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JPH11134269A - 電子メール装置 - Google Patents

電子メール装置

Info

Publication number
JPH11134269A
JPH11134269A JP9301552A JP30155297A JPH11134269A JP H11134269 A JPH11134269 A JP H11134269A JP 9301552 A JP9301552 A JP 9301552A JP 30155297 A JP30155297 A JP 30155297A JP H11134269 A JPH11134269 A JP H11134269A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mail
address
received
area
stored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP9301552A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Yamaguchi
善登 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP9301552A priority Critical patent/JPH11134269A/ja
Publication of JPH11134269A publication Critical patent/JPH11134269A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の受信メールについて長期保管でき、し
かも受信メールボックスが満杯になった時にはその旨を
送信側へ自動的に返信することができる電子メール装置
を実現する。 【解決手段】 メールボックスに記憶される各メールの
内、受信時点から所定時間が経過し、かつ所定の条件を
満足しないメールについては自動的にメール記憶手段か
ら消去する。また、メールボックスの記憶容量が満杯で
あったり、残余記憶容量が所定値以下であって、受信メ
ールが所定の条件を満たしていないものであると、メー
ル送信元へ受信不可の旨を知らせる定形メールを返信す
る。これにより、格別の操作を行わずとも、所望の受信
メールについて長期保管したり、受信メールボックスが
満杯になった時にはその旨を送信側へ自動的に返信する
ことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信あるいは
有線通信によりネットワークに接続されるPDA(携帯
情報端末機器)等に用いて好適な電子メール装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、インターネットおよびイント
ラネットを介して電子メールを送受信する電子メール装
置が知られており、特に近年では、PHS端末と電子メ
ール装置とを組合せ、無線通信によりネットワークと接
続してメール授受するものも実用化されている。
【0003】このような電子メール装置は、ネットワー
クを構成するメールサーバーコンピュータ(以下、サー
バーと略称する)にダイアルアップ接続する場合、まず
新着メールの有無をサーバー側に問い合せ、新着メール
がある時にはサーバー側から自己アドレス宛の新着メー
ルを配信してもらい、自己の受信メールボックスに格納
してからメール開封する。一方、専用回線接続する場合
には、サーバーがメール到着毎にそのメールを電子メー
ル装置の受信メールボックスに直接配信する形態となっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の電子メール装置では、自己の受信メールボックスあ
るいはサーバー側の自己アドレスに対応して設けられる
受信メールボックスに容量制限が設けられていることが
多く、容量制限がある時には受信してから一定時間経過
したメールを自動的に消去する方式を採用することによ
って、所定数以上の受信メールを保管できないようにし
ている。
【0005】しかしながら、一定時間経過したメールで
も長期保管したいことがままあり、そのような場合に
は、ユーザーが受信メールボックスとは別のフォルダを
予め作成しておき、そのフォルダに長期保管したいメー
ルをマニュアル操作によって移して保存しなければなら
ない。この為、その操作が極めて煩わしくなったり、扱
いに不慣れなユーザーでは操作が難しくなる等の問題が
生じている。
【0006】加えて、受信してから一定時間経過したメ
ールを自動的に消去する方式では、一時に大量のメール
が送られてくると、一定時間経過する以前に受信メール
ボックスが満杯になる事態も起こり得る。このような事
態に陥ると、受信側ではそれ以上、新たな受信メールを
受信出来なくなるうえ、その事態を送信側へ知らせるこ
ともできず、結果、適正なメール授受が阻害されてしま
う、という問題もある。
【0007】そこで本発明は、このような事情に鑑みて
なされたもので、格別の操作を行わずとも、所望の受信
メールについて長期保管でき、しかも受信メールボック
スが満杯になった時にはその旨を送信側へ自動的に返信
することができる電子メール装置を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、メールを受信するメー
ル受信手段と、このメール受信手段が受信したメールを
記憶するメール記憶手段と、このメール記憶手段に記憶
される各メールについて、それぞれ所定の条件を満たし
ているか否かを判別する判別手段と、前記メール記憶手
段に記憶される各メールの内、上記判別手段が所定の条
件を満たすと判別したメール以外の他のメールについて
前記メール受信手段が受信した時点から所定時間経過し
ているか否かを判断し、所定時間経過したメールであれ
ば前記メール記憶手段から消去する消去手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0009】上記請求項1に従属する請求項2に記載の
発明によれば、前記判別手段は、前記メール記憶手段に
記憶される各メールについて、それぞれ受信側で予め設
定した属性を備えているか否かを判別することを特徴と
している。
【0010】また、上記請求項1に従属する請求項3に
記載の発明によれば、前記判別手段は、前記メール記憶
手段に記憶される各メールについて、それぞれ特定の送
信元アドレスを有しているか否かを判別することを特徴
としている。
【0011】さらに、上記請求項1に従属する請求項4
に記載の発明によれば、前記判別手段は、前記メール記
憶手段に記憶される各メールについて、それぞれ特定の
パスワードを含むか否かを判別することを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の発明では、メールを受信
するメール受信手段と、このメール受信手段が受信した
メールを記憶するメール記憶手段と、前記メール記憶手
段に記憶される各メールについて、それぞれ所定の条件
を満たしているか否かを判別する判別手段と、前記メー
ル記憶手段に記憶される各メールの内、上記判別手段が
所定の条件を満たすと判別したメール以外の他のメール
について前記メール受信手段が受信した時点から所定時
間経過しているか否かを判断し、所定時間経過したメー
ルであれば前記メール記憶手段から消去する消去手段
と、前記メール記憶手段に残余記憶容量が無い場合、も
しくは残余記憶容量が所定値以下であって、前記メール
受信手段により受信されたメールが所定の条件を満たし
ていない場合には当該メールの送信元へ受信不可を知ら
せる定形メールを自動的に返信する返信手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0013】上記請求項5に従属する請求項6に記載の
発明によれば、前記返信手段は、メール記憶手段の残余
記憶容量が所定値以下となった場合、メール受信手段に
より受信されたメールが特定の送信元アドレスあるいは
特定のパスワードのいずれかを有しているか否かを判別
することを特徴としている。
【0014】請求項7に記載の発明では、メールを受信
するメール受信手段と、残余記憶容量が所定値以上では
前記メール受信手段により受信されたメールを無条件に
記憶する一方、残余記憶容量が所定値以下では前記メー
ル受信手段により受信されたメールが所定の条件を満た
している時にのみ記憶するメール記憶手段と、前記メー
ル記憶手段に記憶される各メールについて、それぞれ所
定の条件を満たしているか否かを判別する判別手段と、
前記メール記憶手段に記憶される各メールの内、上記判
別手段が所定の条件を満たすと判別したメール以外の他
のメールについて前記メール受信手段が受信した時点か
ら所定時間経過しているか否かを判断し、所定時間経過
したメールであれば前記メール記憶手段から消去する消
去手段と、前記メール記憶手段に残余記憶容量が無い場
合、もしくは残余記憶容量が所定値以下であって、前記
メール受信手段により受信されたメールが所定の条件を
満たしていない場合にはメール送信元へ受信不可を知ら
せる定形メールを自動的に返信する返信手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0015】上記請求項7に従属する請求項8に記載の
発明によれば、前記メール記憶手段は、メール受信手段
により受信されたメールが特定の送信元アドレスあるい
は特定のパスワードのいずれかを有しているか否かを判
別することを特徴としている。
【0016】本発明では、メール記憶手段に記憶される
各メールの内、受信時点から所定時間が経過し、かつ所
定の条件を満足しないメールについては自動的にメール
記憶手段から消去し、さらに、メール記憶手段の記憶容
量が満杯であったり、メール記憶手段の残余記憶容量が
所定値以下であって、受信されたメールが所定の条件を
満たしていないものであると、メール送信元へ受信不可
の旨を知らせる定形メールを返信するので、格別の操作
を行わずとも、所望の受信メールについて長期保管した
り、受信メールボックスが満杯になった時にはその旨を
送信側へ自動的に返信することが可能になっている。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明による電子メール装置は、
無線通信あるいは有線通信によりネットワークと接続す
るPDA(携帯情報端末機器)の他、ネットワークを構
成するサーバーコンピュータにも適用され得る。以下で
は、本発明の実施の形態である電子メール装置を実施例
として図面を参照して説明する。
【0018】A.実施例の構成 (1)全体構成 図1は、本発明の一実施例による電子メール装置が適用
されるメールシステムの構成を示すブロック図である。
この図において、1はネットワークNTに接続されるサ
ーバーコンピュータ(以下、サーバーと略称する)であ
り、自己ドメイン配下にあるメールアドレス毎のメール
授受を管理する。本実施例の場合、このサーバー1で
は、受信したメールを宛先アドレスに対応したフォルダ
に一旦格納してから、その受信したメールを宛先アドレ
スの端末2側へメール到着を報知する。
【0019】2−1〜2−Nは、本発明による電子メー
ル装置が適用される携帯情報端末(以下、PDAと略称
する)であり、LAN等の専用回線網LCを介してネッ
トワーク上のサーバー1に接続される。このPDA2−
1〜2−Nは、周知の電子手帳のように、スケジューラ
機能や計時(カレンダ)機能等、複数の独立した処理機
能を具備しており、その内の電子メール機能を選択実行
した場合に、サーバー1側からのメール到着の報知に応
じてメール受信したり、あるいは作成したメールを送信
する。
【0020】PDA2−1〜2−Nは、要素2a〜2g
から構成される。2aは装置各部を制御するCPUであ
り、その特徴的な動作については後述する。2bはCP
