶部9から一時記憶した運転開始時のデータを削除
する(ステップS28)。
【0046】運転終了検出部10により、ステップS2
5〜S27の判断を経て目的地到着と判断された場合、
走行距離算出部7はナビゲーション制御部2からその時
の車両の位置情報(緯度、経度)と、その時の日時、曜
日に関する情報を受けて、運転開始からの所要時間と走
行距離を算出する。そしてこれらの運転終了時の位置情
報と時間情報、及び所要時間と走行距離との情報が走行
履歴一時記憶部9に記憶される(ステップS29)。
【0047】走行履歴一時記憶部9に記憶された運転終
了地点の位置情報(緯度、経度)は、走行履歴データベ
ース11のデータと比較され、過去の登録地点データ3
2を参照して運転終了地点のラベル付けを行う(ステッ
プS30,S31)。もし、すでにラベルが付与されて
いればこの処理は不要である。
【0048】他方、過去に例のない地点で運転を終了し
た場合には、地点リスト提示部19が現在地を代表する
ラベルリストを提示し、これによって選択、登録するこ
とになる(ステップS30,S32,S33)。すなわ
ち、情報表示部5に図4に示すラベルリスト33を表示
させ、目的地入力部21によって選択、確定操作する。
以後、緯度、経度の値がそれに近い(例えば、半径50
m以内)場合には同じラベルを付与することになる。こ
れによって、目的地入力処理の際に入力がなかった場合
(ステップS21,S24でタイムアウトした場合)で
も、この段階において運転終了地点を登録することがで
きることになる。
【0049】なお、一定時間以内にラベル選択入力がな
い場合には、登録の意志がないものとして次のステップ
S35に移る(ステップS34)。
【0050】以上の一連の処理によって1ドライブの履
歴データの取得が完了するので、この後、運転開始・終
了時に取得した一連のデータを走行履歴一時記憶部9か
ら走行履歴データベース11に転送し、図2に示す走行
履歴データ31として登録し、履歴の更新を行う(ステ
ップS35)。
【0051】なお、このようにして累積記憶される走行
履歴データベース11の内容や頻度分布図41,42
は、任意のタイミングで、運転者が閲覧することも可能
であり、閲覧の必要が生じた場合には、情報入力部20
から指示を送ることにより、走行履歴データベース11
の内容や頻度分布図41,42が情報表示部5に表示さ
れる。
【0052】このようにして、上記の車載情報装置で
は、過去の運転履歴を累積記憶したデータベースを参照
して、運転目的地点の予測や運転所要時間の予測を行
い、予測結果を運転者に伝える構成としたので、実際的
な目的地や所要時間の予測が可能であり、運転者により
正確な情報を提示することができ、また装置側で目的地
を正確に予測してくれるので、目的地設定などのナビゲ
ーション装置の操作の手間が軽減する。また、累積記憶
型のデータベースを利用するために車両を利用すればす
るほど運転者の行動パターンに合った呼びかけができ、
目的地の提示がより正確に行えるようになる。
【0053】さらに、過去の運転履歴を累積記憶したデ
ータベースを参照して、運転目的地点の予測や運転所要
時間の予測を行い、予測結果を運転者に音声で伝えると
共に、予測の根拠とした頻度分布データをグラフにして
画面表示する構成としたので、なぜそのような目的地予
測、所要時間予測を行ったのかが運転者に容易に理解さ
れ、運転開始時の目的地予測の呼びかけの説得性が向上
する。また、運転者の意図している目的地が装置側の予
測した目的地とことなるの場合でも、装置側が予測した
根拠が表示されているので、運転者入力装置の理由が理
解されるので装置に対する不信感を運転者が抱かなくな
る。
【0054】これらに加えて、イグニッションキーを差
してから抜くまでの時間や走行距離によって運転された
かどうかを判断し、またキーを抜いてから次に差すまで
の時間の経過に基づいて運転開始を検出しているため、
現実に近い運転開始と走行の判断ができることになる。
【0055】なお、上記の実施の形態では予測目的地の
発話に対して肯定的な応答入力があった時に、予測所要
時間を発話するようにしたが、これに代えて、予測目的
地とその予測所要時間とを一時に発話し、また目的地別
頻度分布図41と最頻度目的地に対する所要時間頻度分
布図42とを同時に表示させる構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態のシステム構成を示
すブロック図。
【図2】上記の実施の形態における走行履歴データベー
スの走行履歴データの説明図。
【図3】上記の実施の形態における走行履歴データベー
スの登録地点データの説明図。
【図4】上記の実施の形態における地点登録支援画面を
示す説明図。
【図5】上記の実施の形態の目的地予測処理のフローチ