U2aにロードされる各種制御プログラムや、メール授
受に関わる各種表示画面を形成する画面データを記憶す
るROMである。なお、ROM2bに記憶される各種画
面データの幾つかは後述するRAM2cに転送されるよ
うになっている。
【0021】RAM2cはCPU2aのワークエリアと
して使用される一方、メール作成エリア等のメール送受
信に用いられる各種記憶エリアを備え、受信したメール
や複数の宛先アドレス等、メール送受信に必要なデータ
を記憶しており、その主要なメモリ構成については追っ
て述べる。
【0022】2dはLCDパネル等から構成される表示
部であり、CPU2aから供給される表示制御信号に基
づき、メール送受信に係わる画面(後述する)を表示す
る。2eはキー入力用のキーボード、2fは各種アイコ
ンをクリックするためのマウスである。2gはCPU2
aの指示の下に、所定のプロトコルに従ってサーバー1
側とのメール送受信を制御する通信制御部である。
【0023】(2)RAM2aのメモリ構成 次に、図2を参照してRAM2aのメモリ構成について
説明する。図2において、MSは宛先アドレスAAD、
送信者アドレスSAD、件名KMおよび本文HBが格納
されるメール作成エリアである。また、このメール作成
エリアMSには、後述のメール作成画面を形成する画面
データを格納しておくエリアの他、メール作成に際して
使用されるメールバッファも備える。
【0024】ADはアドレスエリアであり、各個人毎の
メールアドレス(1)〜(N)が記憶される。このアド
レスエリアADから所望のメールアドレスを選択して上
記の宛先アドレスAADとして登録する。各メールアド
レス(1)〜(N)は、それぞれデータNAME、デー
タADDRESSおよびデータTYPEから構成され
る。ここで、データNAMEには個人名あるいはハンド
ル名が、データADDRESSには電子メールアドレス
が、データTYPEには送信メールの属性(文字コー
ド、添付ファイルの有無など)を表わす情報がそれぞれ
記憶される。
【0025】JMはメールボックスに相当する受信メー
ルストアエリアであり、サーバ1より受領した受信メー
ルMAIL(1)〜(N)を格納する。各メールMAI
L(1)〜(N)は、それぞれ送信者アドレスSAD
(個人名あるいはハンドル名含む)、件名KM、本文H
B、受信時刻を表わすTIME、開封・未開封を識別す
る開封フラグKAIFUFおよびパスワードPWDから
なる。
【0026】TMは定形メールエリアであり、受信メー
ルストアエリアJMが満杯となって受信メールを格納し
切れない場合に返送する定型メール(後述する)を記憶
する。PWは受信後一定時間経過しても自動削除されな
いようにする属性として設定されるパスワード(1)〜
(L)を記憶するパスワードエリアである。このエリア
PWに記憶されるパスワードは、受信メールに付与され
るパスワードPWDと参照され、一致した場合に、その
メールを自動削除の対象から外すようにしており、こう
した処理について追って述べる。
【0027】DAは、受信後一定時間経過しても自動削
除されないようにする属性として設定される指定アドレ
ス(1)〜(L)を記憶する指定アドレスエリアであ
る。このエリアDAに記憶される指定アドレスは、上記
パスワードと同様、受信メールのアドレスと参照され、
一致した場合に、そのメールを自動削除の対象から外す
為のものであり、その処理については追って詳述する。
【0028】B.実施例の動作 次に、上記構成による実施例が具現するサーバー1との
メール授受に関する各種動作について述べる。なお、以
下では、サーバー1は宛先アドレスのPDA2側へメー
ル到着を報知したり、PDA2側からの送信メールを宛
先アドレスへ送出する機能を有するものとしており、し
たがって、ここではサーバー1の処理動作の詳細につい
ては言及していない。
【0029】(1)動作概要 前述した通り、PDA2は周知の電子手帳のように、ス
ケジューラ機能や計時(カレンダ)機能等、複数の独立
した処理機能を具備している。例えば、計時(カレン
ダ)機能は、タイマインタラプトによって常時タイマク
ロックをカウントして現在時刻(年月日を含む)を歩進
させており、装置電源の投入に応じてその現在時刻(年
月日を含む)を表示部2dに表示させている。こうした
計時(カレンダ)機能は、後述する電子メール機能を実
行した時にも用いられ、電子メールを送受信した時刻を
計時するようになっている。
【0030】さて、電子メール機能が実行される場合、
すなわち、図示されていない起動メニュー画面が表示部
2dに画面表示されている状態において、マウス2fを
用いてメールアイコン(図示略)をポインティングして
からクリックすると、PDA2では電子メール機能を具
現する「受信処理」および「メインルーチン」が実行さ
れる。
【0031】「受信処理」は、一定時間毎に割込み実行
される処理であって、サーバー1側からのメール到着報
知を受けると、RAM2cの受信メールストアエリア
(メールボックス)JMの格納状態を判別し、当該エリ
アJMに空きがあれば、受信メールをそのまま格納する
が、当該エリアJMが満杯の時には送信元アドレスに対
して、メール受信が出来ない旨を表わす定形メールを返
信する。
【0032】一方、「メインルーチン」では、ユーザー
(受信者)が設定した属性(パスワードおよびアドレ
ス)を持つメールについては受信後一定時間経過しても
自動削除の対象から外すようにする「メールボックス制
御処理」や、上述の「受信処理」にて受信されたメール
を開封して表示する他、メール削除、メール作成・送信
等を行う一連の「受信表示処理」をコールする。
【0033】(2)具体的動作 次に、図3〜図28を参照し、上述した電子メール機能
を具現する一連の処理動作について説明する。以下で
は、最初に、割込み実行される「受信処理ルーチン」に
ついて述べた後、「メインルーチン」およびこの「メイ
ンルーチン」からコールされる一連の処理動作について
順次説明して行く。
【0034】a.受信処理ルーチンの動作 PDA2がネットワークNTを介してサーバー1にアク
セスした状態になると、CPU2aは図3に示す受信処
理ルーチンを一定時間毎に割込み実行してステップSa
1に処理を進め、サーバー1側からメール到着の報知の
有無を判断する。
【0035】例えば、いま、サーバー1がアクセス中の
PDA2について、そのメールアドレスに対応する新着
メールの有無を調べ、新着メールがあったとする。そう
すると、サーバー1がメール到着の旨を表わす応答をP
DA2側へ送出し、この結果、このステップSa1の判
断結果が「YES」となり、次のステップSa2に処理
を進める。なお、メール到着の旨を表わす応答が無い場
合には、ここでの判断結果は「NO」となり、この場
合、本ルーチンを一旦、完了して後述するメインルーチ
ンに処理を戻す。
【0036】メール受信が開始されると、CPU2aは
ステップSa2に処理を進め、ポインタレジスタnの値
を初期値「1」にセットし、続くステップSa3では、
このポインタレジスタnの値に対応した受信メールスト
アエリアJM(図2参照)中のメールエリアMAIL
(n)が空いているか否かを判断する。
【0037】メールエリアMAIL(n)に空きがあ
る場合 そして、メールエリアMAIL(n)が空いていると、
判断結果が「YES」となり、次のステップSa4に処
理を進め、ポインタレジスタnの値が所定数以上である
か否か、すなわち、受信メールストアエリアJMの残余
容量がメール格納に十分であるかどうかを判断する。
【0038】(イ)メールボックスの残余容量が十分な
場合 この場合、上記ステップSa4の判断結果が「YES」
となり、次のステップSa5に進み、ポインタレジスタ
nの値に対応した受信メールストアエリアJM(図2参
照)中のメールエリアMAIL(n)に、サーバー1側
から受領した受信メールをストアする。
【0039】そして、次のステップSa6に進むと、C
PU2aはメールエリアMAIL(n)の開封フラグK
AIFUF(n)に、未開封状態を表わすべく「0」を
セットする。続いて、ステップSa7ではメールエリア
MAIL(n)のレジスタTIME(n)に受信時刻
(年月日を含む)をストアする。そして、この後にステ
ップSa8に処理を進め、ポインタレジスタnの値を1
インクリメントして歩進させて一旦、本ルーチンを完了
させる。
【0040】(ロ)メールボックスの残余容量が不十分
な場合 この場合、上記ステップSa4の判断結果が「NO」と
なり、ステップSa9に進み、ポインタレジスタLの値
を「1」にセットする。そして、次のステップSa10
では、ポインタレジスタLの値に対応して指定アドレス
エリアDA(図2参照)から読み出される指定アドレス
(L)と同じ送信者アドレスSADが受信メールに含ま
れているか否かを判断する。
【0041】ここで、受信メール中に指定アドレス
(L)と同じ送信者アドレスSADが含まれていると、
判断結果が「YES」となり、上述のステップSa5〜
Sa8を実行して該当する受信メールを、ポインタレジ
スタnの値に対応した受信メールストアエリアJMのメ
ールエリアMAIL(n)にストアする。
【0042】一方、受信メール中に指定アドレス(L)
と同じ送信者アドレスSADが含まれていない場合に
は、上記ステップSa10の判断結果が「NO」とな
り、次のステップSa11に処理を進め、ポインタレジ
スタLの値を1インクリメントして歩進させる。次い
で、ステップSa12では、この歩進されたポインタレ
ジスタLの値が、指定アドレスエリアDAに登録される
最大アドレス数を超えたか否か、つまり、指定アドレス
エリアDAに登録される全ての指定アドレス(1)〜
(L)について参照したアドレス判定を行ったかどうか
を判断する。
【0043】そして、このアドレス判定の途中である場
合には、判断結果が「NO」となり、上記ステップSa
10に処理を戻してアドレス判定を繰り返すが、全ての
指定アドレス(1)〜(L)について判定が完了した時
には判断結果が「YES」となり、図4に示すステップ
Sa13に処理を進める。このように、受信メールスト
アエリアJM(メールボックス)の残余容量が不十分で
ある時には、指定アドレスから送信されて来たメールを
優先的に格納するようにしている。
【0044】さて、以上のようにして、指定アドレスか
ら送信されて来たメールを優先的に格納する為のアドレ
ス判定が完了すると、CPU2aはステップSa13〜
Sa16を実行してパスワード判定を行って格納すべき
メールを選別する。すなわち、図4のステップSa13
に進むと、CPU2aはポインタレジスタLの値を
「1」にセットし、続くステップSa14では、判定対
象となる受信メール中に、ポインタレジスタLの値に対
応してパスワードエリアPW(図2参照)から読み出さ
れる指定パスワード(L)と同じパスワードPWDが含
まれているか否かを判断する。
【0045】ここで、受信メール中に指定パスワード
(L)と同じパスワードPWDが含まれていると、判断
結果が「YES」となり、上述のステップSa5〜Sa
8を実行して該当する受信メールを、ポインタレジスタ
nの値に対応した受信メールストアエリアJMのメール
エリアMAIL(n)にストアする。
【0046】一方、受信メール中に指定パスワード
(L)と同じパスワードPWDが含まれていない場合に
は、上記ステップSa14の判断結果が「NO」とな
り、次のステップSa15に処理を進め、ポインタレジ
スタLの値を1インクリメントして歩進させる。
【0047】次いで、ステップSa16に進むと、この
歩進されたポインタレジスタLの値が、パスワードエリ
アPWに登録される最大パスワード数を超えたか否か、
つまり、パスワードエリアPWに登録される全ての指定
パスワード(1)〜(L)を参照したパスワード判定を
行ったかどうかを判断する。
【0048】そして、パスワード判定の途中であると、
判断結果は「NO」となり、上述のステップSa14に
処理を戻してパスワード判定を繰り返すが、全ての指定
パスワード(1)〜(L)に基づいた判定が完了した時
には判断結果が「YES」となり、ステップSa17に
処理を進める。ステップSa17では、受信メールスト
アエリアJM(メールボックス)の残余容量が不十分で
ある為、指定アドレスや指定パスワードが付与されてい
ない受信メールについては受信メールストアエリアJM
に格納出来ない旨を表わす定形メールを生成する。
【0049】すなわち、RAM2cの定形メールエリア
TMから雛型となる定形メールTMAILを読み出し、
図5に図示する形態で当該定形メール表示画面TMAI
Lを表示部2dに表示する。この定形メール表示画面T
MAILにおいては、予め本文HBに「大変申し訳あり
ません。現在、メールボックスが満杯で貴方のメールを
受信できません。後で再度ご連絡下さい。」なる文面が
登録されており、また、送信者アドレスSADとして自
己のメールアドレスが、宛先アドレスAADとして、記
憶出来ない受信メールから抽出した送信者アドレスSA
Dが、それぞれ自動的にセットされる。そして、更に、
件名KMについても予め登録されたものが使用される。
【0050】このようにして、図5に図示する定形メー
ル表示画面TMAILが自動作成され、定形メール表示
画面TMAIL中の確認アイコンOKがクリックされる
と、CPU2aはステップSa18を経て、この定形メ
ールTMAILをサーバー2側へ送信する。そして、ス
テップSa19では、送信終了まで待機し、送信完了時
点で本ルーチンを完了させる。
【0051】メールエリアMAIL(n)に空きが無
い場合 一方、上述したステップSa3(図3参照)の判断結果
が「NO」の場合、つまり、ポインタレジスタnの値に
対応したメールエリアMAIL(n)に空きが無い場合
には、ステップSa20に処理を進めてポインタレジス
タnの値を1インクリメントして歩進させ、続くステッ
プSa21では受信メールストアエリアJMに格納され
得る最大メールエリア数を超えたか否かを判断する。こ
こで、最大メールエリア数を超えていない場合には、判
断結果が「NO」となり、前述のステップSa3に処理
を戻して再度、メールエリアMAIL(n)の空きの有
無を判断する。
【0052】これに対し、全てのメールエリアMAIL
についてその判断が完了し、受信メールストアエリアJ
M(メールボックス)が満杯である場合には、上記ステ
ップSa21の判断結果が「YES」となり、上述した
ステップSa17〜Sa19(図4参照)を実行し、送
信元アドレスにメール受信が出来ない旨を表わす定形メ
ールを返信する。
【0053】以上のように、受信処理ルーチンでは、メ
ールボックスの残余容量が十分であると、空いているメ
ールエリアMAIL(n)に受信メールを無条件に格納
するが、メールボックスの残余容量が不十分な場合に
は、指定アドレスあるいは指定パスワードを持つ受信メ
ールのみを優先的にメールボックスに格納し、指定アド
レスあるいは指定パスワードを持たない受信メールにつ
いてはメールボックスに格納せず、送信元アドレスに、
メール受信が出来ない旨を表わす定形メールを返信す
る。
【0054】同様に、メールボックスが満杯である場合
には、指定アドレスあるいは指定パスワードの有無にか
かわらず、受信したメールの送信元アドレスへ、メール
受信が出来ない旨を表わす定形メールを一意的に返信す
る。これにより、格別の操作を行わずとも、受信メール
ボックスが満杯になった時にはその旨を送信側へ自動的
に返信することが可能になる。
【0055】b.メインルーチンの動作 次に、図6を参照してメインルーチンの動作について説
明する。まず、PDA2に電源が投入されると、CPU
2aはROM2bに格納される所定の制御プログラムを
ロードして図6に示すメインルーチンを実行し、ステッ
プSb1に処理を進めてRAM2cに設けられる各種レ
ジスタ・フラグをゼロリセットしたり、初期値セットし
た後、図示されていない起動メニューを表示部2dに画
面表示させる。
【0056】起動メニューが画面表示されている状態に
おいて、ステップSb2に進むと、レジスタONFに格
納されるオンフラグが「1」にセットされているか否、
すなわち、メールアイコン(図示略)がクリック等の操
作により選択実行され、電子メール機能を実行している
状態にあるかどうかを判断する。
【0057】電子メール機能が実行されていない場合、
オンフラグは「0」なので、ステップSb2の判断結果
は「NO」となり、ステップSb3に処理を進め、”そ
の他の処理”を実行する。なお、ここで言う”その他の
処理”とは、PDA2において実行される各種処理を指
し、例えば、スケジューラ機能や住所録管理機能等が挙
げられる。
【0058】そして、”その他の処理”が完了し、CP
U2aの処理がステップSb4に進むと、起動メニュー
中のメールアイコン(図示略)がクリック等の操作によ
り選択実行されたか否かを判断する。ここで、メールア
イコン以外の他の処理を選択実行させるアイコンがクリ
ックされた時には、判断結果が「NO」となり、ステッ
プSb5に処理を進めて、選択実行された”その他の処
理”を行うが、メールアイコンがクリックされた時に
は、判断結果が「YES」となり、ステップSb6に処
理を進め、レジスタONFに格納されるオンフラグを
「1」にセットする。
【0059】これにより、上述したステップSb2の判
断結果が「YES」となり、ステップSb7に進み、メ
ールボックス制御処理ルーチンを実行する。このメール
ボックス制御処理ルーチンは、ユーザー(受信者)が設
定した属性を持つメールについては受信後一定時間経過
しても自動削除されないようにするものであり、その詳
細については追って述べる。そして、この後、ステップ
Sb8に進むと、CPU2aは前述の受信処理ルーチン
によって受信されたメールを開封したり、そのメールの
削除や新たなメールの作成および送信などを行う受信表
示処理ルーチンを実行する。
【0060】このように、メインルーチンでは、メール
アイコンのクリックに応じて電子メール機能を実現する
メールボックス制御処理ルーチンや、受信表示処理ルー
チンを実行させるようになっている。なお、電子メール
機能を起動させた場合には、前述した受信処理ルーチン
がインタラプト処理される他、現在時刻(年月日を含
む)を計時する計時処理も並列的にタイマインタラプト
処理される。
【0061】c.メールボックス制御処理ルーチンの動
次に、図7を参照してメールボックス制御処理ルーチン
の動作について説明する。上述したステップSb7を介
して本ルーチンが実行されると、CPU2aは図7に示
すステップSc1に処理を進め、計時処理によって計時
される現在時刻(年月日を含む)をレジスタCTIME
にストアする。
【0062】受信メールの新旧判断 次いで、ステップSc2では、ポインタレジスタnの値
を「1」にセットし、続くステップSc3では、受信メ
ールストアエリアJM(メールボックス)中に保管され
ている各メール内、ポインタレジスタnの値に対応した
メールMAIL(n)の受信時刻TIME(n)が、現
在時刻CTIMEまでに所定時間を経過したか否か、つ
まり、新旧判断する。
【0063】ここで、所定時間を経過したものでない場
合、つまり、自動削除の対象とならない受信メールであ
ると、判断結果が「NO」となり、ステップSc4に処
理を進め、次の受信メールについて新旧判断すべく、ポ
インタレジスタnの値を1インクリメントして歩進さ
せ、続くステップSc5では、歩進させたポインタレジ
スタnの値が保持メール数(最大数)を超えたかどうか
を判断する。
【0064】ポインタレジスタnの値が保持メール数
(最大数)を超えた時には、これ以上、受信メールにつ
いての新旧判断する必要がないので、判断結果が「YE
S」となって、本ルーチンを完了させるが、そうでない
場合には新旧判断を続行させるべく判断結果が「NO」
となり、上述のステップSc3に処理を戻して受信メー
ルの新旧判断を行う。
【0065】パスワード判定 そして、受信時刻TIME(n)から所定時間以上経過
した削除対象となる受信メールが見つかったとする。そ
うすると、ステップSc3の判断結果が「YES」とな
り、CPU2aはステップSc6に処理を進め、ポイン
タレジスタLの値を「1」にセットする。そして、次の
ステップSc7では、この削除対象にされた受信メール
MAIL(n)において、ポインタレジスタLの値に対
応してパスワードエリアPW(図2参照)から読み出さ
れる指定パスワード(L)と同じパスワードPWDが含
まれているか否かを判断する。
【0066】ここで、削除対象の受信メールMAIL
(n)中に指定パスワード(L)と同じパスワードPW
Dが含まれていると、判断結果が「NO」となり、上述
のステップSc4に処理を戻す。これにより、指定パス
ワード(L)を含む受信メールMAIL(n)が削除対
象から外されることになる。
【0067】一方、削除対象の受信メールMAIL
(n)中に指定パスワード(L)と同じパスワードPW
Dが含まれていない場合には、上記ステップSc7の判
断結果が「NO」となり、次のステップSc8に処理を
進め、ポインタレジスタLの値を1インクリメントして
歩進させる。
【0068】そして、ステップSc9では、この歩進さ
れたポインタレジスタLの値が、パスワードエリアPW
に登録される最大パスワード数を超えたか否か、つま
り、パスワードエリアPWに登録される全ての指定パス
ワード(1)〜(L)を参照したパスワード判定を行っ
たかどうかを判断する。そして、パスワード判定中であ
れば、ここでの判断結果は「NO」となり、ステップS
c7に処理を戻してパスワード判定を繰り返すが、全て
の指定パスワード(1)〜(L)に基づいた判定が完了
した時には判断結果が「YES」となり、次のステップ
Sc10に処理を進める。
【0069】アドレス判定 次いで、ステップSc10〜Sc13では、上述の新旧
判定およびパスワード判定を経て削除対象となっている
受信メールの内、指定アドレスから送信されてきたもの
を削除対象から除外すべくアドレス判定を行う。すなわ
ち、先ずステップSc10に進み、ポインタレジスタL
の値を「1」にセットする。そして、次のステップSc
11では、削除対象となる受信メールMAIL(n)に
おいて、ポインタレジスタLの値に対応して指定アドレ
スエリアDA(図2参照)から読み出される指定アドレ
ス(L)と同じ送信者アドレスSADが含まれているか
否かを判断する。
【0070】ここで、削除対象とされた受信メールMA
IL(n)中に指定アドレス(L)と同じ送信者アドレ
スSADが含まれていると、判断結果が「YES」とな
り、次のステップSc12に処理を進めてポインタレジ
スタLの値を1インクリメントして歩進させ、次のステ
ップSc13に処理を進める。ステップSc13では、
この歩進されたポインタレジスタLの値が、指定アドレ
スエリアDAに登録される最大アドレス数を超えたか否
か、つまり、指定アドレスエリアDAに登録される全て
の指定アドレス(1)〜(L)を参照したアドレス判定
を行ったかどうかを判断する。
【0071】そして、アドレス判定が継続中であれば、
ここでの判断結果は「NO」となり、ステップSc11
に処理を戻して再度アドレス判定を繰り返すが、全ての
指定アドレス(1)〜(L)に基づいた判定が完了した
時には判断結果が「YES」となり、次のステップSc
14に処理を進める。また、上記ステップSc11にお
いて、削除対象とされた受信メールMAIL(n)中に
指定アドレス(L)と同じ送信者アドレスSADが含ま
れていない場合、判断結果が「NO」となり、この場合
もステップSc14に処理を進める。
【0072】メール削除 こうして、受信時刻より一定時間が経過した受信メール
であって、しかも設定された属性(指定パスワードおよ
び指定アドレス)を持たないメールが抽出されると、C
PU2aはステップSc14に処理を進め、抽出した受
信メールを受信メールストアエリアJM(メールボック
ス)から削除する。そして、ステップSc15に進み、
削除後の受信メールストアエリアJM(メールボック
ス)を整理すべく、当該エリアJMに保存された受信メ