ャート(1)。
【図6】上記の実施の形態の目的地予測処理のフローチ
ャート(2)。
【図7】上記の実施の形態の目的地予測処理のフローチ
ャート(3)。
【図8】上記の実施の形態における目的地別頻度分布
図。
【図9】上記の実施の形態における運転所用時間頻度分
布図。
【符号の説明】
1 GPS信号受信部 2 ナビゲーション制御部 3 地図データベース 4 施設情報データベース 5 情報表示部 6 運転開始検出部 7 走行距離算出部 8 運転者特定部 9 走行履歴一時記憶部 10 運転終了検出部 11 走行履歴データベース 12 検索条件決定部 13 頻度算出部 14 目的地予測部 15 所要時間予測部 16 メッセージ生成部 17 音声合成部 18 音声出力部 19 地点リスト提示部 20 情報入力部 21 目的地入力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 則政 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転開始、終了を検出する運転開始・終
    了検出手段と、 車両の運転日時を検出する時計手段と、 車両の現在位置を検出する現在地検出手段と、 運転開始地点と運転終了地点、これらの発生した日時及
    び走行距離を累積記憶する運転履歴記憶手段と、 前記運転開始・終了検出手段が運転開始を検出した時
    に、前記時計手段の検出する運転開始日時と前記現在地
    検出手段の検出する現在位置に関する情報を検索条件に
    して前記運転履歴記憶手段に記憶されている運転履歴情
    報を検索し、目的地別頻度分布データと最頻度目的地に
    対する所要時間頻度分布データとを作成する頻度算出手
    段と、 前記頻度算出手段の作成した前記目的地別頻度分布デー
    タに基づいて運転の目的地を予測する目的地予測手段
    と、 前記頻度算出手段の作成した前記所要時間頻度分布デー
    タに基づいて当該目的地までの所要時間を予測する所要
    時間予測手段と、 前記目的地予測手段の予測した目的地の名称と前記所要
    時間予測手段の予測した所要時間とを音声出力する音声
    出力手段と、 前記運転の目的地、所要時間を音声出力する際に、前記
    目的地別頻度分布データ、所要時間頻度分布データを表
    示する表示手段とを備えて成る車載情報装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、前記目的地別頻度分布
    データ、所要時間頻度分布データそれぞれを頻度分布グ
    ラフにして表示することを特徴とする請求項1に記載の
    車載情報装置。
  3. 【請求項3】 運転者からの応答を入力する応答入力手
    段を備え、 前記音声出力手段は、前記運転の目的地の名称を音声出
    力し、前記応答入力手段により肯定的な応答入力があっ
    た時に、前記目的地までの所要時間を音声出力すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の車載情報装置。
  4. 【請求項4】 前記運転開始・終了検出手段は、イグニ
    ッションキーの抜き差しの発生と、当該イグニッション
    キーを差してから抜くまでの時間、イグニッションキー
    を抜いてから差すまでの時間、イグニッションキーを差
    してから抜くまでの移動距離のいずれかとに基づいて運
    転の開始、終了を判断することを特徴とする請求項1〜
    3に記載の車載情報装置。
  5. 【請求項5】 前記時計手段の検出する運転日時、前記
    運転履歴記憶手段の記憶する運転履歴情報及び前記頻度
    算出手段の実行する検索条件には、日時情報と共に曜日
    情報を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の車載情報装置。
  6. 【請求項6】 前記時計手段の検出する運転日時、前記
    運転履歴記憶手段の記憶する運転履歴情報及び前記頻度
    算出手段の実行する検索条件には、日時情報と共に休・
    祝日情報を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載の車載情報装置。
  7. 【請求項7】 運転者を特定する運転者特定手段を備
    え、前記頻度算出手段は、当該運転者特定手段が特定し
    た運転者に応じて運転の目的地と所要時間を予測するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車載情
    報装置。
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