ールMAIL(1)〜(M)をソートする。ソーティン
グに際しては、受信時刻順に並べたり、あるいは送信者
名順に並べ替える等、ユーザー所望の形態にするように
しても良い。
【0073】このように、メールボックス制御処理ルー
チンによれば、受信時刻より一定時間が経過した受信メ
ールであって、予め設定された属性(指定パスワードあ
るいは指定アドレス)を持たないメールについては自動
的にメールボックスから削除するので、受信後一定時間
経過したら受信メールを自動削除する態様のものであっ
ても、格別の操作を行うことなく、所望の受信メールに
ついて長期保管することが可能になる訳である。
【0074】d.受信表示処理ルーチンの動作 次に、図8〜図10を参照して受信表示処理ルーチンの
動作について説明する。前述したメールボックス制御処
理ルーチンが完了すると、CPU2aはメインルーチン
のステップSb8(図6参照)を介して図8に示す受信
表示処理ルーチンを実行し、ステップSd1に処理を進
め、図10に示す受信画面RMDを表示する。
【0075】ここで、図10に図示される一例を参照し
て受信画面RMDの構成について述べておく。表示部2
dに画面表示される受信画面RMDは、画面上部に描画
される機能選択用のアイコン群と、受信メールを一覧表
示する表示欄LISTとからなる。機能選択用のアイコ
ンは、メール開封する際にクリックされる開封アイコン
KF、新規メールを作成する際にクリックされるメール
作成アイコンME、アドレスリストを表示する際にクリ
ックされるアドレスリストアイコンAL、メールボック
スにパスワード等の属性を付与する際にクリックされる
メールボックスアイコンMB、メール削除の際にクリッ
クされる削除アイコンDELおよび受信画面RMDを表
示クリアする為のキャンセルアイコンCANからなる。
【0076】表示欄LISTでは、欄中の各行がメール
リストアイコンMLとして機能する一方、各行には表示
エリアKFM,NAME,SUBおよびRTが設けらて
いる。メールリストアイコンMLは、対応する行の受信
メールを指定する際に使用され、クリックに応じてその
行の表示態様が変化(例えば、表示ドットを反転させる
反転表示)するようになっている。
【0077】表示エリアKFMには、受信メールに含ま
れる開封フラグKAIFUFが「0」の場合に未開封状
態を示すマークが表示される。表示エリアNAMEに
は、受信メールに含まれる送信者アドレスSADに基づ
き、送信者氏名もしくは送信元アドレスが表示される。
表示エリアSUBでは、受信メールに含まれる件名KM
がメールタイトルとして表示される。表示エリアRTで
は、受信メールに含まれる受信時刻TIMEに基づき、
メール受信時刻(年月日を含む)が表示される。
【0078】さて、こうした受信画面RMDが表示され
ると、CPU2aは次のステップSd2に処理を進め、
ポインタレジスタnの値を「1」にセットし、続くステ
ップSd3では、このポインタレジスタnの値に対応し
て受信メールストアエリアJM(メールボックス)から
受信メールMAIL(n)を読み出し、当該受信メール
中の送信者アドレスSAD,件名KMおよびTIME
を、それぞれ上述の表示エリアNAME,SUBおよび
RTに表示する。
【0079】次いで、ステップSd4では、受信メール
MAILの開封フラグKAIFUF(n)が「0」、つ
まり、未開封状態であるか否かを判断する。ここで、未
開封状態であれば、判断結果が「YES」となり、次の
ステップSd5に処理を進める。ステップSd5では、
未開封マークを表示エリアKFMに表示し、次のステッ
プSd6に進む。一方、既に開封されたメールである時
には、上記ステップSd4の判断結果が「NO」とな
り、ステップSd6に進む。
【0080】ステップSd6では、次の受信メールをリ
スト表示させるべくポインタレジスタnの値を1インク
リメントして歩進させ、続くステップSd7では、読み
出した受信メールMAIL(n)が空状態にあるか否か
を判断する。ここで、空状態であると、判断結果が「Y
ES」となり、この場合、これ以降の受信メールを読み
出す必要がないので、後述するステップSd9に処理を
進める。
【0081】これに対し、読み出した受信メールMAI
L(n)が空状態でない場合には、判断結果が「NO」
となり、ステップSd8に処理を進め、全ての受信メー
ルを読み出したかどうかを判断する。そして、読み出し
の最中であれば、判断結果が「NO」となり、上述のス
テップSd3に処理を戻して受信メールの読み出しを進
める。一方、全ての受信メールを読み出し終えた時に
は、判断結果が「YES」となり、ステップSd9に処
理を進める。
【0082】ステップSd9に進むと、CPU2aは表
示欄LISTにおける表示行をカウントするカウンタレ
ジスタAの値を「1」にセットし、続くステップSd1
0では、このカウンタレジスタAの値に対応したメール
番号(A)の表示エリアを反転表示する。
【0083】そして、ステップSd11では、受信画面
RMD上にマウスに対応したカーソルを表示させ、続く
ステップSd12〜Sd13ではマウス2fのポインテ
ィング操作に応じて受信画面RMD上でカーソルの表示
位置を移動させる。この後、ステップSd14に処理を
進め、上述した機能選択用のアイコン群のいずれかがク
リックされる迄は、上記ステップSd12〜Sd13を
繰り返し、カーソルの表示位置を移動させる。さて、一
方、マウス2fがクリックされた場合には、クリックさ
れたアイコンに対応した機能を処理すべくステップSd
15以降に処理を進める。以下では、クリックされたア
イコンの種別毎に場合分けしてその動作を説明して行
く。
【0084】メールリストアイコンMLをクリックし
た場合 いま、例えば、表示欄LIST中において、2行目に表
示されているメールを選択すべく、その行にカーソルを
ポインティングさせてからクリックしたとする。そうす
ると、図8に示すステップSd15の判断結果が「YE
S」となり、次のステップSd16に処理を進め、ポイ
ンティングされたカーソル位置のメール番号(A)をカ
ウンタレジスタAにストアする。
【0085】次いで、ステップSd17では、カウンタ
レジスタAの値に対応したメールMAIL(A)の各表
示エリアKF,NAME,SUBおよびRTの表示態様
を変更(例えば、反転表示)させ、続くステップSd1
8では、ポインティングされたメールリストML以外の
他のメールリストMLについては通常表示させ、この後
に上述したステップSd12に処理を戻す。これによ
り、2行目の各表示エリアだけが反転表示され、その行
のメールが選択された状態であることを一目瞭然にす
る。
【0086】開封アイコンKFをクリックした場合 以上のようにして選択されたメールを開封させるべく、
カーソルを開封アイコンKF上にポインティングさせて
クリックすると、上述のステップSd15の判断結果が
「NO」となり、図9に示すステップSd19に処理を
進め、ここでの判断結果が「YES」となる。そして、
CPU2aはステップSd20に処理を進め、後述する
メール表示処理ルーチンを実行してメール内容を画面表
示させた後、上述したステップSd12に処理を戻す。
【0087】メール作成アイコンMFをクリックした
場合 さて、送信メールを新規作成する場合には、カーソルを
メール作成アイコンML上にポインティングさせてクリ
ックする。そうすると、上述のステップSd15および
ステップSd19の各判断結果が「NO」となり、ステ
ップSd21に処理を進め、ここでの判断結果が「YE
S」となる。そして、ステップSd22に進み、後述す
るメール作成処理ルーチンを実行して送信メールを作成
した後、上述したステップSd12に処理を戻す。
【0088】メールボックスアイコンMBをクリック
した場合 次に、受信メールストアエリアJM(メールボックス)
に所定期間以上、保存可能とする受信メールの属性(指
定アドレスおよび指定パスワード)を設定すべく、カー
ソルをメールボックスアイコンMB上にポインティング
させてクリックすると、上述のステップSd15,Sd
19およびSd21の各判断結果が「NO」となり、ス
テップSd23に処理を進め、ここでの判断結果が「Y
ES」となる。そして、ステップSd24に処理を進
め、後述するメールボックス処理ルーチンを実行して受
信メールの属性(指定アドレスおよび指定パスワード)
を設定した後、上述したステップSd12に処理を戻
す。
【0089】アドレスリストアイコンALをクリック
した場合 次に、アドレスエリアADに格納されるアドレスを一覧
表示させたり、新たなアドレスを登録させる際には、カ
ーソルをアドレスリストアイコンAL上にポインティン
グさせてクリックする。そうすると、上述のステップS
d15,Sd19,Sd21およびSd23の各判断結
果がいずれも「NO」となり、ステップSd25に処理
を進め、ここでの判断結果が「YES」となる。そし
て、次のステップSd26に処理を進め、後述するアド
レスリスト表示処理ルーチンを実行してアドレス一覧表
示や、新規アドレス登録を行った後、上述したステップ
Sd12に処理を戻す。
【0090】削除アイコンDELをクリックした場合 次に、受信画面RMD(図10参照)に表示される受信
メールリストから選択したメールを削除すべく、カーソ
ルを削除アイコンDEL上にポインティングさせてクリ
ックすると、上述のステップSd15,Sd19,Sd
21,Sd23およびSd25の各判断結果がいずれも
「NO」となり、ステップSd27に処理を進め、ここ
での判断結果が「YES」となる。
【0091】そして、次のステップSd28に処理を進
め、選択中のメールMAIL(A)を受信メールストア
エリアJM(メールボックス)から削除(消去)し、続
くステップSd29では受信メールストアエリアJM
(メールボックス)に残る他のメール群について受信時
刻TIME順にソーティングする。この後、CPU2a
は前述のステップSd12に処理を戻す。
【0092】キャンセルアイコンCANをクリックし
た場合 次に、受信画面RMD(図10参照)をクローズさせて
受信表示処理を完了させるべく、カーソルをキャンセル
アイコンCAN上にポインティングさせてクリックする
と、上述のステップSd15,Sd19,Sd21,S
d23,Sd25およびSd27の各判断結果がいずれ
も「NO」となり、ステップSd30に処理を進め、こ
こでの判断結果が「YES」となる。
【0093】そして、次のステップSd31に処理を進
め、表示クリアして受信画面RMDをクローズさせ、続
くステップSd32に進み、オンフラグONFをゼロリ
セットして受信表示処理ルーチンを完了させ、前述のメ
インルーチン(図6参照)に処理を復帰させる。
【0094】e.メール表示処理(メール開封)の動作 次に、図11〜図12を参照してメール表示処理ルーチ
ンの動作について説明する。受信画面RMD(図10参
照)において選択されたメールを開封すべく開封アイコ
ンKFがクリックされると、前述のステップSd20を
介して図11に示すメール表示処理ルーチンが実行さ
れ、ステップSe1に処理を進める。ステップSe1に
進むと、CPU2aは先ずメール表示画面MDDを表示
する。メール表示画面MDDは、図12に図示する一例
のように、送信元アドレス(または氏名)、宛先アドレ
ス(または氏名)、件名および本文をそれぞれ表示する
エリアDE1〜DE4から形成される。
【0095】そして、次のステップSe2では、上述し
たメールリストアイコンMLのクリックにより選択され
たメールMAIL(A)の送信者アドレスSAD(また
は氏名)をエリアDE1に、宛先アドレス(または氏
名)をエリアDE2にそれぞれ表示し、続くステップS
e3では件名KMをエリアDE3に表示する。次いで、
ステップSe4では、件名エリアDE4にメールMAI
L(A)の本文データを表示する。この後、CPU2a
はステップSe5に処理を進めてメールMAIL(A)
に含まれる開封フラグKAIFUF(A)に、開封状態
を表わすべく「1」をストアする。
【0096】次いで、ステップSe6ではカーソルを表
示し、ステップSe7,Se8ではマウス2fのポイン
ティング操作に応じてカーソルを移動表示させ、続くス
テップSe9ではマウス2fがクリックされたか否かを
判断する。クリックされた時には、次のステップSe1
0に処理を進め、そのクリックされた位置がキャンセル
アイコンCAN上であるかどうかを判断する。
【0097】キャンセルアイコンCAN上でなければ、
判断結果が「NO」となり、上記ステップSe7に処理
を戻すが、キャンセルアイコンCAN上である時には、
判断結果が「YES」となり、次のステップSe11に
進み、メール表示画面MDDをクリアして本ルーチンを
完了させる。
【0098】f.メール作成処理(メール作成)の動作 次に、図13〜図15を参照してメール作成処理ルーチ
ンの動作について説明する。受信画面RMD(図10参
照)においてメール作成アイコンMEがクリックされた
場合、前述のステップSd22を介して図13に示すメ
ール作成処理ルーチンが実行され、ステップSf1に処
理を進める。ステップSf1に進むと、CPU2aはメ
ール作成エリアMSから読み出したメール作成画面デー
タに基づき、メール作成画面MEDを表示部2dに表示
する。
【0099】メール作成画面MEDは、図15に図示す
る一例のように、送信元アドレス(氏名を含む)が自動
的に入力設定されるエリアSIEと、宛先アドレス(氏
名を含む)を個別入力するアドレス入力エリアAIE
と、件名を個別入力する件名入力エリアKIEと、本文
を入力する本文入力エリアHIEとを有する。また、メ
ール表示画面MEDには、宛先アドレスを指定する際に
クリックされるアドレスリストアイコンAL、メール送
信時にクリックされる送信アイコンTMおよびキャンセ
ルアイコンCANが設けられている。
【0100】さて、メール作成画面MEDが表示される
と、CPU2aはステップSf2に処理を進め、文字カ
ーソルをアドレス入力エリアAIEに表示させ、続くス
テップSf3では、マウスカーソルを画面表示する。次
いで、ステップSf4〜Sf5では、マウス2fのポイ
ンティング操作に応じてカーソルを移動表示させ、ステ
ップSf6にてクリックの有無を判断する。そして、ク
リックされると、ここでの判断結果が「YES」とな
り、ステップSf7以降に処理を進め、クリックされた
画面上の位置に応じた処理を実行する。以下、その処理
について場合分けして説明して行く。
【0101】アドレス入力エリアAIEをクリックし
た場合 宛先アドレスを入力すべくアドレス入力エリアAIEを
クリックすると、ステップSf7の判断結果が「YE
S」となり、次のステップSf8に処理を進め、文字カ
ーソルをアドレス入力エリアAIEに移動させ、アドレ
ス入力待ちの状態に設定する。
【0102】そして、アドレス入力待ちの状態でキー入
力(データ入力)が行われると、図14に示すステップ
Sf22を介してステップSf23に処理を進め、文字
カーソルの位置がアドレス入力エリアAIEであるか否
かを判断する。この場合、アドレス入力エリアAIEで
の入力待ちなので、判断結果が「YES」となり、次の
ステップSf24〜Sf26を経て、アドレス入力エリ
アAIEにキー入力されたデータ(文字・数字・記号)
を表示する一方、キー入力されたデータをメール作成エ
リアMS(図2参照)の宛先アドレスAADにストアし
つつ、キー入力に応じて文字カーソルを移動表示する。
こうして、宛先アドレスの入力が完了すると、CPU2
aは上述のステップSf4に処理を戻す。
【0103】件名入力エリアKIEをクリックした場
合 件名を入力すべく件名入力エリアKIEがクリックされ
た場合には、上記ステップSf7を介してステップSf
9に処理を進める。そして、この場合、ステップSf9
の判断結果は「YES」となり、次のステップSf10
に処理を進め、文字カーソルを件名入力エリアKIEに
移動させ、件名入力待ちの状態に設定する。
【0104】件名入力待ちの状態でキー入力(データ入
力)が行われると、図14に示すステップSf22,S
f23を介してステップSf27に処理を進め、文字カ
ーソルの位置が件名入力エリアKIEであるか否かを判
断する。この場合、件名入力エリアKIEでの入力待ち
なので、判断結果が「YES」となり、次のステップS
f28〜Sf30を経て、件名入力エリアKIEにキー
入力されたデータを表示する一方、当該データをメール
作成エリアMS(図2参照)の件名KMにストアしつ
つ、キー入力に応じて文字カーソルを移動表示する。こ
うして、件名の入力が完了すると、CPU2aは上述の
ステップSf4に処理を戻す。
【0105】本文入力エリアHIEをクリックした場
合 メール本文を入力すべく本文入力エリアHIEがクリッ
クされると、上記ステップSf7,Sf9を介してステ
ップSf11に処理を進める。そして、この場合、ステ
ップSf11の判断結果が「YES」となり、次のステ
ップSf12に処理を進め、文字カーソルを本文入力エ
リアHIEに移動させ、本文入力待ちの状態に設定す
る。
【0106】本文入力待ちの状態でキー入力(データ入
力)が行われると、図14に示すステップSf22,S
f23およびSf27を介してステップSf31に処理
を進め、文字カーソルの位置が本文入力エリアHIEで
あるか否かを判断する。この場合、本文入力エリアHI
Eでの入力待ちなので、判断結果が「YES」となり、
次のステップSf32〜Sf34を経て、本文入力エリ
アHIEにキー入力されたデータを表示する一方、当該
データをメール作成エリアMS(図2参照)の本文HB
にストアしつつ、キー入力に応じて文字カーソルを移動
表示する。こうして、件名の入力が完了すると、CPU
2aは上述のステップSf4に処理を戻す。
【0107】アドレスリストアイコンALをクリック
した場合 次に、メール作成画面MEDに表示されるアドレスリス
トアイコンALがクリックされると、上記ステップSf
7,Sf9およびSf11を介してステップSf13に
処理を進める。そして、この場合、ステップSf13の
判断結果が「YES」となり、次のステップSf14に
処理を進め、RAM2cのアドレスエリアADに記憶さ
れている各アドレス(1)〜(N)を一覧表示したり、
新規アドレスをアドレスエリアADに登録するアドレス
リスト表示処理ルーチンを実行する。なお、このアドレ
スリスト表示処理ルーチンの詳細については追って述べ
る。
【0108】送信アイコンTMをクリックした場合 メール作成画面MED(図15参照)における各入力エ
リアAIE,KIEおよびHIEにそれぞれ必要事項が
入力された状態で送信アイコンTMをクリックすると、
上記ステップSf7,Sf9,Sf11およびSf13
を介してステップSf15に処理を進める。
【0109】そして、この場合、ステップSf15の判
断結果が「YES」となり、次のステップSf16に処
理を進め、メール作成エリアMSの送信者アドレスSA
Dに自己アドレス(含む氏名)をストアする。この後、
ステップSf17,Sf18を経て、作成メールをサー
バー1側に送信し終えるまで待機し、送信完了と共にス
テップSf19に処理を進めてメール作成画面の表示を
クリアして本ルーチンを完了させる。
【0110】キャンセルアイコンCANをクリックし
た場合 キャンセルアイコンCANがクリックされると、上記ス
テップSf7,Sf9,Sf11,Sf13およびSf
15を介してステップSf20に処理を進める。そし
て、この場合、ステップSf20の判断結果が「YE
S」となり、次のステップSf21に処理を進め、メー
ル作成エリアMS中のメールバッファをクリアした後、
ステップSf19を経てメール作成画面MEDの表示を
クリアして本ルーチンを完了させる。
【0111】g.アドレスリスト表示処理の動作 次に、図16〜図17を参照してアドレスリスト表示処
理ルーチンの動作について説明する。メール作成画面M
ED(図15参照)においてアドレスリストアイコンA
Lがクリックされた場合、前述のステップSf14を介
して図16に示すアドレスリスト表示処理ルーチンが実
行され、ステップSg1に処理を進める。ステップSg
1に進むと、CPU2aは先ずアドレスリスト表示画面
ALDを表示部2dに表示する。
【0112】アドレスリスト表示画面ALDは、図16
に図示する一例のように、RAM2cのアドレスエリア
ADに登録されるアドレス(1)〜(N)をスクロール
表示する為の表示欄ALISTと、画面上部に配置され
る新規入力アイコンNI、削除アイコンDEL、確認ア
イコンOKおよびキャンセルアイコンCANとから形成
されている。
【0113】表示欄ALISTは、欄中の各行がアドレ
スリストアイコンALとして機能する一方、各行には表
示エリアNAMEおよびADDRESSが設けらてい
る。アドレスリストアイコンALは、対応する行のアド
レスを選択指定する際に使用され、クリックに応じてそ
の行の表示態様が変化(例えば、表示ドットを反転させ
る反転表示等)するようになっている。なお、表示エリ
アNAMEおよびADDRESSには、各アドレス
(1)〜(N)に対応した個人名あるいはハンドル名、
電子メールアドレスがそれぞれ表示される。
【0114】さて、このようなアドレスリスト表示画面
ALDが表示されると、CPU2aはステップSg2に
処理を進め、ポインタレジスタmに初期値「1」をセッ
トし、続くステップSg3では、このポインタレジスタ
mの値に応じてアドレスエリアADからアドレス(m)
を読み出し、当該アドレス(m)を形成するNAMEお
よびADDRESSを、表示欄ALISTの先頭行にお
ける表示エリアNAMEおよびADDRESSに表示す
る。
【0115】次いで、ステップSg4に進むと、ポイン
タレジスタmの値を1インクリメントして歩進させ、ス
テップSg5ではこの歩進されたポインタレジスタmの
値が最大数より大きいか否か、つまり、全てのアドレス
(m)についての読み出しが完了したかどうかを判断
し、未完であれば、判断結果が「NO」となり、上記ス
テップSg3に処理を戻して読み出しを進め、完了した
時には判断結果が「YES」となり、次のステップSg
6に処理を進める。
【0116】そして、ステップSg6では、アドレスリ
スト表示画面ALD上にカーソルを表示させ、続くステ
ップSg7では、表示欄ALIST中の表示行をカウン
トするカウンタレジスタAに「1」をセットする。この
後、ステップSg8に処理を進め、カウンタレジスタA
の値に対応して表示欄ALIST中の先頭行の表示エリ
アNAMEおよびADDRESSの描画ビットを反転し
て表示する反転表示を行う。
【0117】次いで、ステップSg9〜Sg10では、
マウス2fのポインティング操作に応じてカーソルを移
動表示させ、ステップSg11にてクリックの有無を判
断する。そして、クリックされると、ここでの判断結果
が「YES」となり、ステップSg12以降に処理を進
め、クリックされた画面上の位置に応じた処理を実行す
る。以下、その処理について場合分けして説明して行
く。
【0118】アドレスリストアイコンALをクリック
した場合 表示欄ALIST中の各行に対応したアドレスリストア
イコンALのいずれかをポインティングしてクリックす
ると、ステップSg12の判断結果が「YES」とな
り、次のステップSg13に処理を進め、クリックされ
た行のアドレス番号をカウンタレジスタAにセットす
る。そして、ステップSg14ではこのカウンタレジス
タAの値に対応した表示エリアNAMEおよびADDR
ESSを反転表示する。
【0119】続いて、ステップSg15では、ポインテ
ィングされたアドレスリストAL以外の他のアドレスリ
ストALについては通常表示させ、この後に上述したス
テップSg9に処理を戻す。これにより、クリックした
行の表示エリアNAMEおよびADDRESSが反転表
示され、その行に表示される氏名およびアドレスが選択
された状態であることを表わす。
【0120】新規入力アイコンNIをクリックした場
合 アドレスを新規登録すべく新規入力アイコンNIをクリ
ックした時には、上記ステップSg12を介してステッ
プSg16に進み、ここでの判断結果が「YES」とな
り、次のステップSg17に処理を進める。ステップS
g17に進むと、CPU2aは後述するアドレス入力処
理ルーチンを実行してアドレスエリアADに新規アドレ
スを登録し、この後、上述のステップSg1に処理を戻
し、新規登録されたアドレスを含めてリスト表示する。
【0121】キャンセルアイコンCANをクリックし
た場合 キャンセルアイコンCANをクリックした時には、上記
ステップSg16を介してステップSg18に進み、こ
こでの判断結果が「YES」となり、次のステップSg
19に処理を進め、アドレスリスト表示画面ALDをク
リアして本ルーチンを完了させる。
【0122】削除アイコンDELをクリックした場合 次に、削除アイコンDELがクリックされた場合には、
上記ステップSg18を介してステップSg20に進
み、ここでの判断結果が「YES」となり、次のステッ
プSg21に処理を進める。ステップSg21では、現
在選択中のアドレス、すなわち、上述のステップSg1
4において反転表示されたアドレス番号(A)に対応し
たアドレスをアドレスエリアADから削除し、続くステ
ップSg22では、削除後の残りのアドレスについてソ
ーティングして並び替える。この後、上述のステップS
g1に処理を戻し、削除後の並び替えられた各アドレス
を再度リスト表示する。
【0123】確認アイコンOKをクリックした場合 さて、表示欄ALIST中において、上述のステップS
g14にて反転表示されたアドレス番号(A)を作成メ
ールの宛先アドレスとして指定する際には確認アイコン
OKをクリックする。確認アイコンOKがクリックされ
と、上記ステップSg20を介してステップSg23に
進み、ここでの判断結果が「YES」となり、次のステ
ップSg24に処理を進める。ステップSg24では、
メールバッファにアドレス番号(A)のデータをセット
する。
【0124】これにより、前述したメール作成画面(図
15参照)のアドレス入力エリアAIEに、反転表示さ
れたアドレス番号(A)のアドレスデータがセットされ
ると共に表示される。この後、ステップSg25に進
み、アドレスリスト表示画面ALDをクリアして本ルー
チンを完了させる。
【0125】h.アドレス入力処理の動作 次に、図18〜図20を参照してアドレス入力処理ルー
チンの動作について説明する。アドレスリスト表示画面
ALD(図16参照)において新規入力アイコンNIが
クリックされた場合、前述のステップSg17を介して
図18に示すアドレス入力処理ルーチンが実行され、ス
テップSh1に処理を進める。ステップSh1に進む
と、CPU2aは先ずポインタレジスタmに初期値
「1」をセットし、続くステップSh2では、このポイ
ンタレジスタmの値に対応したアドレス(m)が空でな
いか否かを判断する。
【0126】(イ)アドレスエリアADに空きが無い場
合 アドレス(m)が空でないと、上記ステップSh2の判
断結果は「YES」となり、次のステップSh3に処理
を進め、ポインタレジスタmの値を1インクリメントし
て歩進させる。そして、ステップSh4では、この歩進
されたポインタレジスタmの値が最大数より大きいか否
か、つまり、アドレスエリアADに格納される全てのア
ドレス(1)〜(m)について空きの有無を検索し終え
たか否かを判断する。
【0127】そして、全てのアドレス(1)〜(m)に
ついて空きの有無を検索し終えた場合、つまり、アドレ
スエリアADに空きが無い場合には、判断結果が「YE
S」となり、次のステップSh5に処理を進め、ユーザ
ーに対して、アドレスエリアADに空きが無く、新規ア
ドレスの登録が出来ない旨を一定時間警告表示してから
本ルーチンを完了させる。
【0128】(ロ)アドレスエリアADに空きが有る場
合 一方、アドレスエリアADに空きが有ると、アドレス
(1)〜(m)について空きの有無を検索して行く過程
で、上記ステップSh2の判断結果が「NO」となり、
ステップSh6に進み、アドレス入力画面AIDを表示
部2dに画面表示する。
【0129】このアドレス入力画面AIDとは、図20
に図示するように、アドレスを形成するデータNAM
E,データADDRESSおよびデータTYPEをそれ
ぞれ入力する入力エリアName,address,t
ypeの他、入力確定する為の確認アイコンOKおよび
入力を中止させる為のキャンセルアイコンCANが設け
られている。
【0130】このようなアドレス入力画面AIDが表示
されると、CPU2aは次のステップSh7に処理を進
めてカーソル表示を行い、続くステップSh8では文字
カーソルを入力エリアNameにセットする。次いで、
ステップSh9〜Sh10では、マウス2fのポインテ
ィング操作に応じてカーソルを移動表示させ、ステップ
Sh11にてクリックの有無を判断する。そして、クリ
ックされると、ここでの判断結果が「YES」となり、
ステップSh12以降に処理を進め、クリックされた画
面上の位置に応じた処理を実行する。以下、その処理に
ついて場合分けして説明して行く。
【0131】入力エリアName上をクリックした場
合 新規アドレスにおける”氏名”を入力すべく、アドレス
入力画面AID上の入力エリアNameをクリックする
と、CPU2aはステップSh12,Sh14を介して
図19に示すステップSh16に処理を進め、ここでの
判断結果が「YES」となり、ステップSh17に進
み、文字カーソルを入力エリアNameに移動させる。
【0132】そして、キー入力(データ入力)が行われ
ると、ステップSh22の判断結果が「YES」とな
り、ステップSh23に処理を進める。ステップSh2
3では、文字カーソルが入力エリアNameにあるか否
かを判断し、この場合、当該エリアでのキー入力なの
で、判断結果は「YES」となり、ステップSh24に
進む。
【0133】ステップSh24では、キー入力されたデ
ータを入力エリアNameに表示し、続くステップSh
25ではこのキー入力されたデータを、アドレス(m)
のデータNAMEにストアする。そして、ステップSh
26に処理を進め、キー入力に応じて入力エリアNam
eで文字カーソルを移動表示させてから上述したステッ
プSh9に処理を戻す。
【0134】入力エリアaddress上でクリック
された場合 上記項と同様、新規アドレスの”メールアドレス”を
入力すべく、入力エリアaddresをクリックする
と、CPU2aはステップSh12,Sh14およびS
h16を介して図19に示すステップSh18に処理を
進め、ここでの判断結果が「YES」となり、ステップ
Sh19に進み、文字カーソルを入力エリアaddre
ssに移動させる。
【0135】そして、キー入力(データ入力)される
と、ステップSh22の判断結果が「YES」となり、
ステップSh23を経てステップSh27に処理を進め
る。ステップSh27では、文字カーソルが入力エリア
Addressにあるか否かを判断し、この場合、当該
エリアでのキー入力なので、判断結果は「YES」とな
り、次のステップSh28に進む。ステップSh28で
は、キー入力されたデータを入力エリアaddress
に表示し、続くステップSh29ではこのキー入力され
たデータを、アドレス(m)のデータADDRESSに
ストアする。この後、ステップSh26を経て文字カー
ソルを移動表示させてから上述したステップSh9に処
理を戻す。
【0136】入力エリアtype上でクリックされた
場合 新規アドレスの”タイプ(メール属性)”を入力すべ
く、入力エリアtypeをクリックすると、CPU2a
はステップSh12,Sh14,Sh16およびSh1
8を介して図19に示すステップSh20に処理を進
め、ここでの判断結果が「YES」となり、ステップS
h21に進み、文字カーソルを入力エリアtypeに移
動させる。
【0137】そして、キー入力(データ入力)される
と、ステップSh22の判断結果が「YES」となり、
ステップSh23,Sh27を経てステップSh30に
処理を進める。ステップSh30では、文字カーソルが
入力エリアtypeにあるか否かを判断し、この場合、
当該エリアでのキー入力なので、判断結果は「YES」
となり、次のステップSh31に進む。ステップSh3
1では、キー入力されたデータを入力エリアtypeに
表示し、続くステップSh32ではこのキー入力された
データを、アドレス(m)のデータTYPEにストアす
る。この後、ステップSh26を経て文字カーソルを移
動表示させてから上述したステップSh9に処理を戻
す。
【0138】確認アイコンOKをクリックした場合 以上のようにして、アドレス入力画面AIDにて新規ア
ドレスの登録が完了してから確認アイコンOKをクリッ
クすると、図18に示すステップSh12の判断結果が
「YES」となり、次のステップSh13に進み、アド
レス入力画面AIDを表示クリアして本ルーチンを完了
させ、前述のアドレスリスト表示処理ルーチン(図16
参照)へ処理を戻す。
【0139】キャンセルアイコンCANをクリックし
た場合 一方、新規アドレス登録を中断する際にはキャンセルア
イコンCANがクリックされ、この場合、図18に示す
ステップSh14の判断結果が「YES」となり、次の
ステップSh15に進む。ステップSh15では、アド
レス(m)のデータNAME,データADDRESSお
よびデータTYPEの各内容をクリアした後、ステップ
Sh13を介してアドレス入力画面AIDの表示をクリ
アし、本ルーチンを完了させた後、前述のアドレスリス
ト表示処理ルーチン(図16参照)へ処理を戻す。
【0140】i.メールボックス設定処理の動作 次に、図21〜図22を参照してメールボックス設定処
理ルーチンの動作について説明する。受信表示画面RM
D(図10参照)において、受信メールストアエリアJ
M(メールボックス)に所定期間以上、保存可能とする
受信メールの属性(指定アドレスおよびパスワード)を
設定すべく、メールボックスアイコンMBがクリックさ
れた場合、前述のステップSd24(図9参照)を介し
て図21に示すメールボックス設定処理ルーチンが実行
され、ステップSi1に処理を進める。
【0141】先ずステップSi1では、メールボックス
設定画面MBDを表示部2dに画面表示する。メールボ
ックス設定画面MBDとは、図22に示すように、指定
パスワード入力エリアPSE、指定アドレス入力エリア
ASEおよびキャンセルアイコンCANから形成されて
いる。指定パスワード入力エリアPSEおよび指定アド
レス入力エリアASEは、キー入力エリアとして用いら
れる一方、選択アイコンとしても使用される。すなわ
ち、各エリアPSE,ASE上でクリックすると、その
エリアがキー入力対象になる。
【0142】さて、こうしたメールボックス設定画面M
BDが表示されると、CPU2aは次のステップSi2
に処理を進め、カーソルを表示する。次いで、ステップ
Si3〜Si4では、マウス2fのポインティング操作
に応じてカーソルを移動表示させ、ステップSi5にて
クリックの有無を判断する。そして、クリックされる
と、ここでの判断結果が「YES」となり、ステップS
i6以降に処理を進め、クリックされた位置に応じた処
理を実行する。以下、その処理について場合分けして説
明する。
【0143】指定パスワード入力エリアPSEをクリ
ックした場合 指定パスワードを入力すべく、指定パスワード入力エリ
アPSEをクリックすると、ステップSi6の判断結果
が「YES」となり、次のステップSi7に処理を進
め、後述するパスワード設定処理ルーチンを実行させ
る。
【0144】指定アドレス入力エリアASEをクリッ
クした場合 指定アドレスを入力すべく、指定アドレス入力エリアA
SEをクリックすると、上記ステップSi6を経てステ
ップSi8に進み、ここでの判断結果が「YES」とな
り、次のステップSi9に処理を進め、後述するアドレ
ス指定処理ルーチンを実行させる。
【0145】キャンセルアイコンCANをクリックし
た場合 この場合、上記ステップSi6,Si8を経てステップ
Si10に進み、ここでの判断結果が「YES」とな
り、次のステップSi11に処理を進め、メールボック
ス設定画面MBDの表示をクリアして本ルーチンを完了
させ、前述した受信表示処理ルーチン(図8参照)に復
帰する。
【0146】j.パスワード設定処理の動作 次に、図23〜図26を参照してパスワード設定処理ル
ーチンの動作について説明する。メールボックス設定画
面MBD(図22参照)において、指定パスワード入力
エリアPSEをクリックすると、上述したステップSi
7(図21参照)を介して図23に示すパスワード設定
処理ルーチンが実行され、ステップSj1に処理を進
め、パスワード設定画面PSDを表示する。
【0147】パスワード設定画面PSDは、図26に図
示する一例のように、RAM2cのパスワードエリアP
W(図2参照)に登録される複数のパスワード群をスク
ロール表示する為の表示欄PLISTと、画面上部に配
置される削除アイコンDEL、確認アイコンOKおよび
キャンセルアイコンCANとから形成されている。
【0148】表示欄PLISTは、欄中の各行がパスワ
ードリストアイコンPLとして機能すると共に、パスワ
ードをキー入力し得るようになっている。パスワードリ
ストアイコンPLは、対応する行のパスワードを選択指
定する際に使用され、クリックに応じてその行の表示態
様が変化(例えば、表示ドットを反転させる反転表示
等)するようになっている。
【0149】さて、このようなパスワード設定画面PS
Dが表示されると、CPU2aはステップSj2に処理
を進め、ポインタレジスタmに初期値「1」をセット
し、続くステップSj3では、このポインタレジスタm
の値に応じてパスワードエリアPWから読み出したパス
ワード(m)を、表示欄PLISTの先頭行に表示す
る。
【0150】次いで、ステップSj4では、ポインタレ
ジスタmの値を1インクリメントして歩進させ、ステッ
プSj5ではこの歩進されたポインタレジスタmの値が
最大数より大きいか否か、つまり、全てのパスワードを
読み出し終えたか否か判断し、読み出し最中であれば、
判断結果が「NO」となり、上記ステップSj3に処理
を戻して読み出しを進めるが、読み出し終えた時には判
断結果が「YES」となり、次のステップSj6に処理
を進める。
【0151】そして、ステップSj6では、パスワード
設定画面PSD上にカーソルを表示させ、続くステップ
Sj7では、表示欄PLIST中の指定行をカウントす
るカウンタレジスタAに「1」をセットする。この後、
ステップSj8に処理を進め、カウンタレジスタAの値
に対応して表示欄PLIST中の先頭行、つまり、パス
ワードリスト(A)に文字カーソルをセットしておく。
【0152】次いで、ステップSj9〜Sj10では、
マウス2fのポインティング操作に応じてカーソルを移
動表示させ、ステップSj11にてクリックの有無を判
断する。そして、クリックされると、ここでの判断結果
が「YES」となり、ステップSj12以降に処理を進
め、クリックされた画面上の位置に応じた処理を実行す
る。以下、その処理について場合分けして説明して行
く。
【0153】パスワードリストアイコンPLをクリッ
クした場合 表示欄PLIST中の各行に対応したパスワードリスト
アイコンPLのいずれかをクリックすると、ステップS
j12の判断結果が「YES」となり、次のステップS
j13に処理を進め、クリックされた行のパスワードリ
スト番号をカウンタレジスタAにセットする。そして、
ステップSj14ではこのカウンタレジスタAの値に対
応したパスワードリスト(A)の行に文字カーソルを移
動する。
【0154】そして、キー入力(パスワード入力)が行
われると、図25に示すステップSj22の判断結果が
「YES」となり、ステップSj23に処理を進める。
ステップSj23では、パスワードリスト(A)にキー
入力(パスワード入力)し、続くステップSj24で
は、キー入力に応じた記号表示を行う。この記号表示と
は、キー入力されるパスワードをそのまま表示するので
はなく、「*」等の記号に置換して表示する処理を指し
ている。次いで、ステップSj25ではこのキー入力さ
れたパスワードを、パスワードエリアPWに登録する一
方、キー入力に応じて文字カーソルを移動表示する。こ
の後、CPU2aは上述したステップSj9に処理を戻
す。
【0155】削除アイコンDELをクリックした場合 この場合には、上記ステップSj12を介してステップ
Sj15に進み、ここでの判断結果が「YES」とな
り、次のステップSj16に処理を進める。ステップS
j16では、現在選択中のパスワード、すなわち、上述
のステップSj13において指定されたパスワードリス
ト(A)の表示を消去し、続くステップSj17では、
そのパスワードリスト(A)に対応するパスワードを、
パスワードエリアPWから削除する。この後、上述のス
テップSj9に処理を戻す。
【0156】確認アイコンOKをクリックした場合 この場合には、上記ステップSj12,Sj15を介し
てステップSj18に進み、ここでの判断結果が「YE
S」となり、次のステップSj19に処理を進め、パス
ワード設定画面PSDを表示クリアして本ルーチンを完
了させ、前述のメールボックス設定処理ルーチン(図2
1参照)に復帰する。
【0157】キャンセルアイコンCANをクリックし
た場合 さて、パスワード入力を中断する際にはキャンセルアイ
コンCANがクリックされ、この場合、上記ステップS
j12,Sj15およびSj18を介してステップSj
20に進み、ここでの判断結果が「YES」となり、次
のステップSj21に処理を進め、キー入力されたパス
ワードをクリアしてから本ルーチンを完了し、前述のメ
ールボックス設定処理ルーチンに処理を戻す。
【0158】k.アドレス指定処理の動作 次に、図27〜図28を参照してアドレス指定処理ルー
チンの動作について説明する。メールボックス設定画面
MBD(図22参照)において、指定アドレス入力エリ
アASEをクリックすると、前述したステップSi9
(図21参照)を介して図27に示すアドレス指定処理
ルーチンが実行され、ステップSk1に処理を進め、ア
ドレス指定画面ASDを表示する。
【0159】アドレス設定画面ASDは、図28に図示
する一例のように、RAM2cのアドレスエリアAD
(図2参照)に記憶されるアドレス(1)〜(m)をス
クロール表示する為の表示欄ADLISTと、画面上部
に配置される確認アイコンOKおよびキャンセルアイコ
ンCANとから形成されている。
【0160】表示欄ADLISTは、欄中の各表示行が
アドレス指定アイコンADEとして機能する。アドレス
指定アイコンADEは、対応する行のアドレスを指定す
る際に使用され、クリックに応じてその行の表示態様が
変化(例えば、表示ドットを反転させる反転表示等)す
るようになっている。
【0161】さて、こうしたアドレス指定画面ASDが
表示されると、CPU2aはステップSk2に処理を進
め、ポインタレジスタmに初期値「1」をセットし、続
くステップSk3では、このポインタレジスタmの値に
応じてアドレスエリアADから読み出したアドレス
(m)を、表示欄ADLISTの先頭行に表示する。
【0162】次いで、ステップSk4では、ポインタレ
ジスタmの値を1インクリメントして歩進させ、ステッ
プSk5ではこの歩進されたポインタレジスタmの値が
最大数より大きいか否か、つまり、アドレスエリアAD
から全てのアドレスを読み出し終えたか否か判断し、読
み出し最中であれば、判断結果が「NO」となり、上記
ステップSk3に処理を戻して読み出しを進めるが、読
み出し終えた時には判断結果が「YES」となり、次の
ステップSk6に処理を進める。
【0163】ステップSk6では、アドレス指定画面A
SD上にカーソルを表示させ、続くステップSk7〜S
k8では、マウス2fのポインティング操作に応じてカ
ーソルを移動表示させ、ステップSk9にてクリックの
有無を判断する。そして、クリックされると、ここでの
判断結果が「YES」となり、ステップSk10以降に
処理を進め、クリックされた画面上の位置に応じた処理
を実行する。以下、その処理について場合分けして説明
する。
【0164】アドレス指定アイコンADEをクリック
した場合 表示欄ADLIST中で所望のアドレスをクリックする
と、ステップSk10の判断結果が「YES」となり、
次のステップSk11に処理を進め、クリックされた行
のアドレス番号をカウンタレジスタAにセットする。そ
して、ステップSk12ではこのカウンタレジスタAの
値に対応したアドレスリスト(A)の行の表示ドットを
ビット反転させて表示する反転表示を行い、これ以外の
行については通常表示として、クリックされたアドレス
が指定状態であることを示す。
【0165】したがって、表示欄ADLIST中で複数
のアドレスをクリックすると、クリックされた複数のア
ドレスがそれぞれ指定アドレスの候補として反転表示さ
れることになる。そして、このアドレス指定を終える
と、CPU2aは上述のステップSk7に処理を戻す。
【0166】確認アイコンOKをクリックした場合 さて、上記項の処理によって指定されたアドレス群
を、指定アドレスとして指定アドレスエリアDA(図2
参照)に登録させるには確認アイコンOKをクリックす
る。確認アイコンOKがクリックされると、ステップS
k10,Sk13を介してステップSk15に進み、こ
こでの判断結果が「YES」となり、次のステップSk
16に処理を進める。
【0167】ステップSk16では、RAM2cに設け
られた指定アドレスエリアDA(図2参照)をクリア
し、続くステップSk17では、ポインタレジスタLお
よびカウンタレジスタAに初期値「1」をセットする。
次いで、ステップSk18では、カウンタレジスタAの
値に対応したアドレスリスト(A)の行が反転表示され
ているか否か、つまり、アドレス指定されているかどう
かを判断する。
【0168】ここで、アドレス指定されて反転表示され
ていると、判断結果が「YES」となり、ステップSk
19に処理を進め、反転表示されたアドレスリスト
(A)を、指定アドレスエリアDAの指定アドレス
(L)としてストアする。次いで、ステップSk20で
はポインタレジスタLを1インクリメントして歩進さ
せ、続くステップSk21では、この歩進されたポイン
タレジスタLの値が最大数より小さいか否か、つまり、
登録可能な指定アドレス数を超えたかどうかを判断す
る。登録可能な指定アドレス数を超えると、ここでの判
断結果が「NO」となり、本ルーチンを完了させるが、
そうでなければ、判断結果が「YES」となり、次のス
テップSk22に処理を進める。
【0169】一方、上記ステップSk18において、カ
ウンタレジスタAの値に対応したアドレスリスト(A)
の行が反転表示されていない場合にも、ステップSk2
2に処理を進める。ステップSk22では、次の行につ
いて反転表示の有無を判別すべく、カウンタレジスタA
の値を1インクリメントして歩進させ、続くステップS
k23ではこの歩進されたカウンタレジスタAの値が最
大数より大きいか否か、つまり、表示欄ADLISTに
表示される全アドレスについて反転表示の有無を判別し
たかどうかを判断する。
【0170】全アドレスについて反転表示の有無を判別
し終えた時には、ここでの判断結果が「YES」とな
り、本ルーチンを完了させるが、判別中である時には、
判断結果が「NO」となり、上述のステップSk18に
処理を戻して判別を継続させる。この結果、表示欄AD
LIST中でクリックされた複数のアドレスリスト
(A)が、受信後一定時間経過しても自動削除されない
ようにする属性である、指定アドレス(1)〜(L)と
して指定アドレスエリアDAに登録される。
【0171】キャンセルアイコンCANをクリックし
た場合 次に、アドレス指定処理を中止させるべく、キャンセル
アイコンCANがクリックされると、上記ステップSk
10を介してステップSk13に進み、ここでの判断結
果が「YES」となり、次のステップSk14に処理を
進め、アドレス指定画面ASDの表示をクリアして本ル
ーチンを完了させ、図21に示すメールボックス設定処
理ルーチンに復帰させる。なお、表示欄ADLIST中
で反転表示されたアドレスは、キャンセルアイコンCA
Nのクリックと同時にその選択状態が解除される。
【0172】以上説明したように、本実施例によれば、
受信時刻より一定時間が経過した受信メールであって、
予め設定された属性(パスワードPWDおよび送信者ア
ドレスSAD)を持たないメールについては自動的にメ
ールボックスから削除するので、受信後一定時間経過し
たら受信メールを自動削除する態様のものであっても、
格別の操作を行うことなく、所望の受信メールについて
長期保管することが可能になる。
【0173】また、本実施例においては、メールボック
スの残余容量が十分である場合には、空いているメール
エリアMAIL(n)に受信メールを無条件に格納する
が、メールボックスの残余容量が不十分であると、指定
アドレスあるいは指定パスワードのいずれかを持つ受信
メールを優先的にメールボックスに格納し、指定アドレ
スあるいは指定パスワードを持たない受信メールについ
てはメールボックスに格納せず、送信元アドレスに対し
て、メール受信が出来ない旨を表わす定形メールを返信
する。
【0174】さらに、メールボックスが満杯である場合
には、指定アドレスあるいは指定パスワードの有無にか
かわらず、受信したメールの送信元アドレスへ、メール
受信が出来ない旨を表わす定形メールを一意的に返信す
るので、格別の操作を行わずとも、受信メールボックス
が満杯になった時にはその旨を送信側へ自動的に返信す
ることが可能になっている。
【0175】なお、この実施例では、指定パスワードあ
るいは指定アドレスのいずれかを持つ受信メールを優先
的にメールボックスに保存するようにしたが、これに替
えて、例えば、指定パスワードと指定アドレスとの両者
を具備する受信メールだけをメールボックスに保存した
り、指定パスワードや指定アドレスの他に、緊急度ある
いは重要度を表わす他の属性を持たせたメールについて
メールボックスに保存する態様として良い。
【0176】さらに、メールボックスの残余容量が不十
分な場合に、複数メールを同時に受信した場合、これら
メールに付与されたプライオリティに基づいて保存すべ
きメールを選択する態様にすることもできる。この場
合、指定パスワードや指定アドレスの他、緊急度あるい
は重要度を表わす他の属性について予めプライオリティ
を定めておけば良い。
【0177】また、上述の実施例においては、メールボ
ックスが満杯の時、あるいはメールボックスの残余容量
が不十分な時で、指定アドレスあるいは指定パスワード
を持たないメールを受信した時には、メールボックスが
満杯である旨を表わす定形メールを一意的に送信側へ返
信しているが、これに限らず、例えば、送信者アドレス
に応じて返信する定形メールの種類を異ならせたり、メ
ールに付加される属性に応じて返信する定形メールの種
類を異ならせることも可能である。
【0178】加えて、本実施例では、サーバー1側とア
クセスするPDA2側に本発明の要旨を適用する形態と
したが、これに替えて、サーバー1側に本発明の要旨を
適用することも可能である。さらに、本実施例では、有
線通信について適用した場合について例示したが、これ
に限らず、勿論、無線通信する携帯端末についても適用
可能であることは言うまでもない。
【0179】
【発明の効果】本発明によれば、メール記憶手段に記憶
される各メールの内、受信時点から所定時間が経過し、
かつ所定の条件を満足しないメールについては自動的に
メール記憶手段から消去し、さらに、メール記憶手段の
記憶容量が満杯であったり、メール記憶手段の残余記憶
容量が所定値以下であって、受信されたメールが所定の
条件を満たしていないものであると、メール送信元へ受
信不可の旨を知らせる定形メールを返信するので、格別
の操作を行わずとも、所望の受信メールについて長期保
管したり、受信メールボックスが満杯になった時にはそ
の旨を送信側へ自動的に返信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電子メール装置が適用
されるメールシステムの構成を示すブロック図である
【図2】PDA2を構成するRAM2cの主要メモリ構
成を説明するためのメモリマップである。
【図3】受信処理ルーチンの動作を示すフローチャート
である。
【図4】受信処理ルーチンの動作を示すフローチャート
である。
【図5】定形メール表示画面TMAILを説明するため
の図である。
【図6】メインルーチンの動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】メールボックス制御処理ルーチンの動作を示す
フローチャートである。
【図8】受信表示処理ルーチンの動作を示すフローチャ
ートである。
【図9】受信表示処理ルーチンの動作を示すフローチャ
ートである。
【図10】受信表示画面RMDの一例を示す図である。
【図11】メール表示処理ルーチンの動作を示すフロー
チャートである。
【図12】メール表示画面MDDの一例を示す図であ
る。
【図13】メール作成処理ルーチンの動作を示すフロー
チャートである。
【図14】メール作成処理ルーチンの動作を示すフロー
チャートである。
【図15】メール作成画面MEDの一例を示す図であ
る。
【図16】アドレスリスト表示処理ルーチンの動作を示
すフローチャートである。
【図17】アドレスリスト表示画面ALDの一例を示す
図である。
【図18】アドレス入力処理ルーチンの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図19】アドレス入力処理ルーチンの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図20】アドレス入力画面AIDの一例を示す図であ
る。
【図21】メールボックス設定処理ルーチンの動作を示
すフローチャートである。
【図22】メールボックス設定画面MBDの一例を示す
図である。
【図23】パスワード設定処理ルーチンの動作を示すフ
ローチャートである。
【図24】パスワード設定処理ルーチンの動作を示すフ
ローチャートである。
【図25】パスワード設定処理ルーチンの動作を示すフ
ローチャートである。
【図26】パスワード設定画面PSDの一例を示す図で
ある。
【図27】アドレス指定処理ルーチンの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図28】アドレス指定画面ASDの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 サーバーコンピュータ 2 携帯情報端末 2a CPU(メール受信手段、判別手段、消去手段) 2b ROM 2c RAM(メール記憶手段) 2d 表示部 2e キーボード 2f マウス 2g 通信制御部(メール受信手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メールを受信するメール受信手段と、 このメール受信手段が受信したメールを記憶するメール
    記憶手段と、 このメール記憶手段に記憶される各メールについて、そ
    れぞれ所定の条件を満たしているか否かを判別する判別
    手段と、 前記メール記憶手段に記憶される各メールの内、上記判
    別手段が所定の条件を満たすと判別したメール以外の他
    のメールについて前記メール受信手段が受信した時点か
    ら所定時間経過しているか否かを判断し、所定時間経過
    したメールであれば前記メール記憶手段から消去する消
    去手段と を具備することを特徴とする電子メール装置。
  2. 【請求項2】 前記判別手段は、前記メール記憶手段に
    記憶される各メールについて、それぞれ受信側で予め設
    定した属性を備えているか否かを判別することを特徴と
    する請求項1記載の電子メール装置。
  3. 【請求項3】 前記判別手段は、前記メール記憶手段に
    記憶される各メールについて、それぞれ特定の送信元ア
    ドレスを有しているか否かを判別することを特徴とする
    請求項1記載の電子メール装置。
  4. 【請求項4】 前記判別手段は、前記メール記憶手段に
    記憶される各メールについて、それぞれ特定のパスワー
    ドを含むか否かを判別することを特徴とする請求項1記
    載の電子メール装置。
  5. 【請求項5】 メールを受信するメール受信手段と、 このメール受信手段が受信したメールを記憶するメール
    記憶手段と、 前記メール記憶手段に記憶される各メールについて、そ
    れぞれ所定の条件を満たしているか否かを判別する判別
    手段と、 前記メール記憶手段に記憶される各メールの内、上記判
    別手段が所定の条件を満たすと判別したメール以外の他
    のメールについて前記メール受信手段が受信した時点か
    ら所定時間経過しているか否かを判断し、所定時間経過
    したメールであれば前記メール記憶手段から消去する消
    去手段と、 前記メール記憶手段に残余記憶容量が無い場合、もしく
    は残余記憶容量が所定値以下であって、前記メール受信
    手段により受信されたメールが所定の条件を満たしてい
    ない場合には当該メールの送信元へ受信不可を知らせる
    定形メールを自動的に返信する返信手段とを具備するこ
    とを特徴とする電子メール装置。
  6. 【請求項6】 前記返信手段は、メール記憶手段の残余
    記憶容量が所定値以下となった場合、メール受信手段に
    より受信されたメールが特定の送信元アドレスあるいは
    特定のパスワードのいずれかを有しているか否かを判別
    することを特徴とする請求項5記載の電子メール装置。
  7. 【請求項7】 メールを受信するメール受信手段と、 残余記憶容量が所定値以上では前記メール受信手段によ
    り受信されたメールを無条件に記憶する一方、残余記憶
    容量が所定値以下では前記メール受信手段により受信さ
    れたメールが所定の条件を満たしている時にのみ記憶す
    るメール記憶手段と、 前記メール記憶手段に記憶される各メールについて、そ
    れぞれ所定の条件を満たしているか否かを判別する判別
    手段と、 前記メール記憶手段に記憶される各メールの内、上記判
    別手段が所定の条件を満たすと判別したメール以外の他
    のメールについて前記メール受信手段が受信した時点か
    ら所定時間経過しているか否かを判断し、所定時間経過
    したメールであれば前記メール記憶手段から消去する消
    去手段と、 前記メール記憶手段に残余記憶容量が無い場合、もしく
    は残余記憶容量が所定値以下であって、前記メール受信
    手段により受信されたメールが所定の条件を満たしてい
    ない場合にはメール送信元へ受信不可を知らせる定形メ
    ールを自動的に返信する返信手段とを具備することを特
    徴とする電子メール装置。
  8. 【請求項8】 前記メール記憶手段は、メール受信手段
    により受信されたメールが特定の送信元アドレスあるい
    は特定のパスワードのいずれかを有しているか否かを判
    別することを特徴とする請求項7記載の電子メール装
    置。
JP9301552A 1997-11-04 1997-11-04 電子メール装置 Abandoned JPH11134269A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001306470A (ja) * 2000-04-26 2001-11-02 Canon Inc 通信装置、記録制限方法および記憶媒体
JP2014120077A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Ricoh Co Ltd データ作成装置およびデータ作成方法

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